いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

どうしたの?ベネズエラ

2009年03月22日 13時37分42秒 | いいことないかな
いやいや、酷いね。野球は怖い。
ミスでボロボロ、という典型例。
初回、四球、落球で、完全に流れが傾き、悪夢のような大量失点。絵に描いたようだ。早々にゲームが終わってしまった。

大量リードに守られた投手は気分良く落ち着いて投げることができ、打者は打撃練習なみに気前良くバットを振っていけるから、更に得点が奪える、ということだわな。韓国が異常に強く見える、というか、対戦相手が中国くらいに見えてしまうのは何故なんだろうか(笑)。向こうの山って、やっぱり楽すぎなんじゃね?


決勝のことを考えるのって、まだ米国戦が終わってないから、気持ちが早すぎるのですけれど、一応注意点を書いておきますね。
はっきり言って、日本には負ける要素は少ない。


①初回の投球に注意せよ

日韓対決で見ると、1回の韓国側得点は4試合で6失点。全得点が僅か9点しかないから(つーか、日本から得点できたチームは、韓国だけじゃん、笑)、いかに立ち上がりが重要か、ということが判るだろう。向こうの狙い目はそれしかない、と言っても過言ではない。

途中回で得点できたのは、押し出しの1点(例の岩田の四球だ)を除くと、TRでの1点と、先日のマー君が打たれたHRの1点のみ。つまり、韓国チームは日本の投手陣を殆ど「打てていない」ということだから。4試合で9点しか取れていない、ということに他ならないのだから。

特に典型例だったのは、勝ち抜けを賭けた対決でのダルビッシュへの攻撃だった。いい投手を打ち崩せるだけのチャンスは、そうそうやってこないだろう、という読みで、重要な1戦であることが判っていたからこそ、果敢に仕掛けてきた。あの回は、普通に守備をしていれば、まあ、1点はしょうがないとしても、3点も失うことはなかった。チーム全体の浮き足立った感じが、それぞれに硬さをもたらし、伝播してしまったかのようだった。だが、あの後はダル君もチームも落ち着きを取り戻して、8回の1点までは連打を許すことはなかった。この時の反省が生きたのは、内海の時だろう。やはり、内海も初登板・先発という気負いというか、プレッシャーがちょっとあったけれども、その後は落ち着きを取り戻し、注文通りゲッツーで切り抜けて、リズムを取り戻した。アウトカウントをしっかり奪っていけば、日本の守備陣は割と堅いし、簡単に打たれるものではない。内海の時に送りバントだったのは、投手が左だったからだよ。だから、送ってきたのさ。だが、ダル君は右だったから、まんまと仕掛けやすい状況になっていたのに、気持ちが動揺していてバッテリーがうっかりし、そこを巧みに衝かれたのさ。


②韓国打線に連打は殆どない

日本との対決で、1イニング中に複数本のヒットが打たれたのは、僅かに4回しかない。
松坂の2失点、岩隈の1失点、ダル君の3失点、内海の1失点、以上である。
だから、ほぼ「連打」を食らうということは、これまで滅多になかった、ということである。韓国は、そういうワンチャンスを活かして、少ない得点チャンスに得点し、守り勝って2勝を上げたのだ。

ヒットの本数自体も、コールドゲームはあまり参考にならないけれど、順に見てゆくと4、4、4、6、ということで、日本の投手陣を殆ど打てていない、ということだ。四死球で得点を挙げさせている面がある、とも言える。勿論、打てる打者は揃っているだろうけれども、クリーンヒットで得点を挙げるということは、日本戦ではまず滅多にできない、ということ。各試合に1回くらいしかない、ということ。

日本は、TRでの0-1負けと、先日の1-4負けゲームというのは、同じ先発投手だったのと、毎回のように出塁しながら、全くの無策で無得点に終わっているケースが殆ど。2試合で13安打を放ちながら、奪った得点は1点のみ。韓国が8安打で5点を奪っているのと対照的なのだ(しかもHRなしで、だ)。

ここ3試合で考えても、日本の28安打に対して韓国は14安打しか打ててない。仮に、序盤で1点や2点を取られたとしても、韓国の得点能力を封じる力は、日本の方がはるかに上。3試合で連打を許したのは、たった3回しかない。それ以外は、単発か、四死球がらみの出塁、ということだけ。


③予想される左投手の攻略の糸口はあるか

前にも書いたけれど、タイプ的には「山本昌」系ではないだろうか。球速があまりないのに、差し込まれることが多いのは、投げ方がちょっとヘンだから、ということなのだろうと思う。テークバックが小さ目で、思った以上に振り遅れていることが多いのかもしれない。それなのに強振してやられてる傾向があるので、もっとコンパクトに振ってくれ、とは思う(笑)。

あと、コントロールがそんなに良いわけでない。粘っていると四球がそこそこ多いのだ。出塁した後の攻撃に工夫が必要。
2回やられてる相手なのだから、3回目はきっちりお返しをして欲しい。責めあぐねて残塁の山&無得点、だけは、ちょっと勘弁ね。無策(笑)でなければ、大丈夫のはずだよ。


④総合すると

立ち上がりに注意。
無駄な四球に要注意。単打ならヒット打たせてもいい。
総合的には日本の方が断然強い。
1点2点の失点如き、気にするな(完封なら嬉しいけど)。
日本の得点力の方が上なので、必ず取り返せる。
日本らしい野球を思い切ってやって欲しい。

後は、気持ちの強さの問題。チームを信じて戦おう。



国際野球連盟のランキング(笑)だってさ

2009年03月21日 11時09分09秒 | いいことないかな
結構笑える。

国際野球連盟が初の国・地域別世界ランキングを発表、日本は4位に。-livedoor スポーツ

こちらの記事によれば、ランキング順は次の通り(修正後順位)。
1  キューバ
2  米国
3  韓国
4  日本
5  台湾
6  オランダ
7  カナダ
8  メキシコ
9  パナマ
10 オーストラリア
11 プエルトリコ
12 ニカラグア
13 イタリア
14 ベネズエラ
15 中国
16 スペイン
17 ドミニカ
18 ブラジル
19 ドイツ
20 南アフリカ
(以下、割愛)


台湾、可哀想。日韓が同じゾーンにいる限り、上位2チームには入れないから、出る機会は巡ってこないね。中国も同様だけど。ランキング的に見れば、2Rのキューバ、韓国、メキシコ、日本って、どう見てもベスト4のうち、3つだよね(笑)。米国が2位ですか。へー。ま、北京では「銅メダル」だったから、これも当然か。

日本は、ランキング1位のキューバに連続完封勝利なので、ま、本物ですわな。5勝のうち、キューバ2勝、韓国2勝、中国1勝ということで、ランキング上位国に勝ち越し。負けたのは韓国戦だけだから。
キューバが負けたのは、「日本だけ」だから。それまでは、下位チームには、順当に全勝で来てたもんね。

一方の米国は、11位のプエルトリコにコールド負けを含む、ランキング下位チームに3敗を喫している、と。そうなんだ。ランキング2位の国は大変だね。下位チームとばかり当たって(笑)。別にいいけど。

ヨーロッパのイタリアとオランダがどういうわけか別グループに入ってるのも謎なんだけど(アジアは全部同じゾーンに入れられてるのにね)、グループ分けって、一体誰がどうやって決めたのかね。
初めて知ったんだけど、オランダって予想外にランキング上位で、強かったのは不思議でも何でもなかったんだね。ドミニカに勝っても、ランキング的には順当と呼べるものだったのね。

まあ、いずれにせよ、一発勝負のトーナメントでは何が起こるか判らないから、何とか米国を倒して文句なしの優勝を飾って欲しい。



追加ですけど、韓国の言い訳が面白い。
「ピッチャーを温存」

それって、日本のセリフなら判るよ(笑)。
けど、日本はキューバ戦2試合含む、4試合に投手を登板させてきたんだよ。でも、韓国はメキシコ、日本、日本、という3試合だけで、日本戦以外はそんなに苦労することもなく、要するに対日本戦”だけ”考えて戦えば良かったので、温存も何もなかったじゃん。既に1試合少ない、という時点で、韓国の投手のやり繰りは圧倒的に楽だろ(笑)。

だから、日本というチームの、投手部門の駒がいかに揃っているか、ということの表れなんだって。普通、キューバ2戦、韓国1戦、という日程を過ぎてくるうちに、「いい投手」をつぎ込まねばならないことは明白で、ランキング上位国と当たるわけだから、決して楽なわけではないはずなのが常識なんですよ。既にこの3試合を戦った日本と、メキシコと日本の2試合しかしてない韓国では、自ずと「投手事情」という条件は、韓国が圧倒的に有利になるのが本来ですから。

だけど、日本チームは「気付かないうちに」過酷な連戦を勝ち抜いて、それが普通にやってのけてしまえる、という、恐るべき強豪チームなんですよ。いや、これはホントだから。

(昨年の怪我があって)恐らくスローイングがまだ不十分な阿部を先発マスクで出し、若い内海や山口などの気心の知れたチームメイトの力を引き出してあげたり、登板機会の少なかった他の投手陣の力をも発揮させた。野手陣も含めて、ここまで、みんなの力を合わせて、本当によく戦ってきたと思うよ。それくらい、今のチームはよいチームになっているんだ。


また、しつこく追加。
これまでの日本の対戦カードのキツさを知ってる?

