昨日の新聞休刊日を意識したような、過去の故ジャニー喜多川の異常な性癖による未少年に対する性虐待事件に対するジャニー事務所の現社長の藤島ジュリー景子の弁明会見に対する国内メディアの反応が様々であった。
「ジャニーズ性加害問題、スポーツ紙&ワイドショーが「沈黙」破る 扱いには大きな差、「メディアの責任」踏み込んだ番組も」
「谷原章介 ジャニーズ性加害問題に厳しい表情も…コメンテーターに見解は求めず」
「玉川徹氏 性加害問題の〝検証〟を主張『ジャニーズの未来を決める』 羽鳥アナも同調」
共通するのは、安倍晋三に対する論評と同じく、死んだ者の過去は不として、故人をを強く批判することは避けるという全体の流れであった。
おそらくは、こんな恥ずかしい当時のジャニー喜多川の蛮行は多くのマスメディアも噂になっていたにもかかわらず、当時は指摘すらできず忸怩たる思いであったのかもしれない。
世間から見れば、みんな同じ穴のムジナとみられても反論できないことであった。
当日の記者会見に出席していた芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄はこう書いていた。
「ジャニーズから“書面”が届いた経験も。芸能記者がジュリー社長「謝罪会見」で胸がザワついた理由」
■ジャニー喜多川の“もうひとつの顔”を「知らなかった」は無理がある 『ジャニーズ事務所』藤島ジュリー景子代表取締役社長が昨晩21時、まるで『どうする家康』の放送終わりを待っていたかのようなタイミングで動画を配信し、故・ジャニー喜多川さんの性加害騒動について初めて姿を現し、自らの口で見解を示しました。 先月12日の元ジャニーズJr.、カウアン・オカモト氏の告発や、今月11日の『PENLIGHT (ペンライト)ジャニーズ事務所の性加害を明らかにする会』が事務所に検証などを求める署名約1万6000筆を提出したことを会見する等を受け、「事務所の見解及び対応については、今週末公式にお伝えさせていただきます」としていたジュリー社長の答えです。 芸能記者歴は長い私ですが、動いて喋っている(?)ジュリー社長を拝見するのはこれが初めてでした。 活動休止を決めた直後の『嵐』が全員でロサンゼルスに旅行に行った時や、事務所に在籍するタレントのスキャンダルや退所報道で何度か写真は目にしていましたが、昨晩の動画はそれとはまるで別人のような女性でした。 控え目な化粧に束ねた髪、白のインナーに濃紺のジャケット姿のジュリー社長は、どこかですれ違ってもスルーしてしまうような中年女性という印象でしたが、申し訳なさそうに何度も頭を下げる動作とは裏腹に、彼女の眼光からはこの動画を撮るために、おそらく何度も繰り返したであろうリハーサル疲れしか読み取れなかったのは私だけでしょうか。 まず私がこの動画で違和感を感じたのは、今回の告発をジュリー社長が“知りませんでした”とコメントしたことでした。 <ジャニー喜多川、メリー喜多川の二人だけであらゆることを決定していました>と言っていますが、20年以上も同事務所の役員でありながら、ジャニーさんの“もうひとつの顔”を知らなかったというのは常識的に考えて無理があり過ぎるように思うのです。 ■「死人に口無し」という状況へ逃げ込んでいるだけ そして2年前に亡くなった実母・メリーさんの名前を出し<彼女が心の底から「やっているはずがない、ありえない」そう思っていたからこそ…>と、ジャニーさんの風評に全く耳を貸さなかったとも弁明していました。 申し訳ありませんが私には<当事者であるジャニー喜多川に確認できない中で>の文言が…今ではメリーさんにも確認できないわけで、そこに逃げ込んでいるように思えてしまうのです。 さらにもうひとつ、今回の騒動で責任の所在を“社長の辞任”で表すと囁かれていたことに対しての<私が辞職する選択肢も考えました。ただ今すべきことはこの問題から逃げることなく(中略)二度と同様の問題が起こらないよう、既に着手し~>というコメントも意外でした。 社長職を辞任し会長職になったとしても、事務所の実権は名誉会長であったメリーさん同様コントロールできるわけで…社長職に~言葉は悪いですが~しがみついてみせたのはとても意外でした。 <ヒアリングを受ける方それぞれの状況や心理的負荷>を考えて第三者委員会の設置もないこの責任の取り方は、本気でこの問題に相対しているのかと疑ってしまうような、明らかにマイナスイメージだと思うのですが皆さんはどう思われますか? |
