新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

「法曹女子」対決は元検事の完勝

2020年02月11日 12時09分16秒 | 政治

チョット気になる話題から。
 
新型肺炎 クルーズ船感染者『日本の数に含めないで』 政府『感染者は上陸前』

 

【新型肺炎】日本政府、クルーズ船の感染者を「日本の感染者数に含めないように」と報道機関へ要請
 
ところで、先週7日の衆院予算委員会で醜態をさらけ出し委員会が野党側の質問中に打ち切り散会となったが、ご本人は、「北村大臣『具体的ではなかった』 野党の質問通告に不満」とばかりに、昨日はリベンジに臨んだ。
 

       北村大臣答弁リベンジ戦
 

   【news23】北村大臣“不安定”答弁で国会紛糾
 
結果は見るも無残な結果で、こんなポンコツ大臣にも約4600万円(大臣手当の差額を含む)もの税金が支払われていることに、多くの国民は怒らなくてはならない。
 
ところで安倍政権が、権限のない「閣議決定」とやらで次々と超法規的施策を行っていることにも大いに怒らなくてなならない。
 
すでに何度も「つぶやき」、弁護士たちが違検察庁法違反と指摘していた検事の定年延長問題である。
 
検事の定年延長『違法』? 高検検事長の人事 検察からも疑義
 
     
            【東京新聞より】
こんな事実が昨日の衆院予算委員会で明らかになった。
  
検察官は定年延長『適用されない』 39年前に政府答弁

まさに以下の指摘は元検察官でなければできないかもしれない。
 
山尾議員「検察官に国家公務員法を適用して、定年延長を認めるというのは、検察庁という組織の本質に反しますし、法の根拠がない違法な措置だと思いますので、しっかり議論したいです。」

 
山尾議員「一般公務員は、この年齢に達したら定年ですという条項と、プラス延長の条文、定年に達した職員が、前条第一項の規定により退職すべきこととなる場合延長できる、という風にこの改正で書いたわけです。もし、検察官も、この定年延長を認めるとその時の立法者が判断したなら、『前条第一項の規定により』と書かずに、定年に達した職員が退職すべきこととなる場合に、と書きますよね。」

 
参考までに、検察庁法22条で検察官の定年が定められたのは昭和22年、国家公務員法の改正で定年・定年延長を定めたのは、昭和56年(改正、昭和60年施行)である。
 
森雅子法務相の主張は、「国家公務員法の改正で定年・定年延長を定めた昭和60年から、検察官の定年は延長できると法解釈する、というものであった。
 
しかし、今回、渦中の人となっている黒川検事長は、「検察庁法の定年規程」により、定年を迎える者であって、国家公務員法の「前条一項の規定」により定年を迎えるわけではない。
 
仮に、国家公務員法の改正で定年条項を作った立法者に、検察官も含めるという意思があるなら、『前条第一項の規定により』などという書き方はしない 
 
山尾議員「この週末、ずっと議事録を調べていました。国家公務員法改正の議事録から、昭和56年4月28日、衆・内閣委員会、当時民社党の神田マコトさんという議員が『定年制の導入は、当然指定職にある職員にも適用されることになるのか。例えば一般職にありましては、検事総長その他の検察官、これらについてどういう風にお考えになりますか。』と、聞いてます。それに対して小野政府員(人事院の事務総局の人)、『検察官と大学教官につきましては、現在すでに定年が定められております。今回の定年制は適用されないことになっております。』こういう風に答弁してますよ。」

 
明らかに過去の国会答弁を覆した前例のない措置であり、法的な根拠もないと指摘されたわけである。  
  
山尾議員「大臣、この議事録、読まれました?」
森雅子大臣「その議事録の詳細は存じ上げません」
山尾議員「この議事録、読んでいただかないことには、検察官に、戦後初の定年延長を、国家公務員法で読み込めるかっていう解釈、理解はできないと思いますよ。きちんと読んで、ご自身の人事が法的根拠を持つものなのかどうか再確認していただきたい。少なくとも、この当時の議事録では、国家公務員法の定年制度は検察官には適用されないことになっておりますと、言っております。違法だと思いますよ。政府の統一見解を求めたいと思います。
森雅子大臣「いずれにしましても、・・・」
森雅子大臣「検察庁を所管する立場で申し上げると・・・(要するに、合法であると)解しております。」

この〆の言葉が重い。 
  
山尾議員「今回のやり方は法的根拠がない。違法な措置です。私は検事をやってましたけれども、検察庁一体の原則というのを教わってきました。検察庁というのは、金太郎飴みたいな組織だと教わった。切っても切っても同じ顔が現れて、替えが効くということこそが、検察庁の最大の強みだと。替えが効く、この人にしかできないとか、この人じゃないとダメだとか、そういうことがないソクジンセイ(?)がないということが、この検察庁の正義であり一番の強みだ、と。その大原則を押し切って、黒川検事長にしかできない、替えがきかない仕事ってなんですか?と、聞いたとしたら、それが仮にあるなら、政府から延長してくれという願いを毅然とはねのけて、検察庁の政府からの独立と法の支配を守るということ、これが黒川検事長にしかできない、最後の仕事ではないかと思います。」

 
所詮は法務大臣といったところで安倍内閣の一員に過ぎず、安倍晋三の意のままに動かされる人形であろう。
  
「具体的な証拠を出せ」という」安倍晋三の口癖からすれば、過去の国会議事録を無視した森雅子法相のシドロモドロの答弁ではまさにグーの音もでないはずである。
 
願わくば、黒川検事長が延長された定年後、すみやかに身を引くことが最も賢明なのではないだろうか、とオジサンは思う。  
          
    

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