いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

「ゴレンジャー」は大変らしい

2006年10月31日 21時35分06秒 | 政治って?
首相補佐官は丁度5人なのでそう呼ばれているんだと。知らんかった。

官邸ゴレンジャー大変


身分は「閣僚級」とのことで、期待は大きかったようだが、フタを開けてみればそうでもなかった・・・・ということらしい。まあ、可哀想だけど、そういうもんじゃないですか?法的に権限がなければ、そうなってしまいますよね。実力を発揮すれば認知されるかもしれんけど。


いずれは5人のうち3人が官房副長官になるかもしれないんですって。

えーっ!!2人は落とされる訳ですか?こりゃまた、キビシイ。
「ハズレくじ」は既に仕込まれてある訳です。どうしましょう?

5人のうち、2人はこれまで通りの「補佐官」権限しか持てないのですよね。
5人の関係も、気まずいというか微妙のような気がしますよね。


ちょっと予想を考えてみますか。


・小池補佐官

こちらは大変お寒い状況となってしまっていて、ご不満が募っておるようです。スタッフは2名+女子事務員1名とのことで、不安的中でございます。安全保障担当という重要な役割であっても、仕事を取っていかないと或いは作っていかないと、自分だけが動けないまま他の領域の人たちが縄張りを確保していくので(というよりも、元々あったかやっていたハズですので)、取り残されてしまうでしょうね。

「本日も見せ場なし」表情がさえない小池百合子補佐官


「日本版NSC」を作っていくという遠大な使命があるのですから、やるしかないのではないでしょうか。記事によれば、小池さんは「NSC」とは「ノー・スタッフ・センター」のことだったのね、という絶望感を口にしているようですね(笑)。かつての大臣ポストと同じ気取りで考えていたのかもしれず、「前は良かった・・・」というありがちな感想を抱いているのかも。結局、何でもやってくれる充実した「スタッフ」の力が必要、ということなんでしょうね。それに比べりゃ、たった2名・・・・まあ、何もできないわな。

そうは言っても、対外的には最重要ポストというイメージがあるため、「官房副長官」は当確でしょう。その時点まで小池さんが就任しているかは不明ですけど。


・根本補佐官

記事によると、最も多くの官僚が集まった様子。13名も増援部隊がやってきたんですって。「取り付きやすい議員だから」、「旨みが短期間でゲットできる可能性が高いから」、「操りやすいから」、というような理由なのか判りませんが、狙い目であった可能性が高いでしょうね。それとも、付けられた公募官僚の「根回し」か?「根本」補佐官だけに。ゴメーーン、オヤジで。

理由は不明だが、うまみが大きく、影響力もそれなりにあるポスト、ということだろうと思う。「対抗」かも。本命は勿論、安全保障担当だよ。でも、実績次第、という側面もあるか。何たって、経済財政担当大臣が控えているからね。経産大臣もいるしな。


・山谷補佐官

ここも記事によれば、文部科学省が中心で10名もの官僚を集めたそうな。意外。これほど集めるというのは、どうも文部科学省の「死活」を賭けてきている可能性が有り得るな。中教審を「ひとっ飛び」されて何でも決められてしまっては、大変困る、と。何としても影響力を残しておきたい、ということでしょう。教育関連は、文科省か内閣府?くらいしかやってなさそうだし。所謂「独占チャンス」が大、という市場なんでしょう、きっと。狭い空間にすし詰め状態なのに、もっと増える予定らしい(笑)。

ここ最近は、イジメ問題、履修偽装問題と立て続けに目立つチャンスもあって、小池さんの恨めしい顔を横目に、山谷さんは張り切っている、というところでしょうか。

でも、「ハズレ2票」から逃れられるかどうかは微妙。だって、どちらかと言うと時限的な役割のように思えるので、比較的長い将来に渡って担当する訳でもなさそうだからね。ある程度の形がきまって、法改正なども進んでしまえば、後はあんまり重要じゃなくなるように思うから。それと、副長官3名中、女性を2名入れる、というのは・・・微妙なんだよな、と。男尊女卑とか、そういうことではなくて。


・世耕補佐官

もっとも現状厳しい立場に置かれているのが、広報担当なのではないかと。テレビでは、まず見ない。殆ど、総理、閣僚、官房長官、とかがメインかな。山谷さんは出てるな。下村さんは割りと目立ってる印象(悪いイメージの方も、かもしれないが)。広報担当の映像が配信されないというのは、珍しいのではないかな、と。韓国や中国でも報道官の映像は大抵流されてるからね。同じ顔を何度も見たことあるもんね(笑)。だが、日本の広報担当は顔を知らない人が多いと思うね。

