新・定年オジサンのつぶやき

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傲慢さから五輪疑惑を暴露してしまった馳浩県知事

2023年11月21日 12時06分17秒 | 東京五輪疑惑

先週末の「国民不在の政権椅子取りゲームが始まった」とのつぶやきの中で、紹介した「機密費でIOC委員に贈答と発言 五輪誘致で馳浩知事、後に撤回」という問題。
 
その後いくつかのメディアから後追い記事が出ていた。
 
“黒い東京五輪”工作匂わす爆弾発言の馳浩知事は捜査のターゲットに? 郷原信郎弁護士の見解
 

“馳バズーカ”炸裂だ──。石川県の馳浩知事から、東京五輪の招致を巡る爆弾発言が飛び出した。
 17日、都内の講演で、自民党の東京五輪招致推進本部長を務めていた当時のエピソードを披露した。
■「金はいくらでも出す」「官房機密費もある」
「当時、総理だった安倍晋三さんから『国会を代表してオリンピック招致を必ず勝ち取れ』と。今からしゃべることはメモも取らないでください。『馳、金はいくらでも出す。官房機密費もあるから』。それでIOC(国際オリンピック委員会)委員のアルバムを作った」
IOC委員の選手時代の写真などをまとめたアルバムを1冊20万円で約100人分作成。「それを持って世界中を歩き回った」と話したという。
 IOC委員への贈答品はIOC倫理規定に抵触する恐れがある。官房機密費を使ったさまざまな“工作”を想像させる発言でもある。
■「全面撤回」で火消しに躍起
馳知事は17日夜、「誤解を与えかねない不適切な発言であり、全面的に撤回する」とコメントを出した。18日、記者団に「事実誤認に基づく発言だった」と語った。記者から「どの部分が事実誤認か」「どういう誤解なのか」「アルバムはあったのか」と突っ込まれたが、壊れたレコードのように「昨日の発言は全面撤回した」と繰り返した。
 元東京地検特捜部検事の郷原信郎弁護士が言う。
「契約の申し込みなど意思表示なら撤回もわかりますが、馳知事の発言は事実関係を語ったものです。どこが事実と違ったのか、実際はどうだったのかを示さず、ただ『撤回』を繰り返すだけでは、発言は消えません。発言の信憑性ですが、生々しく語られており、発言のやりとりやエピソードが実際にあったと見るのが自然ではないか」
 東京五輪は黒いカネまみれだった。大会組織委の理事だった高橋治之被告はAOKIなどから計約2億円の賄賂を受け取り、逮捕起訴された。東京五輪招致を巡っても、仏司法当局はJOC(日本オリンピック委員会)の竹田恒和前会長を贈賄容疑で捜査中だ。
 馳知事が捜査のターゲットになる可能性はあるのか。  
「日本では民間同士の汚職は刑事罰の対象外。仏司法当局も馳発言を受けて何かアクションを起こすことは考えにくい。ただ、官房機密費をバックに『金はいくらでも出す』というのは看過できない重大発言です。馳知事を参考人招致し、国会で徹底追及すべきです。野党は“全面撤回”でかわされてはなりません」(郷原信郎氏)
 東京五輪の闇は深い。

 
 
