いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

日ハムはとりあえずビールかけ

2006年09月28日 21時26分04秒 | 経済関連
めでたい、ということで。

予想通りでしたどす(笑)。

今年こそは、「日本一」頂きどす。

9月の日ハムは14勝5敗くらいの驚異的勝ち星をあげましたので、苦手の西武・ソフトバンク戦の大きくは負けずに乗り切ったのが大きかった。

西武はお得意さまのロッテや楽天に苦杯を喫して、まさかの転落(「らくてん」ではないよ「てんらく」だよ)。今の勢いがあれば、勝てる可能性大。キーマンは、稲葉と八木。そして、意外性のラッキーボーイは新庄と言いたい所だが、新庄は徹底マークされるので、田中賢。

ガッツさんとか森本も当然マークされるだろうから。


早く来い来い、プレーオフ!!



肥大化する官邸?

2006年09月28日 20時46分22秒 | 政治って?
今回の目玉である官邸機能強化ですけれども、一抹の不安はあります。それは、「どういうシステムを作っていくのか」ということが見えてこないからであり、誰が、どのような責任を持ち、どのような権限・命令系統になっているのか、ということが殆ど判らないからです。まあ、実際に組織してみて、運用は「実践上で」決めていったり考えていったりする、ということも有り得ると思いますが、ある程度「こういう形、権限で」という目標というか方針がないと、「掛け声倒れ」で終わりかねない危惧はあるでしょう。過去の「補佐官」たちの敗北の歴史を見れば、どうしてもそういう想像が働いてしまいます(笑)。


最近の例では、ヤマタクさんと川口さんが就任していたわけですが、これがどのように機能していたのか不明なのですね。何をどうしたいのか、ということをハッキリ決めないと、うまく機能しないのではないでしょうか。単に「大統領型」を目指して、と言われても、下部組織がうまくそれに合わせて動けるとも限らないのではないかな、と。まずは情報の上げ方から始まって、「誰と話せばよいか」ということも明確ではないだろうしね。後になってから、「こっちは聞いてないぞ」「こっちにも足を運べ」とかって怒られても部下は困るだろうし、「誰と相談したんだ?何、副大臣?そりゃダメだ、必ず補佐官に通せ」とか「それは誰の指示だ?何、官房副長官?補佐官からの指示を待て」とか、そういう混乱が起こってしまいかねないのではないのかな、と。雲の上の世界なので、そうした現場のことはよく知らんけど。


役職者が増えれば増えるほど、共有されるべき情報も多くなるだろうし、そういったものの処理系統が必要だろうけど、誰が何をどの程度処理していいのか、ということがある程度判らないと、かえって非効率になってしまう可能性も有り得ますよね。


サーッと内閣官房を見てみると、これまた非常に複雑な組織となっているんですね。知りませんでした。

まず、直の人員だけでも、かなりいます。

①秘書官
・首席(政務担当)秘書官、他4人(外務、財務、経産、警察)

②補佐官5人(今回の目玉)+スタッフ5人+他の特命チーム5人


続いて、内閣官房。

③官房長官

④官房副長官3人

⑤官房副長官補3人+スタッフ(審議官6+参事官17)

⑥危機管理監1人

⑦内閣情報調査室:内閣情報官1人+審議官1+参事官14

⑧内閣総務官室:内閣総務官1人+審議官1+参事官1

⑨内閣広報室:内閣広報官1人+参事官4


このような感じで、内閣官房だけの参事官以上の人たちだけでも、約50人もいることになります。この他に直の①と②の秘書官+補佐官関連で20人となり、これをどのように使いこなすのか、権限をどこに与え集約されるのか、「官房長官の頭越し」でやっていいものなのか(法的な権限の問題もあると思いますが、今のところは補佐官クラスが何かを掌理するということはないのですよね?)、不明なことが多いのですね。


例えば、『広報』だけ見ても、各省庁の大臣・事務次官会見などがありますよね。その他に、総理のぶら下がり会見、官房長官の会見・職務とか、内閣広報官の職務、そのまた他の役割に「補佐官」、おまけに内閣官房以外にも内閣府に「政府広報室」まであって(恐らく新聞・雑誌・ネット等の媒体広告とか、映画館の広告とかの担当なのかな?)、各省庁には別にそういった部署があったりなんかすると思います。なので、みんなで「巨大広告代理店」でも開けそうなぐらいの勢いなのですね(笑)。ですので、機能分担をかなりうまくやらないと、企画倒れに終わる可能性もあるかな、と思うのです。


