今日の朝の情報番組はNHK始め全ての民放番組がが北朝鮮のミサイル発射のニュースで1時間ほどジャックされてしまった。
日本は独自の情報網がないため韓国の軍部からの最新情報が頼りになる。
またいつもの様にJアラートが発せられた時にはすでにミサイルは日本上空を通過した後だったらしい。
しかしその後韓国からの最新情報では日本上空を通過したわけではなく日本海に落下したという。
さらにそんな最新情報をテレビのアナウンサーが読み上げている最中に、本日2発目(今年になって30発目)のミサイル発射があったという。
当初はグアムの米軍基地に向けての中距離ミサイルだと騒ぎたて、米韓の軍事演習に反発する北朝鮮の報復警告だと専門家に解説させていた。
「敵基地攻撃能力」云々とはしゃいでいた岸田文雄内閣の右往左往ぶりををあざ笑うような北朝鮮の狙い通りの脅しになった。
なにしろJアラートが国民に発せられた時には北朝鮮のミサイルは遥か遠くに落下しており、もし直接日本海側の日本の「原発銀座」と呼ばれる地域を目標としたミサイルが発射された場合は完全に手遅れとなることが、いまさらながら実感したしだい。
飛行中のミサイルの迎撃能力もない日本では、軍事的な兵器では国土の安全を守ることは不可能であり、いまさら本格的な腰を据えた外交能力が求められるということであろう。
さて、北朝鮮のミサイル発射騒動のおかげで、岸田政権の政治センスのなさが改めて浮き彫りにされた「珍事?」が隠れてしまった。
昨日はこんな記事が相次いで配信された。
「小沢一郎氏、自民党の山際大志郎氏の党役職就任に『もはや喜劇。国民にとっては悲劇』」
「《すぐ忘れる人に命にかかわることやらせていいの?》党コロナ対策本部長就任で「大臣辞任の山際前経済再生相」がトレンド入り」
山際大志郎前経済再生担当大臣が、自民党の新型コロナ対策本部の本部長に就任したと報じられた。ワクチン接種の推進などに取り組むという。
山際氏といえば先月24日、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)との関係を巡って大臣を辞任したばかり。早速、2日のツイッターでは「大臣辞任の山際前経済再生相」と「新型コロナ対策本部長」がトレンド入りした。 |
「山際氏、自民党のコロナ対策本部長に就任 更迭された4日後に」
山際氏は教団との多くのつながりを指摘されながら、国会などで不十分な説明を繰り返した。同24日に「後追いの説明となり、結果として政権に迷惑をかけることになった」として閣僚を辞任した経緯がある。 党のコロナ本部長には28日付で就任。岸田政権で新型コロナ対策の司令塔を担った経験から起用されたとみられるが、党幹部の一人は「本人のためにもじっとさせておくべきなのに懲りていない」と、起用を決めた執行部を批判した。 |
さすがに自民党内からも岸田文雄に対する批判が強まることが予想される。
選挙で選ばれた人達とはいえ、日本の政治の世界は色々な意味で人材不足なのだろうか。何よりも旧統一教会の問題が拍車をかけた。日本のコロナ対策、これからどうなるのだろうか?https://t.co/XLmX6v21lZ
— 藤田康介『上海清零』 (@mdfujita) November 2, 2022
さすがに炎上することわかっての人事でしょうから、自民党って本当に国民と野党を甘く見ているよなぁ。
— ごうぎ しげる🔬 (@sgougi) November 2, 2022
自民党支持者は寝返ることがなく与党であり続けられるという自信があってのことでしょうが、ここまでくると印象的にはもはや政党というより宗教団体だな。 https://t.co/kXKDl5Y07M
えええええ~?
