なぜか「3000万円」という線引きで、安倍派5人衆が全員不起訴になった後で、ぬけぬけと自己の正当化を強調していた。
「松野博一前官房長官がやっと記者会見で…裏金問題『政治責任は当然ある』でも辞職せず」
安倍派の松野が「過去5年間の還付金(キックバック)については報道が出て初めて承知」と会見。#Nスタ
— あらかわ (@kazu10233147) January 26, 2024
よくも平気で嘘がつける。 pic.twitter.com/PdpvGibsUR
不思議と皆3000万円未満という金額なのだが、本来は安倍派5人だけではなく、税逃れの裏金を懐に入れて、それらの「使途は不明」としている自民党議員全員の調査をするべきと強調していた野党議員がいた。
立憲 安住氏
— ふっちゃん (@ashitawawatashi) January 26, 2024
「裏金をもらった人たちの名前を公表しなさいってことですよ💢
なんでマスコミはそういうこと言わないの?」
それまでタイピングの音がパチパチうるさかったのに、シーン
まさか🥶
あなたたち、自民裏金議員に奢ってもらったりしてないでしょうね???💢
それ政治資金だから‼️ pic.twitter.com/Jys812wzlr
まさに正論であり、すでにこんな情報が流れていた。
政治資金パーティー問題で不記載・未記載のある国会議員が、裏金化していた金額を明らかにし始めました。どんどん流れて行ってしまう情報なので、可能な範囲で追跡して記録していくことにしました⇒「政治資金パーティー収入 裏金はおいくらでしたか?」 https://t.co/9TFYvnYfRs
— 情報公開クリアリングハウス/Access-info Clearinghouse Japan (@johokokai_ch) January 26, 2024
「政治資金パーティー収入 裏金はおいくらでしたか?」
さて、政治ジャーナリストの安積明子が「自民党はいよいよ“戦乱時代”に突入した」という興味深い生々しい裏情報を書いていた。
「『文句があるならシロの人間を出せ!』…安倍派が突きつけられた『通告』の衝撃内容」
■次々と解散していく 総理大臣就任後も会長の座に居座り続け、あれほど宏池会に愛着を示していた岸田文雄首相が、1月18日にいきなり派閥解消の意向を表明した。そして翌19日には宏池会に続き、二階俊博元幹事長が率いる志帥会と6億円以上のパーティー券裏金問題が発覚した清和会が解散することを決定した。 25日には森山裕総務会長が率いる近未来政策研究会と、派閥ではないものの有隣会(谷垣グループ)が解散を表明。菅義偉前首相が率いる「ガネーシャの会」も、解散する意向だ。一方で「何も悪いことをしていない」と麻生太郎副総裁は志公会を存続させる意向を崩さず、茂木敏充幹事長も会長を務める平成研の解散を否定した。 麻生氏と茂木氏が派閥にこだわる姿勢は理解できないわけではない。麻生氏は宏池会内から分離した大勇会を、番町政策研究所との合併などを経て、自民党第2派閥までに育て上げた。 日本新党から自民党入りした茂木氏は、故・青木幹雄氏らの反対によって平成研会長就任を阻まれてきた。だが今や2人とも、岸田政権を支える存在として“党内与党”の地位を確立。にもかかわらず、その特権をなぜ手放さなければならないのか――。 彼らは、解散すべきは派閥のパーティー券の処理をめぐって下手を打った清和会と志帥会で十分だと思っていたはずだ。そのために1月10日に政治刷新本部を設置し、うまく着地点を見い出すはずだった。幹事は青年局や女性局の局長経験者などを茂木氏が選んだというが、そのうち10名が清和会のメンバーだったのは誤算だったに違いない。 ■露骨な清和会つぶし さらに読売新聞が25日、党執行部が立件の対象とならなかった安倍派(清和会)の幹部に離党や議員辞職を求めたと報じたことも、こうした混乱に輪をかけた。 離党勧告は除名に次ぐ重い処分だが、コロナによる緊急事態宣言中の2021年1月に東京・銀座のバーでの飲食が露呈した松本純元国対委員長代理ら「銀座3兄弟」が離党勧告を受けたことと比較すれば、「政治とカネ」問題である今回のケースではむしろ軽く思えてくる。 ただ背景に見えてくるのは、徹底的に清和会を潰そうという魂胆だ。