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ノンキャリアは生贄に

2006年05月22日 20時55分42秒 | おかしいぞ
兵庫労働局の事件には、まだ続きがあったんですね。逮捕者が出て、「着服していた」というような報道だったから、「やっぱり裏金だったんだ」と思っていたのだけれど、それだけではなかったらしい。

参考記事:
役人は本当に生まれ変われるのか


毎日新聞の記事では、次のようになっていました。

Yahooニュース - 毎日新聞 - <兵庫労働局>懲戒免の元係長、キャリアの裏金流用暴露

(記事より一部抜粋)


事件を巡っては、厚労省が昨年7月、99~04年度に事務用品の架空発注などで約5億9000万円を不正支出したとする内部調査結果を公表。詐欺罪などで起訴された主任2人を含めて計7人の職員を懲戒免職としたが、当時、同局に出向していたキャリア官僚8人は「管理責任」を問われただけだった。審査請求したのは懲戒免職になった職員2人。このうち裏金の保管役だった元係長は約2300万円を着服したとされたが書類送検もされず、「個人的には使っていない」と主張している。

元係長は今月10、11の両日、人事院近畿事務局(大阪市)であった公開審理に出席。職業安定部長(00、01年度)の友人の外郭団体職員が2年間に約10回は神戸を訪れ、宿泊費や福原(神戸市)のソープランド代を支払った▽局長(00、01年度)は裏金で買ったパソコンを自分の娘にプレゼントした▽局長(02、03年度)は管内巡視の際、高級温泉旅館での宿泊を要求し、裏金で支払った――など、キャリア官僚たちによる流用を証言。厚労省から出向していた兵庫県の課長の接待費や、キャリア官僚たちが休日に楽しむゴルフ代金まで裏金で支払っていたことも明らかにした。

兵庫労働局は昨年10月、不正支出の一部約2億5000万円の支払いを元係長に請求。今年2月には自宅や預金通帳を仮差し押さえした。元係長は「今は親せきから借金して生活している。住宅ローンも残っているのに、私に『死ね』ということか」と嘆いている。厚労省側は公開審理で裏金がキャリア官僚たちによって個人的に使われていた事実を一部認めた。しかし、元係長の処分について、裏金の出入金の差額から「少なくとも約2300万円着服したのは明らか」などと妥当性を主張している。




キャリアは「管理責任」を問われただけだが、ノンキャリアは懲戒免職・裏金返還ということのようです。これではまるで、生贄に捧げられただけじゃないでしょうか?トカゲの尻尾なのか、スケープゴートなのか、表現は陳腐でも何でもいいんですけれども、元係長としては「自分が使っただけじゃない、キャリアの連中も使ってたんだ」ということを、暴露せずにはおれなかった、ということでしょうか。まあね、自分が返せないほどの金額を「返せ」と言われてもね。自分が使い込んだ金でもないのなら、「払わない」と言いたくなる気持ちは判るけど。

警察とか検察捜査では、「誰が」「いくら位」「何に」使ったか、というのが明らかにされなかったのでしょうか?個人が使い込んでいないのに、何で特定個人だけに返済義務があるんだろう?個人が着服したのなら、横領になったりしないんでしょうか?そうならば、起訴されるんじゃないかと思うけど。この辺はどうなってるか、よく判らんね。



(えーと、ここからの記述は、上記毎日新聞記事の事件とは何の関連もない記述ですので。お間違いのなきように、お願いしますね)。

ところで、裏側では当然役職が上の連中が、「そちも悪よのう~」ということをやっていたりとか、世の中には多分あるのですよね(まあ、世間一般の”常識”で考えれば、限りなくブラック?個人的感想を言わせてもらえば、まず「やってる」わな。「水戸黄門」でも必ずそうだし、笑)。「キャリア」っていう言葉は、悪行三昧の経験を指すのではないですよね。殆どはクリーンだ、とか言われても、来る人来る人がみんな悪い人、って確率はもの凄く少ないと思うけど。「ひょー○けん」は極めて稀な発生頻度で、「本省」からブラックなキャリアが下ってきたんですかね(爆)。


