ケパとドルカス

『肝心なことは目では見えない』これは星の王子さまの友達になったきつねの言葉。

映画「長い別れ」

2019年06月07日 | 示されたこと
映画「長い別れ」を観た。これは認知症を患った父を、妻と二人の娘が関わり、介護していく映画だ。
私は一人暮らしの母がアルツハイマーになり、放っておけないので2年と少し、介護を兼ねて一緒に住んだ経験がある。この映画では自分がしていることを忘れる、身辺自立が難しくなる、徘徊の気配が始まるなどが描かれていた。それら一つ一つ、私も母に重ねては思い出していた。私はこれに加えて、様々な押し売り業者のカモになっていたので、彼らとの対決なあった。
映画では三人の家族が支えたが、近頃の家庭事情では、そこまで家族が結集する家庭は少数派になりつつある。少子化が進み家族が力を合わせることが難しくなっているのかも知れない。
 
母のアルツハイマーを介助していて、一番つらく感じたことは、息子の私ですら忘れ、外に出るときは、幼子になったような存在になってしまうことだ。これは流石に辛かった。
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