日本は、中国と初戦で対戦した以外、韓国4回、キューバ2回。ランキングベスト4以内の上位チームに「6回対戦」し4勝。これだけで、十分優勝の価値があるわ。

韓国は、台湾、中国、メキシコ各1回で、残り4戦が日本。同じ5勝でも、日本チームの場合は勝利の価値が高いのさ。ランキング1位から2勝、3位から2勝してるからね。韓国は綿密に計算して、「大事な一戦」をはじめから見越していただろうから。

ベネズエラは、オランダ、プエルトリコに各1回、イタリア2回、米国3回。
米国は、カナダ、オランダ各1回、プエルトリコ2回、ベネズエラ3回。
こっちの山がどんな山だったのか、というのは十分お分かり頂けたと思う(笑)。


ランキング1位に20点、2位に19点、3位に18点、…という具合に点数を割り振って、便宜的に勝ち点計算をすると、日本の5勝は82点。韓国は69点。米国(19点だ!)戦での2勝含む6勝のベネズエラでも79点。

そして、米国は…僅か46点。
何たってランキング2位の国だから、対戦カードはどうしてもポイントの低い下位チームばかりになってしまうから、しょうがないんだろうけどさ。こんなチームに負けたら、シャレにならんな。

まあ、WBC主催者のお陰で、「日本の根性を鍛えなおす予選ラウンド」でかなりしごいてもらったので、その恩返しをしなくちゃね。



よく戦った、男・村田(追加あり)

2009年03月20日 15時52分56秒 | いいことないかな
無念の負傷退場、ということらしい。

侍ジャパンの中では貴重な貴重な、本当に貴重な「右の長距離砲」ということで、重責を果たしてくれた。

4番を任されて、プレッシャーとの戦いもあったろう。
本当に、スケールの大きなスラッガーに成長してくれた。
内野の守備でも、しっかり守ってくれた。
ホームランだけではなく、つなぐバッティングも見せてくれた。


戦線離脱は残念だが、後は、他の仲間に任せてくれ。

男・村田の為に、必ずや連覇の優勝カップ(?、そんなのある?)を持って帰ってきてくれることだろう。それを信じて待っていて欲しい。今は、治療に専念して、体を休めてくれ。


<17時頃>

それと、ちょっと追加ですけど、カストロ議長の皮肉は前に拙ブログで言ったのと同じでしょ?(笑)
WBCの組み合わせって、陰謀?(笑)


日・韓・キューバが大体世界大会の常時ベスト4だったのだから、本来的には別の山にシードされていても不思議じゃない。ま、次の米国戦では北京の借りを返させてもらうしかないよね。

日本の2Rの戦いって、初戦キューバに勝利、次が韓国にまさかの敗北、復活戦で再びキューバに勝利、1位決定戦では再び韓国とやって勝利。
つまり、2Rの4戦やって、対キューバと2試合、韓国と2試合、という、まさに「日本潰し?」なんじゃないか、というくらいの、WBC成績上位チームとの連戦だったわけですよ。この苛酷な4戦を3勝1敗ですから、日本の地力がいかに凄いか、ということがよく判るわけです。一番苛酷な戦いをやって、抜けてきているのだから、負ける要素なんて、今のところ全然思い浮かばない。
待て、あるわ。審判だ。ジャッジね。日本の場合、投球の影響が大きいから、ストライクゾーンの判定で北京の時みたいに厳しくされてしまうと、ストライクコースを消されるから。WBCでは大丈夫だろうと思うけど。


キューバは日本戦敗退後、メキシコに勝利し、再び対日戦で2R敗退が決まった。ほぼ日本と連戦したようなもの。可哀想に。
韓国は、メキシコに勝って、次の日本戦で予定通りの「奇襲攻撃」勝利を獲得したが、決定戦では敗北。
韓国は、日本戦にだけ異常に燃えればいい(あんな風な態度、ってことだね)、ということで、そういう戦いの日程を組んできたんですよ。だから、韓国はキューバには当たらずに済んだわけ。
日本はTRの1位決定戦で、締まりのない戦い方をやって、あんまり先々の日程を考えずに来たんだもの。だけど、それでも最終的には勝ってしまうから、凄いといえば凄いとしか言いようがないんだけど。

だから、日本だけは、前回WBC準優勝かつオリンピックでメダル常連のキューバと2戦し、北京OP金メダルで前回WBCベスト4の韓国と2戦、という「どう見ても対日包囲網の日本潰しシフト」の最も厳しい山を、4戦3勝で勝ち抜いたということなんですよ!!これって、驚愕の現実ですから。


向こうの山というと、1位通過のベネズエラでさえ、対戦相手がオランダ、プエルトリコ、米国ということで、あまり苦労せずに3連勝を飾ったわけで、国際大会上位国なんて、だた一つもないから(笑)。

米国にしても、プエルトリコにコールド負け、オランダに勝ち、プエルトリコに逆転サヨナラ勝ち、ベネズエラに負け、ということで、楽な相手に必ず当たってるから(笑)。


最も苛酷な、上位国同士の激戦を勝ち抜いたのは日本だった、ということで、だからこそ、日本の強さは本物なんですよ。
はっきり言って、ハンパじゃない。

だって、キューバ、韓国、キューバ、韓国という、最も厳しい対戦カードの連戦を「最強」で勝ち上がれるチームなんて、そうそうあるもんじゃない。

ただ、日程とか、日本の上層部は多分あんまり研究してなくて、ここ一番という大事な時に、執拗な韓国には「対日戦術」を研究されて、うっかりやられてしまったわけです。けれど、実力で負けるはずない。

実は、対戦システム自体は、チームの総合力が求められるという点で、そんなに悪いシステムじゃない。単なるリーグ戦よりはマシかもしれない。
ただ2次ラウンドのカードの組み方に疑問がある、というだけで(笑)。


まあいいや。
キューバが本当にアンラッキーで(同じ山に日本がいたばっかりに)、実力は折り紙付きなので、向こうの山に入っていたら間違いなく勝ち上がってきていたことだろう。そのキューバの無念に応える為にも、日本が絶対に優勝しなくちゃダメだ。キューバに申し訳ないもの。決勝は勿論韓国でもいいよ。日韓対決でアジア野球の強さが本物なんだ、ってことが再び世界中に示せるだろう。



しつこく日韓戦

2009年03月20日 12時52分33秒 | いいことないかな
まだ終了してないけど。


内海の立ち上がりは、前回同様にちょっとバタバタしたが、初登板という緊張もあったかも。けれど、ダルビッシュの時のような失敗はなく、1失点で切り抜けたのが大きかった。

早めの継投で小松はナイスピッチング。ノーヒットに抑える。大きな収穫だった。

田中マー君も悪くなかったけど、4番、5番連続三振に仕留めた6回の後、7回先頭打者に、HRを食らう。


あまりに勝負に甘いのが、7回表の攻撃。
片岡送りバント失敗だったが、結果的には粘って四球をゲットし、ノーアウト1、2塁。あの場面では、イチローの送りバントで2、3塁というのが当然だろ。1点を取りに行く野球を何故しないのか、ということだね。あれで追加点を奪っていれば、7回裏のリズムは違っていたかもしれんよ。甘すぎる。結果は、最悪のダブルプレーで、流れが傾いたんだよ。得点チャンスに、犠打で進塁、外野フライやエラーでも1点という、確率の高い攻めを選ばないことがあまりに疑問。きっちり采配するべきでしょ、あそこは。
実戦の中で、「やるべき形」をやっていかないと、イザという時にはできない、ということになってしまうよ。厳しさが足りない。


内川、片岡、亀井はそれなりに頑張って活躍を見せ、投手陣もそれなりに仕事をやったと思う。

サヨナラ負けという展開がチラつくのが、悲しい(笑)。


追加だよん。
悪夢の預言を振り払ってくれたぜ、侍ジャパン。

昨日と同じく、青木バントヒットの後、代打稲葉の鋭い当たりでチャンスを広げた。青木は3ボールだったから、スタートを切っていたので、悠々3塁を陥れた。
ここで、何と内川に代打小笠原、きっちり執念のタイムリー。タイミングの合ってなかったスライダーに大振りすることなく、コンパクトにスイングして、クリーンヒット!

