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映画「チルソクの夏」は永遠です♪

DVD三昧~まずは『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』

2008-05-05 17:39:29 | 最近観た映画
昨夜、TSUTAYAでいくつかDVDを借りてきました。

「あともう1枚旧作をレンタルされた方が、合計金額がお安くなりますよ」という、お店のお姉さんの親切な言葉により、全部で5枚借りてしまいました。(ふと見ると、一緒に行っていた息子は既に10枚借りており・・  いや、大丈夫です。なんとかなります)
 
まず前から観たかった『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』。
これって絶対、梅図かずおさんが頭に浮かんできますね。しかしサトエリさん、漫画になってもすごい!

妹役の女の子が「やっぱお姉ちゃんは、最高に面白いよ」と言う、漫画家の視点でお姉さんを見ているところが最高におもしろい。また、ある意味人間離れした、まるでアニメの中から出てきたようなサトエリさんのあのスタイルがあるからこそこのお話が成り立っているというか、本当にこの役にぴったり。

各出演者もいいですね。みんな自分のおかしなところに気付かないで、普通だと思っているけど、実はこんなふうにみんな少しずつおかしなところがあるんだよ~とわからせてくれているみたい。
どの役をピックアップしても、映画として成り立つんじゃないかなぁ。永作さんの暗い明るさもばっちりはまってるし、永瀬さんの表情もさすがという感じ。

そこらじゅう全部田んぼで全部が緑。上は全部青い空。そこに浮かぶのは白い雲。季節が変わると実った稲穂は真っ黄色。お兄さんの作っているのは黒い墨。そしてオレンジ色の炎。

赤い便箋と赤い封筒の手紙。貼ってある切手の緑色。道路に残った赤い血の跡と黒いブレーキ跡。トラックは青。軽トラは白。扇風機の羽は青で、ガチャガチャ押すボタンも青のグラデーション。サトエリ演じる「私は特別よ」の、自称女優が着ている赤やら青やら黄色の洋服。黒い下着。赤い足の爪。変なお兄さんの金髪。

そう、色がやたら頭に残っています。

あとは、最後に妹が描くお姉さん(サトエリ)の似顔絵が、それまでのものとは全然ちがう、悪魔→天使 のような顔になっていたのが印象的だったけど、あれって妹の心境の変化なのかなぁ。