新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

気温と共に支持率が低下する岸田文雄内閣に誰が引導を渡すのか

2023年10月30日 11時51分52秒 | 岸田統一教会内閣

 秋晴れが続く毎日だが、朝晩は確実に気温が下がっている。
  
どこかの天気予報では11月に入っても「夏日」があるとのたまわっていた。
 
いくらジタバタしても季節の流れは変えられないのだろうが、「シタバタ減税政策」で岸田文雄内閣の支持率は気温と同様。確実に下がってきている。
 



★岸田内閣を「支持する」かどうか?
政権発足以降で過去最低の26.9%
「支持しない」51.8%
★所得税などを定額で4万円減税することを軸に政府が検討する件。
「評価しない」56%
「評価する」31%。
★「評価しない」主な理由について。
「政権の人気取りだと思うから」と答えた人が最も多く、41%。
★住民税の非課税世帯などを対象にした給付金の支給について。
「評価しない」48%
「評価する」41%

 
岸田文雄内閣の支持率と同様自民党に対する批判や不満が明らかになったのが先の衆参院の補選結果であった。
 
見かけは与野党で1議席づつの確保であったが、そもそも元は自民党の議席であったので自民の敗北に等しい。
 
自民党の中枢にいる人物の旧統一協会との払拭できない関係はNHKの日曜討論会でも野党から指摘されていた。
 
萩生田氏、旧統一教会巡る長妻氏の発言に反発『一方的にレッテル貼られるのは心外』
 

 
さらに札幌と大阪の法務局から人権侵犯だと認定された自民党の「ヘイトオバサン」の杉田(汚)水脈。
 
性懲りもなく自分の言動が差別との認識がないようである。
 
杉田水脈議員『差別していない』 過去の言動を正当化か」 
 
自民党の杉田水脈衆院議員は29日までに、性的少数者、女性、特定民族への差別だと批判された過去の発言を巡り「差別がなくなっては困る人たちと戦ってきた。私は差別をしていない」と言明した。ユーチューブへの投稿動画で語った。自身の言動を正当化したとも受け取れる発言。さらなる差別助長を招く恐れがある。
 杉田氏は「チマ・チョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場」などと侮辱した投稿を巡り、今月までに札幌と大阪の法務局から人権侵犯だと認定された。このほかにもLGBTを含む性的少数者を「生産性がない」、性暴力に関連し「女性はいくらでもうそをつけますから」とやゆし、問題化した経緯がある。
 動画で杉田氏は「逆差別、えせ、それに伴う利権。差別を利用して日本をおとしめる人たちがいる」と主張した。自身の発言は「日本をおとしめる人たち」に向けたものであり、非難される筋合いはないとの趣旨とみられる。その上で、差別発言をした事実はないとの認識を強調した。

 
「差別がなくなっては困る人たちと戦ってきた。私は差別をしていない」とは、まさに「盗人猛々しい!
 

 
ところで、本来ならば内閣支持率が危険水位に入れば「倒閣運動」が起こるものだが、自民党内からは代わりの総裁候補を抱える派閥が見当たらず、もちろん「政権交代」を迫る野党も残念ながら存在しない。
 
「与党」も「野党」もダメならば、「俺たちが日本を救う」と思う連中が湧いて出てくることは止められない。   
 
そんな状況の中で「日本保守党」が声を上げたのだが、これがトンデモないがらくた政党であった。
 
日本保守党トンデモ重点政策の噴飯。ヘイトに名古屋城の木造復元、宮家と旧宮家の養子縁組…
 
■トンデモ政策の日本保守党。つぎはぎだらけの自称保守たち
今月17日、日本保守党が正式に結党され、党の重点政策が発表された。
政策発表より前に、すでに約50,000人が入党していたから、多くの人は、いよいよ自分の入った党の政策を知ることになるわけだ(ふつう、逆の気がするけど)。
まず第一に「日本の国体、伝統文化を守る」という文言が掲げられた。
一行目には、こうある。
1.皇室典範を改正し、宮家と旧宮家との間の養子縁組を可能にする。
わかってはいたので、いまさら驚かないが、のっけから、すでに詰んでいる旧宮家との養子縁組案に意地でも固執する姿勢を見せた。
そして、次に掲げられた重点政策がこれだ。
2.名古屋城天守閣の木造復元完遂
ふぉ!?
驚いて二度見したが、やはり、「名古屋城天守閣の木造復元」と書いてある。
なぜに?ネット募集で全国から入党者が集まっているのに、なぜに名古屋城?
熊本の人は、地震で倒壊した熊本城の復元が先、沖縄の人は、火事で焼失した首里城の復元が先だと思うのだが……。
どういうことかと困惑したが、日本保守党、河村たかし名古屋市長が代表をつとめる名古屋の地域政党「減税日本」と友党関係を結んだらしい。
政策面でどこまで一致できているのか知らないが、河村市長には、長年「戦後に建てられた鉄筋コンクリート造の天守閣を、どうしても、史実に忠実な木造で復元したい!」という悲願があるらしい。
過去には、尾張藩主のコスプレで記者会見を行い、「無理なら全員切腹」と述べたこともあるほど。この思いが、男系固執の「皇室典範改正」と肩を並べ、国政政党の重点政策となったようだ。

