んー、様々な憶測を呼んでいるようですが…
実際のところはよく分かりませんな。
>中国が最大の日本国債売り越し-外準多様化で円投資不変か(Update3) - Bloomberg.co.jp
(一部引用)
財務省の統計によると、中国の売り越しは昨年12月以来で、額は2兆182億円と2005年1月以降では最大。内訳は短期債が2兆285億円の売り越し、中長期債は103億円の買い越しだった。短期債の売り越しは昨年11月以来。中国の対日証券投資は年初から買い越しが続き、5月には7352億円と過去最大を記録。1-7月の累計では2兆3159億円と、過去最大だった05年通年(2538億円)の約9倍に上っていた。
======
何故か大量の売り越しに転じたということらしいですが、殆どが短期債ということみたいですね。つまり、キャッシュはほぼ等価、ということで、「臭いを消した」ということなのかもしれません。
どうしてかって?
それは、何か理由は分かりませんけれども、焦って「ギクッ!!!」とした時があったんじゃないでしょうか。
8月といえば、中国が日本国債を買っている、という話を取り上げましたよね。
菅政権がアホだなというこの記事を書いた翌日、改めて書いておいたのがこちら>為替介入の話の補足ですけれど
再掲しておく。
『現状の円高は、そういう投機筋の仕掛けというだけではないはずだ。円買いのプレイヤーは大勢いる、ということだけに過ぎない。ファンド勢はそのうちの一部でしかないのではないか。例えば、日本の輸出企業だけ考えても、円買いを行ってしまうことは多いはずである。更に、中国は資産多様化を目指してJGB購入額を増額しているのではないか、という観測が流れたりした。外貨準備の欧米向けが一部日本円に振り向けられるだけで、それなりの影響が出るだろう。』
そうすると、財務省の統計担当なんかが、はて、たしかに買い越し額がやけに多いな、ということで、引っ掛かる、ということになる、と。
それを財務大臣の野田さんに報告しちゃうよ、と。
すると、例の野田財務大臣の発言に繋がってゆくよ、と。
>中国の日本国債(JGB)購入の意図?
中国が日本国債を買っている、その意図とは何だ、とかいう侵略意図でもあるんか、みたいな危惧につながってゆくよ、と。
恐らく、日本側のこうした動きというものを察知した中国は、当然ながら一瞬「ギクリ」とすることになっても不思議ではないのではなかろうか、と。
そうすると、目先短期債なんて金利も大した額でもないし、期間も短めだから、臭い消しに売ったかも。それと、償還が来たものは放置しておいた、ということなのでは。
何らかの手を打っている人間というのは、それを実施している最中だと「こっちの動きがバレたのか??」みたいに、大したことではなくとも一瞬ビビる、というようなことでは。
すると、慌てて売る、ということがあるんじゃないのかな、と。
今後の展開を考えれば、他のアナリストたちが日本国債投資は分散化の一環として継続するだろう、といった見方が妥当なのではないかと思われますね。
ちょっと追加です(18時半頃):
ちょっと調べてみたら、結構面白いことが判りました。
かなりギクリとしたんじゃないかな、ということが、想像できました。
日本国債の10年債指標金利の動きを見ると、よく分かります。
7月~8月にかけては、段々と金利が下がってきていたわけですが、8月26日を境にして、突如として金利が上昇していましたよ(笑)。
8/2 1.062%
8/16 0.970%
8/25 0.930%
8/26 0.964%
8/27 1.029%
8/30 1.050%
9/6 1.177%
8月に入って以降、順調に金利低下(=国債買いで価格上昇)してきていたのに、記事を書いた26日を境にして、いきなり金利上昇の驚き桃の木、と。単なる偶然かもしれませんが(笑)。
26日の昼に書いてから、猛烈な勢いで国債が売られたんだろうな、ということが分かるわけです。
で、9月に入っても売りは継続し、1.177%まで下落。
ところが、その後の反転で、再び金利低下局面ということになったわけです。
面白いでしょう?
まあ、何て不思議な偶然なんでしょう!
