どうやら、北海道、東京、埼玉、千葉、神奈川、大阪、兵庫、京都の8都府県を除いた39県で緊急事態宣言が解除という流れになった。 今井氏 「#検察庁法改正案に抗議します」とのツイートが広がっている。何が原因か。 検察庁法改正案反対のツイッター盛り上りのなか、黒川検事長のワイロ疑惑案件も知って欲しく、本紙アクセスジャーナルのまとめ記事を配信(全文無料公開)。是非、見ていただき拡散願う。黒川氏を収賄で刑事告発も準備中。#検察庁法改正に抗議します #ケチって火炎https://t.co/fAqCg2Kcp3 黒川検事の悪行を載せておきます。#検察庁法改正に抗議します←New#検察庁法改正案に抗議します pic.twitter.com/S2I4GcRSLq
今後の解除にあたっては「過去1週間の感染者数が人口10万人あたり0.5人未満」という基準が目安の一つなのだが、東京都の人口が約1400万人とすれば、「10万人あたり0.5人」を当てはめれば1週間では700人となり、1日当たり10人以下となる。
数字的に見ればかなり実態に近づいたらしく、「麻生財務相、新型コロナは「風邪、はやり病」-6月には収束も」という楽観論も飛び出してくる。
しかし、強制的に「自宅待機」させられた国民からすれば一気に解放感を感じてしまい、お隣の韓国の例でも分かるように、自粛解除の施設の選別を誤れば再び集団感染者が出ることは確実であろう。
我が国の国会ではCOVID-19感染者は出ていないようだが、安倍政権内には「安倍一強」というアベノウィルスによって、「不正義中毒」が蔓延し事の良しあしが判断できないという事態になっている。
昨日の衆院内閣委員会では、検察官の定年を引き上げる検察庁法改正案の質疑を行ったのだが、野党は当然ながら検察庁を所管する森雅子法相の出席を求めたが、与党は答弁が不安定(正直すぎて嘘が下手)の森法相隠しを行い、武田良太行政改革担当相が答弁に立った。
その武田行政改革担当相のボロボロな答弁ぶりを東京新聞は珍しく詳細に報じていた。<<#ウォッチ 検察庁法改正案>「法務省ではないので…」武田行革相しどろもどろ 13日衆院内閣委詳報>
2020年5月13日 東京新聞
武田氏 それぞれの方がそれぞれの考えを発した声だ。個別の意見にコメントは差し控えたい。
今井氏 コロナ対策に国民が関心を持つ段階で、この法案を早く成立させる必要性はあるか。
武田氏 今、手を打っておかないといけない問題はたくさんある。
答弁のため挙手する武田行政改革担当相
今井氏 昨年秋の原案では(検事総長らの定年を特例的に68歳まで最長3年間延ばせる)延長は入っていなかった。
武田氏 変遷について、法務省の職員ではないので口を挟む立場にない。
今井氏 武田氏は検察庁法改正に関与したか。
武田氏 法務省の職員でもないので具体的に言えない。
今井氏 今回の法案と、現行法の解釈を変えて閣議決定した黒川弘務東京高検検事長の定年延長は、関係があると思っている。
武田氏 解釈変更は法改正のためにやった。
■「私には分からない」
<階猛氏(無所属)も、黒川東京高検検事長の定年延長と検察庁法改正案との関連について追及した。ここでも武田氏は「私には分からない」などと答え、かみ合わない審議が続いた。>
階猛氏 検察官の職務の特殊性は。
武田氏 本来ならば法務省から答えるべきだが、一般行政官と異なり、裁判官に準ずる身分の保障、待遇を与えられてきた。
13日の参院本会議での答弁を終え、議場を出る森法相。衆院内閣委には出席しなかった
階氏 検察官の職務と責任の特殊性に基づいた独自の制度があるべきだ。
武田氏 検事総長も一般職の国家公務員という位置づけに変わりはない。勤務延長にはさまざまな規制が付くので、心配には及ばない。
階氏 昨年10月段階で原案ができた後、黒川氏の話が出たのでおかしな案に変えたのではないか。
武田氏 時間が生まれたことで、冷静にいろいろ考えたのだと思う。
■「束ね法案」は7本?10本?
