大手新聞社にはローカル紙とは比べ物にならないほどの多数の記者が存在し、それぞれがさまざまな取材を行い記事にするが、最終的には上司(デスク)のチェックを受け読者の手元に届くかネット上でネット民に読まれることになるはずである。
朝日新聞社には東大出身の記者も多く存在し、オジサンも10年前頃には一緒に酒を飲んだ連中もいた。
特に優秀な記者の中には、編集委員とか論説委員を経て定年退職後は私立大学の教授になったりする者も少なくはない。
しかし数が多くなれば「玉石混交」という言葉通りに、必ずしも評価できない記者も存在するらしい。
寡聞にして知らなかったのだが、1年前の5月1日付で、こんな朝日新聞記事があった。
「4千万円の宮内庁オープンカー、走行困難に 使用は2回」
朝日新聞を目の敵にしているネトウヨだけではなく、車好きの人たちからも記事の信憑性に対する声が溢れ、記事を書いた本人がツイターでこう弁解していた。
これに対しては、メーカー側にも確認しましたら、「弊社ではメンテナンスできないが、状態によっては修理できる他社の工場を探すことができるかもしれない。ただ、責任は負えません」とのことでした。 https://t.co/1e9KQNMBDe
— 中田 絢子 (@ayako_nkd) 2018年5月2日
「朝日新聞『宮内庁所有のロールスロイス修理出来ず走行困難』→ 専門店『直せないことは100%無い』→ 朝日記者『“メーカー側”に確認した』」2018-05-10」という検証記事が出た。
当然ながらネトウヨの格好の餌食となり、「【フェイクでした】「宮内庁4千万ロールスロイスが修理不可」報道にフェイクニュース疑惑浮上し炎上中の朝日新聞中田記者、必死に言い訳するも記事内容は事実を捻じ曲げたものだった事を自ら証明してしまうwwwwwwww」と記事を書いた中田絢子記者は「嘘つき絢子」と呼ばれてしまった。
その中田絢子記者が、今度はナント、ネトウヨにもてはやされている「識者風芸人」として朝生やワイドナショーに出演している自称「国際政治学者」の三浦瑠麗のインタビュー記事を発表した。
国際政治学者の三浦さんにお話を聞きました。中盤、ジェンダー論にもなり、非常に興味深いインタビューになりました。あまりに非人間的なこと強いていないか?という指摘の中で「それは社会やマスコミ宮内庁が共犯では」という疑問もお持ちでした。https://t.co/84jATlEpy0
— 中田 絢子 (@ayako_nkd) 2019年2月23日
「三浦瑠麗氏『両陛下の後、引き継ぐだけで十分重い務め』」
さすがに朝日新聞をそれなりに支持している人たちからも困惑の声が上がっていた。
『毎日新聞』記者、『サンデー毎日』編集長、『週刊金曜日』編集長など報道畑約45年北村肇もこうつぶやいていた。「先の戦争で傷ついた国民」って今や極右のことでしかないし「国際環境の激変に揺さぶられることもなく」って海外で取っ捕まって殺された日本人があれだけいるってのに最初の数行だけで相変わらずの飛ばしっぷりのるりっぺの続きは金出して読めって朝日狂ってる https://t.co/Z8xQLR67iV
— ゆーとみか (@eutomica) 2019年2月23日
まだまだ批判の声は続いていた。なぜか朝日新聞にはよく三浦瑠麗氏が登場する。もちろん新聞は、さまざまな立場、さまざまな思想の人を取り上げるべきだ。だが「代替わり後の天皇、皇后に期待すること」について、なぜ国際政治学者の三浦氏に聞くのか。いささか意味不明ではある。https://t.co/u0zQtYMtEL
— 北村肇 (@bkhajime) 2019年2月23日
◆「先の戦争で傷ついた国民」戦後教育を自虐史観だと喚く人たちのこと?「国際環境の激変に揺さぶられることもなく」国際環境の変化についていけず堕ちるとこまで堕ちたのが現状でしょ。インタビューの人選が間違っている
◆どうやら嘘つき中田絢子の担当らしい。
高須クリニックに飛んでいったり面白いよね、アヤちゃん。
◆朝日はまだ、こんな似非御用学者を重用してるのか? 終わってるな。
◆朝日よ!安倍擦り寄り、目に余るので購読辞めたが金輪際取らない。この安倍提灯を登場させるまえにやることは山ほどあるだろう!何を考えてるの?産経と合併したら?
きりがないので、この辺にしておくが、まあ、社会部のいわくつきの宮内庁担当の女性記者が、これまた怪しげな「識者風芸人」の女性政治学者にインタビューしたということで、ますます安倍晋三が喜びそうな「朝日新聞叩き」が広がることを懸念する次第。
決して弁護や擁護するわけではないが、政治部記者たちは、まともな仕事をしているようである。
「官邸意識した厚労省メール、国会答弁と食い違い」
【朝日新聞DIGITALより】
ついに統計偽装疑惑は、加計学園疑惑の時の文科省内部文書のように、厚労省からのメールにより核心に迫り始めた。
【毎日新聞より】
首相秘書官というのは文字通り総理大臣の手足であり耳でもある。2015年9月14日厚労省メール。「検討会開催前の突然の方針変更等でご迷惑をおかけしますがどうぞよろしくお願いします」と阿部座長に詫びを入れつつ、16日開催の第6回検討会の打ち合わせを15日にしたい、としている。どのような打ち合わせだったのか。そして16日当日、阿部座長は検討会を欠席した。 pic.twitter.com/7InzsltZmD
— たつみコータロー参議院議員 日本共産党 (@kotarotatsumi) 2019年2月22日
内閣参事官は省庁と官邸の連絡役となるポストなので、言い換えれば首相秘書官の手足みたいなものである。
「統計調査法見直し検討状況 内閣参事官にも説明」
そうなれば厚労省と首相秘書官のつなぎ役をしていたとされる内閣参事官の存在が厚労省メールで浮き彫りになったことで、統計偽装を指導したのは官邸ということは誰が見ても明らかであり、官邸の主が知らないはずはないので、必然的に「総理の犯罪」ということになるはずである、とオジサンは思う。
【付録】総理の犯罪が明らかになったならば、こんな写真が現れても不思議ではない。
その後の調べで、「自分は世界の帝王だ」などとも述べている模様です。
— あしみじかじいさん (@hym1343myh) 2019年2月23日
(≧^・^≦) pic.twitter.com/lJrO31LzSC