ってなもんですな。
実際のところはよく分かりませんな。
>中国が最大の日本国債売り越し-外準多様化で円投資不変か(Update3) - Bloomberg.co.jp
(一部引用)
財務省の統計によると、中国の売り越しは昨年12月以来で、額は2兆182億円と2005年1月以降では最大。内訳は短期債が2兆285億円の売り越し、中長期債は103億円の買い越しだった。短期債の売り越しは昨年11月以来。中国の対日証券投資は年初から買い越しが続き、5月には7352億円と過去最大を記録。1-7月の累計では2兆3159億円と、過去最大だった05年通年(2538億円)の約9倍に上っていた。
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何故か大量の売り越しに転じたということらしいですが、殆どが短期債ということみたいですね。つまり、キャッシュはほぼ等価、ということで、「臭いを消した」ということなのかもしれません。
どうしてかって?
それは、何か理由は分かりませんけれども、焦って「ギクッ!!!」とした時があったんじゃないでしょうか。
8月といえば、中国が日本国債を買っている、という話を取り上げましたよね。
菅政権がアホだなというこの記事を書いた翌日、改めて書いておいたのがこちら>為替介入の話の補足ですけれど
再掲しておく。
『現状の円高は、そういう投機筋の仕掛けというだけではないはずだ。円買いのプレイヤーは大勢いる、ということだけに過ぎない。ファンド勢はそのうちの一部でしかないのではないか。例えば、日本の輸出企業だけ考えても、円買いを行ってしまうことは多いはずである。更に、中国は資産多様化を目指してJGB購入額を増額しているのではないか、という観測が流れたりした。外貨準備の欧米向けが一部日本円に振り向けられるだけで、それなりの影響が出るだろう。』
そうすると、財務省の統計担当なんかが、はて、たしかに買い越し額がやけに多いな、ということで、引っ掛かる、ということになる、と。
それを財務大臣の野田さんに報告しちゃうよ、と。
すると、例の野田財務大臣の発言に繋がってゆくよ、と。
>中国の日本国債(JGB)購入の意図?
中国が日本国債を買っている、その意図とは何だ、とかいう侵略意図でもあるんか、みたいな危惧につながってゆくよ、と。
恐らく、日本側のこうした動きというものを察知した中国は、当然ながら一瞬「ギクリ」とすることになっても不思議ではないのではなかろうか、と。
そうすると、目先短期債なんて金利も大した額でもないし、期間も短めだから、臭い消しに売ったかも。それと、償還が来たものは放置しておいた、ということなのでは。
何らかの手を打っている人間というのは、それを実施している最中だと「こっちの動きがバレたのか??」みたいに、大したことではなくとも一瞬ビビる、というようなことでは。
すると、慌てて売る、ということがあるんじゃないのかな、と。
今後の展開を考えれば、他のアナリストたちが日本国債投資は分散化の一環として継続するだろう、といった見方が妥当なのではないかと思われますね。
ちょっと追加です(18時半頃):
ちょっと調べてみたら、結構面白いことが判りました。
かなりギクリとしたんじゃないかな、ということが、想像できました。
日本国債の10年債指標金利の動きを見ると、よく分かります。
7月~8月にかけては、段々と金利が下がってきていたわけですが、8月26日を境にして、突如として金利が上昇していましたよ(笑)。
8/2 1.062%
8/16 0.970%
8/25 0.930%
8/26 0.964%
8/27 1.029%
8/30 1.050%
9/6 1.177%
8月に入って以降、順調に金利低下(=国債買いで価格上昇)してきていたのに、記事を書いた26日を境にして、いきなり金利上昇の驚き桃の木、と。単なる偶然かもしれませんが(笑)。
26日の昼に書いてから、猛烈な勢いで国債が売られたんだろうな、ということが分かるわけです。
で、9月に入っても売りは継続し、1.177%まで下落。
ところが、その後の反転で、再び金利低下局面ということになったわけです。
面白いでしょう?
まあ、何て不思議な偶然なんでしょう!
ってなもんですな。