仮に「本省」の千人に一人の確率で「悪い奴」がいるとして、~局長とか、~~長とか、そういったポストに来る連中が5人いたとすれば、5人連続で「悪い奴」がやってくる確率は、1000の5乗分の1、ということで千兆分の1の確率でしか発生しない、ということですよね?これは、これは、まことにメデタイ話じゃ、と。役満がどんなに珍しくても、「緑一色」が出た直後の局で「九蓮宝燈」が出ないわけじゃないですから、理論上は。まあ、いいのですけど。「信じてくれ」と言われた時に、素直に「信じる」って割と難しいよね、こういう場合。まあ、「3悪」の一つとか名指しされたりするらしいから、不思議でも何でもないのかもしれないが。



ニート・フリーターは誰のせいか

2006年05月22日 17時57分47秒 | 社会全般
毎日新聞がハッキリ白黒つけてくれました(笑)。
何となく、時代の雰囲気を感じられるかもしれません。

石田衣良の白黒つけます!!:フリーター、ニートになるのは本人のせい?社会のせい?-話題:MSN毎日インタラクティブ


結果を見て思ったことを列挙してみると、次のような感じかな。


ズバリ、「結構多くの人が「自分のせい」だと思っていること」ですね。「そのまんまじゃないか」というお怒りはごもっとも。

で、

・やっぱりフリーター・ニートが社会全体から見れば少数派だからかな?
・今の自分が違う立場(正社員とか主婦とか)なら、こう答えやすいかな
・なので、ニートorフリーターだけで調査すると違ってるかも・・・
・当事者世代である10~30代女性では「自己責任型」が男性よりも優位?

・つまりは「男子の弱さ」「男への頼れなさ」が目立つのかな?
・実は失業率で見ても、10~20代前半の男性は同年代女性よりも高い


女性の場合には現実感が割りとある(これは個人的な印象ですけど、一般的によく言われる気がします・・・「男は永遠に少年」とか「子供っぽい」とか・・・故に鉄道模型に凝ったり、オタク趣味やらギター趣味やら、要するに子供の延長のような感じですよね)ので、生きていくためのアクションをとっていることが多かったりするのかな?フリーターであろうが派遣だろうが働いているということか。サービス業では特にパート・フリーターの女性の労働力に依存している部分が結構あったりするかもしれない。小売とか飲食関係なんかは女性が多いような印象だし。例えばレジ係には大抵女性。スーパー従業員全部でも、男子と半々ではないような気がする。


その一方では、「当てにならない男子」が多すぎて、女性は頼れないなと思っていたりすることもあるか。現在すでに失業しているとかでその後も収入が見込めない場合や、人生の無計画性に腹が立つとか(笑)、ほんの少し先の未来さえ考えられないことに不満があるとか、そういうのが女性から見て気になっている場合には、男子の無力さがひと際目立ってしまうのかも。なので、仮に若い男子が「(仕事がないのは)経済動向や社会の仕組みが悪いせいなんだよ」とか何かの理屈を言っても、女子はキッパリ「何バカなこと言ってんの?そんなの、自分のせいに決まってるでしょ」と一喝する、ということになりかねないのか・・・女性の場合には、割と身近な人を比較対象に選んだりするからか?「○○ちゃんや××のカレシは、ちゃんと働いてる」とか(笑)。


こういう環境下だと、やはり結婚に至るカップルが減るというのは何となく判る。それと、比較的若い(と言っても20代後半とか)女性が結婚相手に選んでるのが、30代後半とか40歳前後に選んでいたりすること。有名人などでも見られるので、イマドキそんなに珍しくないのかも。これは裏を返せば、同年代程度の若い男性は「経済力が明らかに劣っている」とか、「同年代男子はコドモっぽすぎて結婚相手に向かない」とか、そういうことなんでしょうか?そうなると、ちょっと年長のモテ男が一人いれば、そこに複数女子が群がる競争(笑)となっている可能性があるのかな?