<黒岩宇洋氏(立民)は、検察庁法改正案が国家公務員法改正案との「束ね法案」として一本化されて審議が行われていることから、何本の法案が束ねられているかを尋ねた。武田氏は法案数を言い間違え、知識不足を露呈する。>
黒岩氏 法案の中身は検察の独立性、三権分立を損なう恐れがあると国民が憂えている。たった1日で採決していいと思っているのか。
武田氏 審議日程は国会で決めることと承知している。
黒岩氏 法解釈の変更は(黒川氏の定年延長に関する)閣議決定前に行われたと法務省は主張し、書類が国会に示された。法務省内のパソコンで打ったものなら、プロパティ(文書情報)を出してほしい。
武田氏 プロパティに含まれている情報には、個人情報やファイルの置き場所などに関する情報が含まれており、開示できない。
黒岩氏 個人情報やどこに置いたかを消して出せばセキュリティー上問題ない。
武田氏 全てを慎重に対応しなければならない。
答弁する武田行政改革担当相
黒岩氏 この「束ね法案」は何本の法案を束ねているのか。
武田氏 7本を束ねている。
黒岩氏 7本でいいか。
武田氏 10本だ。
黒岩氏 10本の法案にそれぞれ賛否を示せるのか。 武田氏 表明の仕方はさまざまだと思うが、審議は一つだ。
黒岩氏 検察庁法改正案だけや、(束ねられている)国家公務員法改正案だけで賛成反対と(意思表示)できるのか。
武田氏 一つの法案を提出させていただいているので、採決も一つになろうと思う。
黒岩氏 検察庁法改正案にはツイッターで抗議の世論がある。
武田氏 国民の中にいろいろな声があることも承知している。そうした声に耳を澄ませていきたい。
黒岩氏 改正案が通ると、黒川検事長の定年は何歳まで延長可能か。
武田氏 一般論で申し上げれば、最長66歳まで可能だ。
黒岩氏 検事長が検事総長になり、3年間延長が認められれば68歳の前日まで延長可能では。
武田氏 一般論として検事総長は68歳まで。個人の人事が絡む問題はコメントを差し控えたい。
■野党が反発、打ち切りに
<後藤祐一氏(国民)も黒川東京高検検事長と法案との関係を追及。ここでも武田氏は「法務省に聞いてもらった方が詳しい」などと答弁。反発した野党が退席し、そのまま審議は打ち切られた。>
後藤氏 (原案がまとまった)昨年10月段階での判断を聞く。特例での延長を認めなくても、公務に著しい支障が生じるなどの問題が生じないということだったか。
野党が退席し、質疑が中断した衆院内閣委
武田氏 法務省に聞いてもらった方が詳しいと思う。昨年10月段階では、特例規定を設けなくても問題が生じることは考えにくいと結論付けていたと聞いている。
後藤氏 (今回の法案に盛り込まれたように)検事長が63歳以降も残れる特例を認めないと、公務の運営に著しい支障が生じることがあり得るか。
武田氏 起き得る。
後藤氏 今回のような法改正をしないといけない、具体的な立法事実はどこにあるのか。
武田氏 社会情勢が大きく変化している。
後藤氏 63歳で検事長が辞めると困る立法事実はまだ発生していないということか。
武田氏 事案はない。
後藤氏 黒川氏のケースが、まさに63歳以降も検事長にいなければならないような具体的な人事なのではないか。
武田氏 承知しているのは黒川氏以外にない。
後藤氏 黒川氏のケースを後付けで認めるための法案ではないか。
武田氏 黒川氏のための法改正ではない。
後藤氏 黒川氏みたいなケースはこれから発生するのか。
武田氏 当然あり得ることは間違いないと思う。
後藤氏 どんな場合に(特例が)可能かの基準は、現時点でないのか。
武田氏 人事院規則や国会の議論を踏まえて、法務省で適切に判断していきたい。
後藤氏 今あるのかないのか聞いている。
武田氏 ありません。
在宅勤務や家で時間を持て余している人はこの動画を見てほしい。
【2020年5月13日 衆議院 内閣委員会】