— ARIGA (@ARIGA68300497) November 2, 2022
去年の出来事も憶えていられないような記憶力の方を本部長に据える勇気も凄いし、引き受ける本人のメンタルも凄い
政治屋はこうでなくちゃ務まらないのか… https://t.co/5uCuVidgrf
突然思い出したり、大事なところだけ記憶がなかったりすると、とても困る分野なのだけれど。https://t.co/xlR0KgVYC6
— 武田砂鉄 (@takedasatetsu) November 2, 2022
「謹慎」ではなかった。山際前大臣が自民党コロナ対策本部長とは驚きだ。記録も記憶もない、会った人も覚えきれないという言い訳が真実だとしたら、コロナを甘く見てはいけない。山際氏の問題というよりは、任命する側の「鈍感力」はたいしたものだ。 https://t.co/QLgtFnrzW6
— 保坂展人 (@hosakanobuto) November 2, 2022
岸田文雄のお得意の人事は「適材適所」がねじ曲がって「不適材不適所」の典型になったのが瀬戸際大志郎だったのだが、どうやらこやつは岸田文雄の悪だくみの盾に使われたのではないのだろうか。
「【旧統一教会】被害者救済に黄信号? 新法先送りか 総理と幹事長に“温度差"」
先月、立憲民主党と日本維新の会が共同で国会に提出した「被害者を救済する法案」。 岸田総理大臣:「政府としても法律の見直しを考えていると申し上げたが、御党(立憲民主党)から提出された法案を拝見すると、そこと重なる部分ももちろんある」 自民党は立憲、維新と「協議会」を設置することで合意し、公明党も含めた4党で法案成立に向け協議を進めていました。 ところが…。 立憲民主党・長妻政調会長:「今国会での(法案)成立を期すと、こういう大目標で設置された会議だが、今国会は無理というような趣旨の発言が(与党側から)ありました」 一体、何があったのでしょうか。旧統一教会を長年取材する鈴木エイト氏は…。 ジャーナリスト・鈴木エイト氏:「『マインドコントロール』を法律に盛り込む難しさに与党側が尻込みしてるのかな」 被害者救済法案には「マインドコントロールのもとでの高額献金の禁止」などが盛り込まれていますが、自民党は「マインドコントロールをどう証明するのか」などと指摘していました。 自民党ベテラン議員:「裁判所が『マインドコントロールされている・されていない』を判断するための材料の候補は最低でも提示しないといけない。精神科医のなかでもマインドコントロールが解けた瞬間の見解は色々ある。議論しながら丁寧に進めていこうということだ」 ただ、鈴木エイト氏は「被害者を救うために時間は掛けられない」と訴えます。 ジャーナリスト・鈴木エイト氏:「マインドコントロールという言葉を使わなくても、色々できたはずなので、そういうところからアプローチしてほしかった。周りがいかに被害に気付いて食い止めていくかがポイントなのに、その肝心なところが先送りになってしまうのはちょっと…」 4党による協議会で実務を担う自民党・若宮幹事長代理は2日…。 自民党・若宮幹事長代理:「与党側が新法については困難だからやらないというような報道ありましたが、全く違いますのではっきり申し上げさせて頂きたいと思っています」 こう強調しましたが、今国会での成立は厳しいとの見方を示すのはジャーナリスト・後藤謙次氏です。 ジャーナリスト・後藤謙次氏は「自民党は今国会で結論を出すつもりがないのでは」と指摘します。茂木幹事長が“消極的"だというのです。 その分けは…。 ジャーナリスト・後藤謙次氏:「日本に多くの宗教法人がある。自民党を支持している宗教法人、これらが皆、非常にこのこと(法案)を心配している。自民党内でブレーキが掛かってきた。それと、そもそも(4党)協議会が作られたきっかけは立憲と維新が共同で法案を提出したこと。野党ペースで始まったことは自民党全体としてはやや面白くない」 その消極性を「4党協議会」のメンバーから見てとれるといいます。 