いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

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定額給付金のことだけど

2008年11月05日 20時01分50秒 | 政治って?
高額所得者には給付できない、という話が面倒になっているみたいですが、そんなに難しい話なんでしょうか?


大体の論点というのは、

・高額所得者には給付すべきでない、という意見がある
・所得水準を厳密に調べられないので、時間がかかる
・給付までの時間的制約(可及的速やかに配るべき)

というようなことでしょうか。


それぞれに一理あるので、私が解決方法をお教えいたしましょう(笑)。

①まず配る→時間を短縮する為
②給付は市町村の住民税台帳(今年6月時点とか)の世帯を基準とする
③既に市町村を離れている人には、何か手段を考えて下さい
 (多分割合が少ないと思う)
④来年の住民税を課す時に、一定以上の高額所得者には給付分を返してもらう
 (給付金分だけ多く納税してもらう)

これでいいんじゃないでしょうか。
課税所得は住民税の計算をする時に判るはずでしょう。返還対象となるのは、多くが確定申告をしているような人とか、高額給与所得者でしょうから、実数的にはかなり少ないでしょう。上位5%でもざっと300万世帯くらいでしょうか。まあ、それくらいの返還事務であれば、市町村がそれぞれ分担して作業すればいいので、どうにかできるのでは。

個人にそれぞれ自己申告させる、といった方法よりもマシだとは思いますけど。

どうでしょうか?こんな方法では。
ま、ダメならダメで別な方式を考えてみて下さい。



オバマ大統領誕生に思うこと

2008年11月05日 18時37分29秒 | 外交問題
オバマの勝利宣言がニュースで伝えられた。遂に歴史の新たな扉を開いた。
全くの無名候補だったオバマが指名争いで注目された頃、彼がヒラリーに勝てるとは多くの人が信じてはいなかっただろう。だが、彼は勝った。稀に見る長丁場の激戦を制して、大統領候補に躍り出た。そして、合衆国史上初の黒人大統領が誕生した。かつては奴隷としてアメリカに連れてこられた黒人たちだったが、今後は黒人大統領が合衆国の歴史を変える時を迎えたのだ。


今から140年ほど前、アメリカでは国内戦が行われていた。
南北戦争だ。
そして、当時の大統領は、言わずと知れたリンカーンだ。奴隷制の廃止を主張するリンカーンと、それに反発する南部の州が南北戦争を引き起こしたのだった。この戦いで北軍が勝利し、奴隷解放宣言が出された。南部の黒人奴隷たちは解放されたのだ(人種差別の壁は厚かったし、全ての黒人が白人と同じ扱いになったわけではなかったが)。ここに合衆国の新たな歴史が始まった。

共和党初の大統領だったリンカーンが南北戦争という国内の最大危機を乗り越え、黒人奴隷を解放したように、黒人初の大統領となったオバマは今の危機―100年に一度の経済危機 by グリーンスパン―という難局を乗り越えて何をもたらすだろうか。世界が注目し、期待しているに違いない。


何度も取り上げて恐縮だが、今から3年以上前に書いた記事(アメリカ凋落の日)で、変化の兆しを感じていたようにも思う。その理由は判らない。何とも言えぬ感覚みたいなものではないかと思う。

アメリカは、独立してからは高々200年ちょっとしか経っていない、若い国だ。勿論、これよりも歴史の浅い国はたくさんあるが、欧州の列強に比べると経験の少ない若造みたいなものだ。これまでのような威勢のよい時期は過ぎるだろうが、未だに大国であることには変わりない。経済大国の地位、金融支配の強さ、そういったものは、アメリカの持つパワーからは薄らいでゆくだろう。アメリカといえども、欧州のオールドな国家群のような、「大人の振る舞い」を求められるようになっていくということなのだと思う。


アメリカには、「地球の縮図」のような世界がある。
白人も、黒人も、ヒスパニックも、アジア系も、イスラム系も、…要するに、そういう雑多な「違う人々」が共に暮らす国がある。これがまさしく、地球全体のミニチュア模型のようなものに思える。雑多な「違う人々」が、どうやって他人に折り合いをつけて「共に暮らせるか」ということが、試されているのだと思う。合衆国でうまく暮らせるのなら、地球全体の世界中の人々もきっと「どうにか暮らせる」はずではないかな、と。そういう不思議な国がアメリカなのではないかと思う。オバマ氏が演説で繰り返し言っていたことは、多分そういうようなことではないかと思う。

オバマ大統領は、深く傷ついて自信を失いかけている米国の人々に、勇気と希望を取り戻してくれそうな気がする。
少なくとも、今までのような「big stick」を振り回すのを止めることになるだろう。更には、「Dollar Diplomacy」の転換を必要とするだろう。この両者が深く世界と結びついた結果が、今の金融危機の引き金となってしまったともいえるだろう。これからの世界には、米国の持つstickにも、dollarにも、そこまでのパワーが備わっていないからだ。むしろ、パワー低下との格闘と、新たに別な何か―その正体は判らないが―を生み出す必要があるだろう。


ところで、日本では各地でオバマブームなのだそうだ。勝手にオバマ候補を応援する人々で盛り上がっていた。
小浜市だとか、小浜温泉だとかの人々は、オバマ大統領誕生を心待ちにしていたようだ。多分、新大統領には、人々を惹きつけるような魅力があるからに違いない。