まさに神業。
ハドソン川に不時着の米機、「選択肢尽きた」機長が冷静な判断 ワールド Reuters
(以下に一部引用)
同機はノースカロライナ州シャーロットに向け、ラガーディア空港を午後3時半前に離陸。わずか数分後、ニューヨークの管制官には鳥にぶつかって両エンジンがやられたとのコックピットからの連絡が入った。管制官や航空当局者らの情報を集めると、全ての出来事は数分内に起こり、サレンバーガー機長は長年の経験で得たあらゆる知識を駆使してとっさの判断を迫られたようだ。
ラガーディア空港に戻ったり、川の向こう側にある小さなティータボロ空港に着陸するにも、遠過ぎて間に合わなかったとみられる。管制官らによると、コックピットとのやり取りの中の「不気味な沈黙」が、選択肢がなくなっていることを示唆していた。管制官の労組によると、唯一残された道が、川に着水するという大胆な方法だった。
レーダーは、同機が左方向へ何度か急旋回してハドソン川に向かい、ジョージ・ワシントン橋の上を低く通り過ぎる様子を示していた。機体が川面に着くと、おびただしい水しぶきが上がった。
=====
いくら経験豊富とはいえ、咄嗟に色々な選択肢を考え、瞬時に判断を下す、というのは極めて困難なこと。本当に凄いの一言に尽きる。これが日本の政治家や政策担当者のようなタイプの人たちなら、確実に墜落して全員死亡していたであろう(笑)。
決して諦めない、僅かなチャンスであろうとも道を探す、ということなのだろう。そして、迷ってはいけない、ということなのかなと思った。自分のできること・できないことを適確に判断すること、可能性のある選択肢について瞬時に考えること、そういうのを考える訓練を受けているかどうかではないかと思う。
時間をかけすぎると、選択の幅が狭まって行くというのは、日常生活の中でもよくある話だろうと思うのだけれど。政府や日銀には、そういう感性がない人間が多すぎるのだ。
いや、それにしても、神のご加護があったとしか思われないよね、本当に。そういう「不思議な力」でもないと、ここまで完璧に「犠牲者なし」では終わらないような事故だもの。
昔、ポトマック川に飛行機が落ちた時にも冬だったけれど、あの時には川の水に落ちた人がいて、低体温で男性が死んでしまった。女性に救命綱を譲ったので、水に沈んでいってしまったのだった。あれはとても可哀想で、その男性は英雄にはなったけれども、死んでしまって名を残せてもな…と、当時少年だった私には思われたのだった。けれど今回の機長さんは、全員を助けたので良かった。真冬の川に落ちると、飛行機事故には助かっても低体温で死亡(溺死)ということは十分起こりえるからね。
だから、今回の事故というのは何重の意味で奇跡としか言いようがないのだと思う。これほど大勢の乗客を短時間で救助できたという幸運も必要だったのだ。ポトマック川の時には、僅か数人を救出するのに時間がかかって、間に合わなかったのだから。
幸運や奇跡というのは、たぶん待っていてもやってこない。
高度な訓練とか経験に裏打ちされた行動の結果、そうした幸運を自分の力で招き寄せるのだろう。幸運がなければ、奇跡は起きない。そういうものなのだろう。
けれど、きっと神は見ている。
ハドソン川に不時着の米機、「選択肢尽きた」機長が冷静な判断 ワールド Reuters
(以下に一部引用)
同機はノースカロライナ州シャーロットに向け、ラガーディア空港を午後3時半前に離陸。わずか数分後、ニューヨークの管制官には鳥にぶつかって両エンジンがやられたとのコックピットからの連絡が入った。管制官や航空当局者らの情報を集めると、全ての出来事は数分内に起こり、サレンバーガー機長は長年の経験で得たあらゆる知識を駆使してとっさの判断を迫られたようだ。
ラガーディア空港に戻ったり、川の向こう側にある小さなティータボロ空港に着陸するにも、遠過ぎて間に合わなかったとみられる。管制官らによると、コックピットとのやり取りの中の「不気味な沈黙」が、選択肢がなくなっていることを示唆していた。管制官の労組によると、唯一残された道が、川に着水するという大胆な方法だった。
レーダーは、同機が左方向へ何度か急旋回してハドソン川に向かい、ジョージ・ワシントン橋の上を低く通り過ぎる様子を示していた。機体が川面に着くと、おびただしい水しぶきが上がった。
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いくら経験豊富とはいえ、咄嗟に色々な選択肢を考え、瞬時に判断を下す、というのは極めて困難なこと。本当に凄いの一言に尽きる。これが日本の政治家や政策担当者のようなタイプの人たちなら、確実に墜落して全員死亡していたであろう(笑)。
決して諦めない、僅かなチャンスであろうとも道を探す、ということなのだろう。そして、迷ってはいけない、ということなのかなと思った。自分のできること・できないことを適確に判断すること、可能性のある選択肢について瞬時に考えること、そういうのを考える訓練を受けているかどうかではないかと思う。
時間をかけすぎると、選択の幅が狭まって行くというのは、日常生活の中でもよくある話だろうと思うのだけれど。政府や日銀には、そういう感性がない人間が多すぎるのだ。
いや、それにしても、神のご加護があったとしか思われないよね、本当に。そういう「不思議な力」でもないと、ここまで完璧に「犠牲者なし」では終わらないような事故だもの。
昔、ポトマック川に飛行機が落ちた時にも冬だったけれど、あの時には川の水に落ちた人がいて、低体温で男性が死んでしまった。女性に救命綱を譲ったので、水に沈んでいってしまったのだった。あれはとても可哀想で、その男性は英雄にはなったけれども、死んでしまって名を残せてもな…と、当時少年だった私には思われたのだった。けれど今回の機長さんは、全員を助けたので良かった。真冬の川に落ちると、飛行機事故には助かっても低体温で死亡(溺死)ということは十分起こりえるからね。
だから、今回の事故というのは何重の意味で奇跡としか言いようがないのだと思う。これほど大勢の乗客を短時間で救助できたという幸運も必要だったのだ。ポトマック川の時には、僅か数人を救出するのに時間がかかって、間に合わなかったのだから。
幸運や奇跡というのは、たぶん待っていてもやってこない。
高度な訓練とか経験に裏打ちされた行動の結果、そうした幸運を自分の力で招き寄せるのだろう。幸運がなければ、奇跡は起きない。そういうものなのだろう。
けれど、きっと神は見ている。