我が家のように結婚後15年くらい経ってしまうと、世の中の「結婚」ということへの関心は薄れているので、実態をよく知らないんですが。


追加:

この前あたりから、経済産業省がやけに張り切って「出会い」企業の情報を集めていたようですけど、何だか「怪しい」んだよね・・・

経済産業省自らが旗振り役で「出会いプロデュース」って、これは国が面倒みてあげるようなことですか?


Yahooニュース - 共同通信 - 「出会いの場減少」で未婚 経産省、相談業活用支援へ


適当な相手に巡り合わない-。未婚の男女の約4割が、結婚しない理由として出会いの機会の減少を挙げていることが経済産業省の結婚関連産業に関する報告書で22日、分かった。

報告書は、見合い結婚が全体の1割を切るなど親せきや地域、職場で男女の出会いを仲介する機能が低下していると指摘。同省は晩婚化、未婚化の解消に向けて、結婚相談業の質の向上で出会いの機会を提供する必要性を強調、相談業の活用を支援する構えだ。





これって単に省益拡大の作戦なんでないの?いつもこういうのを編み出してきては、「予算獲得」大作戦(笑)だからね。国が「出会い」ねえ・・・でも、シンガポールは公営の「出会い系」があるらしいから。そういう時代なんですかねえ。



全然関係ないけど、昔、独身の頃(今から15年以上前だ)、合コンに行ったことがあったが、当時20歳代後半の女性(27、28歳くらい)が来たりしようものなら、かなり「ゲンナリ」したように思う。というか、その年代の女性が合コンに来るのを滅多に見なかったような気がするが。都会じゃなかったから?かな。30歳では、誰も近づけない「年上のひと」化していたような気が・・・。

ただ自分が若かったから、ということもあったかもしれないけど。

今は随分と違った感じになったんですね。



「6月解除説」の補足

2006年05月22日 01時01分28秒 | 経済関連
前の記事にコメントを頂いて、お答えを書いてみようと思います。

「6月解除説」って・・・・


「金融エコノミスト」というレッテルは確かに不適切でした。全員ではないですし。失礼致しました。


私はプロのトレーダーでもありませんので、普通の報道などを参考にするしかありません。ですので、そこで出されるニュースなどを信じることは多いです。

日経金融新聞なるものは実物を見たこともない訳ですが、9日付「ポジション」欄で「6月解除説」が出されたというのは、誰かのブログ記事で見ました。しかし、プロの方々がまさかそのような「一本の記事」を頼りに取引をされるとは思えず、もしもそういうことが本当に起こってしまうのであれば、金融エコノミストのせいではないでしょうが、売買担当者達はそうした「曖昧な憶測記事」を頼りに判断して売買するということでしょうか。それは大半が違うのではないかと思うのですけれども。

9日付のブルームバーグ記事にも紹介されています。


Bloombergcojp 日本

(一部抜粋)

6月のゼロ金利解除観測で円金利が上昇

9日の東京金融先物取引所では、ユーロ円金利先物相場が2006年6月物など期近限月を中心に下落(金利は上昇)。日銀当座預金残高の削減が今月中にも終了するとみられるなか、市場では6月にゼロ金利解除が前倒しされる可能性も否定できない、としてヘッジ売りが膨らんだ。

8日付の日本経済新聞によると、日銀の福井俊彦総裁は7日、国際決済銀行(BIS)主催の中央銀行総裁会議出席のため訪れたスイスのバーゼルで記者団に対して、「当座預金残高の削減にはあと数週間かかる」と発言した。これを受けて、市場では目先のめどである10兆円前後に到達すれば、ゼロ金利解除の環境が整うとの見方が出ている。

さらに、9日付の日経金融新聞の金利関連の企画記事「ポジション」が6月解除説の話を掲載するなど、ゼロ金利解除の時期が7-9月からさらに前倒しされる可能性が意識され、債券市場でも中期ゾーン主導で6月の利上げを織り込む動きが活発化。2年物の244回債利回りは一時4.5bp(1bp=0.01%)高の 0.715%と、新発2年債として4月4日以来の0.7%台を回復したほか、5年物の55回債は5営業日ぶりに1.4%台に上昇した。