いまさらこんなことを言いたくはないが全国の子供たちのために言っておくと「国会とは議論する場」なのである。
様々な意見を丁々発止とやりあうことで、最終的なコンセンサスを作り上げていくというプロセスが民主主義の基本である。
ところが、安倍晋三が権力を握ってからというもの、国会は相手を貶めたり、やりこめたりする場に激変してしまった。
しかし昨日の衆院内閣委員会を見ていると、もはや相手を貶めたリやりこめたりすることすら安倍政権は放棄している。
そもそも、10の法案を手束ねているからという理由で、法務委員会ではなく内閣委員会で審議すること自体がそのような仕組みを知らない国民を舐めた話であり、そのうえ所管大臣である森法務相をあえて参院本会議で答弁させるという姑息なことをやり、答弁するのは当事者能力を欠いた行革担当相だから、議論そのものを拒否しているようなもであろう。
検察官定年延長の是非以前に、こんな国民を舐めきった答弁に終始する委員会のあり様そのものが問題だろう。法案審議以前に、ペテン政権は議論そのものを拒否しているわけで、再び青臭いこと言えば、議会制民主主義の崩壊を目の当たりにしていると言っても過言ではない。
テレビの朝の情報番組でMCの落語家の立川志らくが、数百万人のツイッター参加者に対して、「みんな本気でこの法案の内容を読んだのか?」という発言を先日していたが、その心は「法案内容を読めば反対することはない」とでも言いたげであった。
「検察庁法改正案とは 内容 わかりやすく 簡単に」という社労士のブログによれば、「国家公務員法等の一部を改正する法律案」第四条のうち問題になっている箇所だけ抜粋すると、
「内閣は、前項の規定にかかわらず、年齢が63年(歳)に達した次長検事又は検事長について、当該次長検事又は検事長の職務の遂行上の特別の事情を勘案して、当該次長検事又は検事長を検事に任命することにより公務の運営に著しい支障が生ずると認められる事由として内閣が定める事由があると認めるときは、当該次長検事又は検事長が年齢63年(歳)に達した日の翌日から起算して一年を超えない範囲内で期限を定め、引き続き当該次長検事又は検事長に、当該次長検事又は検事長が年齢63年(歳)に達した日において占めていた官及び職を占めたまま勤務をさせることができる。」
の中で後から付け加えられた、「内閣が定める事由があると認めるときは、・・・」の部分なのである。
当然内閣のトップは総理大臣なので、安倍晋三が「法を解釈した」という国会での答弁を後追いで法制化しようとしたところが大きな問題なのである。
そして、行政と司法が同一人物に握られてしまうという事態になってしまうのである。
「政権の守護神」らしき黒川弘務はその名のとおり過去の行状はまっ「黒」なのである。
今朝の東京新聞の「 本音のコラム」で青学大の三木義一名誉教授がこう言っていた。
「定年延長で話題の黒川東京高検検事長も弁護士出身の森法務大臣もヒーローになるチャンスはあった。首相側近の延長要請を断って2月7日に定年退職し、大臣もそれを支持し、辞任すれば良かっただけである。二人の今の姿は、安倍内閣の目を覆いたくなるような違法・不正行為の連続にメスを入れずに、それに追随している惨めな法曹走狗だ。社会正義の実現を目指して法曹になった後輩たちがかわいそうだ。
しかし、あの延長だけでは黒川氏が検事総長になっるかは不明だった。検事総長の稲田氏が抵抗して任期まで退職しない可能性があったからである。だが、国会で法案が通れば、黒川氏の再度の定年延長も可能になり、政府御用達検事総長の誕生となる。今問われているのは、安倍内閣の種々の疑惑が「黒」か「否(稲)」か、なのである。」
なるほど、安倍晋三が今国会での成立を急ぐ理由がよくわかる。
改めて安倍晋三は黒川検事長や、異次元の主の黒田日銀総裁とか「黒」い守護神にまもられている日本の恥部であろう、とオジサンは思う。