今日、活躍の亀井が、いい仕事。
きっちり送りバントを決めた。コレ、コレ、これだよ、これ。もうこうなると、岩村には難しい打撃は要らない。逆らわずに、素直にセンター返し。しかも、送りバントが効果的だったので、一気に2点追加。決まったな。


馬原、藤川の調整登板もできて、よいゲームになった。イチローも1本打てたし。
日本の投手陣の打たれなさ、というのは、本当に凄いな。マー君のストレートをHRされたのだって、ヤマを張られて交通事故みたいなもんだから。7回裏に追いつかれてイヤなムードになりかけたけれど、1人1殺の継投で断ち切り、終盤に集中打で勝ち越したのは、強さの証だ。

日本の投手リレーというのは、やっぱ凄いんだわ。
先発陣の控えにいる投手の力量が、本当に揃っている。もったいないくらい。

韓国は散発6安打で、初回に2本あっただけ。他は繋がりを欠いていた。
結局は、地力の差が出た、ということだね。

さあ、後は優勝に向かって一直線。
連勝で波に乗るぞ!!



次は勝って、米国戦が望ましいね

2009年03月19日 21時01分02秒 | いいことないかな
ベネズエラvs米国は、10-6でベネズエラが勝利だそうだ。きっとチャベス大統領が小躍りして喜んでいるに違いない(笑)。

ここまで、ベネズエラは6勝1敗で、1Rで米国に6-15で敗戦した以外は、全て勝利。中々強い。メジャーの有力選手も揃っており、投打のバランスは良い。2Rだけで見ると、3試合で15得点7失点ということで、1試合平均で5得点、2.3失点、という数字だ。通算では43得点26失点ということで、ちょっとくらいの失点はものともせずに打棒で挽回というのができるチーム。


一方、米国は4勝3敗で、プエルトリコ戦での奇跡的勝利で地獄の淵から復活してきた。2Rでは4試合で22得点29失点と、ボロボロに打たれているのが特徴(笑)。通算だと46得点45失点と、どうにか1点勝ち越しているが、防御が弱いという数字だろうね。だが、ベネズエラには1度勝利していること、大逆転のサヨナラゲームなど、一度ツボに行くと、驚異的な力を発揮する可能性があるのかもしれない。しかし、集中力がどの程度通じるのかは判らない。2Rの得点力で見れば、ベネズエラの攻撃力と遜色ない。どちらかといえば、乱戦で力を発揮してくるチーム。


日本は1試合残しているが、これまでの数字を見てみよう。
2Rの3試合だけで12得点4失点、1試合平均では4得点1.3失点と、抜群の防御力を誇る。得点力はやや落ちるものの、これまで6試合で30得点7失点と、平均得点力は米国やベネズエラに劣るものの、得失点差では+23点と米国の+1点やベネズエラの+17点をはるかに上回っている。2Rだけで見ても、日本の+8(12-4)、米国の-7(22-29)、ベネズエラの+8(15-7)と比べて、見劣りするわけではない。


できれば準決勝で米国と対戦し、失点を防ぎつつ、日本得意の形ができれば、勝利がかなり期待できるだろう。普通に投手の力が発揮されれば、大丈夫だと思うよ。ベネズエラと当たってしまった場合には、終盤の抑え陣が整っているので、それまでに日本がリードを奪っておかねば逆転勝利というのは難しいだろう。参考になるのは、2Rでオランダが1-3負け、プエルトリコが0-2負けだったのだが、どちらも少ない得点しか挙げられなかった、という試合だったのです。つまり、意外に打撃陣を「抑えられる」可能性というのがあるのだ、ということです。負けたとはいえ、オランダの健闘が光ますよ。守り主体という野球が通じない相手ではない、ということです。


いずれにせよ、次の韓国戦にサクッと勝利して、準決勝で米国を倒し、決勝でベネスエラのメジャー軍団を倒して、「日本野球、ここにあり」という実力を見せてあげたいですよね。オリンピックの雪辱というのもありますからね。
それに、連続優勝というのは、まだ日本しか狙えないのですし(笑)。



WBC2009~SR・再びキューバ戦

2009年03月19日 16時56分02秒 | いいことないかな
いやいや、ナイスゲーム。
やっぱ、岩隈は良かったね。この前の韓国戦でも、ナイスピッチングだったから。僅か1失点。今日も、素晴らしい投球。
力の抜けた、落ち着いた投球が光る。
打てそうで打てない、キューバ打線を翻弄し、凡打の山を築かせる。内野ゴロの嵐。
これは、バッテリーの術中にハメたということだね。

ポイントは、当たり前なんだけど、連打を許さない。
もっと重要なのは、回の先頭打者に神経を集中していたこと。
低目の球をことごとく振らせ、内野ゴロ。
長打を食らった時とか、3塁に進んだ時もあったが、あれも、「余計なランナーを出していなかったこと」が失点を防いだのだった。
2アウトからのヒットだったので、失点には繋がらなかった。何度も打てるチャンスなんて来ない、ということだ。

6回で僅か69球という省エネ投法。これまでと同じペースだと、あと1~2回は行けたかも(笑)。夢の「85球で完封劇」はできなかったけれど、それを思わせるような投球術だった。「力で三振」も素晴らしいのだけれど、内野ゴロで凡打の山というのは、更に凄い技が必要なのだ。

岩隈の後を受けた杉内も、これまた完璧な内容。
安心して見ていられる。文句なし。
日本の場合は、3点取れば大体「いただき」ってゲーム内容が殆どなので、投打が噛み合って良かった。


攻撃の面では、青木のヒットと稲葉の2塁打でチャンスを作り、小笠原の「ラッキー2塁打」という落球で先制。悪夢のような北京での落球を彷彿とさせた(笑)。まあ、あれは外野手にちょっと同情もあるね。霧が結構出てきていたこと、気温が下がっていてキューバ選手の動きに影響してきていたかもしれないこと(寒さに弱そう、笑)、セカンドランナーを本塁に返さない為に浅目の守備陣形だったこと、背走で処理しなければならなかったこと、等々、エラーに結びつきそうな悪条件が重なっていたものと思う。野球って、プレーの質もあるけれども、気象条件など頭を使わないとダメな部分、ってのはあるんだと思うよ。

ま、サンキュー2点ではなんですので、5回の鮮やかな攻撃が決まったわけですが、あれも、中島の復帰というのがかなり大きかったのではないかと思う。

岩村がノーアウトで出塁し、不調のイチローが「送り」に行ったのは当然。チームプレーを最優先だから。
だが、イチローの迷いというか、心理的不振がここまで酷かったのか、というのが、まさかのバント失敗だった。
普通、バント安打を量産しているような選手のイチローが、(バントできるか)球の見極めという能力が低かろうはずがないのだ。ブンブン振り回すホームラン打者タイプではないのだから、バントなどの小技が上手くて当然だし、選球眼も良いに決まっている。しかし、である。不振の極地に到達してしまったイチローは、何と「バントで小フライ」という、絵に描いたような失敗をしてしまう。顔の近くに来たから、というのはあったけれども、完全に避けるべき球なのに、「迷いがあったが故に」バットに当てに行ってしまったのだった。

バントのできる人なら、間違いなく即バットを引くであろう球に向かって、何と「バントをしに行って」しまったのだ、ということ。これは、心理的ダメージがなければ、こんなプレーをするはずがなかった。それほど重症だったのだ、イチローは。

でも岩村は奇跡的に帰塁でき、アウトは増えたが塁に残れた。
イチローのピンチを救ったのは、中島だった。結果的には送りの後に、敬遠気味に四球、みたいな展開と同じ状況を生んだ。この1、2塁から、当たってる青木のセンター前ヒットで、岩村は一気にホームをついた。好走塁だった。タッチをかいくぐり、難しいタイミングだったのを1点もぎ取った。これが、イチローにどれほどの勇気を与えたことか。
自分のミスで、打てないばかりではなく、ランナーを進めることさえできずにアウトになってしまった、己の不甲斐なさに、怒り狂い、心が凍えそうになっていただろう。

