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強制起訴の停止は却下

2010年10月18日 21時22分20秒 | 社会全般
んー、昨日の今日で、全くの偶然に驚きですが、東京地裁は起訴を停止する仮処分を却下したのだそうです。


ま、普通に考えれば、そうなるだろうね。
起訴を停止する理由というのが、あまりこれといって思い浮かばないものね。
日本での実情としては、起訴=アウトみたいなことになってしまっているけれど、基本的には起訴されたとしても、裁判で救済の余地がある、すなわち無罪判決というのがないわけじゃないから、裁判で決着を付けられるでしょう、という話ですよね。

なので、裁判所側としては、この手続を停止させるだけの法的根拠もなけりゃ、特段の理由というものも出せないでありましょう。

むしろ、裁判で問題点を出した方がよろしいんじゃありませんか、ということでもあるわけで。


ああ、全くの専門外の部外者の戯言で申し訳ないんですが、もしも自分ならば「起訴停止の仮処分」とかなんて出さないと思う。
まずやるのが、検察審査会のメンバーについて、名簿の情報公開を求めるでしょう。
その求め先が問題になるわけですが、地方裁判所なのか、東京第五検察審査会に直接なのか分かりかねますが、名簿の公開を求めるわけですよ。するとですね、検察審査会事務局としては、「公開には応じられません」と答える可能性が高いでありましょう。

そこで、「名簿公開を求める裁判」というのを提起してみてはどうかと思うんですよ。


名簿を拒否されたら、裁判を起こせる、ということになるわけです。
普通であれば、司法機関に対してならば、裁判所に請求とか申立てなどを行うしかないわけですが、検察審査会という組織が「裁判所の一種である」という回答が得られているわけではありませんから、被告として成り立たない、とは誰も言ってないわけですよ。すると、裁判が可能となるでありましょう。裁判としての形式が成り立つかどうか、というのを、裁判所で考えねばならなくなりますから、これに意味があるわけです。


更に、検察審査会事務局が「名簿公開を拒否できる」という法的根拠は存在していない、ということがあります。

例えば、以前に不満を書いたことがありますけれども、検察や裁判所の情報公開を拒否する姿勢というのがあるわけです。
調書漏出事件についての考察

刑事訴訟法53条のように、原則的には情報公開(閲覧可)となっているものであっても、拒否できるというのが「法的根拠を持って」いなければならない、ということなんですよ。
だから、検察審査会事務局が公開を拒否した場合には、その法的根拠を争うことができうるはずです。
法の根拠がないのに、拒否できる正当な理由というものは、原則的には存在していないからです。これこそが、裁判所で争えるということなのです。

そうすると、この情報公開を端緒として、その裁判中で検察審査会の手続論や強制起訴の違法性についてまで主張することが可能になる場ができる、ということです。公開するか否かを争うことになると、かつてあった議員の政務調査費や、警察及び検察の調活費の支出先などのような、法解釈上の争点とすることが可能になるのではないか、ということです。


なので、仮処分よりも、公開請求をまず管轄の地方裁判所か検察審査会事務局に提出し、拒まれたら提訴ということをするべきではないかと思います。




東京地検特捜部が「シロ」という確証はない

2010年10月18日 18時26分22秒 | 社会全般
大阪地検特捜部の証拠改竄容疑が報じられたが、大阪の特捜部だけの問題なのかどうかは、疑わしい。

大手紙や大マスコミが緘口令を敷かれているのか知らないけれども、一様に「報じなかったこと」に一層の疑念が強まるというものである。出ているのが、「夕刊フジ」とか「zakzak」だけ、というのは、何と言ってよいのやら(バカにしているのではありません)。
逆に、この両者の方が「記者魂」がある、と言えるのかもしれない。

小沢“金庫番”石川議員から押収証拠PCウイルス感染 - 政治・社会 - ZAKZAK

(以下に一部引用)

最強の捜査機関に、別の証拠品汚染疑惑か-。民主党の小沢一郎元幹事長(68)の資金管理団体をめぐる政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部に逮捕・起訴された小沢氏の元金庫番秘書、石川知裕衆院議員(37)の国会事務所のパソコン(PC)が、特捜部に押収されている間にウイルスに感染していた可能性があることが分かった。

