新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
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悪どさで平成の金丸元幹事長を超えるか令和の二階俊博元幹事長

2024年02月07日 11時24分51秒 | 自民党裏金事件

平和な日本(?)で大砲ならぬ、通称「文春砲」は政治家や特に芸能人のスキャンダルが中心なのだが、それに対して共産党の3機関紙「赤旗」は政治家の不祥事やスキャンダルを独自取材して、特に日曜版に特集しているのが特徴である。
 
一般メディアはもちろん、文春砲も取り上げないスクープ記事が「赤旗2024年02月04日号」に掲載されていた。
 

早速、国会では共産党の初の女性委員長の田村智子委員長が代表質問していた。 
 


 
さて、国会で「「政策活動費のあり方は、政治活動の自由等に密接に関わる問題」として逃げていたのだが、
そもそも「政策活動費」は 政党から政治家個人に支払われる政治資金であり政治資金規正法では、政治家個人への寄付は原則禁止となっているが、政党から政治家個人への寄付は例外的に認められている。
 
そのため受け取った議員は政治資金収支報告書へ記載する必要がないため、多額の政治資金の使途が不明なことが問題視されている。
 
 「日本は脱税天国か?二階俊博元幹事長にくすぶる巨額「課税逃れ」疑惑…使途不明金50億円超
 
自民党派閥による裏金事件の実態解明が遅々として進まぬ中、国会審議は「裏金」転じて「脱税天国」追及の様相を呈し始めている。政党から党幹部などの政治家個人へ寄付される「政策活動費」を巡り、5日の衆院予算委員会は紛糾。野党側が焦点をあてたのは、かつて50億円超の「掴み金」を受け取っていた二階元幹事長の巨額脱税疑惑である。
5日の予算委では、収支報告書の訂正だけで「おとがめなし」となった裏金議員について、野党から脱税を指摘する声が続出した。立憲民主の井坂信彦議員が「裏金がばれたら『政治団体のお金でした』と言って非課税になるなら、政治家は脱税し放題だ」と追及すると、岸田首相はノラリクラリ。「課税か、非課税かは国税等が判断すること」と同じ答弁を何度も繰り返した。
国民の信頼回復に全力を尽くす」と言いながら、実態解明の手段は身内によるアンケートと聞き取り調査のみ。さらに、井坂氏は過去に50億円もの政策活動費を受け取った二階氏の脱税疑惑を追及。
 政党から政治家個人に支出される「政策活動費」には使途の公表義務がない。いわば領収書のいらない「合法的な裏金」だ。二階氏は過去20年で計約50億6000万円を受け取り、うち約47億7000万円は歴代最長である約5年(2016年8月~21年9月)の幹事長時代である。
 計160回に及ぶ支出額は1回あたり30万~7210万円。20年6月9日はたった1日で「7210万円」「5000万円」「5000万円」と、3回にわたって計1億7210万円が支払われ、同様に1日1億円超を受け取ったケースが在任中に3日あった。
 問題は二階氏がこれだけのカネを使い切ったのか、どうかだ。先月29日の衆院予算委で、政府参考人の国税庁幹部は「政策活動費は(使い切らずに)年末に余っていれば納税の義務がある」と答弁。井坂氏はこの指摘を引き合いに「二階さんは政策活動費を毎年、使い切っていたか」と岸田首相に迫った。
■「確認するまでもない」「党の方針が諸外国にバレる」強気&屁理屈答弁
庶民感覚に照らせば、年10億円もの大金を使い切れるとは思えないが、岸田首相は「政治活動に必要な経費として適切に使用されているものと認識している」と強弁。「二階さんに聞いたのか?」と重ねて問われても、「確認するまでもなく適切に使用されているものと認識している」と何食わぬ顔で2回も繰り返した。

 電話一本で済む確認作業を怠る限り、二階氏の脱税疑惑は晴れない。それでも岸田首相は「政策活動費については当然、法律に基づいて使われるべきものであり、そうでなければならない」とかたくなに確認を拒否。使途公開を求められると、こう大げさな屁理屈をこねくり回す。
党の活動と関わりのある個人のプライバシーや企業団体の営業秘密を侵害する。党の方針が他の政治勢力や諸外国に明らかになる
 井坂氏は「そんな『脱税天国』みたいな答弁で、国民が納税してくれるのか」とツッコんでいたが、その通りだ。
「本来なら国税がきちんと税務調査に入るべきですが、昔から国税は『強きを助け、弱きをくじく』と言われてきました。ただ、これから確定申告を迎える時期ですから、脱税を許さない世論が高まっていけば、国税といえど動かざるを得なくなるかもしれません」(立正大法制研究所特別研究員・浦野広明氏=税法)
 5日の予算委で国税庁幹部は「一般論」と断った上で、「政治家個人に帰属する政治資金について適切な申告が行われておらず、課税上問題がある場合、的確に税務調査を行う」と答弁した。だったら、サッサと動くべきだ。


 

 
こんな上品な批判もあった。 
 
首相の答弁の不誠実には仰天だ。二階氏の収支について逐一総裁が知る訳はなかろうから、議会から指摘を受けたら真摯に受け止め本人に確認し報告する旨答弁すれば良い話だ。
   ところで財務省がこれだけの公費について税務の関係から何ら調査に入らなかったのは怠慢だ。まさに官邸の伏魔殿化を絵に描いた様相で、財務省の黙認を良いことに、与党であれ野党であれ首相官邸が議員の杜撰な公費の使い方を黙認し続ければ法治国家の体を為さない。ましてや国会で質されたならば行政の長たる総理大臣の立場に立った毅然とした対応を約束するのが義務である。
  岸田氏は頭が柔らか過ぎるのか、総裁としての立ち位置が常に前面に出て自身の出身政党の議員を仲間として擁護するのは大いなる誤りだ。
   岸田氏は少なくとも首班指名選挙にて議会で公選された総理大臣だ。総理となったからには、出身政党の党是の実現や党所属議員の擁護からは一線を引き、政党とは無関係に個々の全ての国民有権者、納税者の代表として行政実務の健全な執行に尽力せねばならない。
  総理と総裁の任務の区別を付けず国会質問等都合によっては総理の立場に立つも原則党総裁意識の言動は如何ともし難い。阿部は最初から、総理大臣就任はわが党の悲願である改憲を成し遂げる為旨宣言するなど偏った認識が顕わだったが、岸田氏は総理と総裁の区別を付けられない中、説明とは到底言えない放言で議会を侮蔑翻弄している点で質が悪い。答弁原稿は官僚が作ったものだろうから、官にとっては、総理の衣を纏っているものの中身は党是の実現と党の拡大にしか興味のない党総裁意識で、閣僚レクと党内論議と党議拘束を掛ける強行可決を誘導してくれれば良く、行政の単式簿記的丼勘定が許される、憲法に則った法治主義ならぬ官主導の人治主義には好都合なのだろう。

 
脛に傷を持つ岸田文雄には、二階俊博元幹事長に野党から指摘されているような内容を質すことはないので、特捜部と国税庁の合同でかつての「金丸元幹事長の脱税問題「のように第二の「二階俊博元幹事長の脱税」事件として捜査すべきであろう、とオジサンは思う。

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