だけど、中島が粘って四球で繋いで、青木のタイムリーを引き出せたわけだ。
ノーアウトのランナー、送って2塁、ヒット1本、という基本構造だよね。高校野球みたいだとか思うかもしれないが、必勝しかないゲームというのは、そういうものなんだよ。イチローはこの1点をどんなに心強く思ったことか。ミスを取り返してくれた、中島や青木に大きな感謝をしただろう。

この効果は早速現れた。
7回、前と同じ、ノーアウトで岩村出塁。そして、イチローへ。
3点差あるから、気持ちがかなり楽になっていた。それに、本日のキューババッテリーは、執拗な牽制を重ねていたのだった。日本の足を警戒していたのかもしれない。これが、結果的にはイチローのゴロが捕れずに、ライト前に抜けていくヒットになってしまったのだった。普通に1塁手が守っていたなら、多分抜けてなかったんじゃないかな。

だけど、いい所に弾んで、ライト前に転がっていったのだった。先の好走塁があった岩村は、再び迷わず3塁へ。ファインプレーだ。3塁に
到達したが故に、リラックスして打席に入った中島は、楽々外野フライ。これも1ヒットで1点。こういうプレーが日本の持ち味なのだよ。ハードパンチはあったら嬉しいけど、なくてもいいんだ。ソツなく攻めて、足を絡ませ、1ヒットで加点。お手本のようだ。イチローは進塁打の為に、多分右方向を意識していただろう。そういうチームへの貢献こそが、よい結果を導いてくれるんだ。これも、5回のミスを取り返してくれた、チームメートのお陰だったんだよ。

こうして、苦しみが軽減されたイチローは、遂に火を噴いた。
イチローらしい3塁打がスパンと打てて、本日は一番乗ってる青木に回って、気分よくダメ押しタイムリー。
イチローは、自分の仕事を思い出せたのではないかな。自分の足で、ホームベースを踏む、ということを。凡退には、それなりの意味があるのだ。チームに貢献できないなんてことはないんだ。派手にタイムリーもあったらいいけど、四球で繋ぐ、進塁打を打つ、生き残ったら足を見せる、色んな形の貢献があるはずなのだ。


ナイスゲームだったのに水を差すようだが、片岡を代走に行かせて、警戒をかいくぐって盗塁成功は良かったんだけれども、その次にも更にギャンブルを仕掛ける意図というのがどうだったのよ、と。重盗はダメじゃないけど、ギャンブルを1つ成功させたのなら、あそこは打ててる城島なので、何故リスクの大きい3盗なんだろうか、とはちょっと思った。サインじゃなくて、片岡の自己判断なのかもしれないけれど。ギャンブルというのはリスクがあるので、毎回毎回成功できるわけではないよ。何を意図してやるのか、ということの意味合いを考えた方がいいよ。一つ成功させてかなり警戒されていた片岡が、3盗も成功できるかというのは、割と難しいから。ま、勝ってる場面だったから、別にいいけど。


完勝でした。

強豪キューバを2度連続で完封できるチームなんて、世界広しといえども日本くらいしかないのではないか。
それくらい、日本の投手力は凄い、ということだな。


ああっと、ちょっと追加ですけど、米国は奇跡的に勝ち上がってきて、かなり勢いがあるかも。9回表に追加点を取られて、決定的となってしまったかと思われた5点目だったのに、裏の攻撃で2点差をはね返しての逆転サヨナラ劇。
まさに、絵に描いたような、まさかまさかの大逆転勝利だった。映画でも、なかなかこれほどの筋書きにはならないよ。もしも、米国チームが万が一優勝してしまった場合(多分ないけど、日本が勝つから、笑)、勝利の軌跡は映画になりそう。

簡単に言えば、巨額報酬のメジャーリーガーだけで勝てるほど、野球というスポーツは甘くない、ってことなんだろうね、やっぱり。何の為のチームゲームなのか、ということだね。それを最も表していたのは、オランダが勝ち上がっていったことだろう。ドミニカはよもやの敗戦。

野球というのは、本当にドラマチックなんだよ。
時に、凄いドラマを生んでしまうのさ。



映画『ブルワース』と医療

2009年03月18日 21時17分35秒 | 俺のそれ
今から10年前、驚くべき強烈な風刺映画が作られていた。

自分の暗殺を依頼した上院議員が、大統領選の候補として勝ち残ってゆくという筋で、裏側では選挙選に絡む大企業の献金やロビイストたちの跋扈する姿を痛烈に批判しているのだった。

一方で、上院議員を助ける黒人たちが登場するのだが、学はなく、ヤクのバイニンとして生きている、若いギャンググループの若者たちの、真実の言葉を聴くのだった。


まるでオバマ大統領が階段を駆け上がっていた過程を見るが如く、だった。
主人公の上院議員が全く不慣れな黒人ラップに乗せて、医療から巨額利益を得ている保険会社や製薬会社などのロビー集団を非難するのだが、見ている側は笑える(特に日本じゃなく米国での話だから、ということはあるかも)。しかし、普通なら冷や汗ものだろうと思うのだ。

よくこんな映画製作を許可してもらえたな、スポンサーが付いたな、とか、上映に圧力がかからなかったのかな、とか、数々の心配が思い浮かびましたよ。だけど、こういう痛烈な風刺映画さえも可能、という、映画人たちの気骨みたいなものを感じるわけである。

出演者たちだって、今後干されるかもしれないんだよ?
他の映画とか、スポンサーの資金引き上げとか、どんな目に遭わされるか分からないのに、勇気を持ってやったのでしょうね。

アメリカらしい、といえるけれども、強さを感じさせられる。強者に立ち向かう姿勢というものが、ハッキリと感じられるのである。医療を巡る大企業の思惑とか立場は、殆どの場合に「金が一番大事」ということになるわけである。日本でも同じなのだ。



あーあ、采配の差が出た

2009年03月18日 16時00分43秒 | いいことないかな
わずか4安打の韓国に4点プレゼントで敗北。

初回のミスもそうだし、押し出し四球で失点もそうだけど、頭を使えていない証拠。監督なりコーチなりが適切に指示するべきだろうね。

相手投手の出来は前回よりも悪かった。
先頭打者の四球でノーアウトからランナーを出しても、結局ゲッツーを重ねて、チャンスを潰す。で、5回の内野ゴロの間に1点止まり。

3点差がある時には、送りバントしないとか、盗塁しないとか、そういう発想ではないわけで、早い回に1点でも取れていれば流れは違っていたかもしれない。

が、仕掛けが全然なくて、得点が負けてる側の余裕ぶっこいてる場面の采配ではないんだわね。足のあるランナーなのに、盗塁トライもなく、いきなり初球を打って
終わり、とか。あれじゃ、追いつけないわ。


8回の全部四球で1点取られた場面でも、韓国側がきっちり送ってきて、結局押し出しで、ノーヒットでダメ押し点を取られて、大いに安心させた。2点差のままと、3点ある場面では、戦い方が違うんだって。

9回に稲葉ヒットで出塁するも、ピンチランナーさえ残ってないし。それはしょうがないとしても、牽制に入らず1塁ベースを空けてるのに、盗塁さえさせない。馬鹿か?リードはいくらでもできるし、帰塁だって問題なくできるのに。

韓国側ベンチは、長打だけ消すために、ライン際を埋めていたんだよ。3点差だもの。深く守って、ランナー返してもいいから、アウトカウントを確実に3つ取りに来てるんだっての。向こうの監督の方がはるかによく考えているし、野球を知っているよね。

韓国側の果敢なギャンブルと、作戦にまんまとはまって、無策で敗れたんだよ。
極めつけは、岩田で押し出し。


日本は四球を生かせず、韓国側は四球やミスを逃さず、ほとんど打てずに得点して勝利することをよく考えていたのだ、ということさ。初回の失点シーンだって、タイムを要求させて、時間を取って落ち着かせるとか、何の工夫もなかったしね。



いきなり3点

2009年03月18日 13時24分24秒 | いいことないかな
2失点以内だろ、とか書いたら、初回ボロッとやられた。
これの時みたい>星野ジャパンを振り返る - いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」


韓国側の監督はよく考えてやってきた、ということだね。
浮き足立ってしまったところで、エラーという典型的失点パターン。

やられた。
逆転に期待。
韓国投手は山本昌タイプなんだわ。



いよいよ春が近づいてきましたか(笑)

2009年03月18日 11時54分50秒 | 経済関連
まず、米国経済ですけれども、金融システム全体の安定化までにはもうちょっと調整時間がかかりそうかもしれませんが(たとえばAIGのこととか)、危機的状況は過ぎたように思えます。