ひとつはそれで裏金問題を収束させるためで、清和会の幹部らは19日に相次いで釈明会見を行ったが、国民を納得させるにはほど遠く、かえって怒りと疑念を深めている。 もうひとつは、次期総裁選での“懸念”を消し去るためだろう。岸田首相が至上命題とするのは、総裁選で勝利して続投することだが、100名近くの議員を擁する清和会であっても、宏池会出身者が総裁を務める党内では“与党”ではない。また会長職が空席のままなことからも明らかなように、有力な総裁候補も見当たらない。だがその“塊”の動きは脅威になりかねず、その前に潰しておくのが得策だ。 やり方も徹底していると、自民党関係者は証言する。 「まず閣外へ追い出し、党の役職から外した。26日から始まった通常国会では、委員長や理事のポストからも外している。あまりに徹底しているので、元清和会から苦情が来た。執行部の返事は『ならばシロのメンバーのリストを出せ』とのことだった」 ■小渕も、福田も…… 思わぬ動きも生じている。25日には小渕優子選対委員長が平成研に離脱届を提出し、青木一彦参院議員も派閥を離脱することを表明した。小渕氏は昨年派閥を離脱した岸田首相に従った形だが、それを全面的に信じる者はいない。 青木氏は昨年6月に亡くなるまで参議院自民党に影響力を持っていた故・青木幹雄元官房長官の長男で、父・青木氏は死ぬまで茂木氏を嫌い抜いた。 もっとも2人の派閥離脱の意図はそれぞれだろうが、平成研からシンボル的な存在が抜ける意味は小さくない。 また清和会を創設した故・福田赳夫元首相の孫である福田達夫元総務会長が19日、「反省の上で新しい組織を作ることが必要」と宣言したことにも注目すべきだろう。「世代交代」の萌芽も見える。それが近い将来、岸田政権にとっての脅威にならないとは限らない。 自民党は1月25日に臨時総務会を開き、「政治資金の透明化の徹底」や「派閥の“解消”」などを内容とする政治刷新本部による「中間報告」を了承した。岸田首相は「私自身先頭に立ち、取りまとめた内容を実行する努力を続けていく。政治改革に終わりはない」と述べたが、派閥は“全廃”されることはなく、政策集団として存続することが決定した。 また政策集団がルールに反した場合は活動休止や解散を命じることができるとしたが、政策活動費の公開などは盛り込まれず、カネの流れの透明化は不十分なものだった。 |
かりに自民党が戦乱時代”に突入したとして、岸田文雄による「露骨な清和会つぶし」が奏功したとしても、一部の「ドブ゙鼠」が駆逐されるだけで今の現状は全く変わらない。
単なる巨大化した政党の内輪もめに過ぎない。
政治ジャーナリストや評論家ではないこの御仁が一般庶民の目線で最近の風潮をわかりやすく説いていた。
「第294回:ドラゴン 怒りの鉄拳…?(鈴木耕)」
あーあ、これで終わりかあ……。 つまらない田舎芝居を観せられていたようで、なんとも釈然としないし、マジで観ていた自分にも腹が立つ。 やけに景気のいい前振りをぶち上げられて、ちょいとは期待して観ていたものの、途中から、あれ、この芝居はどうも尻つぼみになりそうな気配だな、下手な台本じゃなきゃいいが…と思っていたら、その危惧が当たって、なんともしまらない幕切れ。ちょ~ん!と柝(き)が入って、はいお終い。 なんだよ、これ! 検察庁の看板にべったりと… かつて、検察庁の看板に黄色いペンキがべったりとぶっかけられたことがあった。1992年のことである。 当時、世間を騒がせた政界汚職事件に「東京佐川急便事件」があった。東京佐川急便のオーナー経営者らが巨額の特別背任に問われた事件だが、その過程で、当時自民党副総裁として権勢をふるい、「政界のドン」とまで呼ばれていた金丸信氏に、5億円もの闇献金疑惑が浮上した。 東京地検特捜部は金丸氏に出頭を要請したが、彼は政治資金規正法違反と5億円の受領を認める「上申書」を提出して、出頭には応じなかった。地検特捜部は結局、事情聴取もせずに金丸氏を略式起訴、罰金20万円であっさり一件落着。 おいおい、5億円の疑惑にたった20万円の罰金かよ、と当然ながら検察への世論の風当たりは猛烈で、その結果、前述のように、怒った市民が黄色いペンキを検察庁の看板にぶちまけたのだった。 世論の怒りに奮起したのか(?)