いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

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名誉毀損と批評は別だと思うけど

2007年12月14日 18時49分28秒 | 法関係
ちょっと「賞味期限切れのネタ」(笑)という気がしないでもありませんが、少し書いておこうかな、と。


能力不足と事なかれ主義のBPO~TBS「朝スバッ」の不二家報道について


ここで取り上げたのだけれど、名誉毀損の該当するや否やという話の論点は、大体似たような感じかな。

で、問題は辛口(辛辣?)な批評が名誉毀損となってしまうかどうかであるけれども、これがもしも該当するということになれば、軒並み刑法に引っ掛かってしまうことになり、自由な言論は妨げられることになるだろう。

はてなブックマーク - ブログの辛口評価は事実でも名誉毀損 - 愉快痛快奇奇怪怪

報道機関だって許認可制でもなく、文筆家とか何かの評論家などでも、誰がそれを名乗ったとしてもそれを否定することはできないのであるから、一般個人が表明するのと本質的には違いがないであろう。

「飲食店○○の料理はマズく、接客態度も悪く、最低の店だと思った」
というような主張が刑法に抵触している、ということになれば、これはこれで一大事ということになるね。


いくつか例を考えてみよう。

例:

・○○銀行の行員は態度や対応が悪かった
・○○証券の職員は金融商品の説明が下手で分らなかった
・○○貸金の取立て屋はキツイので恐ろしかった
・作家の○○の作品は最低の本だ
・翻訳家の○○の本は間違いだらけだ
・化粧品の○○は効果が全然なくダメ商品
・痩せ薬の○○は全然痩せられない
・○○石を使った~はニセの効果を謳ってる

先のリンク先にあった日経記事に沿って言えば、これらは、主観的評価が主体の意見ということになります。

これら摘示した事項が真実か否かには無関係に名誉毀損罪であるということになれば、ほぼ意見を言うな、批評してはいけません、ということになるだろう。
このような法学的見解は、ちょっと信じ難いね。

ネットでもありがちではないかと思うが、
「漫画家○○の~という作品は、作画が低レベルだし、ストーリーもいい加減だし、面白くも何ともない。素人同然の出来栄えだ」
というような意見だね。

漫画家○○を殊更に誹謗中傷する意図をもって攻撃しているとか、漫画家○○の信用を失墜させることを目的としているとか、そうした「故意性」が証明されるならば犯罪行為として取り締まるべき対象となるかもしれないが、それが成立してないのであれば、刑法で処罰するべきものとも思えない。


ま、素人考えですので、信用ならないのですけどね(笑)。

私も訴えられるかもしれない。ヤバいかも。



「日本の裁判官がおかしい」のだそうです

2007年12月14日 15時24分14秒 | 法関係
やっぱりね。
というか、同じように感じている方々もおられる、ということです。

日本の裁判官がおかしい ニュースを斬る:NBonline日経ビジネス オンライン


エリート云々が関係あるかどうかは知りませんが、このままで裁判員制度なんかをやっていけば、司法の信頼性は低下するだけになりそうです。
裁判官だけでやってもトンデモ判決は生み出され、ここに更に裁判員が加わるのですからね。専門家だけでやっても正しく考えることさえできてないのに、素人が加わってきちんとできるんですかね?

このままでは、司法への信頼は低下していく一方になるだろう。

いろんな判例について、妥当性について検証することさえ十分できてないのだから、ますます混乱していくだろう。過剰なまでの感情論が横行していくだろう。裁判官と感情的な裁判員は手に手を取って、被害者の感情を昇華させてくれることだろう。現状でさえ、そういう傾向なのだから、この拍車がかかること請け合いだと思うよ。