口先では「お詫びします」と言いながら、それを形に表せない藤島ジュリー景子代表取締役社長の辞任否定と、さらに第三者委員会の設置もしないという責任の取り方を痛烈に批判していた。
さて、テレビメディアではウクライナ問題というより「ロウ戦争」がすっかり旬を過ぎてしまったかのように、また、たまに登場する専門家らしき人物も厭戦気分からなのか、あまり関心がない様子が伝わってきている昨今である。
やはり、戦争を仕掛けながらも国民を疲弊させているロシア国内からプーチンに対する批判が外に漏れ始めているという。
「聞こえ始めた『プーチンはクソ馬鹿』の声。ロシア国内でも噴出する独裁者批判と“敗戦”の空気」
■プーチンは負ける。ロシア首脳部も国民もついに「敗戦」を覚悟し始めた理由 ウ軍は反転攻勢に出て、バフムトやアウディーイウカやボラレダラなどで、威力偵察や本格的な反撃をおこなっているようだ。特に、本格的な反転攻勢に出たのがバフムトであり、ロ軍の弱い所を攻めている。 また、ザポリジャー州やヘルソン州などの複数地点でも偵察に出ているし、攻撃準備をしている。 バフムト方面 ウ軍はバフムト郊外で本格的な反転攻勢に出ている。ウ軍の攻撃は諸兵科連合軍作戦であり、前線部隊にもパッドでウ軍全体の動きがわかるようにして連携を取る。これでロ軍は対応できない速度で攻められている。 郊外のクロモベのO0506道路の近接地域のロ軍陣地をウ軍第92機械化旅団が攻撃・奪還し、ロ正規軍は後退している。この方面には、ワグナー軍はいないという。ロシア国防省も12日「(バフムート北の部隊は)防衛ラインの安定性を高めるためベルヒフカ貯水池周辺の有利な位置を保持している」と後退を認めた。この方面では、ロ軍が総崩れの状態になり、立て直せるかが問題である。 イワニフスクでもウ軍第24突撃旅団がロ軍陣地を攻撃して、ロ軍を後退させている。ウ軍の戦車が至近距離で砲撃し制圧、その後歩兵がBMP-1から下車展開して、塹壕を掃討している。歩兵だけでは、戦車に対抗できないし、RPGは持っているが、戦車に当てるのは難しいようであり、ジャベリンのような優れた対戦車ミサイルをロ軍は持っていないようだ。これでは、戦車で蹂躙されるだけである。 もう1つが、ウ軍第3突撃旅団が、運河を渡河してクリシチョウカ方向に攻撃して、進撃中であり、ここを守っていたロ軍第72自動車化狙撃旅団の2個中隊が壊滅して、第72自動車化狙撃旅団全体が2kmほど後退した。取り残されたワグナー軍の500人も全滅したが、第72自動車化狙撃旅団がワグナー軍に撤退の連絡もないことで、孤立したからだとプリゴジンは言って、側面のロ軍旅団は、戦わずに逃亡したと、怒っている。 しかし、第3突撃旅団とはアゾフ連隊のことで、そこの指揮官は「真っ先に逃げ出したのはワグナーの兵士達で第72旅団の兵士達は包囲され降伏を受け入れるまで懸命に戦っていた。プリゴジンは嘘つきだ」と述べている。 ウ軍第3突撃旅団の一部は、クリシチョウカ市内に到達しているようである。このため、イワニフスク近郊の第72自動車化狙撃旅団全体は、既に包囲されている状態になっている。数千名のロ軍兵は、絶体絶命の状態である。ウ軍第3突撃旅団は、戦車T64や装甲車M113などで構成されている。 ここまでで、今年の2月に、ロ軍が手に入れた地域が、たった1日で取り返されたことになっている。ロ軍の弱さや装備のなさが、どうしようもないレベルであることがわかる。ロ軍が3ヶ月かかってとれた土地も、後数日で取り返される運命にあるようだ。 市内北側では、ウ軍は第2市立病院までロ軍を押し戻している。東側はワグナー軍は前進できずにいる。ヘッドマンスーパーマーケットでもワグナー軍は停滞している。 市内南側は、ウ軍の攻撃で、工業大学を取り戻している。しかし、工業大学の南側では、ウ軍がワグナー軍を押し戻したが、再度、ワグナー軍は第2小学校まで前進してきた。 ■バフムトに到着した攻撃の主役レオパルト2戦車隊 プリゴジンは、市内攻撃兵力をバフムト郊外側面の防衛に回さないと、逆包囲される可能性があると、危機感を持っているようである。このため、兵力不足で攻撃ができないようだ。 