総理が毎日会う人だけで考えても、数十人にもなってしまいますね。実際にどうなっているかは知りませんが、毎朝ブリーフィングを行うとして、総理が「おはよう、諸君」とか部屋に入っていくと、まるで「学校の教室」みたいにズラーっと座って待っているようなことになるのでしょうか(笑)。部屋の人口密度が急上昇ですね。大方が”暑苦しい男”ばかりだし酸素不足で息苦しくなるのではないでしょうか。警備上の理由で、窓のない部屋とかが多いのでしょうし(実際どうなのかは知りません)。各省庁の大臣とそのお連れのスタッフ(副大臣、政務官、秘書官、事務方官僚とか)が参加しようものなら、そこでも5人くらいは軽く増えてしまったりして、タダでさえ狭くてイスも足りないのに「そんなに連れてくるんじゃねーよ」的周囲の視線が痛いほど突き刺さる光景が、脳裏に浮かんできます(笑)。総理の移動時には、まるで「大名行列」のようにゾロゾロとついていく人々が増えることになるかもしれないですね。


そんなわけで、組織が肥大化して余計に大変にならないようにするには、役割分担とか情報処理・命令系統とか、そういうのをキッチリしないとそれぞれがバラバラになったり、その仕事を「自分がやっていいのかどうか」と懐疑的に思い、かえって臆病になったりすることもあるかな、と思いますね。縄張り争いも必ず勃発してくるでしょう。介在人員が多すぎることで、迅速性が失われたり、混乱したり、ということも考えられますし。


安全保障担当の小池さんの役割というのは、どういうのが期待されているのか、ちょっとよく判らないですね。「英語が得意だから」というような、ヘンな理由を挙げていた人もいたようだけど(笑)。そんなのが理由ならば、海外留学から帰ってきた帰国子女なら誰でもいいことになってしまいますよね。米国の補佐官とのパイプを作っていくというような、ある種の外交上の「顔」として期待するのも、外務大臣や駐米大使がいるのに、その「頭越し」で官邸外交をやっていく、ということになりかねないですよね。そこらあたりをどう考えるのか、ということになりますね。他には、「日本版NSCを立ち上げたい」として、そうした新たな組織作りをしていくのであれば「外務・防衛」だけじゃなくて法制面からの問題があったりするし、少数個人での取りまとめは難しいと思う。それこそある程度のチームというか「分室」でも作って、専門に取り組まない限りは難しいと思う。そもそも、そういうのは立法作業だろうと思うし。これまでの「安全保障会議」「事態対処専門委員会」「内閣情報会議」「合同情報会議」などの改変も含めて考えていくのですよね?補佐官+スタッフ1名には荷が重すぎではないでしょうか。


「安全保障担当」補佐官であるならば、基本的に「専門家」(外交・防衛関連)から上げてもらった情報・意見なんかを集約したり解釈をして、順位付けやら取捨選択やらをした上で「噛み砕いて」トップに報告するということがまず必要だろうと思う。バランス・センス・知識の全てが高度に要求され、総合力のある人材でなければならないポストだと思う。国家の存在・根幹に関わるのですから。そういう最重要ポストなので、これこそ民間も含めた「真の専門家」登用が望ましいのではないかと思えたのですけどね。もう決まってしまったから、仕方がないのですけど。防衛庁制服組やら外務省担当官あたりから情報を上げてもらったり、米軍司令官クラスと会談したりする時に、小池さんが具体的な内容について理解し判断できなければ、総理に報告するのが結局他の事務方が行わなければならない、ということになってしまうのではないでしょうか。


補佐官は「総理の脳みそ」の外部メモリみたいなもので、自分の脳みそを貸すようなものですよね。「情報入力・命令出力」という部分で、補佐官の脳みそ(能力)を借りることで処理速度を上げたり精度をあげたりすることができ、「重要な決定・判断」という部分だけは「総理自らの脳みそ」を使う、ということに他ならないのですよね。なので、補佐官はあたかも総理のように考え、総理のように見聞きしなければならんのですよ。で、総理自身が理解する時には、「補佐官」という脳みそを通じて自分が考えたが如くに処理できる、ということですよね。つまりは、難しい内容とか専門的な話は、「総理自身」と同じ水準で理解可能なように「変換・翻訳」してあげることが必要なんですよ。「噛み砕いて報告」というのはそういう意味です。なのに、補佐官自身が常時それをやってもらわねばならない(秘書官とか他の事務方とかにレクチャーしてもらう)ということであるなら、「総理の脳みそ」の代わりにはなれないんじゃなかろうか、ということです。これはあくまで私の補佐官に対する勝手なイメージ(笑)ですので、安倍総理がどのように考えていたのかは不明なのですけれども。


いずれにしても、うまく機能が分担されたり、効率的なシステムが作り上げられるまでには色々とあると思いますね。かなり明確にしておかなければ、結局「誰に聞けばいいの?」「誰に話を持っていけばいいの?」と、現場が混乱・機能不全に陥りかねないのではないでしょうか。