名古屋城天守閣の復元に関しては、長らく議論が紛糾している。
そもそも築城当時のように復元するなんて、かなり無理があるのではと思うが、「当時のようにする」=「現在設置されているエレベーターをなくす」という構想でもあるため、反対が多いのだ。
今年6月には、市民討論会で、車いすの参加者に対する差別的な発言が飛び交ったことでも問題になった。
「天守閣までの電動かごを設置してほしい」と発言した車いすの男性に対して、河村市長の構想に賛成する参加者らから「どこまで図々しいの」「おまえが我慢せえよ」「生まれながらに不平等があっての平等」「エレベーターはどの税金でメンテナンスするの」など罵倒が飛んだのだ。発言を受けて、拍手まで起きたらしい。
会場にいた河村市長は、これらの罵倒をスルーし、「熱いトークがありまして、良かったですね」などと発言。
終了後に記者に問われると「聞こえとらなんだ」「自由に発言するのが原則」などと述べた。のちに謝罪しているが、自分の構想を後押しする罵倒だったから見逃した、というのが本音だろう。
「築城時の天守閣を復元したい♪」という夢を見て、城を見学したい市民の障害者を排除してでも成し遂げようと考えるなんて、「名古屋市長、ご乱心」である。
しかも、江戸初期の建築物の復元を「日本の国体、伝統」とはき違え、政党の重点政策に掲げるのだから、もうすべてが完全にどうかしている。
百田や有本が、明治以降の感覚を「日本の伝統」だと思って賛美する「明治アナクロ」なら、河村たかしは「江戸アナクロ」とでも言えようか。

日本保守党=「明治アナクロ」+「江戸アナクロ」説。
どうやって令和のいまを歩いてゆくのだろう……。
■「朝鮮人ヘイト」を撒き散らす迷惑な荒川区議の主張
その他の重点政策には、「憲法9条改正(2項の一部削除)」「消費税減税」「入管難民法の改正と運用の厳正化」など、自称保守派が本来目指していたものの、安倍晋三を愛してしまったがゆえに、ほとんど忘れたふりをしてごまかしてきた項目が並んでいた。
また、国会議員が親から地盤を引き継ぐ「世襲」であることに強い反発があるようで、「議員の家業化をやめる」という主張に重きを置くらしい。
岸信介、佐藤栄作、安倍晋太郎など政治一家から輩出された安倍晋三を、一体どう捉えているのか、小一時間、問い詰めたい。
こう眺めると、日本保守党は、実は「安倍晋三アンチ」なのかもしれない。
大ファンで、愛してやまないはずの安倍晋三に、たびたび裏切られ続け、実は心の底に不満が渦巻いており、その愛憎が「日本保守党」という表現になったのか?
日本保守党=「安倍愛憎の結晶」説。
はやく自由になれるといいね。
さて、そんな17日の結党後には、東京都内で記者会見が行われた。
会見には百田尚樹、有本香のほか、減税日本の河村たかしと広沢一郎、そして、無所属から日本保守党結党メンバーとなった東京都荒川区議の小坂英二が登壇した。
質疑応答に挙手したメディアは、産経新聞、ニコニコ動画、フリーライター、スポーツ新聞、名古屋と大阪の地方局などで、大手マスコミは出席していたのかどうかもわからなかった。
この会見に登壇している荒川区議の小坂英二もまた、ものすごく迷惑な人物だ。
区議20年目の50歳で、「タブーに斬り込む」を売りにしてきたらしいが、やってきたことはというと──。
「日本のパチンコ店の3~4割を経営しているのは在日朝鮮人」という理由から、「パチンコ違法化・大幅課税を求める議員と国民の会」を立ち上げ、延々と「パチンコ撲滅運動」「朝鮮学校廃絶」「在日特権を許さない」を訴えまくり、排外主義の代表格である「在特会(在日特権を許さない市民の会)」とも協力しながら、在日朝鮮人ヘイトに血道を上げてきたという、“ネトウヨ代表”のような人物なのである。
和装で記者会見に登壇した小坂は、「素晴らしい日本の縦糸を、守り引き継ぐなかで築き上げられてきた日本文明」とキレイな言葉を並べたあと、「反社会的な朝鮮学校への補助金、カルト宗教やパチンコ依存症による大量の不幸の生産に目を背ける政治」など自身の思いを訴えて「保守」を自称した。
パチンコ店は、コロナで4社に1社が消滅し、総売上高は過去3年で5.2兆円も減ったのだが(帝国データバンク)、まだまだ叩きたいらしい。
いろいろ言葉で飾っても、言いたいことは、結局「在日朝鮮人ヘイト」でしかないので、保守にとっても和服にとっても迷惑なことだと思った。
さらに驚いたことに、小坂は、SNSにこんな内容を投稿している。
「関東大震災時に乗じて朝鮮人が井戸に毒を入れようとした」という話が流言飛語の代名詞として使われることすらありますが、「流言」ではなく「事実」であったことを日本人は知らねばなりません。
 


