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話題シリーズ23

2006年05月10日 15時56分40秒 | 社会全般
1)「フリーター枠」ですか?笑

Yahooニュース - 毎日新聞 - <国家公務員>3種採用試験にフリーター枠新設 政府が方針


政府は9日、21歳未満を対象としている国家公務員3種の採用試験について、30~40歳の「フリーター」を対象とする採用枠を新設する方針を固めた。格差社会の是正に向け、正規雇用拡大に取り組む姿勢を示すのが狙いで、安倍晋三官房長官が議長を務める「再チャレンジ推進会議」が月内にまとめる提言に盛り込む。




全くの意味不明。
国家公務員にフリーター「枠」まで必要なんでしょうか?


年齢規定を外せばそれでいいのではないかと思うが。採用側が獲りたい人材かどうかだけで判断するのではダメなんでしょうか?わざわざ、「フリーターであること」を条件設定する必要性が判らないです。これこそ「機会が不平等」な気がしますが。採用試験だけの判定で、公平だと思うですけどね。フリーターであろうが、新卒であろうが、無業者?だろうが、何であっても、「採用したいかどうか」で決めればいいんではないかと。


野球のドラフト会議で、わざわざ「草野球クラブ枠」を作るようなもんではないですか?獲りたくもないのに、「枠」だけの採用で放り込まれても、現場が困るだけではないかと思えます。「チャレンジ推進」なんですから、「チャレンジできる機会」を与えればそれでいいと思えます。野球の入団テストみたいなヤツですよね。採用試験のチャレンジそのものには、20歳も、30歳も無関係ですよね?映画で大リーグに挑戦する37歳くらいのルーキーの話があったと思うが(タイトル忘れた)、あれと一緒で、チャレンジして、成功するかもしれないし、ダメかもしれない。それは誰がチャレンジしても、基本的に同じだろう。能力(運も?かな)があれば、採用される。それでいいと思う。


大体、プロ(になるべく人)を選抜するのに、「フリーターであることが条件」なんて、ヌルイことを言っていてどうすんの?と思うけどね。「フリーターだから」ってだけでわざわざ採用して、一方では「パートを切る」ってオカシイですよ、まるっきり(公務員の労働問題など)。


2)雇用保険積立金で少子化対策


雇用保険を「少子化対策に」って、何でそうなるんですか?道路は「特定財源」とか言い張るくせに、何で雇用保険の場合は特別会計から引っ張れるのよ?道路財源を他へ回せ、と言ったら、自動車メーカーの社長たちが自ら街頭にまで立って反対してた割に、何で奥田さんは反対せんの?要するに、そこには国民の見えてない利権があるんでしょ?道路族や業界の(参考記事)。


雇用保険で少子化対策、積立金1000億円活用 政治 YOMIURI ONLINE(読売新聞)


政府は6日、2007年度予算の新たな少子化対策の財源として、特別会計の雇用保険の積立金1000億円前後を活用する方向で検討に入った。本来は失業手当の給付などの財源を別の事業に活用するのは異例の措置だが、小泉内閣の最重要課題の一つで、数千億円が必要とも言われる新たな少子化対策には、従来の予算の枠組みにとらわれずに財源を確保することが必要と判断した。

雇用保険の積立金は、景気回復に伴う運用益の増加で、05年度予算の約1兆9000億円から06年度は約2兆5000億円と大幅に増加した。さらに、失業率の低下で、失業給付などの支出は減少傾向にあり、一般会計から約4000億円(06年度)の繰り入れもある。雇用保険の資金が潤沢になっているため、雇用保険の積立金を取り崩すか、一般会計からの繰り入れを減らす方法で、一時的に少子化対策の財源を調達しても、雇用保険事業には支障がないと判断した。




まず一般会計からの繰入を大幅減額すればいいではないですか。雇用・能力開発機構のような独立行政法人や公益法人のところへの運営交付金等を減らせ、っての。資産の回収で、少なくとも600億円程度は大穴を開けた責任を取らせるべき。

参考:労働保険行政は根本から変えよ


それに、雇用保険は「積立金が枯渇してしまう」とかぬかして、保険料率を上げてきたんじゃないか。その少し前だったか、労働保険の算定方法も、諸手当(交通費含む)・一時金などを含めて総額に対してかかることにしたんではなかったか?要するに、どうでもいい奴らを肥えさせる為に、企業や労働者たちから集めてきたんだから、「雇用保険の運営に支障を来たさない」のであれば、払った労働者の方に返せ、っての。労働保険で3兆円以上集めて、更に一般会計からも4000億円以上繰り入れて、給付額の1兆円弱も上乗せされて支出されてるのは、絶対にオカシイって。給付だけなら保険料だけの運営でも相当余るはずなのです(雇用保険は貢物か2)。


介護保険導入に伴って、労働族と厚生族が結託して、貪り組織を組み上げたその後は、今度は「少子化対策」とか名目を付けて、新たな貪りが行われるだけなんでないの?雇用保険料の徴収を一時的に減額する方が、何万倍もマシ。国民が1000億円払うと、収めて出てくるだけなのに、大抵は一部消えて出てくるからね。数百億円は。金が行き来するだけで、減額効果が働くんですよ。なので、もうそういうのは、本当に勘弁して。


で、暫く経つと、また「積立金が維持困難」というとんでもない理由を付けて、保険料率がアップするんですよ。目に浮かぶようです。

本当に必要なのであれば、道路財源から回せるでしょ。元々5000億円くらいは余る、って言ってたんだから(笑)。特別会計から一般会計への戻し入れのような形で、やればいいでしょ?雇用保険特別会計から戻すのも道路特別会計から戻すのも、意味は同じですよね。


3)「幻の千円券」の続報

どうも、特別な価値はなさそう、ということらしい。

何でも、「見分けがつかないので、特に価値はない」ということなんですって。ガッカリ。昨日の努力は水の泡だそうです(笑)。


コイン商などに持ち込んでも、「引き取らない」んですって。

でも、オークションなら、稀に買う人が出てきそうな気もするけど?
どうなんでしょ?



