新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

自民にすり寄るゆ党による混沌としてきた政界

2024年11月02日 13時06分57秒 | 石破茂政権

総選挙で惨敗した自民党からはこんな声が聞こえてきている。
 
落選した現職閣僚、大物議員、萩生田光一氏らが明かす「石破総理」が惨敗した理由
 

■「すべての失敗の始まり」
「裏金、裏金でやられちゃった。影響は甚大で、どんな政策を訴えても(有権者に)聞いてもらえなかった」
こう嘆くのは、防衛庁長官や衆議院副議長などの要職を歴任した衛藤征士郎前衆院議員だ。
衛藤氏は政治資金の収支報告書への不記載で、半年間の役職停止処分を受けた。処分が明け、自民党から公認されたものの、比例への重複立候補は認められず、今回の選挙で47年間つけた議員バッジを失った。
衛藤氏が続ける。
「重複も認めないというのは本当に、ポピュリズムというか……。それは石破(茂)さんというよりも、小泉(進次郎)選対委員長が決めたと思うんだけど。石破さんはもう少しどっしりした男だったはずだよ。(裏金問題での)役職停止が終わった議員についてはどんどん起用する、と言っていたんですけどね。
石破さんに僕ははっきり言ったんだ。『(解散する前に)予算委員会をやって、しっかり時間を取るべきだ。内閣の実績を積み上げて、来年夏に衆参同日選挙で信を問うべきだ』と。しかし、森山(裕)幹事長あたりが早期解散を勧めたのか、石破さんも解散を焦ってしまった。それがすべての失敗の始まりです」
石破総理が総選挙で大敗を喫した。自民、公明両党で過半数を割り込むのは、'12年に政権に復帰して以来、初めてのことだ。裏金問題に加えて、選挙戦最終盤で『しんぶん赤旗』が非公認候補者の自民党支部に「党勢拡大」を名目に政党交付金を支出していたと報じた「2000万円問題」も与党不利に働いた。
現職の閣僚でありながら、比例復活もできず、議員の身分を失った小里泰弘農水相がこう話す。
「(「2000万円問題」が影響した)実感はあるね。石破さんは一生懸命だし、純粋なんだけど、政治とカネが思わぬ逆風になってしまった。ただ、今は石破さんの他に(総理を)やる人はいないよ。森山幹事長以外に(政局を)回せる人もいないし」
■恨み節もどこ吹く風
実際に2000万円が支給され、「ありがた迷惑」とSNSに動画を投稿した萩生田光一元政調会長は当選が決まったあと、囲み取材でこう話した。
「私が選挙区支部長であることは事実なので、(支給に)違法性はありません。ただ、公示後に、選挙中に使えないおカネを振り込まれても、それをどういうふうに使っていいのかわからない。私のところには(自民党の)マニフェストも来ておらず、党勢拡大の期待に応えられないのでお返ししました。
さすがに(2000万円に)どういう意味があるのか、すごく不思議でした。しかも共産党の機関紙に出て、われわれは寝耳に水。そんな大きなおカネが振り込まれて気づかないはずがないと言われましたが、政党交付金は別口座に入るので、その口座の確認もしていませんでした。
私自身はすでに返金したので、党の手続きに瑕疵があったと言うつもりはありません。ただ、(選挙戦に)どういう影響があったのか、それは党の執行部が自ら考えることではないでしょうか」
だが、石破総理はこうした候補者たちの恨み節もどこ吹く風である。
選挙後、早々に続投を明言し、翌28日の会見では「2000万円問題」についてこう釈明した。
「『法的に問題ない』ということは何ヵ所でもご説明してきた通りです。ただ、それが(有権者から)『そうなのか、わかったよ』という反応があったとは私は思っておりません。ご理解いただけるような説明の仕方は、私は反省点として強く持っているところです」
問題はなかったが、説明の仕方が悪く、有権者に理解してもらえなかった、というわけだ。しかし、非公認とした「裏金議員」の選挙区支部に2000万円を支給するのは、どう釈明しても有権者の理解は得られまい。

 
(続き)

