自民党の議員すら知らなかった安倍晋三の突然の「全国の小中学校・高校に臨時休校要請へ来週月曜日から 安倍首相が表明」との報道。
【びっくり、正直驚いた「全国の小中学校・高校に臨時休校要請へ 来週月曜日から 安倍首相が表明」との報道】
— 佐藤正久 (@SatoMasahisa) February 27, 2020
昼の自民党対策本部会議では、政府からも説明がなかった。感染拡大防止の為の決断だろうが、各自治体や学校の現場、仕事を持つ親も含め、この週末にかけて、各種対応が必要となる。
まるで戒厳令を出したような、まさかこんなドヤ顔をしていたのではないだろうか?
イベントなどの自粛要請をめぐっては、政府内では当初、「経済的影響が大きい」ことから慎重論が強かったので、25日昼に決めた基本方針には「全国一律のイベント自粛要請は行わない」と明記されていた。
25日の夕方にはJリーグが公式戦延期を決めたことにより、26日には「イベント自粛要請」を行い全国各地で多くのイベントが突然中止されていた。
今後、産業界などに動揺が広がり、政府に指針を示すよう求める声が寄せられ、それまでにも「政府は後手に回っている」との批判が広がり、内閣支持率も下落していたことから、安倍晋三が起死回生を狙っていたようである。
昨日の夕方には、「医師会 臨時休校など首相に要望」によれば、「地域の感染状況などに応じて学校の臨時休校や春休みの前倒しを実施することや、ウイルス検査を医師の判断で確実に実施できるよう体制を強化すること、それにアメリカのCDC=疾病対策センターのような組織の創設」を要望したという。
あくまでも、「地域の感染状況などに応じて学校の臨時休校」を要望したにもかかわらず、休校要請について「共働き世帯が混乱する」「政府に権限はない」などの消極論が政府内にあったにもかかわらず、安倍晋三は萩生田光一文部科学相、藤原誠文科事務次官と会談し、1時間後には対策本部の開催を発表し、慎重な文科省を押し切って指導力をアピールしようと後先を考えずに発表したということであろう。
明らかに法的根拠は全くないので、こんな声が上がっていた。
首相は何の権限があって「休校を要請」したのか?少なくとも首相には、命令権も強制力もないのだから、各学校は唯々諾々と従うのではなく、それぞれが保護者とよく相談し、最善の措置を考えるべきだ。任意登校という方法もある。
— 前川喜平(右傾化を深く憂慮する一市民) (@brahmslover) February 27, 2020
安倍総理、突然の全国休校要請ですが、勿論の事その根拠となるデータはありませんし、その結果起こる社会的混乱への対策もありません。ただただ殿ご乱心の思い付きです。安倍総理もとんでもありませんが、これを止められない官僚機構も自民党も最早同罪、ありえないと思いますhttps://t.co/Lu8FndVpb0
— 米山 隆一 (@RyuichiYoneyama) February 27, 2020
全国の自治体及び教育委員会の皆さん。
— 駒崎弘樹 ( Hiroki Komazaki )@病児保育入会キャンペーン中! (@Hiroki_Komazaki) February 27, 2020
政府の一斉休校の「要請」には従わないでください。
中国の約4万5000人のデータからも9歳までの死亡者数は0です。
全くエビデンスに基づいていません。
それより共働き家庭が働けなくなり、医療・福祉が崩壊し、他のところで死者が出ます。 pic.twitter.com/8itZg3Uf93
「どッチモドッチ」がお得意の自称国際政治学者で一児の母でもあるこの人もこんなことを言っていた。
今朝のニュースで全国一律は理に合わないと申し上げた。うちも公立だからこれで右ならえになるのだろう。もう子連れ出勤しかない。
— 三浦瑠麗 Lully MIURA (@lullymiura) February 27, 2020
1日学童や家にいれば子どもは窒息するし、外に出るし、弊社のような職場環境でない共働きの親は大変だろう。非常時をあえて出した感がある。 https://t.co/BoBDMqtyPD
全国一律の小・中・高の休校によるリスクは計り知れないものがある。
全国一斉休校なんてのは、得られる効果と生じる不利益の検討、そこで効果が大きいとなっても、それによって起こることが予想される諸問題点の検討。その対応策の策定……という経緯を経た上で、国民の理解を得ながら決めるものじゃないのですか?休め、後ははよきにはからえ、ではちょっと……。
— 松井計 (@matsuikei) February 27, 2020
3月2日からの全国の小中高校の休校、こういう措置をとるときには、共働き家庭の支援などの措置も同時にとらないと、家庭と仕事の両立ができなくなる。日本全国が大混乱になる。場当たり的、五月雨的な政策を連発してどうする。小手先の戦術あって、戦略なしだ。全省庁を調整するのが首相の役割だろう。
— 舛添要一 (@MasuzoeYoichi) February 27, 2020
??安倍首相表明「3月2日から春休み明けまで」全国の公立小中高を休校に
— 盛田隆二??Morita Ryuji (@product1954) February 27, 2020
●片親の子どもの食事の世話など誰がするのか?
●子どもたちを学童に集めたら休校にする意味がない
●なぜ保育所は対象外か?