ICUから出たわけではないけれども、小康状態におし留めることに成功したのではないかな、と。

まるで小型飛行機が暴風雨に見舞われて、乱気流の中を飛んでいたかのような、変動を経験したのだ。一気に急降下したので、何とか高度を保とうとして機首を上げて上昇したら急激なGに襲われ、そうかと思えば上がり過ぎて失速し、きりもみで落下したり、と、上がったり下がったりの乱高下。こうした事態をどうにかやり過ごしたのだと思う。


もっと遅い変化としては失業などがあったのだが、世界中にじわりと拡散してきた。米国の失業率は8%を超えている。


そうではあるけれども、冬が過ぎて春が近づいてきているという感触が出てきたんじゃないかと思う。一つは、米国住宅着工がプラスに転化した。ゆり戻しの一部という見方もあるが、これまでは戻す気配すらなかった中で、住宅債務のデフォルト増加→差し押さえ件数増加→住宅市況悪化、の悪循環が減速してきた傾向が表れたのではないかな。債務返済の支援などが一定の成果を上げてきた可能性もある。

今後に差し押さえ件数の増加率が足踏み、ないし減少してゆけば、住宅投資減少にも底が見えてくるのではないかと思う。不動産価格面での調整は続くかもしれないが、債務破綻や着工件数・販売戸数の増加に転じることは、雇用面でも大きなプラスとなるだろう。


あと、米国の貿易赤字減少は10月以降連続で続いてきたので、経常収支改善は起こってきたものと思われる。昨年の石油価格高騰の影響も剥落してきているので、輸入額減少はそんなに悪いことではない(勿論、日本にとっては輸出額が大幅に落ちてしまったので、残念ではあるが)。

また、民間設備投資の大幅減少などもあって、貯蓄―投資差額の改善はかなり進んだであろう。貯蓄率のプラス幅も5%を超えてきていた。家計のバランスシート改善が着々と進んできている、ということだろうと思われる。

経常収支赤字が減少、貯蓄投資差額の改善、ということになれば、財政赤字の悪化は抑制されるだろう、と。
これまでの「過食状態」だったのが、ちょっとDiet効果が見えてきた、というような感じではある。「食べる量」をちょっと絞り、代謝状況がよくなってきて、体質改善が目に見えてきたのかな、という印象。

BOEは、「日本の失敗」をよく参考にしてくれていて、果敢な政策金利の引下げと、遂には国債買入もはじまって、積極的緩和策をすばやく実行してきている。キング総裁をはじめ、苦しい中での運営をよくやっていると思う。米国での政策は、とりあえずできるだけの処置を施してきたので、今は新体制になったばかりでスピードアップを求めるのは厳しいと思う。

今、日本が一番「政策発動余地」があるはず。だって、これまで何もやってこなかったから。なので、急いで政策実行を行うべき。キャッシュリッチな民間企業にしても、業種を問わず直接投資チャンスだよ。米国で今一番必要なのは、「仕事」を増やすことだから。米国内だと投資資金の余力も減ってるし、投資主体がいないからね。ジェトロでも政府系でも何でもいいのだけれど、そういう投資に橋渡しをできる機会を増やすといいと思うよ。下げてる今こそ、大チャンス到来、と思ったほうがいいと思う。




いよいよ大事な1戦

2009年03月18日 08時19分03秒 | いいことないかな
日本の投手陣vs韓国打線、ということになるだろう。

ポイントとしては、フォアボールだろうと思う。
日本、韓国ともにゼロでいけば勝利が見える。韓国が日本に勝った試合は、やはり四球がなかったはず。

投手陣はダル君だけじゃなく、渡辺、岩隈、杉内など、抑えにつなぐ形はほぼ問題ないだろう。失点があるとしても、2点以内ではないか。つまり、日本が3点以上取れば勝ち、ということだね(笑)。ちょっと気になるのが、藤川。北京で失点したような、ああいう形を気にしていなければいいな、とは思う。キューバ戦の大量リードと、1点差ゲームでは気持ちの問題が大きいと思うから。

でも、勝利が見えるような気がする…

前回の大会のこと:

韓国戦に勝利~WBC

「侍」というのが、記事中に出てくるね。偶然だろうけど(笑)。



しつこいな

2009年03月17日 18時11分12秒 | 俺のそれ
ただの空想記事ですので。


これまでのところ、外国人は大幅売り越しが続いてきた。多分、換金売りが止まっていないからだろうと思われる(1月2月で1兆5780億円くらいの売り越し、3月第1週目も売り越し)。


が、ここ数日は大幅に値を戻して、8000円に迫る勢いで上がってきたわけです。これはこれで、良かったね、とは思う。


そんな中、特に目を引いたのは、例えば武田のストップ安まで売り込まれた件とか。
発行済み株式数が多いから、というのはあるが、数百万株規模の換金売りで「誰かが売った」のだろうと思いますけれども、その他大勢も流入して売買高が膨らんでしまい、2000万株近くまで膨張したわけです。でも発端は、数百万の株をどうしても現金化しなくてはならない、というような事情があったのではないかな、と推測していました。


また、これだけ上げてきてる期間なのに、ベネッセみたいに謎の大幅安となっている銘柄もあるわけですわな。6連敗で、約17%暴落という、何が理由なのか判らんね、というものもあるわけです。出来高を見ると、遂には85万株超という、普段の2~3倍に膨張しとるわけですな。ほぼ一本調子で下げてきている。

信用倍率は、売りがむしろ減っている。
証金データでも、特別に変化が出ているわけでもない。
2月に純利益減益の発表があったけれども、その時よりも、更に下げているわけですわな。で、昨日、今日では年初来安値更新、という「商いを伴っての大幅下落」だそうで。上げ相場局面であっても関係なく大幅下落し、特にこのわずか2日で150万株近くも出来たわけですか。

ふーん。
10日以降の数日間は、出来高膨張、下げ下げで大笑い、ですか。

確かに、この6日間は出来高平均が約54万株超と、日頃の出来高に比べると格段に多いですわな。
何か材料が出たか?
いやいや、何もないわけで。何の前触れもなく情報もないのに、この出来高で下げというのはナンですな(笑)。

大口の換金売り?
そうでもないでしょうね。武田みたいにストップ安には行かないもの。売り注文の件数がかなり多く出てたみたいだし。小口の売りをこんだけ(数百万株規模で)出せるってのは、まあ、何があるんすかね、ってな話でして(笑)。



ところで、信用データとか、証金のデータに出ない「売り玉」があるって、知ってた?

これは、大金持ちだけができる方法で、一般投資家には通常見えない「売り」が可能な手法なんだと。

現物売りじゃなくて、例えばどこからか数百万株とか調達してきて、信用データにも証金データにも載らない売り玉なんだそうで。すると、「どこから売られているか全く見えない」という、突如降ってくる謎の売り玉。

しかし、向こうはこっちの手札を全部見ることができるが、こっちは見えないのに、「同じ土俵」で戦わねばならんのだね。これは、どう見たって不利。


東京市場は、やりたい放題だから天国だよね(笑)。

監視してる連中はアレが弱いから、気付けないのさ。



西松献金事件の背景を読む

2009年03月17日 16時46分49秒 | 政治って?
どうも事態があまりよく判らず、これまで静観してきたのであるが、ただの私見について書くことにする。


1)陰謀論を展開する前に

陰謀という話は色んなご意見があると思うが、これは脇に置くとして、事件そのものを見れば意外と単純な構図であったことが判る。喩えて言えば、売春宿の摘発に踏み込んだら、バッチリ現行犯でパンツを脱いでいた要人(有力代議士秘書級)が引っ張られちゃって、そればかりか顧客リストにはズラズラっと有力代議士の名前があったよね、というような感じだろうか。捜査に踏む込む前には、「違法行為はあるだろうね」ということは判っていたわけだが、出てきた顧客リストが問題だったというわけだ。

しかも、言い訳する側が「いや、性風俗はみんな知ってるでしょ、前から公然の秘密でしょ、他のみんなもやってるでしょ」みたいに批判して、恣意的摘発だ、と騒いでしまったわけだ。こういう場合、裸でしょっ引かれた要人とかについては苦笑するしかなく、「まあ確かにねえ」という部分は判らないでもないわけだが、リストに名前が載ってる時点でちょっとマズかったよね、ということにはなるわけである。摘発した側は、面と向かって批判されちゃったもんだから、余計に意固地になって疑念を払拭しようとシャカリキになってしまったというわけである。そこで、情報を流すという方向に方針転換をして、「お前ら、こんな感じの変態プレイのリストに名前が載ってるんだぞ」みたいに、必死に「リストに載ってる連中は変態、悪いヤツラだ」というような印象を与えることにしたようなものだ(←今ここ)。