検察は、その後、東京国税局と合同捜査を行い、金丸氏の巨額脱税を暴き、1993年にようやく金丸氏を逮捕するに至った。この際、金丸事務所の金庫から「金塊」が押収されたことも大きな話題になった。これによって、検察は面目を取り戻したと言われた。それが「東京佐川急便事件」の顛末である。 さて、今回はどうなるか? パーティー券による裏金は6億円? いや、各派の金額を総計すればもっと多額の“ごまかし金”が発覚する。 それらは政治資金規正法にのっとった記載をされておらず、当然税金を納めていないわけだから「脱税」であることは間違いない。だとすれば、あの「金丸事件」と同様に、検察は国税局との合同捜査で安倍派幹部などをひっくくることも視野に入れていいのではないか。そんな意見が、世間ではかなり大きいのだが、検察はこれで一件落着ということにしたいのだろうか。 大山鳴動して、大ネズミはお目こぼし、小ネズミ数匹とごきぶりゾロゾロでお終いでは、あまりに後味が悪い、悪すぎる。 検察は世論の怒りを追い風にして「脱税」で再捜査を目論んでいる、などという見方をする向きもあるけれど、それはやはり“うがちすぎ”だろう。ただし「検察審査会」が動いて「起訴相当」の意見を出せば、再捜査もあり得る。 『ドラゴン怒りの鉄拳』という映画があった。むろん、ご存じブルース・リーの大活躍カンフー映画である。今年は辰年、つまりドラゴンの年である。「アチョーアーッ!」という、あの怪鳥のような気合を込めた声を張り上げて、検察の“怒りの鉄拳”が甦るか? そうはならないだろうなあ……。 ああ、究極のブーメラン それにしても、安倍派5人衆(この呼び名がまた、出来の悪い時代劇の悪役みたいで不快だが)とかいわれていた連中の肝っ玉の小せえことよ。何が幹部だよ、“癌部”じゃねえか、と毒づきたくなる。 例えば世耕弘成氏。毎日新聞(1月24日付)。 自民党安倍派「5人衆」の一人、世耕弘成・前参院幹事長は19日夜、記者会見し、安倍派の政治資金パーティー裏金事件を巡る自身の政治資金収支報告書不記載について「秘書が報告しないまま、政治資金収支報告書の簿外で管理していた還付金について受領していたことを把握することは残念ながらできませんでした」と釈明した。その上で「私の管理監督が不十分だったという指摘は否定できない」と監督責任を強調し、「国民の皆様の政治不信を招き、関係者に多大なご迷惑をおかけしていることについて、心からおわびをもうしあげたい」と陳謝した。 5年間の不記載額は1542万円だったと説明。2012年に安倍内閣で官房副長官に就任して以来、経済産業相、参院自民党幹事長など「大変責任が重く、多忙な役職に就きつづけた」ため政治資金管理は「秘書に任せきりの状況」だったとした。(略) だいたい「還付金」って何だよ! まるで正当な金のように聞こえるが、要するに黒い「裏金」じゃないか。これも「自民党辞書(言い換え集)」に載っている言葉なのか! そして、ここでも例の「秘書が……」パターンのお出ましである。ふざけんなっ! と、でっかい喝を入れなきゃならない。だが、ここでかつて自分が書いたツイートが掘り起こされたものだから、そりゃ世耕サンの顔色も真っ青になるわ。 小沢幹事長不起訴? 会計システムまで構築し、収支報告時には、貴重な限られた時間を犠牲にして、担当秘書にひとつひとつ質問しながらじっくりと確認した上で書類を提出していることが、空しくなってきます。(2010年2月3日) こんな見事なブーメランも滅多にないね。 少し説明すると、小沢一郎氏の政治資金管理団体「陸山会」が所有していた不動産を巡って、それが隠し財産であると、2006年に「週刊現代」が報じた件で、小沢氏の秘書3人が市民団体により政治資金規正法違反容疑で告発された。 裁判は、2010年~14年に及んだ。3人は結局、執行猶予付きの有罪となったが、小沢氏は最終的に無罪となった(詳しい成り行きは省略する)。 この裁判の過程で世耕氏が発したのが、上記の“ツイート”だったのである。世耕氏自身は政治資金について「担当秘書にひとつひとつ質問しながらじっくりと確認……」とまで言ってしまっているのだから、今回の「政務多忙につき、秘書に任せっぱなし」は、いくら何でもひどすぎる、いや、アホすぎる。 