この前優勝して、随分と気持ちが楽になったのだろうと思うが、やっぱ本物だな。
並み居るプロを前にして優勝争いに絡んでくるのだから。まだ高校生とは思えない、期待以上の活躍と言っていいだろう。
遼クン、惜しい!1打差2位/男子ゴルフ(日刊スポーツ) - Yahooニュース
今年前半は、注目されているということもあったろうが、もっと彼を苦しめたのは待遇がとりわけ優遇されていたことだろう。彼だって、予選会から勝ち上がってくるプロが大勢いることは当然知っているだろうから。それが、ポッと出の苦労知らずみたいな若造なのに、苦労人たちを差し置いて招待選手として試合に出られるのだから、精神的に苦しまないはずがないだろう。「自分が背負っているもの」への責任感だって、かなり強く感じていたであろう。それ故に、「結果を出すしかない」という切羽詰ったような、強迫観念にも似たプレッシャーがあったのではないかな。野球で言えば、「自分がエースなんだから、自分がしっかりしなきゃ」みたいな。男子プロゴルフをたった一人で背負ってしまったのかもしれない。
こうしたメンタル面の不調を引きずっていたので、下部の大会に出て気分を変えたりもしていたようだが、それでも連続予選落ちの苦渋を味わうこととなった。きっと、あの時期が一番辛かったろう。人一倍練習もしてるし、自分の体調もそれなりに良いと思える時でさえ、どういうわけか結果が出ない。気負いが空回りする。大事に行かなきゃと思って、余計にミスる。ゴルフは(私は一度もやったことないけど)メンタルスポーツとか言うけれど、きっとその通りなんだろうと思う。
そんな泥沼から抜け出すキッカケになったのは、多分、あの青木さんとのラウンドの時だったのではないかな。
それまでは大会運営側の思惑なんかがあって、トッププロと組まされることが割りと多かったように思うが、あの時は誰が采配したのかは知らないが、「世界の青木」さんと組ませたのだな。丁度、「孫とおじいちゃん」という、ほのぼの組だったわけだ。これが、真にナイスなマッチアップだったんだろうと思うのですよ。
あの日を境にして、遼くんは蘇った。
あの大会以降、直ぐに結果を出した―勿論、優勝という最高の結果だ。
やはり、「世界の青木」、ただ者ではないな(笑)。
青木さんとのラウンド中に、青木さんがどんな語りをしたのかは知らない。例の、あの口調で喋りながら、多分「かわいい孫」に接するように目を細めて、一緒にプレーしてくれたんだろうと思う。いや、見たわけじゃないから、全然知らないんだけど。
でも青木さんのことだから、いっぱい褒めてくれたんだろう。何か「肩の荷」を降ろしてくれたんだろう。それまで苦しんでいたプレッシャーから、遼くんを解き放ってくれたんだろう。そんな気がするんだよね。
若いんだから、いくら失敗したっていいんだよ、とか、
十分うまいよ、才能あるよ、オレなんかよりも、とか、
まだまだ伸びるよ、今まで見た中で一番いいよ、とか、
遼くんが頑張れない時には○○とか△△が引っ張ればいいんだからさ、とか、
そんなことを言ったのかは判らない。
けど、ゴルフの楽しさを思い出させるような、それともプレーできる歓びを思い出させるような何かを、青木さんが取り戻してくれたのかもしれない。前向きになれるような、不思議な効果がきっとあったんじゃないかな、と思っている。
人間って、スランプになる時だってあるよ。何歳になってもそう。
遼くんは、プロだといっても、所詮は18歳の若者なんだから。多くのプロスポーツ選手は自らの力でスランプに挑み克服することが多いだろうが、中にはそれで挫折していく人たちもきっといるだろう。プロに成りたての、ひよっ子選手が苦しむのなんて当たり前だもんね。そういう時に、コーチとか周囲の人たちがうまくアシストしてくれると抜け出せることもあるかもしれないけれど、奏功するかどうかは判らないからね。けど、「何かにすがりたい、誰かに寄りかかりたい」みたいになっている時に、周囲の大人たちにはできないことだってあるかもしれないよね。でも、青木さんくらいに年が離れていると、そういう安らぎみたいなものか安心感みたいなものがあって、単なる競争相手というよりも(プロ同士だから一応は)、よき人生の先輩(それとも憧れの大先輩?)として、共にラウンドできたんだろうと思う。
こういう時、ああ、はやり爺の存在って、何か判らないけど意味があるんだなあ、みたいに感じるのですよ。聞いてくれるだけで楽になれることもあるし。ある特定の人間同士だけにしか通じない・理解しえないような、そういう悩みとか苦しさというものを、本当に理解してくれる先輩というのが、本物のじじいなんだろう(笑)。