「ご利用は慎重に」

2006年05月10日 13時22分24秒 | 俺のそれ
娘は麻薬を欲しがった。いつも、頭がズキズキと痛んでいたからだ。だが、薬を使えば、学校での苦痛も、頭のイヤな痛みもウソのように消えた。苦しみを緩和させ、不思議な幸福感を味わうことができた。だから、しょっちゅう麻薬を使いたいと思っていた。


規制は完全になくなっていて、既に麻薬売買は合法だったから、普通にどこでも買うことができた。「麻薬自販機」も当然あったから、自由に買うことができた。


娘は多くの人たちと同じく、「麻薬自販機」でいつも買っていた。その日も、同じように麻薬を買って帰り、自分の部屋で使うことにした。ディスポの注射器についてる針は、勿論「痛くない針」だ。目の奥底から脳が漏れ出てくるかのような強い痛みがあっても、まるで霧が晴れるかのように消えることの方がはるかに魅力的だったから、たとえ皮膚に刺さる針先の痛みがあったとしても、それを苦痛などとは微塵も考えなかっただろうが。

しかし、その日は違った。いつもなら1ショット使えば十分だったのに、何故だか、幸せな感じになれなかった。頭痛も少し残っていた。きっと、今日学校で酷く叱責されたことが原因なのかもしれない、と娘は思った。「あんな嫌な先公なんか、死んじゃえ」と心の中で悪態をつきながら、次の一つを使った。

いつものように、多幸感に包まれた。痛みは消えていく・・・・。
何だか、い・・・・
・・・・

母親が食事の時間なのに娘が部屋から出てこないから、しょうがない子ね、などと言いながら、部屋のドアを開けた。娘は静かにベッドに横たわっていた。「眠ってるの?」と揺り動かしてみたが、ロボットのような感じがした。ひんやりとした、物質的な固さが手のひらに感じられた。死んでいた。

娘の死因は、薬物中毒による呼吸停止だった。要するに、窒息死だ。首を絞められて殺されるような場合よりは、苦しむことなく死ねたかもしれない。


両親は麻薬自販機会社に出向いていって、担当者に会った。会社にも責任があると考えたからだ。どうしても会社のことを許すことができなかった。

「ウチの娘は死んだんですよ!会社にだって責任があるでしょう」
「言いがかりは困りますね。売るのは合法なのですよ。娘さんのことは残念ですが、単なる事故に過ぎないのです」
「しかし、売っている以上、責任があるのではありませんか?」
「注意書きは書いてあるんですよ。守らない方が悪いんです」
「『ご利用は慎重に』だけじゃないですか。こんな注意書きが?」
「イヤだな~、箱の横には含まれる麻薬成分と量が書いてますから」
「買った人がみんなわかるはずないじゃないですか」
「それはこちらが考えることではありません。他社も同じですし」
「量が多過ぎだったのではないですか?」
「どの位使うかは利用する側が決めることです。間違えた人が悪いんですよ」
「そんな・・・」
「中毒者は年間たったの1割、そのうち死ぬのは1割、つまり全体のわずか1%に過ぎないのですよ」
「死ぬ人がいるのに、なぜこんな売り方をしてるんです?」
「需要があるからですよ、勿論。他の大多数の利用者の利益の方が大きいじゃないですか」
「でも、中毒や死亡があるかもしれないんですよ?」
「それは使う側の問題です。ひょっとして娘さんは自殺なんじゃないですか?」
「違いますよ、絶対に」
「娘さんは他社の薬品も時々使ってたようですし、ウチのが原因とも言えませんね」
「最後に使ったのはオタクのですよ」
「だから、アンプルを1つ使うか2つ使うかは、利用側の問題に過ぎません」
「2つ使えば死ぬこともある、って知ってたんじゃないですか?」
「2つ使って死ぬ人ばかりじゃありませんよ。生きてる人もたくさんいる。
あくまで使う側の問題なので。会社や麻薬に責任はないですから、お引取りを」

完全に規制撤廃で、かつての闇市場が無くなったし、万々歳。



と、このようには、私は決して考えない。
もしも賛成の人がいたら、ご自身の家族などに、是非ともその考えを広めてあげて下さい。


何かの危険性を評価する時には、それが評価できるモデルなのかどうかを考えるはずだろう。「何を評価するのか」が違っていれば、別な理論とか評価方法を選択するべきであると思う。何かの考察をする時に、一つの手段・方法だけではなく、いくつかの視点があっても当然だろう。


何かの現象を記述し、因果関係を考えたり、予測したりする場合、いくつかの理論や方法を用いていくということは普通だと思う。「格差は拡大したか」論争などでも同じではないかと思うが。一つの評価方法だけを用い、そこから導かれる当然の結果であるとして結論を出すことが、本当に正しいとは思わない。


そのことを考えられないか認めない人たちは、きっと存在するだろう。