ウ軍は、西と南から市内のワグナー軍を逆包囲する作戦であり、プリゴジンの心配は当たっている。ウ軍がバークヒフカを取れば、バフムトを徐々に包囲し始めるだろうとプロゴジンは言う。 そして、攻撃の主役であるレオパルト2戦車隊が、バフムトに到着した。ここからが、春の攻勢を開始することになる。 しかし、米軍の高官は「ウ軍は待望の反攻作戦に向けて形成作戦を開始した」と述べているが、形成作戦自体は「敵を欺くためにも行われる」と付け加えており、一般人が「戦場で何が起こっているのか」を予測するのは本当に難しい。ということだそうだ。 バフムトでの反転攻勢は、欺くために行い、ザポリージャ州に展開するロ軍をバフムトに応援で送ると、今後はザポリージャ州が手薄になる。 ■プーチンを「幸福なじいさん」呼ばわりしたプリゴジン 前回からの続きでは、ワグナー軍は、ロ軍から弾薬が提供されることになり、バフムト攻撃を続行していたが、要求の10%程度しか弾薬が届かないとプリゴジンはクレームを付けた。 しかし、プリゴジンは9日、「我々が(バフムトの)陣地を離れたら、祖国に対する国家反逆罪になると明確に書かれていた」とロ軍幹部から言われて、渋々、バフムトにいる状態である。 これに対して、プリゴジンは、ロシアの戦勝記念日に公開した動画で「一人の幸福なじいさんがロシアによるウクライナ侵攻はロシアの勝利で終わると確信している。このじいさんが最終的にクソ馬鹿であることが明らかになれば、国はどうすればいい?戦争にどうやって勝てばいいのか?」と述べたが、バフムトでの戦闘を見ると、それが実感することになる。 プリゴジンは、後援者の一人である、ロシアの億万長者にしてプーチン大統領の「個人銀行家」ユーリー・コヴァルチュク氏と連絡が取れなくなったというが、この動画が影響している。 プーチンは、プリゴジンの言葉を聞いたら激怒すると思うが、しかし、これまでプーチンを支持していた戦争推進派が、幻滅している。そして、プーチンに愛想をつかした極右勢力が、最前線で勇敢に戦うプリゴジンを支持するようになっている。 しかし、ウ軍の大攻勢を受けて、バフムト死守の方向にワグナー軍はなっているようだ。プリゴジンの政治生命も危うい。それと、英国は、ワグナー軍をテロ組織に指定する方針だという。金融制裁を科すとされ、ワグナー軍の資金調達にも影響が出るとみられる。 このため、プリゴジンは、ジョイグ国防相に「バフムトに来て、ロ軍の状況を見ろ」と要求している。 それと、ロシアのミルブロガーによると、「ソレダル方向では、ウ軍は接触線全体(長さ95キロメートル)に沿って攻撃作戦を実施した。ウ軍は1,000人以上の軍人、最大40台の戦車と特殊装備を用いて26回の攻撃を開始した」。ロ軍は逃げ出すものがいるという。 ということで、ボダニウカからウ軍第56歩兵旅団が、ロ軍陣地を攻撃し、ここをロ軍第200独立親衛自動車化狙撃旅団が守っているが、後退するロ軍兵士に対して督戦的な行動を行っている。バークヒフカを取られるとバフムト逆包囲されることになる。プリゴジンの心配も分かる。 それと、ザルジニー軍総司令官とシルスキー陸軍司令官は、ともにバフムト地域で作戦指揮をしているようであり、ロ軍は、この2人を殺したと嘘の情報を流している。 しかし、ゼレンスキー大統領は最高司令官本部会議を開催し、「私たちは、シルスキー将軍の報告を聞いた。その部隊は圧倒的な力で敵を阻止し、さらには敵をある方向に押し戻したそうです」と発言した。 ■キーウへの攻撃で露呈したロシアの巡航ミサイル枯渇 その他方面 クレミンナ方面では、セレブリャンスクの森方向にロ軍は攻撃したがウ軍に撃退されている。 アウディーイウカ方面でも、プレボマイスクにウ軍は攻撃したが、ロ軍の砲撃で、損害を出し撤退した。逆にロ軍は要塞に攻撃したが失敗している。 ロ軍は、マリンカとノボミハイリフカに攻撃して来たが、ウ軍は撃退している。ウ軍はノボドネツクの川を渡河し攻撃して、ロ軍は、後退している。ここからマリウポリまでは、一直線であり、マリウポリのロシア人や親ロ派住民は、逃げ出している。ここが本命であるとみるが、まだ分からない。 ロシア支配地のルハンシク市が長距離攻撃された。ウ軍はミサイルシステム「グロム(フリム)」が使用されたとロ軍は主張した。