 
石川県の馳浩知事がきのう、国際オリンピック委員会=IOCの委員に「政府の機密費を使って贈答品を渡した」と発言しました。きょう、「事実誤認に基づく部分もあり、撤回します」と釈明しましたが、どこが事実誤認かは明らかにしませんでした。
きのう、都内で開かれたスポーツ振興に関するフォーラム。講演した石川県の馳浩知事は…
石川県 馳浩知事
「当時、総理だった安倍晋三さんからですね、国会を代表して、オリンピック招致には必ず勝ち取れと。ここから、今から喋ることメモ取らないでくださいね。“馳、金はいくらでも出す、官房機密費もあるから”それでIOC委員のアルバム作ったんですよ。105名のIOC委員のアルバムを作って、お土産はそれだけ。1冊20万円するんですよ」
馳知事は2013年に開催が決定した、東京オリンピック・パラリンピックの招致活動で開催都市決定の投票権を持つ“IOCの委員に対し、機密費で贈答品を渡した”と発言しました。
きょう、石川県金沢市で会見した馳知事。
石川県 馳浩知事
「私自身の事実誤認もある発言であるということで、その五輪招致に関する発言については、全面的に撤回をする」
発言についてこのように述べ、「多くの方にご心配いただいたことについて、お詫びを申し上げます」と謝罪しました。
記者石川県 馳浩知事
「事実誤認というのは、どの部分を誤認したのか」
石川県 馳浩知事
「五輪招致に関わることでありますし、スポーツ庁、文科省にも報告しておりますので」
当時、オリンピック、パラリンピック東京招致推進本部長だった馳知事。
記者
「これは、IOC倫理規定に触れる可能性があるという認識はありますか」
石川県 馳浩知事
「五輪招致活動全般にわたって対応したということは申し上げておきたいと思います」
記者
「どういった意図で発言されたのですか」
石川県 馳浩知事
「発言を全面的に撤回したということをお伝えしたい」
馳知事は、どの部分が事実誤認かについては明らかにしませんでした。

 

 
IOCの幹部にも確認が行われたらしいが、特別珍しいことではなく立場上は当たり前のことだったようである。
 
馳知事「機密費で贈答品」発言 IOC幹部『もらったかもしれないが思い出せない』
  
石川県の馳浩知事が、IOC=国際オリンピック委員会の委員に「政府の機密費を使って贈答品を渡した」と発言した問題です。IOCの幹部はJNNの取材に対し、「もらったかもしれないが、思い出せない」と答えました。
石川県 馳 浩 知事 今月17日
「当時総理だった安倍晋三さんから、“国会を代表してオリンピック招致には必ず勝ち取れ”と。“馳、金はいくらでも出す。官房機密費もあるから”それでIOC委員のアルバム作ったんですよ。1冊20万円するんですよ」
今月17日、東京オリンピック・パラリンピックの招致活動の際に、開催都市決定の投票権を持つIOCの委員に対し、官房機密費で贈答品を渡したと発言した石川県の馳知事。
その後、「事実誤認もある発言で全面的に撤回する」と釈明しましたが、事実であれば、IOCの倫理規定に触れる可能性もあり、波紋が広がっています。
立憲民主党 安住 淳 国対委員長
「(発言に)根拠があるのかどうかも分からないので、聞かないといけないのかなと思います」
野党側は国会で追及する方針ですが、きょう…。
石川県 馳 浩 知事
「(Q.これ以上説明はなさらないんでしょうか)広報を通して下さい」
小池百合子 東京都知事
「発言されたご本人にしっかり確認して頂きたい。でも撤回されたんですよね」
こうした中、きょう、IOCのジョン・コーツ副会長がJNNの取材に応じました。
IOC・ジョン・コーツ氏(JNNの取材に対し)
「もらったかもしれないが、思い出せない」
一方、松野官房長官は機密費について「国の機密保持上、使途等を明らかにすることができない」と話しましたが、今後、真相は明らかになるのでしょうか。

 

 
文春砲は、6年前に馳浩と対談していたお笑い芸人でプロレスファンのプチ鹿島の興味ある記事を載せていた。
 
「機密費でIOC委員に贈答品」とウッカリ発言から即撤回へ…馳浩が語っていた「五輪買収疑惑への弁明」とは?
 
