左右から切り立った崖に沿って湿った風が吹き上げてきている様子がよくわかりますね。とくに左側についてはほぼ積雲状態。まもなく山頂のすべてが雲に覆われることでしょう。そうすると程なく・・・雨になるんでしょうねぇ、やっぱり。そんな石鎚山は弥山山頂から天狗岳方面
/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄
ということで、石鎚山に行ってきました。本当は天気の面から昨日が良かったんだけど、仕事だから仕方ない。今日/明日はお休みなんだけど、明日は土曜日と言うことで人も多そうだから嫌だ。けど、今日は天気が良くなさそうだ・・・。悩んだ結果、各種天気図とにらめっこして(HBCさん、助かります~)、上空に冷たい空気が入ってきているから急がなきゃ湧く。さして急がなくても湧く。午前中で降りてくるなら何とかなるだろう、ということで出発することに。
朝5時半。天気はかなり良い感じ。ホントに崩れるのかって言うくらい(そりゃ崩れるのは山の上だけなんだけどね)。準備して車に詰め込んで出発。久万高原町の中心でお弁当を買い込んで、石鎚山スカイラインには7時15分過ぎに突入します。早すぎるとゲートが開いていないのです。山道をうねうねと進んで土小屋(1492m)に到着。駐車場はまばらにみえて結構台数はあります。それだけ広いんだよねぇ。石鎚山がクリアに見えますねぇ。
ホントに崩れるのかねぇ(時間の問題だってのは頭ではわかっているけれど、実際に雲がほとんど見えない空を見ると揺らいでしまいますね)。ちょっと肌寒い気はするけれど、動き始めたらすぐに暑くなるでしょう、うん。
ということで午前8時、土小屋をスタート。まずは石鎚神社土小屋進拝殿でお参り。無事降りられますように。朝早いせいか、同道な方は数組。もうちょっといるかなぁ、と思ったけれど、よく考えたら今日は金曜日。そんなものだぁね。山頂に泊まっていたのか、もう下ってきている親子連れも何組かいらっしゃいました。夏休みだねぇ。
さて、土小屋からしばらくはアップダウンもあまりない稜線を進んでくるわけですが、別ルートからの登山道が合流すると、急に傾斜がきつくなります。その頃には雲がわき始めており、ちょうど目線の高さくらいまで伸びていました。雲の底は自分の足下より下。ちょっと不思議な感じ。
そして、9時20分。第二の鎖場に到着(第一は別ルートの方にあります)。石鎚と言えば鎖場ですよね。迂回路もあるんですが、せっかくですからね、ちょっと挑戦しましょう。
・・・後悔。鎖場中腹で困るの図。
うーん・・・。鎖が浮いた場所で足を引っかける場所がなくなって、にっちもさっちも。降りるのは問題ないのですが、それはかなり癪。登り用の鎖と下り用の鎖が分かれているんですが、両方を使って登っていくことにしました。登り用だけを使うってこだわっていたから登れなかったわけです。どうしようこうしよう、なんてへどもどしていると、下からもう一人登ってきました。うんざりしていそうだったのでちょっとお話をしてみました。そしたら、自分と同じように後悔していました。「こんなキツイとは」って。同じ同じ~。追いつかれそうになった頃には十分休憩もできていたので、登り用の鎖でどんどんと登っていきます。しかし、だんだんと湧いてきていた雲が、自分の目線より上にまで成長。こりゃ、ホントに崩れるな。
鎖場が終わって迂回路と合流すると、鎖場の下で迂回路方面へ向かった親子連れと鉢合わせ。迂回路も難儀しているみたいです。そりゃ、鎖でショートカットしてるけれどかなり登っているんだもんねぇ。そして当初は三の鎖も鎖で行くつもりだったけれど、二の鎖ですっかりげんなりしてしまい、もうやだ、なんて思っていたわけですが・・・。到着してみれば「工事中」につき「立入禁止」の文字。なんだ、人がせっかく登ってやろうと思ったのに。なんて嘯いてみたり(笑)。
そんなこんなで弥山山頂に到着です。10時ちょうど。おやまぁ、2時間ちょうどですか。周辺のうろうろ。まだ隙間も多くて見晴らしは良いですね。自分の目線より下に雲の底があって、上にある雲はどんどん厚みを増していっているようでした。弥山の標高は1972m。西日本最高峰は、トップ写真で見えているやつ、天狗岳の1982mと、その先にある見えていない南尖鋒の1982m。天狗岳を目指してこそ石鎚、ですかね。
・・・怖いって。弥山で引き返す人が多い理由、よくわかります。まず、弥山からは鎖で下ります。>これがまたキツイ。そして、数歩分しかない稜線を歩くんですが、片側はオーバーハングした崖。・・・そちらを見たら歩けなくなります。ので、かがんでゆっくり通過しました。弥山から見ている人も多かったんですが、ちょっと情けない姿だったろうなぁ・・・。そして、天狗岳に到着・・・うぅぅ・・・怖かったよぅ・・・>でも戻らなきゃいけない。この頃にはあたりはすっかり曇ってしまいました。山のどちらを見ても、雲。もう少し低ければ霧というところで。ややもすれば弥山が見えなくなるくらい。先に南尖峰も見えていましたが、時計とにらめっこ。10時半・・・。まだお弁当も食べてないから、そろそろ下る準備に入らないとね。ということで弥山へ戻ることにしました。ここの山頂では数グループが思い思いにお弁当を広げていたりしましたが、その中の約一名がカップ焼きそば。それってアツいね(笑)
戻りも怖いんだよねぇ。やっぱり。こんなところを歩くんだもん。先にある建物は石鎚山神社。弥山山頂です。
ほんと、よく歩いてきたよね、ここまで。またすごく苦労しながら、怖い思いをしながら、弥山へ戻りました。人がたくさん増えていました。ざっと150人くらい。金曜日でこれだから土曜だと大変だろうな・・・。そんな中でお弁当を広げます・・・胃に入らない。思ったより、体は大変なことになっていたようですね。それでも無理矢理押し込む。帰りが歩けなくなりそうだし。
11時10分、下り開始・・・今度は鎖場を回避して迂回路で下ります・・・が、こっちも怖いよ(ーー; 金属製の橋が架けてあるんですが登り用と下り用で分かれていて、下り用が崖に面していながら崖側に手すりがない。これは怖い。かなりへっぴり腰でおそるおそる歩いて行きましたとさ。そしてその高低差にも驚き。鎖場ってやっぱりかなりショートカットになるみたいですね。
成就社・土小屋分岐を経て下りにさしかかるところで・・・ぽつりぽつりと降り始めてしまいました。まだお昼前なのに~。しばらく進むと、もう避けようがないくらいの雨になってしまい、カッパを取り出して着込みます・・・お守り代わりとしてしか入れてなかったカッパを着ることになろうとは・・・。その後4kmを無休憩で下りきりました。大粒の雨が降り注ぎ、かなり土砂降りになってしまっていました。これが登りでなくて良かったわ・・・。それ以前に、あれだけの人が山の上にいたんだけど、大丈夫だったかしらね。土小屋到着は12時15分。一時間で降りた勘定に。まぁ、かなり急ぎましたからねぇ・・・。足に来そうだ。
土小屋でのんびりしていると山頂は再び晴れてきました。一時間ほどしっかり降ったみたいですね。このあと石鎚山スカイラインを下って行くんですが、下りきって久万高原の街中を走る頃には再び沸き始めていたようで。一日何度も降ったり止んだりじゃ大変だねぇ。