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映画「チルソクの夏」は永遠です♪

私の中の『夕凪の街 桜の国』

2007-07-24 20:22:01 | 佐々部清監督
<つづき>
1回目の鑑賞時の感想のつづきです。~印象に残った登場人物~
「印象に残った登場人物は?」と聞かれ、「麻生久美子さん」と答えたが、それは、実際に彼女の出ているシーンから感じたものとはちょっと違う。

『桜の国』で、七波の顔が、桜の花をバックにしてアップになる。その七波に、はらはらと桜の花びらが落ちてくる。
その落ちてくる桜の花びらが、私の中で皆実に重なった。
皆実が花びらになって、七波の頬にそっと触れているように見えた・・
音に合わせて、『夕凪の街』がフラッシュバックしてきた。ここは『桜の国』のシーンなのに。

二つの話は、決して二つではなく、繋がっている一つの話。

藤村志保さん、唯一『夕凪の街』と『桜の国』に、同じ役でそのまま出演されている。
時代が変わっても、この二つの話は一つの話なのだと、志保さんが伝えてくれる。
「髪留め」もその役を担ってはいるが、志保さんの佇まいは素晴らしい。

子どもが死んで何年経っても、親は一時も忘れることはない。
親が子どものことを忘れるなんて、絶対にないことなんだ。 

戦争も絶対に忘れてはいけない、出来事。

<つづく>