攻撃されたのは、機械製造工場と弾薬保管拠点と石油貯蔵所のようだ。 ドニプロ川東岸や中州のウ軍拠点をロ軍は砲撃している。しかし、ベリスラフにウ軍が集結して、ドニプロ川に大量のウ軍小型船が集結し、水陸両用車も目撃されているという。 ロ軍は、9日朝にかけて巡航ミサイル25発をキーウなどに発射し、うち23発が迎撃された。5月9日は戦勝記念日であり、戦果が欲しいが、巡航ミサイルが枯渇していて、100発も打てないようだ。 ■ウクライナに供与された真のゲームチェンジャー ウ軍は、ロ軍への反転攻勢を前に、準備段階に当たる「形成」作戦を開始したと、米軍や欧米当局の高官が明らかにした。 形成作戦の内容には、部隊の進軍に備えて戦場の状況を準備するため、武器集積所や指揮所、装甲車、火砲を攻撃することで、大規模な諸兵科連合作戦の前に行われる標準的な戦術だ。 しかし、ゼレンスキー大統領は11日、欧米から約束された軍事支援のさらなる到着を待つ必要があるため、反攻開始には「もう少し」時間が必要だとの認識を示していた。 それと戦争には、後方支援も必要であり、ドイツのラインメタル社がウ軍戦車を修理・製造する合弁会社をウクロボロンプロム社と設立した。長期戦になると、ラインメタル社は考えているようだ。 それと、ウクライナ国防省は月12日、国産戦車「オプロート」を国内企業ウクロボロンプロムに発注すると発表した。「オプロート」は、既存のT-80UD戦車をベースにウクライナが開発した重量50t超の主力戦車で、いくつかのモデルが存在し、主砲だけ見てもロシア規格の125mm滑腔砲とNATO規格の120mm滑腔砲の2種類が存在する。 この戦闘で効果があるのは、英国が射程距離250km以上の巡航ミサイル「ストームシャドウ」をウ軍に提供したことである。空対地ミサイルなので、ポーランドとスロベニアのMIG29を改修して、改修後ウ軍に供与して、この戦闘に間に合ったようであり、これで、クリミア大橋を破壊できることになった。 この供与に対して、「イギリスによるミサイル供与は破壊と人的犠牲の点で、紛争をさらに深刻化させる」とロシア外務省が非難した。 米高官も、ストームシャドーは「射程の観点から見て真のゲームチェンジャー」であり、ウクライナが開戦当初から要求してきた戦闘能力を与えるものだとした。 しかし、ウ軍はロシア国内への攻撃には使えないという。 もう1つ、ウ軍のHIMARSの命中精度が下がっているのは、ロ軍の電子戦装置によるが、スタンドオフデコイジャマー「ADM-163B MALD」をウ軍が使用しているが、これを米国が極秘に供与したようである。使用方法は、スタンドオフデコイジャマーを放ち敵防空網を撹乱して、その隙に本命のミサイル攻撃ないし航空攻撃を行う流れになる。ルハンシク市の長距離攻撃に使用されたようだ。 もう1つが、11日に、ウ軍兵の訓練に使う米主力戦車エイブラムスがドイツに到着した。ここから訓練が開始する。 ゼレンスキー大統領はいつまで待つのあろうか。このエイブラムス訓練後まで待つとすると、9月以降迄待つことになる。 ・・・中略・・・ ■「敗戦」の方向に傾くロシア国内の世論 5月9日の対独戦勝記念日に、プーチンの演説や軍事パレードなど恒例の催しが行われた。プーチンはロシアの崩壊を狙う西側に対し祖国を守るための戦争であることを強調し、あたかも被害者のようにした。そして規模を縮小した軍事パレードは外国メディアの取材を許可せず、現役の戦車も航空機も登場しないものだった。 プーチンは10日、予備役の民間人を招集して軍事訓練を行うことを認める大統領令に署名したが、予備役を集めて志願兵にしたいようである。兵員不足が起きていて、戦線を維持できない状態である。 そして、欧州通常戦力(CFE)条約の破棄に向けた法令に署名した。欧州通常戦力条約は通常兵器の上限を定める軍縮合意であるが、既にロ軍は通常兵器を大幅に失い軍縮している状態である。 それと同時に、ロシアのペスコフ大統領報道官は、ウクライナでの軍事作戦について「非常に難しい」状況だが、今後も続けるとの立場を示した。「特別軍事作戦が進行している。非常に難しい作戦で、当然ながら特定の目標は1年で達成した」と述べた。 それと、12日、ペスコフ大統領報道官は、西側メディアのプーチンへの直接取材やインタビューなどを原則拒否するにした。