帰省の楽しみの一つに、ご当地の味を堪能する、ということがあります。
しかし!
富山に限らず、この時期、どこの地域でも起きているであろう、言われているであろう言葉・・・
「もっと食べられ」
そう、量が半端ない、品数も半端ない、更に、三度の食事のほかに
食後のフルーツだったり、おやつだったり、ちょっと早いけど乾杯!なんていうのもあったりで、
胃を休ませる時間がない、どころか、普段のようには動かない(運動をしない)ので、
お腹が空かない・・・
そんな状態での、
「もっと食べられ」
は、なかなかの修行です。
とはいえ、お母さんが作ってくれる食事はどれも美味しく、特に魚!富山湾の魚の刺身は格別で、
刺身以外にも、ふくらぎ(ブリの幼魚)の煮つけは、幼魚とあって身の脂は少ないのですが、淡白な味わいが
煮汁をよく吸って食べやすいのです。
刺身も、普通の切り身のほかに、富山といえば昆布!
昆布(こぶ)じめの刺身が、また美味しいのです。
この昆布じめ、専用のものがあるのを今回知りました。
神奈川では平たい昆布は、出汁用かおでん用のしか売っていないので、あらためて、昆布文化の奥深さを知りました。
昆布といえば、忘れてはならないのが、こちら。
*一般社団法人おにぎり協会様から、画像を頂戴いたしました。
昆布のおにぎりです。
結婚した当初、昆布おにぎりと聞いて私は、てっきりおにぎりの具に【昆布の佃煮】が入っているのだと思っていました。
が。
予想を超える姿で出てきた時は、驚きよりも軽いカルチャーショックを感じたほどです。
海苔代わりに使用している昆布は、おにぎり用昆布といって、「たばこ昆布」と共に不動の地位にあります。
以前はこちら、住まいの地域では売っていませんでしたが、どうしたのか数年前から近所のスーパーで扱うようになり、
おかげで、いつでも食べられるようになり有難い限りです。
しかし、同じ昆布おにぎりでも、富山で食べるのは、やはり味わいが違うような。
水、米、その土地の空気・・・そういうものが影響しているのでしょうか。
ちなみに、こちらの画像のお握りは「昆布おにぎり白」かもしれません。
昆布の色に黒見があるのが「黒」というそうです。
能越道の上り「県境」PAにて。
稲の緑、海の青・・・これぞ、日本の美しい風景ですね。
写真奥に広がる富山湾。この傍の定置網にジンベイザメが掛ったのだそうです。
PAにて地場の魚などのお土産屋を営むご主人が教えてくれました。
地元の方との会話も、旅の楽しみの一つですね。
実家へ滞在中、お母さんの言葉に甘えて、すっかりご馳走になりました。
私以外に子どもたちも普段以上に食べて、みな体重計に乗るのが怖いと言っています。
夫も、久々の母の味が美味しかったのでしょうね、お腹周りが更に立派になりました。
みんなで暫く、ダイエットに専念です。
と言いつつ、帰路の上野駅で、久々に買ってしまいました。
赤ちゃんパンダ誕生の記念焼印! *中身はクリームです。
帰宅した日の夕飯は、富山駅で購入した源の鱒ずしを食べました。
これで、富山の味とは、しばしのお別れです。
故郷の味・・・それが味わえるのも、お母さんたちが元気でいてくれるからこそ。
母たちの健康を願うばかりです。