ジャーナリスト・後藤謙次氏:「立憲民主党は長妻政調会長をあの場に出した。これに対して自民党側は茂木幹事長の周辺で組織されている。若宮幹事長代理、宮崎幹事長特別補佐という二人の側近を送り込んだ。萩生田政調会長が深く関与できないというシステムになっているので、(自民党の)政策責任者が関与できないことは深く議論を詰めていくという構えそのものがなかった」 一方で「被害者救済法案」の見送りは世論の反発を招きかねません。岸田総理の決断は…。 ジャーナリスト・後藤謙次氏:「岸田さんにしてみれば旧統一教会問題、自分の内閣支持率に直結する話なので自ら積極的に指導力を発揮して何とか取りまとめたい。一方、茂木さんからしてみれば慎重に審議せざるを得ない。最終場面で岸田総理が何らかの政治決断をして、自民党執行部に具体化を求める・迫るということもまだ選択肢として残っているのでは」 |
【旧統一教会】被害者救済 新法先送りか 総理と幹事長に“温度差"
— 毛ば部とる子 (@kaori_sakai) November 2, 2022
後藤謙次氏:自民党を支持している宗教法人、これらが皆、非常にこのこと(法案)を心配している。自民党内でブレーキが掛かってきた。https://t.co/FwfBmHH3GT
⇒ほんとダメな内閣・・・ pic.twitter.com/n8XTo8nmrg
こんな一連の動きの背景には「首相・岸田文雄 本丸は五輪汚職 政界ルート隠しか」という現実的な見方もある。
前経済再生相・山際大志郎を予算委員会で盾に使い、旧統一教会問題をだらだらと長引かせ、その山際のクビを差し出す代わりに立憲民主、日本維新の会の野党1党、2党を抱き込んで、自民・公明を入れた被害者救済の法整備協議会を設置。これで国民民主、共産を排除し院内の野党共同歩調をつぶした。 続いて1日、この協議会の4回目の会合で自公は被害者家族の損害賠償請求やマインドコントロールの扱いで課題が残るとして、今国会での成立先送りを提案。時間稼ぎを始めた。ここがみそ。旧統一教会問題を避けたいのは予算委員会での首相答弁だけ。実はそれさえクリアすれば、これからもだらだらとこの問題に野党やメディアが血道を上げていてくれた方が、ほかの問題に興味を持たない分ありがたいという考えがあるのではないか。まして立憲と維新主導で協議会を作り先送りを提案するなど、はしごを外すのもうまい。協議会を空転させ、その一方で、衆参に旧統一教会問題特別委員会を設置させなかったことは禍根も残す。この協議会だけが旧統一教会問題を扱う国会の機関となるからだ。 ではほかの問題に興味を持たせない、その「ほかの問題」とは何か。自民党関係者が言う。「国会で野党が『旧統一教会問題』を引き延ばしてくれたおかげで、五輪汚職がクローズアップされずホッとしている。今、検察は着々と五輪汚職の解明を進めているが、今後の焦点は元首相・森喜朗ら政界ルートへ捜査が伸びるのか。また五輪関係費が一体どこへ流れたのか、還流されたかの解明。これはメディアも調べようがなく、検察頼み。この報道合戦が影を潜めているだけでも自民党は助かる」という。本丸は旧統一教会問題ではないのかもしれない。 |
「後継は誰に?複雑な安倍派と政界の混迷…最側近はアメリカで『路線継承』を訴え」によれば、「俺たちは安倍派だけれども、一番お世話になったのは森先生なんだよ(安倍派幹部)」という声があり、さらには、「安倍派というけれども、派閥にいる多くの議員は森さんを慕っている実情もある。安倍さんというカリスマ的なリーダーがいなくなった後、森さんがどう言うかで、安倍さんの後継者が見えてくるんじゃないか?」という見方があるという。
そうなれば宏池会所属の岸田文雄だが、党内勢力図から見ればすれば、最大派閥の「安部派」は会長が定まらなくともバックには森喜朗がおり、「森喜朗ら政界ルートへ捜査が伸びる」ことを阻止したいという思惑があるのかもしれない、とオジサンは思う。