玉木代表の高笑いが止まらない!余命5ヵ月の石破政権が丸呑みさせられる「国民民主党が要求するもの
 

■内閣不信任案が人質に
かつて石破総理は、自公が過半数を失った'07年の参院選の後、続投の意思を表明した当時の安倍晋三総理に退陣を促したことがある。党の総務会でこう述べた。
「総理は『私か、小沢(一郎・民主党)代表か』と何度も訴えた。これを有権者にどう説明するのか。挙党一致(で乗り切りたい)は答えにならない」
翻って、石破総理は今選挙期間中、こう有権者に訴えかけていた。
「日本の独立を守るのは自公政権しかない。他の党に任せるわけには絶対にいかない」
結局、勝敗ラインに設定した与党過半数を大きく割り込んだが、「国政の停滞は許されない」という理由から、退陣するつもりはなさそうだ。実のところ、石破総理は今回の大敗の責任をつゆほども感じていないという。
「石破総理は、1ミリも辞めるつもりはありません。岸田(文雄)前総理も強靭なメンタルを誇りましたが、石破総理もそれに負けない。今回の与党大苦戦は裏金問題を引き起こした『安倍元総理とその仲間たち』が原因であって、自分たちが悪いわけではないと開き直っているのです」(全国紙政治部記者)
これだけ多数の候補者が落選した自民党内からも「石破おろし」ののろしさえ上がらない。
「総裁選で高市(早苗)さんを担いで、非主流派の立場にある麻生(太郎)さんも、すぐに『石破おろし』には動かないと思います。いつ沈没するかわからない泥舟を誰かが代わりに担ぐといっても誰もそこには乗りたくないわけで、石破さんに責任を押し付けたままにするでしょう」(同前)
「非公認で選挙を戦った萩生田さんもはらわたが煮えくり返っていると思いますが、すぐに動くほど馬鹿ではありません。
まずは復党がどうなるか。自民党はとにかく数が足りませんから、来年の通常国会までには非公認や無所属で当選した人たちが戻れるかもしれません。萩生田さんもいまは戦略を練って、仲間を集めてから周到に動くのではないでしょうか」(旧安倍派前議員)
誰が公明党の新代表に
一方、ともに政権を担う公明党はどうか。こちらも今年9月に新代表に就任したばかりの石井啓一氏が落選したため、大混乱に陥っている。
「本来、自民党内に動揺が広がっているときに物申すのが公明党の役割でした。ところが、石井さんが落ちてしまった。西田実仁幹事長か、斉藤鉄夫国交相あたりを新しい代表にするのでしょうが、当面は党運営を落ち着かせるために厳しい局面が続き、自民党のことに関わっていられない。山口那津男前代表のままだったらよかったのに、代表交代が裏目に出た格好です」(前出・政治部記者)
11月11日召集とも言われる特別国会で、首班指名選挙が行われる。どの政党の党首も過半数には届かず、決選投票で石破総理が比較多数を確保して、延命を果たすことになるのだろう。ただし、衆議院で過半数を持たない「少数与党」としての船出となる。
こうした状況に高笑いが止まらないのが、国民民主党の玉木雄一郎代表である。
玉木代表の率いる国民民主党は従来の4倍となる28議席を獲得し、単独で衆議院への法案提出が可能な21議席を超えた。
石破さんには国民民主との連携しか道はありません。すでに水面下では、森山幹事長と国民民主の古川元久国対委員長の間で、連携についての交渉が行われています。
国民民主は連合(日本労働組合総連合会)から支援を受けている議員もいるので、自民党と連立政権を組むことはありえません。玉木さん本人が何度も言っているように、政策ごとに連携するかを検討することになるでしょう」(同前)
自民党と国民民主党の連携は今に始まったことではないと、元総理補佐官で政治ジャーナリストの柿崎明二氏が言う。
「私が菅(義偉)総理の補佐官をやっていた3年前から、政権は国民民主とパイプづくりをしようとしていました。当時の佐藤勉総務会長が始め、その後、麻生副総理も進めていました。現在は森山幹事長が、玉木代表らとコンタクトを取っているはずです。ただ、部分協定であっても、参院選を控えて自民党と組んでいると見られると国民民主にとってメリットがないので、譲れないラインがあり、前途は多難です」