いやぁ、衝撃でした。石川県の馳浩知事が東京五輪の秘密を教えてくれたのです。
馳氏が講演で、東京五輪招致のために国際オリンピック委員会(IOC)委員に対し、内閣官房報償費(機密費)を用いて贈答品を渡したと語ったのだ。当時、招致推進本部長だった馳当人による証言だから信用できる。このあと慌てて撤回したから更に信用できる。
 具体的な手口はこちら。
・当時の安倍晋三首相から「必ず勝ち取れ」「金はいくらでも出す。官房機密費もあるから」と告げられた。
・当時100人余りのIOC委員に対し、それぞれの選手時代などの写真をまとめた1冊20万円のアルバムを全員分、作成。「それを持って世界中を歩き回った」と話し、陸上男子棒高跳びで活躍したセルゲイ・ブブカ氏(ウクライナ)らに渡した。
 官房機密費ってすごい。このころ官房長官だった菅義偉さんにも聞かないと。まさにライドシェアである。それにしても贈り物の授受が事実ならIOCの倫理規定に触れてアウトでは?
本人に「五輪買収」に聞いてみると…
 そういえば私は2017年に「文春オンライン」で馳浩と対談していた。今回の件とは別に、ブラジル検察が東京五輪招致にはコンサルタント会社経由での「買収の意図があった」と結論を出したという報道があった。なので私は「五輪買収」について尋ねたのだ。馳氏の答えを抜粋する。
〈馳 103名のIOC委員のうち、幹部と当事者を除いた97票の過半数をどうやってかためていくか。集票活動のせめぎあい、まさにバトルですよ。その戦いの中で東京に決定した理由はさまざまあると思いますが、はっきり言えることはIOCの倫理規定というルール上、裏金なんてまったく使えなかったということです。〉
 裏金なんて使えないと主張していた。なるほど、だからこそ「1冊20万円のアルバムを100冊余」なのか。でもこれも裏金そのものでは? 馳はプロレスラーの頃から「裏投げ」を得意にしていたが、政界でも使っていたのか。安倍元首相の「金はいくらでも出す。官房機密費もあるから」という応援を背にして。
政治家・馳浩の正体
 さて、こんな発言をすれば当然騒ぎになる。翌日馳は記者団に対して「事実誤認だった」「五輪招致に関わることは控える」と意味不明なことを繰り返した。長年にわたって馳浩を見てきた私としては今回の件に「政治家・馳浩」の正体があると感じた。
 それは2つのポイントだ。
(1)地元石川ではマスコミに対してやりたい放題だから東京でも黙らせることができると勘違いした
(2)虎の威を借りる馳浩
 まず(1)から説明しよう。
 発端となった東京の講演は報道陣にも公開されていた。馳氏は発言に先立ち、出席者に「メモを取らないで」「外で言ったら駄目」と伝えたという。つまりマスコミも封じることができると考えていたのだ。オフレコと言われても、報じなければならないほどの重大発言があればオフレコを解くのは今年2月に岸田政権の荒井勝喜首相秘書官が更迭された件があったばかりなのに。
 しかし馳は報道陣を黙らせることができると考えた。それはなぜか? 実は今年、地元石川で馳知事はマスコミに対してやりたい放題なのである。
メディアへの圧力
 おさらいしよう。馳知事は1月の定例会見で、自身が元日に出場したプロレスの興行をめぐり、馳氏の意向で石川テレビに試合映像を提供しなかったことを明らかにした。理由はこうだ。
《馳氏は、同社制作で、昨年10月公開のドキュメンタリー映画「裸のムラ」で、馳氏や県職員の映像が無断で使用されていたとして、「肖像権の取り扱いについて、倫理的に納得できていない」と語った。そのうえで、同社社長と議論の場を持ちたいとした。》(朝日新聞デジタル1月27日)
 つまり馳知事は石川テレビのドキュメンタリーが「気に入らない」から意趣返しとして自分のプロレスの映像は貸さないと言っているに等しい。滑稽にすら思えるがこうした圧力は地元では効果があるのだろう。