●企業に丸投げせず、国が休業補償すべき
――唐突すぎて疑問点が山ほどあるhttps://t.co/T975URl6XN
小中学校を休校にするならば、とにかく休業補償と預かりの確保をセットにしなければ、多くの家庭が破綻する。このような状況の中、どうしても社会が機能するために必要な職業の方が途方に暮れることになる。政権が浮足立ってどうするのか。近視眼的で単眼的な判断ではなく、複眼的で総合的な判断を。
— 中島岳志 (@nakajima1975) February 27, 2020
どうやら、こんな見方が図星ではないだろうか。
なぜ一昨日の「政府の基本方針」で一律の自粛要請はしないとした翌日にイベント自粛を要請し、さらにそも翌日の今日になって全国の小中学校、高校の臨時休校を要請。なぜ五月雨式に?科学的前提が変わったのでしょうか?IOC理事が東京オリンピックの中止、延期に言及したから、ではないですよね?
— 西 靖 (@y_west) February 27, 2020
今の政府は、本土決戦のときの沖縄のごとく、オリンピック以外のあらゆるものを犠牲にする気なのではないか、と思うくらいにパニック状態になっているような気がします。まともな意思決定ではない
— 平河エリ@読む国会 (@yomu_kokkai) February 27, 2020
「五輪というこれまた国威発揚イベントが控えているからか、最近やたらと「日本には日本のやり方がある!」「こういう苦しいときこそ、日本人がひとつにまとまるべき」みたいな主張が増えているような気がする。 歴史に学べば、これはいつもの日本の“負けパターン”である。「みんな」「絆」「一致団結」という言葉を出されると冷静に物事を考えれなくなって社会が暴走を始めるのだ。 そのような意味では、今回の防疫戦の惨敗はいい教訓だ。国際社会からの批判に真摯(しんし)に耳を傾けて、「全体主義の罠」から抜け出すべきではないのか。 |
これは、一昨日の「『一致団結』を叫んだ日本の負けパターンが繰り返される」とのつぶやきで紹介した、ノンフィクションライターで企業の危機管理・メディア対応のコンサルティングもしている窪田順生氏の指摘であった。
「戦力の逐次投入は典型的な負けパターン。それはウイルスとの戦いでも同じだ」というリードで始まる「菅直人を笑えるのか 歴史に残る安倍晋三政権という悪夢」(日刊ゲンダイ)。
同記事では多く評論家が安倍晋三をメッタ切りしていた。
「現場に行こうともしないし、対策会議でも国会でも官僚が書いた原稿を棒読みするだけで、まったく本気度が感じられません。国を挙げて対策を講じなければならない危機なのに、まるで厚労省のマターだとばかりに他人事です。新型コロナ対策の基本方針の発表も厚労相に任せっきりでした。その基本方針も、軽症の場合は検査を受けさせないなど、本来の感染対策に逆行しています。安倍首相は東京五輪の開催が最優先で、感染の実態に目を向けようとせず、いかに感染者数を少なく見せるかしか考えていないのでしょう。
原発事故の汚染水は『アンダーコントロール』、『夏の東京は競技に最適な気候』などとデタラメを言い、東北の復興を犠牲にして、嘘と買収で持ってきた五輪の開催という一点に注力しているように見える。政権のメンツのために、今は国民の安全が犠牲にされているのです」
「自民党の鈴木俊一総務会長が26日に東京都内で講演し、新型コロナウイルスの感染拡大で夏の東京五輪が中止になったら、安倍政権の政治責任が問われると言っていましたが、中止決定まで待たなくても、この2カ月で見せた無策無能は十分に辞任に値する。国民の安全を無視するこの政権は犯罪的です。モリカケ桜など、これまでは嘘とゴマカシ、印象操作で乗り切ってきましたが、今回は国民の命が関わっているのです。
武器の爆買いや思いやり予算で米国のためには税金を散財するのに、新型コロナ対策では、まともな検査もしようとせずカネをケチる政府に対し、不信しか感じられない。大体、公費不倫疑惑の官僚が新型コロナの担当者なんて、国民をナメているとしか思えません。検察官の異常な定年延長や、公選法違反の疑いで辞任した大臣、IR汚職の問題もある。こんな疑惑まみれの政権に国民の命と安全が守れるわけがありません」 (政治評論家・本澤二郎氏)
「もはや誰も擁護しようがないほど日本政府の対応はひどい。香港や台湾で感染が広がっていないのは、中国に忖度しないで“自国民”を守る対策をしっかり取ったからです。応援団が匙を投げるのも当然で、政府の無策で自分や家族にもいつ危険が降りかかってくるのか分からないのだから、やみくもに支持してもいられない。安倍政権は、自分たちと大企業さえ無事ならいいと、大多数の国民を切り捨てているようにしか見えません。
何もできずに右往左往の無能な首相ならすぐ辞めればいいのですが、口先だけの“やってるふり”で居座っていることが国民にとっての不幸です。批判に耳を貸さないトップだから、現場の知見は生かされず、官邸の口出しに総ヒラメ化した霞が関官僚が振り回される。強権と忖度が横行したせいで国の運営ができなくなっているのが現状で、新型コロナウイルスの感染拡大は完全な人災です。先進国とは思えない危機管理で日本のイメージを損ない、国民の安全を脅かす安倍政権は、悪夢というより悪魔そのものです」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)
ついに、教育現場と医療現場、それに家庭が本格な崩壊の危機に瀕している今、安倍晋三という「五輪亡者」を政権の座から引きずり下ろし、危機対応のための暫定政権の樹立が焦眉の急であろう、とオジサンは思う。