新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

検査もネエ、ワクチンもネエ、オラこんな国いやだ・・・

2021年04月22日 12時15分23秒 | COVID-19(新型コロナウィルス)

今月の始め、フランスで3度目のロックダウンが開始された頃、日本では「対岸の火事」とばかりで政府には全くの危機感がなかった。
 
むしろ「日本方式」でフランスやイギリスよりも感染者数がかなり少ないことを自慢する政治屋もいた。
 
たしかに日本にはロックダウンは憲法上不可能なのでそれに代わるものが「新型インフルエンザ等対策特別措置法 」による緊急事態宣言の発令であった。
 
しかしその発令も、「仏の顔も三度まで」であり、伝家の宝刀は何度も抜くものではないことから、すっかり国民には緊張感が伝わらないようである。
 
ましてや国のトップがこんなアホなことを言うもんだからもう救いようがない。
 
菅首相、東京に緊急事態宣言を発令した場合も『五輪に影響ない』
 

政府 大阪に対して緊急事態宣言の方針固める 兵庫・東京にも【新型コロナ】


だから、こんなことを言われてしまう。

 
いくら感染者が増えても死者が出ようとお構いなしに五輪開催に突き進んでいる菅義偉政権の意向を反映するかのように、五輪出場選手を特別扱いするというからあきれてしまうしまう。
 
観客上限判断 6月ずれ込みも 五輪 選手に毎日コロナ検査へ

もはや、こうなれば「毎日コロナ検査」どころか、医療従事者や高齢者よりも先に代表選手たちにワクチン接種を、ということが当たり前のようになれば、五輪は「変異株見本市」に成り下がってしまうであろう。
 
ところで、昨年の今頃、あの橋下徹がこんな風に自分の後継である大阪維新の会の吉村洋文をこう評していた。
 
橋下氏 知事の『ポンコツとポンコツじゃないのハッキリした』」 
吉村さんの、悲壮感漂う連日のメッセージ…あの状況を見て『これは吉村さんの言うようにやらなきゃ』になってる」、「やっぱりリーダーね」と首長の大切さをアピール。「今回の件で、知事のポンコツとポンコツじゃないのハッキリしたでしょ。

 
そして1年たってその「やってる感」という化けの皮がはがれ始めている。
 
吉村知事 プロ野球、Jリーグなど「原則、中止または延期すべき」緊急事態宣言要請で」 

今回の吉村洋文知事の発言は一応まとものようだが、その実態はかなり杜撰である。
 
大阪医療崩壊でも吉村知事が緊急事態宣言を遅らせた理由! 菅首相に配慮の要請時期、いまだに「感染速度は下がっている」と正当化」 
いまさら言うまでもないが、大阪は多くの医療関係者が「もうすでに医療崩壊している」と明言するほどの状況に陥っている。重症病床使用率は先週から100%を超え、20日時点で122.4%。重症病床に入れず、軽症・中等症病床で治療をしている重症者は60人にのぼり、病床全体が逼迫。調整待ちも2500人を超えている。
 コロナ以外の医療にも大きな影響が出ている。救急の搬送先がなかなか決まらない「救急搬送困難事案」も急増し、大阪市内で、今月5〜11日の1週間で234件にものぼった。
 大阪市内では市立総合医療センターなど複数の医療機関が、3次救急受け入れを制限。吉村知事の「不急の手術は延期してほしい」という要請で、実際に手術を延期されている人も出ている。
 こうした状況を見れば、先週頭の時点で緊急事態宣言が発出されても遅すぎるくらいだが、吉村知事はなんと週明け19日まで、緊急事態宣言を要請せずに引っ張ったのだ。
 これまでも大阪のコロナは維新と吉村知事による人災だと繰り返し指摘したが、この対応の遅れは、さすがにありえない。
 吉村知事は、なぜここまで要請を遅らせたのか。大阪府関係者や永田町でささやかれているのは、菅首相への忖度だ。
 吉村知事も菅首相も以前から経済優先で緊急事態宣言など積極的なコロナ対策を軽視してきたが、今回は、菅首相から緊急事態宣言の要請を遅らせてほしいと要請されていたのではないか、というのだ。
「大阪は状況的に見て、先週の時点で緊急事態宣言を要請するしかない状態だった上、これまでの吉村知事を見ていると、一番最初に方針を変えることで、それまでの失政をごまかすということを繰り返してきた。それが、今回はかたくなに動かなかった。これは、何か他に要因があるとしか考えられない。そんなところから、菅首相から懇願されたという噂が広がったわけです」(在阪メディア記者)
 菅首相の懇願の理由として最初に考えられるのはもちろん、訪米とのバッティングを避けるためだ。菅首相は15日夜から18日の日程でバイデン大統領との会談のため、訪米。結果的に、ワクチン確保やバイデン大統領の五輪出席確保といった目に見える成果を挙げることはまったくできなかったが、官邸は当初、“バイデン大統領初の外国首脳との対面会談"として、政権浮揚に利用する気満々だった。
 それなのに、訪米前に緊急事態宣言を発出すると、訪米が頓挫しかねない。かといって、宣言を要請されたのに、無視して訪米したら大きな批判を浴びる。そのため、菅首相としては帰国後、検討に入るというかたちにしたかったのである。