 実は、映画『裸のムラ』(五百旗頭幸男監督)は権力を持ったおじさんの振る舞いや、それに対する忖度や同調圧力を描いていた。馳浩は映画どおりに権力を振り回していたことになる。
 定例会見も拒否
 理不尽にも石川県では3月以降、知事の定例記者会見が開かれない状況が続いている。その代わりに馳知事が「県民会見」と名付けた随時会見は2週間に1回くらいのペースで開かれている。しかし随時会見では県側に不都合な時に開催されない可能性がある。会見が権力者主導なのだ。
 定例会見拒否について馳氏は次のように述べている(毎日新聞9月3日より)。
「(私は)定例会見は拒否していない。石川テレビ社長が肖像権の取り扱いについて、県民の前で議論をしたいという私の申し入れを拒否しているのが事実だ」(7月28日)
 いかがだろうか。こんな意味不明な理屈で押し通しているのだ。馳知事の言う肖像権について立教大社会学部長の砂川浩慶教授(メディア論)は、
「肖像権のあり方を定例記者会見を開かない理由とするのは、全く別の問題で論理のすり替えだ。やり取りを見ていると、会見を主導したいという姿勢が見える」と指摘する(毎日新聞・同前)。
 やりたい放題の馳。今回の発言に対し「事実誤認だった」と押し通せばいけると思っている姿は、ふだん地元で強引に振舞っている悪癖を東京でお披露目しているだけなのである。みっともない。
 では続けよう、馳浩の正体の(2)「虎の威を借りる馳浩」。なぜ馳はそんな強引な態度ができるのか?
やりたい放題できるわけ
 定例会見拒否では「地元メディアの報道姿勢」も問われている。新聞労連や民放労連からなる「日本マスコミ文化情報労組会議」は声明文で「メディア側の対応も十分とは言えない」と指摘している。石川県で大きなシェアを誇る「北國新聞」はこの問題ではおとなしい。北國新聞は馳浩の“後見人”である森喜朗と近いとされる。馳はそんな安心感もあって言うことを聞かないメディアを名指ししているように見える。こうした「虎の威を借る狐」感が馳浩には昔から漂うのである。
 プロレスラーでバリバリだった90年代、馳は新日本プロレスの現場監督でもあった長州力の側近として如才ない働きをしていた。私は当時から「政治家がプロレスをしている」と思っていたほどだ。こういうやり手な人は「おヌシもワルよのう」とニヤニヤして見ていればいい。それも人間の見方の楽しみの一つだ。
 しかし公人となると話は別だ。馳浩は森喜朗にスカウトされてあっさり政治家になった。森喜朗の下で東京五輪招致にも「汗をかいた」ことは事実だろう。しかしその部分におかしなことがあったなら「おヌシもワルよのう」ではすまされない。馳浩は、森喜朗氏や安倍晋三氏という虎の威を借り、遂に石川県で知事になり、気に入らないマスコミに難くせをつけて振舞っている。それが現在だ。
異論があるなら…
 今回の講演の発言も、失言とか馬鹿正直というより、「俺はこれだけ力がある」と誇示したようにしか見えない。自爆するべくして自爆したように思う。皮肉にも「森喜朗の東京五輪」検証も再燃するだろう。
 ここまで書いてきましたが、馳知事、異論があるならもう一度私と対談しませんか?
プチ鹿島
 
 
 なるほど、馳浩知事が東京都内の会合で講演には報道陣も参加していたらしい。
 
そして、出席者に「メモを取らないで」「外で言ったら駄目」と伝えたという。
 
つまりマスコミも封じることができると考えていたというのなら、政治家としては脇が甘すぎたのか、それとも地元では通用した傲慢さからでたのであろう。
 
今時政治家の講演に出席したメディア関係者なら「メモはとらない」だろうが録音は常識であろう。
 
そうなれば、決して「事実誤認もある発言」ではなく100%真実の暴露であり、「五輪疑惑」に対してはかなりの信ぴょう性があったことが証明されたのではないだろうか、とオジサンは思う。 
   


【参考】
 
 
 
 

 

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