いずれにしても、違法は違法と糾弾・非難されるべきだろうけれども、所謂「天の声」「鶴の一声」的な政治家の関与というものを出せないと、検察の立場が悪くなることが予想されるであろう。


2)検察捜査と政治家の関係

これについては、国民が「厳しい目」で見るべきだろう、というのがfinalventさんの立場だと思う。これは、その通り。
例のビラ投函事件みたいなものと似ているのだが、国家権力(警察・検察など)側が特定の政治勢力などに対して、恣意的に微罪摘発などを用いることを安易に許容してはいけない、という意味合いがある。こういうのを甘くすると、昔の秘密警察だか特高警察だかのような事態を招きかねない、という危惧を常に抱き続けていなければならない、ということでもある。

現在でもロシアみたいなことはあるので、権力側に批判的な政治思想というだけで警察権力を行使できるようにしてしまうのは、自由民主主義の危機である。なので、政治家への検察権力の及ぶ範囲には制限が課せられるのは当然である。政権担当などの権力側が、反対派排除の為に検察権力を恣意的に用いることへ対抗できなくてはならない。権力側が「あの政治家を討て」と命じたら、それがいくらでも可能な社会というのは、既に民主主義の根幹を揺るがしている。


3)検察側の言い分

あくまで推測に過ぎないが、検察側がどう思っていたのかを考えてみる。
コトの発端は、西松を別件で掘っていったら、出てきたのが献金ルートだった、ということであろう。特捜部は当初から「小沢討つべし」と考えていたかどうかは判らない。が、掘ったところにリストがあったわけで、「これを見過ごすわけにも参りますまい」といった現場の事情というものはあったのかもしれない。

特に、今回「青年将校」と揶揄されたりした検察若手などに、「小沢が大物政治家だからって見逃していいのか」みたいな内部的突き上げがあったりしたのであれば、これはこれで「検察としては放置できません」ということになったというような、内部事情なんかがあったのかもしれない。

一方では、特捜検察には「存在意義」を常に求められている、というようなこともあるわけである。映画『HERO』にも特捜部検事が出てきたが、「巨悪を倒す」という役割が与えられているのだ、というのを、どこかで示さねばならないのだ。これは東京地検特捜部の宿命でもあるわけである。候補になる事案があるならば、「着手しなければならない」という「社会的要請」があるものとして、彼らの意識にはあるのかもしれない。例えば、「ホリエモン事件」などがそうした事案なのであったわけである。

特捜部としては、権力者側からの命令や要請(今回の陰謀論と言われた、所謂「国策捜査」というもの)などがあるわけではないが、着手に当たっては事前に「やりますか?」ということを最高検などで検討しているであろうし、検事総長が「知らないよ」などといったことはないであろう、ということは考えられるわけである。つまり、若手が青年将校よろしく「やるぞ」と意気込んでみたところで、普通であるとGOサインが出されていなければ踏み込めないであろう、と思われる。検察経験者たちならば、多分、みんなそうしたことを知っているだろうと思われる。検察という組織の独立性はかなり高いものと思われるが、特捜部の動きについて上層部が掌握できていない、ということは有り得ない話であろう。あくまで検察上層部が許可をした上で、「やれ」に十分該当すると判断したのであろう。

どうしてかといえば、「そこに法律違反があったから」、ということに他ならない。
特捜ネタとしては、「政界もの」に着手せざるを得ないという事情があったから、存在意義を示すにはこうした事案を必要としていたから、ということも影響していたであろう。


4)戦線拡大と迷いの誤算

検察への懐疑が出されてしまったことで、状況は一変した。

例えばこんな話>はてなブックマーク - 「ガダルカナル」化する特捜捜査:日経ビジネスオンライン

内部事情に詳しい法曹関係者から、こうしたことが出されてしまうということ自体が、極めて状況が悪化しているだろう、ということを推測させるのである。こうなってしまった理由は、いくつかあるだろう。

小沢の秘書逮捕以前には、前打ち情報のようなものは殆どなかった。
特捜部が「マスコミに事前情報を流している」という批判に応えたもので、「逮捕前には漏らさない」という姿勢を踏襲したものと思われる。そして小沢の会見となったわけだが、はっきり言えば小沢は検察に面と向かって喧嘩を売ってしまった。あれが検察側の態度を硬化させたと言ってもいいだろう。検察のメンツを立てるか、少なくとも「メンツ丸潰れ」にしたりしなければ、自民に飛び火はしなかったかもしれない。けれども、国策捜査だ、小沢狙い撃ちだ、というようなニュアンスで大ぴらに非難してしまったので、検察としても「体面がある、威信に賭けてもトコトン対決する」という姿勢にならざるを得なかったであろう。

検察にとって最も困ることは何かといえば、「信頼を失うこと」である。簡単に言えば、大岡越前の一派が、奉行も、お役人の侍も、岡引も、みんな「悪大名の言いなりで善人を捕縛したのだ」みたいな状況は、ドラマの成立を根底から覆すようなものだからである(笑)。検察は、常に「善」でなければならないのだ。正義の体現者でなければならないのである。そういう「信頼される組織」であり続けねばならないのである。なのに、「大岡越前の一派は、陰謀に加担して無実のオレをとっ捕まえようとしている、これは邪魔をする為の策略だ」ということにされてしまったので、「何を言うか!」ということになったわけである。

火に油を注いだのが、あの元警察庁長官の漆間だった。
この人物が官房副長官なんていう要職ではなくて、よりによって警察のトップたる職歴でなければ、もうちょっと事情は違っていたかもしれない。だが、簡単に言えば「自民?ないない、有り得ないでしょ、それは」みたいに、捜査可能性を否定してしまったが為に、まるで検察は漆間に指示を仰いでいるか、ツーカーの間柄でもあるかのような印象を持たれてしまって、検察の大きなダメージとなってしまったのだ。あんな余計なことを言わなければ、検察捜査がどこまで波及するかなんて、どうせ誰にも判らないわけで、その時が来てみなければ判らないという話でしかなかった。

しかし、漆間があたかも「(捜査が)ない」ということを事前に知っていたかのように発言してしまったので、検察としてはポーズであろうと何だろうと「自民も当然差別なく捜査しますよ、やる時はやりますよ」という事実を示さなければならなくなって、二階に白羽の矢が立ったというわけである(笑)。漆間発言を否定しなければならない、ということの為だけに、捜査範囲を拡大せざるを得なくなってしまったのである。

つまり、退路を断たれたのは検察側の方であり、要因としては「小沢が会見で検察のメンツを潰したこと」と、漆間発言によって「何が何でも国策捜査を打ち消さねばならなくなったこと」があったであろう。


5)政治資金には問題がなかったのか

検察批判は判ったけれども、じゃあ、スネに傷はなかったのか、というと、そうではないのだ。そもそも、何らの問題もなかったのなら秘書が逮捕にはならないし、西松にしたって「裏金」を捻出してまで工作資金を献金したりはしないのである。意味があるから金を出すわけで、一文の得にもならないものに、わざわざ危ない橋(公共事業で架けられた橋?笑)を渡ってまで、金を政治家側に提供したりはしないわけである。犯罪が明るみに出て社会問題になるというリスクを冒してまで、それをやる価値(金銭的利得)があるからこそ、やってるわけである。

では、その利得とは一体何か?
政治的影響力としか言いようがないかもしれないが、そうした利得が現実にあったからこそ、金がばら撒かれたと見るべきであろう。政治的影響力によって、工事が獲得でき、利益が生み出されたから、ということに他ならないのだ。公共事業で支払われた工事費には、「政治家への献金分」というのが上乗せされており、その金は西松にいったん入るものの、回り回って政治家の懐に入る、という寸法になってしまっているわけである。西松側からの資金提供の態様が、仮に見かけ上合法の形を取っていたにせよ、業者―政治家―霞ヶ関という公共事業から金を吸い上げる構図になってしまっているわけである。これが「このままでいいですよ」という話にはならないことくらい、政治家であれば誰でも判る話であろう。

