新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

「備えあれば憂いなし」なければ破局の道に

2021年07月14日 12時23分34秒 | 東京五輪疑惑

オジサンの若い頃、受験生は第一志望校目指して寝食も忘れて受験勉強していたが、担任の教師は「第二志望(滑り止め)も考えなさい」と指導していた。
 
大学受験では第一志望校に合格できなかった場合、「浪人」という選択肢もあり、「予備校」という受験専門学校に通う高校生も多かった。
 
最近「プランB」とか、「Bプラン」という言葉をよく聞くようになった。
 
スパイアクション映画などでは、事前にグループで綿密な計画をたてるのだが、必ず「次善策」も考えて行動を開始し、想定外のことが起きた場合は「よしプランBで行こう」などという会話を記憶している。
 
映画の世界だけではなく、現実の社会では「想定外」の事象の発生の可能性は多くはないのだが、その対策を怠ってしまうと、大津波で予備電源がすべて使用不可となり、大惨事を招いた福島第一原発事故のような悲劇が生まれてしまう。
 
もちろんその原因は不可抗力ではなく「人災」なのだが、残念ながら今の日本の政治の世界では「プランB」が存在しないという不幸な状態が続いている。
 
 「『プランB』が見えない コロナも五輪も突き進む政権


「『仮定の話は控える』と都合の悪いことは考えない頭の悪い人間が舵を握りパンデミックへと突き進む日本」
「ところが日本は、政府の中枢にいる少数のエリートが、非公開のデータ・分析を基に政策をつくっています。...一部の専門家は、この日本独自の「正解」に忖度(そんたく)し、世界共通の科学的エビデンスと全く異なることを平然と主張する。PCR検査の抑制論はその典型です。」
「日本の官僚や政治家には、そもそも政策が失敗しうるという前提がないから「プランB」がないのです」
 
さて、「短距離選手は政治家に向かない」などという惹句は存在しないかもしれないが、例えば陸上の100m走ではわずか10秒以内の勝負である。
 
まさに「スタートダッシュ」が勝敗を左右しかねない。 
 
出遅れたならば、なかなかとり戻す時間がないので、真剣勝負となる。
 
コロナ禍を乗り越える切り札は「ワクチンしかない」とばかりに行政改革担当相の河野太郎が、菅義偉より「ワクチン担当大臣」に任命されたのだが、この男は、行政改革担担当として、短距離選手のごとく、様々な改革案を提示して、昨年の9月には、行政手続きで印鑑廃止を全省庁に要請し、無駄な押印の廃止は当然の流れだった。
 
そこまではよかったが、よせばいいのに今度は霞が関の全省庁でのファックス廃止をぶち上げたが、準備不足と調査不足から、今年の7月には、「河野氏要請の省庁ファクス全廃 反論殺到で断念」となっていた。
 
そしてワクチン大臣になっても、スタートダッシュは素晴らしいものがあったが、やはり机上の計画、上から目線が災いしてしまった。
 
ワクチン接種混乱 河野氏『供給追いつかなかった』不手際認め陳謝 自治体『はしご外された』と批判」となった。
 

                   【東京新聞より】

国家的な事業には事前の綿密な計画が必須であり、国民受けを狙った河野太郎には、「短距離選手は政治家に向かない」という言葉を差し上げるしかない。
 
さて、今月8日、国のコロナ感染症対策推進室と連名で、酒類を販売する事業者に文書を出し「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」の対象区域で、飲食店が要請に応じずに酒の提供を続けていることがわかったら、酒類の取り引きを停止するよう求めていた国税庁では、おひざ元の身内から、「自治体の要請に一部沿わない形で飲酒を伴う会合を行い、感染者が発生したという。
 
国税庁職員 3人以上の飲み会に参加 7人が感染

これでは、政府としても、 「政府迷走、反発を受けて酒取引停止要請も撤回 金融機関要請に続き」という、みっともない結果となってしまった。
 
それじゃ、国民も政府のいうことをまともに聞くのがばからしくなるのは当然であろう。

 
ところで、「五輪選手団入国、本格化へ 来週は2200人が続々と」という状況なのだが、本当に大丈夫なのか。

すでにこんな心配が現実となっていたことが明らかになった。
 
米英の五輪スタッフ4人、コカイン使用容疑で逮捕…組織委『大会をも傷つけるもので遺憾』
 
日本と比べれば欧米では大麻は当たり前でコカインをはじめとしてドラッグに手を出すことに罪の意識は希薄である。
 
丸川五輪相『あってはならない』『不要不急の夜間の外出は許されない』米英五輪スタッフ4人逮捕に」 

 
そもそも、数年前まではインバウンドの連中は圧倒的に中国・韓国からの若い観光客が多かった。
 
しかし、57年ぶりの五輪なので当時とは全く環境が異なり日本としても未経験のことだらけである。
 
日本選手ならば大会の安全と成功のためのガイドとして、「アスリート・チーム役員公式プレイブック」をある程度は目を通しそれに従う行動をとるだろうが、それ以外の風俗習慣の異なる国々から来日してくるアスリートやチーム役員たちは、「初めての日本観光」気分満載の連中も少なくはない。
 
あってはならない」といくら憤っても後の祭りであり、やはり想定外に備えた「Bプラン」をいくつも用意しておくことが必須ではないだろうか、とオジサンは思う。  
 
【付録】
まさか、こんなことを考えてはいないだろが・・・・。

   
 
 

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