いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

トヨタも案外がめついね

2006年05月27日 18時18分34秒 | 社会全般
貸金関連になってしまうが、カードのキャッシング金利がかなり高いところもあるんだね。


NIKKEI NET:経済 ニュース

(一部抜粋)

トヨタファイナンスはクレジットカードによる貸し付け(キャッシング)の金利を年26.4%から18%に下げた。これで同社には利息制限法と出資法に挟まれた「グレーゾーン(灰色)金利」の商品はなくなった。貸金業の貸付上限金利の引き下げ論議もにらみ、低金利で優良顧客を囲い込む。




おいおい、だね、こりゃ。トヨタファイナンスは以前にちょっと取り上げたことがあった(企業のダイバーシティ)。

記事ではちょっと褒めちまって、失敗だったね。因みに私はトヨタのカードは持っていません。これって、トヨタ車を買うような層がターゲットなんでないの?よく判らんけど。それにしちゃ、金利高すぎじゃないですか?自社ブランドを愛して、購入してくれる顧客層なんだから、相当程度は属性などが判っているはずですよね。でも、キャッシング金利は何と、26.4%!これは、プロミスの上限を超えているのではないかと思いますが。


さすがは「近江あきんど」の流れを汲むためか(?)、がめついね。油断も隙もあったもんじゃない。こういうので顧客を引っ掛けて、尚且つ自社ブランドの車も買わせてる訳か。ナルホド。自動車ローンで儲けているんだから、別にキャッシングでそんなに儲けなくてもいいでしょ。これが「トヨタ商法」ということですか。フーン。大変勉強になりました。ありがとうございました。


探せばこういう金利でキャッシングさせてるカードはあるんじゃないの?

前に書いた記事の認識が甘かったな。スミマセンでした。この記事中では「18%程度」と書いてしまってるからね。

貸金業の上限金利問題~その12

間違いだった・・・



朝日と毎日の名人戦争奪戦

2006年05月27日 17時57分41秒 | 社会全般
これって、何だか変だなとか思うのですけど、将棋連盟はどうかしちゃったんでしょうか?わざわざ損するようなことをしているように感じます。

名人戦主催者問題、結論は先送り…将棋連盟 文化 社会 YOMIURI ONLINE(読売新聞)

(以下に一部抜粋)

朝日が名人戦獲得のために提示した契約金は、毎日の現行額の年3億3400万円を上回る3億5500万円(5年契約)。さらに5年間で計7億5000万円の将棋普及協力金を連盟に支払った上に、4000万円規模の別棋戦を5年間開催するというもの。スポンサーの減少によって経営難に苦しむ連盟としては長年のスポンサーである毎日の恩義を取るのか、経営の立て直しを急ぐべきか、賛否は分かれている。




まず普通に考えて、将棋連盟が最も得するのは、「毎日」+「朝日」の合計が今よりも多くなればいいのですよね?

仮に朝日が名人戦をゲットした場合を考えてみよう。

毎日の払ってた額よりも2100万円多くなり、しかも5年で7.5億円を別に払い、4千万円の別棋戦を5年やるということですね。今後5年間の収支はどうなるかと言うと、年単位で見れば

名人戦3.55億円+1.5億円+0.4億円=5.45億円

となります。しかし、毎日が怒ってしまって、全く棋戦を開催しなくなってしまえば、ゼロになってしまいます。すると、朝日からしか収入がなくなりますね。つまり、当初5年間は5.45億円が入ってくるが、それ以後は3.55億円となる可能性が大であろうな、と。


では、現状維持である場合はどうなんでしょうか。

朝日オープンの賞金総額が判らないですけど、仮に1.4億円くらい(と言われるようなので)として、毎日の3.34億円との合計は4.74億円となりますね。上記仮定に基づけば、当初5年間では毎年0.71億円多く入ってくるので、5年間で3.55億円増えるが、その後は毎年1.19億円減収となってしまうので、3年程度でそれまでの増額効果を失い、その後は恒常的に約1.2億円程度のマイナスが続きます。なので、将棋連盟の選択としては、よくないのではないかと思います。

5年間の3.55億がそんなに魅力的とも思えないけど、まさにこれって目先の金が大事、ということなんでしょうか?まさか、将棋連盟が「先が読めない」なんてことはあろうハズもなく、毎日がきっと「何かの棋戦」を開催してくれるんじゃないか、という甘い期待を抱いているとしか思えないんですけど。


