ピアノの有難さ

今日はおとといのジャムセッションを録音を聞き返してみた。気分は最高だったけど、果たして内容は？

じつはこの前って、異常に参加人数が少なく（別にセッションに参加人数が少ないのは慣れていたけど、）特に困ったのがピアニストがいなかったこと。
普通ジャズのセッションで最低リズム隊として、ピアノ、ベース、ドラムの３人はいて、演奏するものなのだけど。いままで何十回もセッションに参加していてピアノ不在のセッションは、あまり経験がなかった。ましてや、サックスでの参加は９回目のセッション。初めての経験だった。

（たぶん、）メロディ楽器であるサックスにとって、リズム隊の３つの楽器は「とても重要な空気みたいな存在」ではないかと感じている。でも仮に１つ欠けて２つになっても音楽の演奏に問題はないのかもしれない。
しかし初心者のど下手サックス奏者にとってはそれは命取り？だったのかも。

結局、演奏はリズム隊がベースとドラムのみ。私はその大切な共演者と３人で曲を演奏したのだけれど、、、う～ん、たいへんな状態だった。

まず最初にイントロをつけてくれる楽器がいない。ほんとはピアノの方にお願いして４小節、もしくは８小節のイントロをお願いして曲はスタートする。まぁいないので、ドラムの方にカウント取ってもらったり、もしくはいきなり自分からメロディを吹くという、曲の始まり方にしてみた。ただ私が吹き始めても、吹き方自体がよれよれなので、終始、曲自体安定しないよれよれな状態だった。

幸い、ベースの方がピアノのいない分、ウォーキングしながらオブリを入れたり、いろいろと工夫した弾き方をしてくれたので曲らしくなったけど。に、しても曲はスカスカ。やっぱりコードというハーモニーとサブメロディやオブリガードなど、メロディ楽器を助けてくれる救世主がいないせいか、初心者サックス吹きの自分にとっては良い試練になった。

改めてピアノが存在って有難い！と思う日だった。単音楽器であるサックスの良き友は、やはりピアニスト様。なのかもしれないと。

もちろんピアノ以外の楽器でも、ジャズ演奏でのその役割の重要さは変わらない。たとえばドラムを叩いている自分でも、一番遠い存在のサックス。でも、なぜか身近に感じたものだった。

テープを聴くと、

「誰の助けもない、哀れな初心者サックス奏者のたどたどしい歌声が聞こえてくる。」

でも、ふと思った。

「これが今の自分。」

いつか笑って聞ける日を夢見て、これからも練習します。

うん、それにしてもジャズの曲におけるピアノってほんと有難いよ。