 衆議院関係者によると、PCは衆院事務局から貸与されたノートPCで、OSはウィンドウズXP。1月中旬、特捜部による石川氏の旧議員会館事務所に対する強制捜査で押収され、3月に返還された。
 このとき、データ移行のために衆院の技術スタッフが検索したところウイルスを感知。USBメモリーなどの記録媒体を通じて感染し、情報流出につながる「スパイウエア」で、事務所関係者は「エクセルで作っていた政治資金収支報告書の明細が文字化けしていました。押収される前にはウイルスは感知されなかったので、捜査中に感染した可能性もあるのではないでしょうか」と証言する。PCは別のPCと取り換えた。


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ベタな憶測を書けば、改竄などの操作をするとか、何かをやらかそうと試みたところ、どこからかソフトなんかを引っ張ってこようとして、ウイルスがついてきてしまい感染させた、といったものがある。

しかし、私の想像では、そうじゃない。

既に書き換えなどの「実行」後ということだ。誰かが、パソコンに何かを仕組んで改竄したのだが、大阪の特捜部で書き換えがバレてしまったことが漏れ伝わり、慌てた東京の特捜部でも元に戻そうとしたとかであろう。
「改竄」の痕跡を消そうとして、ワザと感染させた、ということなんじゃないのか、ということである。
時期が一致しているしね。大阪地検内で改竄が発覚し、対応していた時期が丁度2月頃だったらしいから、東京地検特捜部にパソコンを預かっていた時期と同じだし、東京での改竄がバレたらそれはもう検察崩壊と言っていい程の一大事だからね。この痕跡を消す為に、ウイルスに感染させれば、もし何か問題が発覚しても、「ああ、それはウイルスに感染してしまったからだよ」と何とでも言い訳が立つから。

そんなに重要な証拠を、簡単に「ウイルスに感染させてしまい、データが失われました、完璧に壊れました」みたいな、超お粗末な管理とかになっているとは、到底思われないわけですよ。検察の事務官だか、専門の技官みたいな方々というのは、それほど低レベルであるとは思わないわけですよ。
資料をくまなく調べ、証拠を集めるということに長けた方々が大勢揃っていながらにして、そうそう簡単に「ウイルスにやられちゃいました~」みたいな、安易なことって、滅多にないのではないかとしか思えないわけで。


極めて偏った個人的な印象を言えば、どちらかと言えばある種の「職人気質」の人って、信頼できると思うわけですよ。職人だから(笑)。
特に、自分に厳しく妥協を許さないタイプの人たちって、そうなんだろうな、とは思うわけですよ。個人の栄達とか出世とか、そういうのよりも、より純粋に仕事の結果を求めると思うから。
穴を掘るのが困難と言われたら、掘ってみせる、みたいな。橋を架けるのは非常に難しい、と言われたら、絶対に架けちゃる、みたいな。だから、証拠集めというのも、そういう作業に似ていると思うから。だから、栄誉はないけど、職人っぽい人にしかできないような、探す能力だとか、粘り強さとか、そういう方を信頼するわけですよ。


やけに頭が良くて、要領よくパッと結果を出す、なんてのには、あんまり興味がないというか、そうそう簡単に信頼できないんですね。ああ、エリートを恨むとか僻むというわけではありませんよ。勿論、仕事が「すげー」できる人ってのもいるかもしれない。勉強なんかでも、鼻歌交じりで、楽々こなせてしまう、みたいな人っているじゃないですか。もう、我々凡人なんかには到底追いつけそうにないような、天才肌の人っていますよね。現実は、そういうものだとも思う。

だけど、そういうのと、地道に証拠を調べたり集めたりするのって、何かちょっと違うように思うんですよね。
個人的な感想としては、そういう地道にしかできない仕事を黙々とこなす職人たちの方が、信頼できるんじゃないか、という思いはあるわけなんですよ。


まあ、石川議員の持っていたパソコンは、ギリギリで発覚が回避された、ということだったのではないかな、と想像しているわけなんですよ。そして、これが大手マスコミでは一切報じられなかった、ということが、より疑念を膨らませるということですわ。怪しさは全開。石川議員の公判が何故開かれないのか、というのも気になるね。大久保秘書の公判もそうだが。