むろん、ほかの“癌部”だって負けちゃいない。「5人衆」の西村康稔氏も萩生田光一氏も、そろいもそろって「秘書が」の合唱輪唱である。 ♬ひしょがひしょが ひしょひしょ うらがねひしょ~~♬ なんだかオウム教団の不気味な歌を思い出す。あれは ♬しょーこーしょーこー しょこしょこしょーこー♬ だったか。 こんな連中ばかりの派閥なのだから、安倍派解散は当然の帰結だろう。 だが「派閥解消」はどうも、岸田首相の“一発芸”に終わりそうだ。麻生派、茂木派、森山派は解散には否定的だし、解散を決めた二階派の大将だって「いずれ人は集まってくる」などと平然と述べている。 「まあここは、世間の目もうるさいことだし、とりあえず解散ってことで様子を見よう。人の噂も75日、政策集団として再結集すればいいよ」てなもんなのだろう。 できない(やらない)理由(リクツ) 能登半島大地震の後遺症(いや、まだ災害の真っ最中だが)は、なかなか解消されない。なにしろ、災害対策に没頭しなければならないはずの政府自民党がこんな有様なのだから、対策が滞るのも当たり前だ。 最近の各メディアの世論調査では、岸田内閣の支持率はほぼ20%前後で横這いのままだ。大災害発生時には、政府の対応策への期待値が高まり支持率が回復するのだが、岸田首相の目はまるで被災地に向いていない。何しろ現地入りが地震発生の2週間後だった。状況把握ができていないのだから、災害復旧は遅れる一方。だから支持率も回復しない。 SNS上では、いまだに山本太郎バッシングや政府批判を許さない連中のおかしな言動が続いている。ぼくのツイートも、けっこう絡まれている。そんな中で、ちょっと面白い記事を見つけた。 朝日新聞(1月20日夕刊)のコラム「藤田直哉のネット方面見聞録」である。ぼくは、ふむふむそうだよなと、うなずきつつ読んだ。 災害対応「できない理由」探すより (略)発災の当初に発せられた、ボランティアなどが殺到して渋滞が起こっているという情報は本当か、否か。現地からの写真には、混んでいるものも、すいているものもあり、ネット上で見ているだけでは真偽を判断するのは難しい。(略) それならヘリが行けないのはどうしてかという疑問に、「地面が割れていて着陸できない」「田んぼは軟弱で着陸できない」「気候が」「地形が」などと理由を説明する人が多数現れた。数日後、「できない」と言われたヘリ発着を自衛隊が次々と行った。 今回の地震の反応においては、「できない理由」を人々が自発的に語り、政府を擁護する現象が非常に印象的だった。そこではまことしやかに「素人が思いつくようなことは、専門家はちゃんと検討して、していない以上、理由があるのだ」という説明がなされていた。 政府や専門家がやること・やらないことは、いつも最善で理由があるという思い込みがあり、勝手に理由を探して正当化しているのだろう。(略) もちろん、「素人」の意見が常に正しいわけではないが、しがらみのない素人が言える意見も大事なのだ。 「できない理由」は、あるのが当然である。だが、そこを乗り越えないと、社会は良くならず、日本は停滞を続けてしまうのではないか。避難所の設備や環境も、阪神・淡路大震災のときと大きく変わっておらず、他の国と比較して劣悪だという指摘があるが、「できない理由」を探し改善を遅らせると、震災関連死の増加につながりかねない。(略) このコラムは、ここから類推して「少子化」や「政治とカネ」「芸能界の性加害問題」までにも言及している。 確かに、みんな同じ構造だと思う。 こういう問題が起きるたびに「少子化はジェンダー問題に起因する」とか「政治はカネがかかって当然」「芸能界はそんなところ」「面白さを否定するな」「売れないヤツのやっかみ」などと、権威や権力を擁護する意見がネット上に溢れる。 みんな、そんなに支配されたいのかなあ……と、ぼくなどは思う。 「寄らば大樹の陰」って、決してカッコいいもんじゃないけどなあ。 |
強力な「支配者」を批判し続けることは「素人」にとっては、時には無力感を感じてしまい、最後は「支配されたい」心境に陥ってしまうということに対しては、軽々に非難はできない。しかし、権威や権力を擁護する連中がこぞって「寄らば大樹の陰」に殺到すれば決して「大樹」ではなくなることは言うまでもない、とオジサンは思う。