産経新聞にも次のように出ました(恐らく11日の共同通信記事が発端?)。


Sankei Web 産経朝刊 ゼロ金利、6月解除説 金融市場、前倒し観測0512 0500

この12日付産経新聞朝刊には、『早くて七月との予想が多いゼロ金利解除も「(予想より)前倒しになる」(外資系証券)』『五月末から六月初めにかけて十兆円程度に落ち込む見通し。日銀に預けておかなければならない分を除いた金融機関の資金はかなり乏しくなり、短期金利の上昇圧力が高まる。このため「日銀が利上げしやすい環境が整う」(大手銀行)』『市場関係者は「日銀が六月に利上げする気なら、そろそろ明確なシグナルを送ってくる」』といった内容があり、これら外資系証券・大手銀行・市場関係者という表記は所謂エコノミストの方なのではないかと思いましたが、必ずしもそうではないということですね。記者たちは単なる知り合いなどに聞いている可能性もありますし。


ただ、他社の記者たちが日経金融新聞の記事だけを鵜呑みにしてその宣伝記事を書くとも思えず、ある程度市場の説明が可能な人に確かめていると思うのですが、違うかもしれません。普通の売買担当者たち(このような人は何と表現するのかは知りませんです)に取材してる、ということもあるかもしれません。


また、「日銀寄りの情報源」という疑いを持つことは、確かに問題があるかもしれませんが、それを疑わせるような記事というのは存在します。例えば次のロイター記事なんかがそうです。


6月利上げ説に日銀で驚きの声、短観や4月CPI重視Reuterscojp

(一部抜粋)

[東京 11日 ロイター] 米有力調査機関のメドレー・グローバル・アドバイザーズは10日付の顧客向けリポートで、日銀幹部は6月18日―19日の政策決定会合で、ゼロ金利政策を解除する理由は見当たらないと話していると伝えた。日銀幹部は5月26日発表の4月全国消費者物価指数(生鮮食品除く、CPI)が重要なポイントと見ているという。

リポートでは「早ければ6月から利上げを始めるとの思惑が市場にあるのに対し、複数の日銀幹部は現在のところ、来月にゼロ金利政策を解除する理由はないと述べている」と指摘。その理由は「決定会合までに当座預金残高の引き下げが終わっていない可能性があることと、終わっていてもその直後の利上げは市場を乱高下させる可能性がある」ためだとしている。日銀幹部は「今後発表される経済指標を分析する必要があると話している」といい、「4月の全国コアCPIを重要なポイントとして挙げている」という。




この翌日にも次のような記事がありました。


日銀幹部は6月利上げの理由なしと発言=米メドレーReuterscojp

(一部抜粋)

[東京 12日 ロイター] 日銀内では、6月利上げ説が金融市場で急速に広がったことに対し、驚きをもって受け止める声が多い。経済・物価は見通しに沿って順調に動いているものの、インフレ懸念が急速に高まる状況にはなく、前のめりで利上げを考える状況にはないという。日銀では、政策変更はあくまで「経済・物価次第」としており、4月全国消費者物価指数(CPI)や6月日銀短観を中心に経済指標を確認していくことになる。6月ゼロ金利解除観測が広がった要因の1つに、福井日銀総裁の当座預金残高削減に関する発言があったと市場関係者は指摘する。




このように、9日以降の市場の様子を見た結果、こうして「日銀内の驚き」などで表現されたりしており、また、顧客向けリポートには「日銀幹部」として登場するので(これが本物かどうかは確かめようがないですが)、一応これを信頼することを前提とすれば、「日銀」内部か周辺の情報源はあると考えてよいかと思われます。このような情報を、記者が仕入れるのか、外資系調査会社が仕入れるのかは違いがありますが、アナリスト等市場関係者たちもこういう幾つかの情報源を持っていると推定することは、あながち飛躍とも言えないかな、と思います。


憶測で書くな、というのはある意味正しいですが、私は記者でもないですし、完璧な記事を書くことは困難ですね。もしも間違いは許さないということであれば、自分の確実に知りえる情報以外は全く書けないように思います。