企業献金は禁止しても、西松献金事件のように「個人に分散」とかができてしまうので、より巧妙な裏金化してしまうだけだろう。それならば、寧ろ情報開示を進めればよい。企業が誰に献金しようと好きにすればいいので、政党を通じて配分するならばその金額とか政党通過の金額とかを、完全に開示するべき。国会議員側でも、経費などを開示するのは「当たり前」という意見は少なくないだろうから、双方で開示しておけば、貰った側(議員)と政党の払出額とで一致するし、どの企業からどの政党にいくら入ったかも判るから。

あとは、公共事業の受注額、受注件数を、全部開示すべき。都道府県ごとでもいいので、全データを明らかにすればいいだけです。やけに「特定企業」に集中していたりすると同業他社からもチェックできるし、受注確率が高すぎるのもそれなりに「怪しいよね」という監視の目が利くようになりますからね。会社の収益構造として「公共事業頼み」みたいな会社なんかが、矢鱈と受注額が多いとか受注率が高いとか、傾向が判るかもしれませんし。会社の決算数字として、利益率がどうなんだろうねとか、帳簿の数字を見ることで判る部分とかもあるから。

なので、「○○団体のロビイスト」なんだな、とか議員の立場が明確に判るようになっているなら、それでいいのですよ。この議員には○○団体から金が1億円も入ってるから、こういうことを言うのね、とか見えるようになりますから。これまでだと、出身母体(例えば連合系とか、教職員系とか、看護協会系とか)くらいしか目印がなかったのだけれども、「ああ、この人はパチンコ系ね」「マルチ商法系(笑)ね」「貸金系ね」「自動車系」「道路系」「農協系」…という具合に見分けがつけられるようになるでしょう。


6)今後は

もう検察も、小沢も、二階も、それぞれが困っているだろうと思うけれども、しょうがないわな。
行けるところまで行くんじゃないか?
秘書の起訴は当然として、「世論の後押し」でも加われば別だけれども、そういうのがなければ「立ち消え」ということになるまで時間の浪費が行われるだけなんでは。大勢の記憶が薄れるまで待つ、みたいな(笑)。最低でも75日だろうね、きっと。

あとは、どこかで撤退宣言か。「立件は困難とみて、見送り」みたいな。
それとも、誰かの首は必要だから、村岡さんの時みたいに、会計責任者+議員1名、とか。ああ、そうすると、小沢とは限らず、二階さんでもいいわけか。落としどころを作る為なら誰でもいい、ということならね。


当初から国策捜査だ、とか、無駄に力んでいたのは民主党側で、与党は勿論、マスコミ内部でも「ありえねー」という、判りきった話をしていたのに、検察の退路を塞いだのは、自業自得になってしまったわな。それは小沢、鳩山、菅などの幹部連中が揃って、同じように批判したことが、更に悪化させたんではないかと(これは、切込隊長氏の見立てどおりでは。掛金百万倍。)。



WBC2009~SRキューバ戦

2009年03月16日 09時54分16秒 | いいことないかな
うお!
ナイスゲームだった。

日本らしい野球だった。
それにしても、投手陣はやはり水準が高い。松坂も今回は「ぶっつけ本番」の実戦登板だったにも関わらず、きっちり調整してきていた。城島のリードも冴えていた。

それにしても、あのキューバ打線を完封リレーですから。
前回大会の準決勝、韓国戦に6-0で勝った試合を思い出しましたよ。


あと、9回の川崎―村田で1点というのは、所謂「横綱相撲」の点の取り方なんだよね。高校野球なんかでも、ああいった勝ちゲームというのがあるんだけど、まさにそんな感じ。

村田も1本タイムリーが打てて、ホッとしたことだろう。
今後にもドラマが待っているかもしれないよね。
小笠原や福留なんかに当たりが出てくることを期待したいね。試合数が結構多いので、総合力が必要とされるし、いつもみんなが打ててるわけじゃないから。好不調の波はあるからね。

さて、次の相手は韓国かメキシコか。
再び韓国かも??
前回大会は、アミーゴメキシコのお陰で1勝2敗の3チームから決勝に進めたから、是非ともメキシコに頑張ってもらえれば、と思いますね。



医療情報やレセプトの電子化は必要

2009年03月15日 18時13分47秒 | 社会保障問題
先日の日経社説に対して、批判が色々と出たらしい。

コレね>産科医療のこれから 「戯言」「猛省を」日経社説に関係団体から抗議多数


私自身、常日頃辛辣に批判している日経さんですけれども(笑)、この一件に関しては、日経社説を支持せざるを得ませんね。かねてからの私の主張としては、「電子化」ですし。

日医側の言いたいことが分らないではないけれども、だからといって、それをいつまで続けるつもりですか、とは思いますね。どれも理由らしき理由にはなっていませんね、というふうにしか見えません。仮に今の方法を継続するとして、「一体いつまで紙で全部の事務作業を行うのか」ということがあります。どこかの時点で「紙は止めましょう」ということにするなら、いつかはそうなるわけです。「いつか」というのが、あと数年なのか、数十年先なのかの違いくらいしかありません。いま述べている反対意見の多くは、数十年先にも通用している意見なんでしょうかね。本当に優先すべき理由があるのであれば、何年経っても何十年経っても、「紙が正しい、電子化は間違い」みたいに言えるでしょう。そうじゃないなら、大した中身ではない、という程度なのでは。

以下、個別に反論を書いてみますか。


①専用コンピュータの投資負担が重い、作業ができない医師もいる

今までのレセプト請求はどうやっていたのでしょうか?(笑)
カルテを見て、手書きで請求を書いて出していたのなら、それを継続したらいいだけです。今のような明細書の形になる前にだって、変更に伴う面倒というのはきっとあったと思いますが、いかがでしょうか?
かつてだって、入力代行業やレセプト発行代行業のような業者がいたんでしょうから、そういうのを何ら変わらないのでは。要するに「手作業でしかレセプトが出せない」という先生には、できるところまでやっていただき、その手書きレセプトを「スキャナー」で読み込ませて電子データに置き換え、それを出力して提出してもらえば済むでしょうね。

これをやると、特別な設備投資も要りませんし、コンピュータ操作のできない高齢医師でも関係ありませんね。提出先が、これまでの「支払基金や国保連合会」などから、「代行業者」になるだけで、後はその代行業者がやってくれるでしょう。こういうのこそ、各医師会の立派なコンピュータにでも代行してもらえば済む話では(笑)。

レセプト1件につき20円としても、月100件の先生なら僅か2000円です。年間でもたったの24000円にしかなりません。引退するまでの間に趣味程度で診療しているのであれば、10年やっても24万円にしかなりませんよ。全然過重負担なんかではありません。代行業というのは、色んな業種にあるものでして、医療に特有といったものではありません。納税も自分で確定申告できますけれど、できない人には税理士とかがやってくれます。他にも、行政書士や司法書士とかの人もいれば、特許申請代行とか、「自分でできない業務」については自ら過重な投資(設備や知識や能力に関して)をせずともいいようになっているのが、今の世の中の大半なんです。英語などの言語にだって、できない人には通訳とか翻訳といった代行の人がいるじゃありませんか。それに、自分だけが頼むと単価が割高になるでしょうけれども、県内医師会で統一したりすれば一件当たり単価は10円程度に抑えられるかもしれませんよ。

だって、現在のスキャナー+コンピュータと読み込みソフトなんかは、一昔前に比べればかなり高性能かつ格安ですから。手書き文字の読み取りだってかなりの正確性が期待できるようになってきたので、これが決まった書式に書かれたレセプトの読み取りとなれば、もっと楽にできるはずだろうと推測しています。

なので、代行業者を医師会で契約するなりして、代行すれば解決できます。

それと、できない、と言ってる医師の数を、きちんと数字で出して下さい。医師会の医師数1万人中、何人ができない環境にあるのか、そういうのを具体的に出さないと、何らの説得力もありませんよ。
代行業を立ち上げるとして、どの程度の需要が見込めるのか、ということにも関係しますから、具体的な数字を挙げたらいいですよ。例えば全国で1万人の医師が代行を委託するとして、1人の先生が月平均200件であれば200万件の定期需要が見込まれますから、1件当たり10円としても2千万円の売上があることになり、これはかなり「おいしい商売」ということはあるでしょうね。だって、殆ど全部を機械で自動的に読み取って電子データに変換し、後はオンライン請求すればいいだけだもの。まさにコンピュータの得意領域なのでは。


②小泉構造改革の負の側面

よく分らない意見なのだが、何が負の側面なんだろうか。
入澤氏は「財界が医療を食い物にしようとすることに対して我々が声を上げ、患者国民に実態を伝え、訴訟を起こし、世論が動き始め、与党が問題視したことにあせって、財界の代弁者である日本経済新聞の社説で論陣を張ったに過ぎない」とか主張しているのだが、他の規制緩和や改革路線という話と、電子化とはあまり関係がないようにしか思われない。

実際、規模の大きい病院なんかであると、既に紙を止めたんじゃないでしょうかね。膨大な量の印刷を止めることでコストも人手も時間も大幅に節約になっていると思いますけど、多分。昔みたいに、オール人力で手書き時代だと「死ぬほど書かないと」作業が終わらないんじゃないかと思いますけど。指が千切れそうになるくらい、書いて書いて書きまくらないと、数万件ものレセプトが完成できないと思いますけど。そういう無駄な作業から解放されて、一体何が困ると言うのでしょうか?