自公で過半数に満たないため、野党がまとまれば内閣不信任案を可決できてしまう。選挙をしたばかりで再び解散を打つわけにもいかない石破内閣にとって、内閣不信任案の可決は即時の総辞職を意味する。
「したがって石破政権は何がなんでも国民民主をつなぎ留めておかなければいけない。玉木さんは自分たちの政策を自公に丸呑みさせることができる」(前出・政治部記者)
■103万円の壁
では、与党に丸呑みさせたい国民民主党の政策の本丸とは何か。
選挙当日の開票センターで、玉木代表本人がこう話した。
「やはり選挙で掲げて大きな期待を集めた『103万円の壁』の引き上げ。具体的には、基礎控除と給与所得控除の合計額を178万円まで引き上げる。あるいは、ずっと私たちが言い続けているガソリン税の暫定税率の廃止。こういったことは国民の負担を軽くし、可処分所得を増やし、手取りを増やすことに直結しますので、ぜひ実現するため、年末の税制改正に向けてしっかりと取り組んでいきたい」
具体的に解説しよう。まず「103万円の壁」だ。現状では年間の所得が103万円を超えると、超えた分に所得税が課税される。その課税ラインを178万円まで上げると主張している。
「最低賃金や時給が上がっているなかで、この壁が上がらないと、早く103万円に達してしまうので、給料を上げた意味がないんですよ。学生やパートさんなどは、これまでは11月中に『103万円の壁』に達していたのが、給料が上がったことで10月中に達するようになった。『11月、12月はもうシフトに入れません』という声を山のように聞きました。店長さんにしても、『これから忙しい時期になるのに、もう雇えない』と言って悲鳴を上げています。
これは基礎控除を増やすので、学生やパートさんだけでなく、みなさんの課税所得も小さくなります。国民全員に減税効果が及ぶので、手元に残ったおカネでインフレに対抗してもらいたい」(玉木氏)
年末に閣議決定される「税制改正大綱」に盛り込まれれば、来年にも実施される見通しで、国民民主党にとっては大きな実績となる。
■ガソリンが安くなる?
もう一つ、玉木代表が強調するのが、ガソリンのトリガー条項の凍結解除である。現在、ガソリンは1リットル175円ほどになるよう石油元売り各社に補助金が配られている。補助額は1リットルあたり、15.5円だ。年内が期限となっているが、政権与党は選挙中、延長も示唆してきた。
一方、玉木代表らが主張するのが、トリガー条項だ。これはレギュラーガソリン価格の全国平均が3ヵ月連続で1リットル160円を上回った場合、上乗せ課税分の25.1円下げる仕組みだ。現在、東日本大震災の復興財源に充てるため、トリガー条項は凍結されているが、これを解除するよう国民民主党は主張する。解除されれば、現状よりもガソリンは安くなる。
これについては年度末までに審議される予算案に盛り込めるかどうか、国会での議論になる。
「国民民主は政策ごとに他党と協力すると言っているので、『103万円の壁』の解消やトリガー条項の凍結解除の実現を条件に、補正予算や本予算に賛成する駆け引きをやるでしょう。国民民主からすれば、自分たちの目玉政策がどんどん実現し、来夏の参院選に向けてアピールできるわけです。
国民民主は選挙でも、『政治とカネ』はあまり追及せず、『手取りを増やす』の一点張りで支持を増やした。野田(佳彦)さんの立憲民主は『政治とカネ』ばかり言って議席を伸ばしましたが、国民民主ほどの伸び率ではありませんでした」(前出・政治部記者)
■余命5ヵ月の内閣
たしかに、150議席近くまで議席を伸ばした立憲民主党は、選挙後、存在感が薄い。
「野田さんは国民民主との連携を模索していますが、立憲内には『原発ゼロ』を唱えている議員もいて、原発の活用を主張する国民民主との共闘は現実的には無理でしょう。そもそも財政再建派の野田さんと、積極財政派の玉木さんはソリが合わない」(立憲民主党議員)
石破政権が国民民主党の政策を丸呑みしてまで延命を図ったとしても、その寿命は「3月」までだと指摘する声は多い。