記事でも批判は厳しいようですね。官僚からはやっかみ半分の「目立ち批判」が出てるそうな。広報の仕事はちょっとよくわからんので、どういう争いなのかな?と思ったりする。

誰が読むか、誰が原稿を書くか、文言はそれでいいか、横から口出しされて添削されるはどうするか、とか?(笑)
「早急に対応」と言うべきか、「可及的速やかに対応」と言うべきか、とかの争いみたいな?
どっちでもいいじゃん、大して変わらんよ、というような感じなのかもね。

なので、3名枠に残るのは厳しそうなんだけど、長期的に見ればあった方がいいのかな?とも思ったりするが、内閣官房には何と言っても「官房長官」がいるしね。他に内閣広報官もいるし。重複しているポストで、重要度は下がるかな。外れ2名の有力は広報担当かも?


・中山補佐官

あんまり情報がないので、判りません。が、着々と仕事をしているようだとも書いてあるので、まずまずなんでしょうね。それと、安倍総理の間は、「北朝鮮問題」というのが重要課題であると考えられるので、有力なのはこのポストなのではないのかな、と。北朝鮮問題は安倍ちゃんのライフワークみたいなものですからね。



というわけで、まとめますと、「安全保障担当」はほぼ当確。「経済担当」は有力候補。残り一つのイスを争いますが、「拉致(北朝鮮)担当」が一歩リード、「教育担当」が次点、「広報担当」は苦戦、といったところか。実力があって自力で遮二無二頑張れば閣僚級ポストなのかもしれないが、内実は厳しかった、というのが今までの状況でしょうか。



男女と外交

2006年10月31日 16時40分29秒 | 社会全般
gooの表示形式が知らないうちに変わっていた。いつもと違うのに。
私が自分で変えた訳ではありませんよ。自動的に変わったみたいです。


ところで、中々面白い記事を発見。
以前に一度取り上げた(ニート・フリーターは誰のせいか)毎日新聞さんの、石田さんのコーナー。

今回は、日中・日韓関係について、白黒つけてくれるんですと(笑)。

中国、韓国と仲良くした方がいい?しなくてもいい?-石田衣良の白黒つけます!!:MSN毎日インタラクティブ


この結果を見ると、有効投票数9010で、57.2%が「(敢えて)仲良くしなくてもいい」ということだそうだ。
だが、石田さんは『今回のこたえは数字のうえでは「しなくていい」派が圧倒的だったけれど、応募しなかった多数のサイレントマジョリティを考慮にいれて決定させてもらいます。中国・韓国とは仲良くしたほうがいい。』と言っています。これがちょっと問題みたいですね。


ありがちな反発としては、「投票しない人の答えを勝手に想定して、結果を無視するのはオカシイ」、「サイレントマジョリティとか持ち出すなら何とでも言える、投票はイラネ」というようなことでしょうか。まあ、確かに。石田氏の言い分は、ちょっと変ですね。もうちょっと公平な感じで説明することを心掛ければ良かったのではないでしょうか。それと、全体で「57.2%」と、半分を高々7.2%多かったくらいの水準でわざわざ「圧倒的に多い」などと表現する必要もないですよね。誤差に毛の生えたような程度でしかないように思えますけどね。

このような「圧倒的に」(多い)といった印象を与えることによって、逆に反発を強めてしまっているかもしれませんし(笑)。私のイメージとしては、9割くらいなら「圧倒的に多い」というような気がしますが、8割程度だと「圧倒的」というほどでもないような・・・7割だともう圧倒的からは随分離れている感じがしますね。だから余計な修飾語は良くない、って言ったでしょ(笑)。


調査結果に対して疑問に感じるとすれば、ネットでの調査ということと、回答者の偏りを考えれば、何となく「アレ?」という直感が働くのは判りますよね。そういう「勘」のようなものは大事なのではないかと、私は思っています。でもそれが、実際どうなんだろう、というふうに発展しないと、例えば「現場」の観察力・注意力やら、「経験に培われた直感」やらが養われないような気がします。なので、「うん?何となく解せないな」「何か変だな」とか感じたら、もう少し踏み込んで調べて(考えて)みようと思った方がいいのではないかな、と。


石田さんの調査結果に戻りますが、普通の世の中とは異なった回答者構成になっていることは判りますよね。年齢階層別では判りませんが、少なくとも男女比は大きくズレがあります。ここだけにポイントを置いてみることにしましょう。元データを書き出すと次のようになっています(回答結果は「しなくてよい」の割合のみ抜き出します)。