「真実を伝えようとする姿勢が見られない間は彼らと話さない」と述べた。 このあたりが、ロシア上層部でもウ軍に負ける可能性を見始めているように感じる。 そして、ロシア国民もかなり不安になっていると独立系世論調査機関『レバダセンター』の副所長は言う。「4月の世論調査で75%が“戦争を支持しロシアが必ず勝利すると信じている”という結果が出ている。 しかしこれは表面的な結果だ。より深い分析をすれば国民はこの戦争に不安になっていることが分かる。不安が圧倒的に多い。どんなウ軍の反転攻勢があるのかわからない。反転攻勢とは単なる戦闘ではなく、弱いウ軍に抵抗できないロシアの威厳に対する攻撃でもある。そもそも何のために、この戦争を始めたのかと国民が考え始める」という。 この調査報告書では、ウクライナの反転攻勢を心配している人が62%。欧米からの武器供与を心配している人も77%。何より今後難しい局面が来る、これまでより大変なのはこれからと考えている人が過半数いる。どんどん状況が厳しくなっているという受け止めが感じられるという。敗戦の方向にロシア国内では世論が傾いている。この傾向は、プリゴジンの発言も影響しているようだ。 このような不安から、ロ軍の元大佐イーゴリ・ストレルコフ氏らが創設した民間団体「怒れる愛国者クラブ」が12日、ウクライナ侵攻は「停滞している」としてプーチン政権を批判した。ロ軍の戦いぶりを「受け身に回っていて、作戦の目的が達成できていない」と訴えた。「戦略と目的がはっきりせず、勝利に必要な手段を使っていない」と指摘。社会のあらゆる力を総動員すべきだと述べた。 ■ルカシェンコは昏睡状態か。唯一の支持者失うプーチン ・・・中略・・・ ■中央アジアサミットにロシアを呼ばず。プーチンを見限る習近平 NATOのストルテンベルグ事務総長は10日、東京に連絡事務所を新設するために日本政府と協議しているとした。中国は、NATOの日本進出を危惧しているようだ。 中国は、秦剛外相を欧州に派遣している。背景には、米中の対立激化から欧州を引き離そうとする中国側の思惑があり、米国のやり方に従えば欧州の利益が損なわれると警告している。しかし、NATOの日本進出となる。 中国は、4月CPIが前年比0.1%(前回0.7%)へと減速して、デフレの状態になりそうだ。経済も低調であり、欧米企業の撤退も「反スパイ法」拡大で加速している。このため、経済面を考えるなら、欧州を引き留めたいようである。 このため、中国は特別代表をウクライナ・ロシアなど5か国に派遣して、和平交渉の仲介役を果たして、中国の威信を上げたいようである。 9日の対独戦勝記念日にもロシアに友好的なメッセージも送らず、反対に、中国の船舶は、ロシアのザルベジネフチとペトロベトナムの合弁会社ベトソフペトロの「04-03」ブロックに入り、ロシアの権益を障害していた。 5月19日からは、中央アジアサミットで、中国と中央アジア諸国との首脳会談も予定しているが、ロシアを招待していない。 このように、中国は非常に微妙な外交を展開している。 ・・・後略・・・ 戦争の時代になり、日本でも、有事に輸入が止まるなど国内で食料が不足する事態に備え、農林水産省が農産物の増産を農家や民間事業者に命令できる制度をつくる方向で検討を始めた。 さあどうなりますか? |
「どうなるか」はおそらく軍事専門家でもわからないであろう。
国内では米国から旧式のトマホーク500発も買わされると一時は大騒ぎになっていたが ウクライナのような状況では少しでもロシアに対抗できる優れた兵器がのどから手が出るほど必要なのかもしれなう。
少なくとも上記の文中には「戦争オタク」ならばワクワクするような ドイツ、英国、米国からの武器があふれている。
・BMP-1
・RPG
HIMARS
・ジャベリンのような優れた対戦車ミサイル
・戦車T64や装甲車M113
・レオパルト2が
・T-80UD戦車をベースにウクライナが開発した重量50t超の主力戦車
・「ストームシャドウ」・・・「射程の観点から見て真のゲームチェンジャー」米主力戦車エイブラムス
まさにNATOとロシアの消耗戦の様相が顕著となっており、今週末の広島G7で集まる各国の首脳の背後には自国の軍需産業が控えており、おいそれと「武器供与」をやめることができないのであろう、とオジサンは思う。