遼くんには今後も頑張って欲しい。
並み居るプロを前にして優勝争いに絡んでくるのだから。まだ高校生とは思えない、期待以上の活躍と言っていいだろう。
遼クン、惜しい!1打差2位/男子ゴルフ(日刊スポーツ) - Yahooニュース
今年前半は、注目されているということもあったろうが、もっと彼を苦しめたのは待遇がとりわけ優遇されていたことだろう。彼だって、予選会から勝ち上がってくるプロが大勢いることは当然知っているだろうから。それが、ポッと出の苦労知らずみたいな若造なのに、苦労人たちを差し置いて招待選手として試合に出られるのだから、精神的に苦しまないはずがないだろう。「自分が背負っているもの」への責任感だって、かなり強く感じていたであろう。それ故に、「結果を出すしかない」という切羽詰ったような、強迫観念にも似たプレッシャーがあったのではないかな。野球で言えば、「自分がエースなんだから、自分がしっかりしなきゃ」みたいな。男子プロゴルフをたった一人で背負ってしまったのかもしれない。
こうしたメンタル面の不調を引きずっていたので、下部の大会に出て気分を変えたりもしていたようだが、それでも連続予選落ちの苦渋を味わうこととなった。きっと、あの時期が一番辛かったろう。人一倍練習もしてるし、自分の体調もそれなりに良いと思える時でさえ、どういうわけか結果が出ない。気負いが空回りする。大事に行かなきゃと思って、余計にミスる。ゴルフは(私は一度もやったことないけど)メンタルスポーツとか言うけれど、きっとその通りなんだろうと思う。
そんな泥沼から抜け出すキッカケになったのは、多分、あの青木さんとのラウンドの時だったのではないかな。
それまでは大会運営側の思惑なんかがあって、トッププロと組まされることが割りと多かったように思うが、あの時は誰が采配したのかは知らないが、「世界の青木」さんと組ませたのだな。丁度、「孫とおじいちゃん」という、ほのぼの組だったわけだ。これが、真にナイスなマッチアップだったんだろうと思うのですよ。
あの日を境にして、遼くんは蘇った。
あの大会以降、直ぐに結果を出した―勿論、優勝という最高の結果だ。
やはり、「世界の青木」、ただ者ではないな(笑)。
青木さんとのラウンド中に、青木さんがどんな語りをしたのかは知らない。例の、あの口調で喋りながら、多分「かわいい孫」に接するように目を細めて、一緒にプレーしてくれたんだろうと思う。いや、見たわけじゃないから、全然知らないんだけど。
でも青木さんのことだから、いっぱい褒めてくれたんだろう。何か「肩の荷」を降ろしてくれたんだろう。それまで苦しんでいたプレッシャーから、遼くんを解き放ってくれたんだろう。そんな気がするんだよね。
若いんだから、いくら失敗したっていいんだよ、とか、
十分うまいよ、才能あるよ、オレなんかよりも、とか、
まだまだ伸びるよ、今まで見た中で一番いいよ、とか、
遼くんが頑張れない時には○○とか△△が引っ張ればいいんだからさ、とか、
そんなことを言ったのかは判らない。
けど、ゴルフの楽しさを思い出させるような、それともプレーできる歓びを思い出させるような何かを、青木さんが取り戻してくれたのかもしれない。前向きになれるような、不思議な効果がきっとあったんじゃないかな、と思っている。
人間って、スランプになる時だってあるよ。何歳になってもそう。
遼くんは、プロだといっても、所詮は18歳の若者なんだから。多くのプロスポーツ選手は自らの力でスランプに挑み克服することが多いだろうが、中にはそれで挫折していく人たちもきっといるだろう。プロに成りたての、ひよっ子選手が苦しむのなんて当たり前だもんね。そういう時に、コーチとか周囲の人たちがうまくアシストしてくれると抜け出せることもあるかもしれないけれど、奏功するかどうかは判らないからね。けど、「何かにすがりたい、誰かに寄りかかりたい」みたいになっている時に、周囲の大人たちにはできないことだってあるかもしれないよね。でも、青木さんくらいに年が離れていると、そういう安らぎみたいなものか安心感みたいなものがあって、単なる競争相手というよりも(プロ同士だから一応は)、よき人生の先輩(それとも憧れの大先輩?)として、共にラウンドできたんだろうと思う。
こういう時、ああ、はやり爺の存在って、何か判らないけど意味があるんだなあ、みたいに感じるのですよ。聞いてくれるだけで楽になれることもあるし。ある特定の人間同士だけにしか通じない・理解しえないような、そういう悩みとか苦しさというものを、本当に理解してくれる先輩というのが、本物のじじいなんだろう(笑)。
遼くんには今後も頑張って欲しい。