<男>6284;66.4%
<女>2726;35.8%


このようになっており、男性は女性の2倍以上ですね。男性の約3人に2人は「仲良くしなくていい」と考えており、女性はこれが約3人に1人ということです。問題は女性の数が少ないので、全体の割合でも「しなくていい」が(石田さんの言葉では)圧倒的に多くなってしまっているのですね。では、男女比のウェイトを半々になるように考えてみればよいのです。もしも、女性の数が男性と同じ6284票あったとしたら、どれ位になるでしょうか(少数以下は四捨五入)。考えてみましょう。


①男性の「しなくていい」の票数=6284*0.664=4173
(参考 ①’女性の「しなくていい」の票数=2726*0.358=976)

②女性の票数が男性と同じであるとして、回答割合が変化しないなら
女性の「しなくていい」票数=6284*0.358=2250

③つまり、「しなくていい」票の合計は①+②=4173+2250=6423
これが男女全部6284*2=12568の何%かを計算すればよい。
よって、6423/12568=0.511

つまり、男女が半々に存在する時には、
『約51.1%が「しなくていい」と答えていた』かもしれない。


このように考えて、男女比のウェイトを補正したりすれば、大体半々くらいだったかもね、という程度のことは説明できたかもしれませんね。これなら、サイレントマジョリティ云々よりも反発は少なかったかもしれません。「圧倒的に」どちらとも言えない程度の結果ですし(笑)。

ただし、これには条件があって、今回実際に回答した女性2726が6284まで数が増えたとしても同じ割合で回答していたであろう、という推測に基づいています。2726人の集団は6284人の集団と全く同じ相似形であると見なすということです。本当は多少違いがありますが、世の中の統計調査は全数調査以外は概ねそういうものでしょう。


恐らく石田さんの調査例では、世の中と異なると思われるものとして、
・「ネット」ということで高齢層の割合が相対的に低いのではないか
・「中韓」に過敏に反応する人々がネット上では観察されるので、そういう人が相対的に多く回答しているかも
というような、別な可能性もあるかもしれません。


ところで、「仲良くする/しない」が、15%くらいが男性では「仲良くしない」方に多く、女性では「仲良くする」方に多いのですね。単なる偶然なのかもしれませんが、男性の方が攻撃的で女性が協調的というような性差なのかな、とも思えます。動物のオスの傾向にも合っているような気がします。それが男女とも丁度似たような割合で存在しており、社会全体ではうまくバランスされているのかもな、と。全く関係ないかもしれませんけれどもね。世の中、案外とうまくできてるのかな。


昔、小学生くらいの頃何かで読んだのだが、何に書いてあったか忘れた。満員電車の乗車率の比較があって、男比率が高いと乗車率の最大は下がるはずだったと思う。これは、そりゃそうだな、と。だって、平均的には男の方が体格が大きいし、電車内で占める空間(体積)も大きいはずだしね。特に周りがオヤジばかりとかだと、「オレのテリトリーに侵入してくるんじゃねえ」という暗闘というか、シビアな牽制状況が続いてしまって、「みんなで最大に乗れるように協力しましょう」なんて雰囲気にはならないよね。で、女性ばかりだとどうなるかというと、これもやっぱり最大にはならないんだそうです。女性専用列車のような状態だと、最大に乗ってる人数には届かないのです。女の世界での牽制みたいなのが、やっぱり起こるのでしょうか(笑)。なので、男女比が大体半々になっている状態だと、最大の乗車率になっていたんですって。よくこんなこと調べたな、とは思いますが、当時は満員電車の問題というのが酷かったからなのでしょうね。今でも昔みたいな満員電車というのがあるのかどうか知りませんし、女性専用列車というのが登場してきたようですから、最大乗車率には挑戦できなくなってしまったかもしれませんね。こんなことに挑戦する必要などないですけど。


まあ、これが本当だとしたら、世の中は男女が大体同じくらいの割合が存在していると、うまくいくようになっていることが多い、ということかも。男子校、女子校も、どちらかというと不自然なんだね。女性だけの職場よりも、適度に男性が混ざっている方が人間関係上のトラブルが少ない、とか、どうなんでしょうか。自分の経験というか感覚的には、偏りがあまり大きくない方が人間関係は円滑なような気がしますけど。


男と女の関係に限らず、世の中には、凸があれば凹があり、日向があれば日陰があり、陽があれば陰がある、というような感じですかね。そういうのがあまりに偏らない状態の方が、バランスがいい感じなのかも。



追記:

石田氏をバカにできないのではないですかね。
それほど大勢の人たちが熱心に結果について考えているとも思えないのですけど・・・