因みに私が毎日の立場ならば、断るね。朝日にタイトルを持ち去られて、その後に「毎日オープンを開催してくれ」とか言われたら、マジで怒ると思うよ。立場がないじゃないか、毎日の。タダでさえ「貧乏」などと言われているのに、それでも地道に「名人戦」を続けてきてくれたわけでしょ?順位戦もそれでやってこれたわけでしょ?しかも、過去に朝日がやって、ダメになった時に毎日が助けてくれたんでしょ?私が将棋連盟の立場であれば、絶対に朝日に移したりはしない。米長さんは東京都の教育委員とかやっていたのに、こんなところでも「金の為にはしょうがない」とか言うんですか。過去の恩義を忘れて。ちょっと幻滅。朝日も「金で何でも・・・」とかいう風潮には苦言を呈していたような気がするが、やってることは同じだよね。


<ちょっと寄り道:トヨタだかホンダだったかも、かつては金策に窮して経営危機に陥ったことがあったそうですよ。どこの銀行も貸してくれなかったらしい。だけど、何処だったか忘れたが、たった一つの銀行だけ「経営者を見込んで」貸してくれたそうですよ。それで金策の目処がなんとかついて、経営危機も脱することができたらしいです。未だにその時の恩義は忘れ去られていないそうです。貸す側の銀行にしてもそれなりのリスクを取ることになるわけだけど、その後の企業の成長によって優先的に取引をしてくれただろうから、きっと銀行に大きな利益をもたらしたハズですね。>


信義を重んじるというのは、ビジネスの世界ではあまり利益に結びつかないのかもしれないけれど、でもそういうのを全部捨て去った時に、果たしてそれでうまくいくようになるんだろうか、というのはちょっと疑問に感じる。男女関係ではないけれど、今までせっせと世話してくれてた女房がいて、目の前に金も魅力もある女が登場して誘惑したら、急にほいほいと乗り換えるようなもんでしょ?(ちょっと喩えが酷すぎかな)
こういうことをやって、本当にうまくいくとも思えないんだけど。しばらくはそれで「いい思い」ができるかもしれないが、その後の長い年月を考えてみた時に、将来時点でもうまくいってるだろうか?それよりも、過去の数十年の歴史の中で築きあげてきた信頼関係の方が大事なようにも思えるけど。たしかにマンネリとか馴れ合いではよくない面もあると思うから、そういう部分では互いに改善できることはやった方がいいと思うけど、いきなり古女房に「おまえは用済みだ、出て行け」と言うことは決していいこととは思えないんだけどね。


朝日にしても、他人がやってるタイトル戦を欲しがらんでもいいと思うけど。読売の竜王戦だって、前は「十段戦」とかだったと思うが、その後、アマも参加できるようにしたり、高額賞金(読売らしい、と言えば、らしいよね)を設定して、中々夢のある棋戦に育てたと思うよ。アマでも一流プロと対等に対局して、勝ち上がって行ったりとか。今の瀬川プロみたいに。

(関係ないですが、サッカーの天皇杯もJリーグのチームと普通の学生チームなどが当たって、たまにプロに勝っちゃったりするよね)。

なので、朝日は独自の棋戦を作り上げて行けばいいんじゃないの?自力でやれよ。何で「名人」のネームバリューを欲しがるんだよ。他の所も、みんな自分で伝統を作ってきたんでしょ?王位とか王将とか・・・。仮に、高校野球の甲子園の大会主催を「朝日」から「読売」に移したら、朝日は何て言うかな?「朝日オープン」以外に伝統ある棋戦が欲しければ、自分で高額賞金大会にすればいいじゃないか。交渉で、5億円以上払ってもいいとか言ってたなら、そのまま払えばいいのではないですか(笑)。独自のタイトルを―例えば、「世界最高位戦」とか―作って、5億円超の大会にすればいいじゃないの。歴史と伝統はどんなものであっても、はじめはゼロからのスタートでしょ。どの棋戦だって、昔は「赤子」みたいな棋戦だったのですよね、できて「まだ数年」という。


囲碁でも韓国や中国の経済発展に伴う高額賞金の大会は増えてるし、国際棋戦も増えてるし、団体戦もあるよ。

よく聞くのは、「富士通杯」「トヨタ・デンソー杯」「NEC杯」「CSK杯」といった日本企業がやってるものや、「LG杯」「三星火災杯」「農心辛ラーメン杯」(この名前のカップラーメンを稀に見かける)という企業名を冠するものとか、「阿含桐山杯」「応氏杯」なんかもあるし。なので、自分で作っていけばいいでしょ、朝日も。


将棋連盟は目先の収入ばかり考えてないで、毎日が全部降りたら大きな痛手であることも考慮した方がよいのではないかと思います。