電子化すると、医療が食い物にされますかね?関係ないとしか思えませんけど。
違憲だ、という訴訟を起こすと、世論が動きますかね?多分、全然そうは思われてないと思いますけど。

電子化の是非と一切関係のないご意見が、財界がどうだの、構造改革路線がどうだのということです。


③違憲

「電子化は違憲」とかいう主張は、よくこれで訴訟提起しようと思ったもんだな、とは思いますね。医師会の顧問弁護士とか、きちんとアドバイスをしなかったんでしょうか?それとも、ダメでいいけど訴訟を起こしてもらうのは金になるから、まあ「法律音痴な医師たちが満足してくれるなら、ま、いいかな」というようなことでもあるんかいな、と勘繰りたくもなりますが、きっと大真面目に「勝てる!」と思って提訴したんでしょうね、多分。訴えるのは自由ですから、まあ好きにすればいいと思いますけど、時間と金と労力の無駄なんではなかろうか、というのが、私の率直な意見です。

笑える。

もしも私が医師会会員ならば、そんなところに金を無駄に突っ込んで、会費をドブに捨てるようなマネは止めてくれ、ってなことは思いますわな。自民党は支持率が超低空飛行なので、「医師会にさえ離れていかれたら、もっと窮地に立たされる」というような、足元を見られているだけでしょう。それだけなのに、与党が問題視したことをあせってる、とか言われて、日経さんだって困るでしょう。


④電子化すると裁量権が失われる

日医の役員だから、ということなのかもしれませんが、

「医師の裁量権が失われ、さらに患者の特性に応じた医療が制限される恐れがある。新たな医療・高度な医療へのインセンティブが弱まり、医療の平均水準が低下する。」

と言ってるんですよね。

レセプトを電子化するのと関係ない話ですね。今後、そういうデータを蓄積していけば、「標準化」とか「コスト」を考える時に役立つんじゃないかな、という話でしょう。因みに、標準化すると「裁量権が失われる」という理屈はどうやって出てくるのか、甚だ疑問です。一定範囲内においては自由裁量でよい、というのが、標準化の基本的な仕組みなのでは。

携帯電話のセット料金みたいなもんですよ。「なんとかプラン」にしたら、通話時間の自由裁量が失われてしまった、なんて話は聞いたことがないわけで。ある範囲内においては、「その料金ですね」ということで、実際には自由ですよ。個別に色んな場合がありますよ。「なんとかプラン」にした人たちは、全員同じ利用状況にしかならない、とかいう話があるわけないじゃないですか。個々で違いますよ。でも、同じ料金体系、プランでやれるんです。

新たな医療、高度な医療の多くは、殆どの場合に大学病院とか基幹病院等の「規模の大きい病院」で実施されているんじゃありませんか?ひょっとすると、小さな一般開業医でも何か高度な医療が行われているのかもしれませんが、電子化すると「そういうのができなくなる」といった特別な理由というものがあるんですか?
多分、何もないと思いますけど。それは電子化には、何ら関係がありません。


以上、かなり大雑把にしか見ていませんが、どれも「反対理由」とは言えないようなものばかりでは。


もっと身近な例で書いてみますか。

昔は、レジ打ちって、今のバーコードとかではなかったのです。全部、値段をぞれぞれに貼っていた。商品1個1個に、値段を示す「95」とかいうテープを打ち付けていたわけです。人力で。それとも、商品点数が限られていると、テープさえも付けないでレジ打ちをやっていたんですよ。昔の女性って、鬼のような記憶力を発揮させられて、全商品の値段を暗記させられたんですよね。後は、「そろばん」で計算か、でかい電卓キーみたいなレジか、だった。商品の数が50~100くらいだと、ほぼ暗記可、なわけですよ。それをいかに早く、間違わずに打てるか、という、今から思えば「神の領域」的なレジをやっていた。

野菜、肉や魚などの生鮮品は日々値段が変わることがあるので、そういうのは「覚え直し」していただろうし、特売品みたいなのや割引品なんかも、個別に暗記するわけですわ。時に、レジの脇には「アンチョコ」みたいなメモ紙が貼ってあったり、下敷きくらいのボール紙に書いた「値段表」のような一覧で確認したりすることが、たまにあったわけです。だから、ベテランさんのレジの列と、不慣れな人の列では、「歴然とした差」という、圧倒的な格差が見られたわけです。単位時間あたりにこなせる客数が、全然違うんですから。しかも、驚異の「ブラインドタッチ」を、平気な顔をしてベテラン女性はみんなやっていた。ゲームをやらせると、きっとあっという間に上達するだろうな、というような「驚異的指さばき」を見せていたわけなんですよ。子ども時代には、あのレジ打ちの技を眺めていて、シビれたもんです。多くの主婦たちは、必死の形相でレジのおばちゃんが打ち間違えないかどうかを監視していたんですよ。で、時に間違いがあったりすると、「この納豆、50円よね、ホラこの80円、間違ってるから」みたいに言うわけです。レシートと商品を持っていって、金返せ、みたいに訂正させていたんですわ(店側も防衛の為に、商品の種類によって分類番号を割り振っていたりしていたのではないかと思う。生鮮品は5番、乾物類は3番、みたいな)。

金額の訂正は、まあいい。要するに、品物全部の値段を頭に叩き込むとか、貼ってあるテープの数字を早く打ち込むとか、そういう特殊な能力を必要とされていた、ということです。それらは、多くが人力作業に依存し、間違いも数多く発生したわけです。ところが!
バーコードとか、読み取り機が登場してからは、どう変わりましたか?

かつての神業的な技能はなくても、今日来たバイトさんに教えれば、即できるようになった。しかも、欠品とか在庫管理とか、売上状況とか、そういう人力作業は、ほぼ要らなくなった。レジで集計できてしまうから。POSなんてのも登場するようになったしね。昔は、売れた数を確認したりして、発注をかけていたんだろうと思うけれど、今はほぼ機械でできる。棚卸も死ぬほど大変だったが、今は機械で管理できている。これが「効率化」ということの意味だ。

確かに、田舎の店なんかに行くと、骨董品なみのサビれたレジにお目にかかることがあり、なつかしいなあ~あのガチャガチャって響き、なんて思うことはある。それに、店内商品全部暗記、みたいな店はあるよ、本当に。だけど、大型スーパーなんかだと、そういうシステムを維持するのは、コストがかかりすぎるんだ。今は、お金勘定も自動だから、お釣りの渡し間違いも、ほぼない。昔は、50円玉と100円玉を間違えて渡した、とか、レジの集計と現金が合わないとか、死ぬほど辛い環境だったのだが(過誤が多ければ、きっと店長なんかに責められたに違いない)、今はそういうことからも解放されてきている。これが自動化、機械化の恩恵、ということだ。

レセプト電子化は、これまでの「全部人力レジ」から、機械化を進めましょう、というだけに過ぎない。導入すれば、病院事務の複雑な業務なんかは単純化されるし、特殊能力(昔のレジ打ちの女性みたいな)を養成しなくてもできるようになる、ということ。そういうのが、効率化につながるよね、という話なのに、一部の人たちだけが「できない、やりたくない」と反対すると、「機械化レジはダメだ」「バーコード反対、値段のテープにして」とか言ってるんですから。そういう旧式対応でやりたい人は、一部コストを負担してね(代行業者への手数料)というだけですから。他のみんなは、代行手数料を払わない代わりに、設備投資をしますよ、って言ってるわけだから。代行手数料が莫大な料金というなら、まだ分りますけど、多分1件当たり10~数十円程度でしかないですよ。それが不可能なわけない。


日医の反対意見は、説得力のあるものが一つもない、と言わざるを得ない。

まあ、日医さんは情緒を重んじて「永遠に人力レジで貫け」とか言うのかもしれんがね。バーコードレジにしよう、とか言ったら、「医療を崩壊させる」とか言い出すわけだ。時代錯誤も甚だしい。