「野党との折衝や国民からの批判で、少数与党の総理は誰がやってもサンドバッグになります。来年3月末に本予算を通すまでは、石破さんにボコボコになってもらって、その後、4月に新しい代表を選出して都議選と参院選に臨むのが自民党にとっていいシナリオではないでしょうか。
実は前例があります。'01年、一桁台の低支持率だった当時の森喜朗総理は予算成立後の4月に辞任し、その後、小泉純一郎さんが総理に就任して一気に党勢を回復させたのです。次の総裁候補として名前が挙がるのは、高市さんや林芳正さん、そして小林鷹之さん。ただ、自公で過半数割れの状態では、誰がなっても参院選は苦しそうですが」(前出・安倍派前議員)
もう自公が過半数を回復することはないのではないか。そう指摘するのは、前出の柿崎氏だ。
「'99年に連立を組み始めた自公という政党ブロックが優位な『99年体制』が終わりつつあるということです。野党が2つ以上に分立し、投票率が50%台半ばというのが、これまでの勝利パターンでした。今回も同じ条件だったのに、負けてしまった。自公帝国は黄昏のものとなり、政界再編期に入ったと考えます」 
国民にとって吉と出るか、凶と出るか。ただ、これは国民が選んだ結果でもある。日本の政治は新しい時代に入った。


 

 

本当にあたらしい時代にはいったのか?
 
玉木雄一郎の狡猾さを指摘するこえもある。
 
『手取りを増やすために石破首相を支持する』と言えばいいのに…石破政権にこっそり手を貸す国民民主の狡猾さ
  

11月に開かれる特別国会での首相指名選挙で、キャスティングボートを握る国民民主党は決選投票でも「玉木雄一郎と書く」との方針を確認した。ジャーナリストの尾中香尚里さんは「『玉木』と書くことにより、与党に恩を売り、来夏の参院選は野党として戦うことができる。政治家として決断を下せないのは褒められたものではないが、非常に狡猾な戦略だ」という――。
■決選投票でも「玉木と書く」
 衆院選での「自公過半数割れ、立憲躍進」を受けて、次の政権の枠組みがいまだに見えてこないなか、あぜんとする情報が入ってきた。国民民主党が10月30日の役員会で、11月11日召集予定の特別国会における首相指名選挙で、石破茂首相(自民党総裁)と野田佳彦・立憲民主党代表の決選投票になった場合でも「玉木雄一郎代表の名前を書く」方針を確認した、というのだ。役員会では異論が出なかったというから、玉木氏が一人で暴走したわけではないらしい。

 あきれてものも言えない。10月29日公開の記事(「石破首相」を選んでも地獄、「野田首相」を選んでも地獄…国民民主・玉木代表がこれからたどる"いばらの道")の中でも指摘したが、決選投票の候補者は、あくまで最初の投票で誰も過半数に達しなかった場合の、上位2人だけだ。「石破vs野田」の構図になった場合、「玉木」と書いた票は全て無効票になる。
■国民民主に投票した有権者を無視する「職務放棄」
 首相を選ぶことは、国会議員にとって極めて重要な仕事の一つだ。なぜなら、その1票は個々の議員だけのものではないからだ。首相指名選挙での1票とは「一人ひとりの国民に代わって、首相を選ぶ権限と責任を与えられた」1票なのである。そのような場で、無効票になるとわかっている投票をあえて行うのは、その議員に票を投じた国民の意思を無視する行為であり、国会議員としての職務放棄である。
 28日のTBS番組で玉木氏が「決選投票でも玉木」と発言した時は、テレビ出演で舞い上がって思わず軽口を叩いてしまったのかもしれないと考え「発言を撤回したほうがいい」と指摘したのだが、まさか本当に党の方針にするとは思わなかった。
 玉木氏の言動の軽さは今に始まったことではないが、まさかここまでとは。(後略)






 
残念ながら、あたらしい時代に入ったのではなく、「混沌とした政界」になってしまったのだろう、とオジサンは思う。 
 

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