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映画「チルソクの夏」は永遠です♪

ドラマコンプレックス

2006-05-02 23:52:08 | 最近みたテレビ番組
今日は午後9時から見たい番組が3本重なって、かなり迷いました。
BSでは映画「Wの悲劇」と「インストール」があり、ドラマコンプレックスでは「娘の結婚~晩春より~」。

・・結局見たのは、鈴木京香さん主演のドラマコンプレックスです。
小津監督の「晩春」のリメイクということで、時代設定は現代にもってきているようでしたが、台詞の感じや、テーブルの左右に座って動きのない場面が続いたりと、かなりオリジナルを意識していると感じました。

あんな丁寧な言葉遣いや、またしぐさなど、もう一般市民はしていないですよね。
でも、鈴木京香さんも、お友達役の緒川たまきさんも、若いのにぴったりときてました。

藤村志保さんは、相変わらず和服がぴったり!
上品なやわらかな物腰なのに、背筋がピンとしているところが、本当に美しい。

だけど、残念だったのは、藤村さん演じるおば様のお家の畳が古かったこと。
あんなにきちんとされているひとなんだから、あの畳はないよな~と、思いました。
未亡人だから、畳にまでお金はかけられない?
でも、お茶やお琴をされるくらいの方なのにな。

あとは、親戚の結婚式から帰ってきたお父さんの礼服を、ブラシもかけずに、また風通しもせずに、洋服ダンスにしまったところ。
設定に丁寧さが足りないよぉ・・せっかくきちんとしたドラマなのに、残念。

意外によかったのが、緒川たまきさん。
初め「あ、トリビアの『うそつき!』のひとだ~」と思っただけでしたが、見ているうちに、この役は彼女以外には考えられないよ~と、思ってしまいました。
(調べてみると、彼女、山口県周南市の出身でした!)

最後の京香さんのウエディングドレス姿、すっとした美しさが印象的でした。

自分の結婚なのに親のことを考えて決めるなんて、現代ではそんな子どもはいないと思うな~と思い、だから、この美しさは自分のことだけでなく、親のこともきちんと思っているからこそ出てくるものなんだろうな・・と感じました。
そのような考えがよいのかどうかは、わかりませんが。
ただ、自分中心の、個人の考えばかり言うようでは、ああいう美しさは出ないと思うのは私だけでしょうか。


オリジナルの小津監督「晩春」も、ぜひ観てみたいと思います。