その昔、社会人になった頃、こんな歌が流行っていたことを思い出した。
 
 
吉幾三 俺ら東京さ行ぐだ  昭和59年(1974年) 11月25日 発表
  
「テレビも無エ ラジオも無エ自動車もそれほど走って無エピアノも無エ バーも無エ・・・」
こう歌った若者が目指したのが東京だったのだが、今では日本中が、「検査が無い、ワクチンも無い」となってしまい、数年前、北朝鮮のミサイル発射を「国難」と言い放ち「国難突破選挙」をやった安倍晋三だったが、世間からは「お前こそが国難だ」と批判されていたことを思い出す。
 
検査なしワクチンなし 緊急事態とはこんな政権が続くこと」 (日刊ゲンダイ 
 
五輪開催に伴う経済重視と政治的で邪な思惑のためにコロナ対策が中途半端となった結果、経済にはよりダメージを与え、海外からの五輪開催懸念も高まってしまった。菅政権はもはやどうしていいのか分からないお手上げ状態です。そんな政権に国民も諦めの境地。政治不信と無力感で怒りのエネルギーすら失われてしまっているのではないか。しかし、抗議の声を上げないと、政権は国民を甘く見て何もしない。NOを突き付けなければいけません」(法大五十嵐仁名誉教授
 
今の最大の問題はワクチン接種が進まないこと。今冬までに全対象者が接種を済ませなければ意味がないのに、間に合いそうにない。検査数の少なさも致命的でした。感染の実数が分からないので国民が不安になって経済にダメージを与えただけでなく、検査を増やさないから変異株を追う態勢ももう間に合わない。その一方で専門家が『マスク会食』を推奨する愚。食事中にマスクを触れば危険なのに、指摘する専門家もいないのか。モノ言えば唇寒しでマトモな議論ができないのでしょう。徹頭徹尾、無能としか言いようがありません
医療ガバナンス研究所上昌広理事長
 
世界のコロナ対策の成功事例は2つのタイプに分類できる。中国や台湾、ニュージーランド、豪州のように感染防止と水際防御を徹底し、短期集中の対策で国民生活を正常化した国。もうひとつはイスラエルや英国などのように早期のワクチン接種で集団抗体をつくった国です。米国も後者に近い。しかし、日本は後者を目指したがワクチン接種は後進国並みで、感染拡大を繰り返している。これではいつまで経っても経済活動は自由になれません。飲食店を筆頭に、預貯金でがんばってきた企業もいよいよ息切れです。これだけ感染を長引かせて、必要のない犠牲を出し続けるのは、政治がお粗末極まりないから。通常、疫病は自然災害ですが、日本の場合は人災です。今の政権の下では好転は期待できません
経済評論家の斎藤満
   
今朝の新聞にサッカー男子「24歳以下」と女子サッカーの五輪でのグループ分けと試合日程が発表されていた。
 
この若者たちにはできれば安全で安心な環境で試合をやってもらいたいという気持ちが湧いてくるのだが、日本人観客も「無観客」にして、テレビ中継で楽しめれば選手もファンも安全かもしれない、とオジサンは思う。 
 

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