 
これは100年前の文章ではない。
2023年8月30日、小坂が、百田新党の結党メンバーになることを宣言する前日に投稿されたものだ。
「関東大震災の直後『朝鮮人が井戸に毒を入れたらしい』という根拠のないうわさが広まり、恐怖に駆られた日本人によって多くの朝鮮人が殺傷された。だが、実際に井戸に毒を投入された事実はなく、目撃者もおらず、うわさはすべてデマだった」
これは、日本人の常識だ。
■劣化した自称保守が集まった「コミック政党」状態
小坂は、発災から50日ほど経過した1923年10月22日付の「東京時事新報」(現・産経新聞)の記事を掲載。
「李王源という人物が、飲用の水道栓の近くを徘徊していたところ、群衆に捕まえられ、持っていた毒物を無理やり飲まされて死亡した」という内容だ。
この記事は、当時の司法省の発表をもとにして書かれたもので、小坂は「司法省が発表したのだから正しい」と強弁しているのだが、その後の検証で、井戸に毒を入れた事実はおろか、凶悪事件で起訴された朝鮮人は一人もいなかったことが判明しており、司法省の発表そのものが間違っていたことが確定している(1925年7月に警視庁発行『大正大震火災誌』参照)。
関東大震災の前後にわざわざこんな投稿をする目的は、「防災の日に乗じて朝鮮人ヘイトをしたい」という差別心にほかならない。それが現職の区議会議員なのだから、荒川区の住民には広く知らせたほうがよいと思う。
「朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだ」というデマは、2016年の熊本地震の際にもSNS上で発生して問題になった。
明らかに差別を目的とした書き込みだが、小坂のようなヘイトスピーカーに感化された人間が……いや、小坂がやっていたのでは?と疑いたくなる。
とにかく「ろくでもない」をさらに下回る、最低の人間と言っていいと思う。
日本保守党は、ネトウヨ党員を集めるためなら、朝鮮人ヘイトでも、障害者差別でもなんでもござれという凄まじい状態である。
LGBT法を契機に動き出したところから、「もうポリコレにはうんざり!」「もう既存の大政党にはうんざり!」というような反動や幻滅が炸裂したように見えるが、その炸裂の仕方がとにかく支離滅裂だ。
安倍晋三という自称保守の「扇のかなめ」が外れて、劣化した人々がてんでんばらばらになり、その中から、集められるだけ集めて組み立てたら、漫画に出てくるフランケンシュタインみたいなコミック政党になってしまった……というところか?
その後、日本保守党は、名古屋、東京、大阪などで街頭演説を開催。いずれもネットで知って集まった群衆に囲まれて大満足、といった様子である。
引き続き、観察していきたい。

 
「増税メガネ」の岸田文雄の「とってつけたような」減税政策には、独身の若者には恩恵が少ない。
 
最近の選挙での若者の投票率は日本を変えるほどの力はない。
 
しかし、「漫画に出てくるフランケンシュタインみたいなコミック政党」ならば、高齢者らが跋扈する既存の政党よりはましと思う若者がヒョットすると今後は増えてくるのではないだろうか、とオジサンは思う。      

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