新型コロナウイルス感染症の日本国内第5波が感染の波の後期に入ったようである。
1日の死亡者数の7日間移動平均は9月13日に極大値の64.9人を記録し、以後減少へと向かった。
9月13日の7日間移動平均値は9月7日から13日までの7日間の平均なので、実際には9月10日の数値を代表していると解される。
したがって、「第5波の中期は9月10日で終わった」という」という分析によれば都内の1日の感染者数も漸減するはずである。
もちろん一気にゼロまで下降することはありえず、先週からの3連休は各地の行楽地では、「3連休最終日、各地で人出増加…ラーメン店主『コロナ前のGW並み』」ということから、この影響が2週間後に現れる可能性もある。
それにしても、昨日の都内の感染者数が302人で前週の同一曜日だった13日の611人から6割近く減少した形となった。
これも「ワクチンの接種率が上がってきたからだ」と菅義偉あたりは喜んでいるかもしれないが、実際は、
「東京都、新規感染者302人 大幅減も慎重論『なぜ減少したか誰も分からない』」 らしい。
しかし、あくまでも東京都が発表した数値なので国民には確認するすべがないことは確かである。
そのため、こんな記事の信憑性が高まってくる。
「コロナ“隠れ陽性者"は東京都発表の3倍超!モニタリング検査抑制の罪とリバウンドの火種【独自試算】」
すでに「死に体内閣」の菅義偉は、もうやることないから「卒業旅行」に渡米するらしく、帰国後渡米成果(?)を発表する記者会見で緊急事態宣言の解除日程をするらしい。
「緊急事態宣言“全て"解除を検討 首相訪米後に最終判断へ」
総裁選不出馬表明後は、すでに引退」したかの行動らしいく、メディアももはや「過去の人」扱いなのだろう。
本来ならば、国内での緊急事態宣言がすべて解除された後ならばわかるのだが、「入国後に国の宿泊施設での待機 3日間に緩和 今月20日から 政府」とは時期尚早であろう。
さて、最近大阪の感染者数や大阪府知事の言動があまりメディア(首都圏メディア)に取り上げられなかったようだったが、SNSではあいかわらず「イソジン小僧」は「口だけ・いうだけ番長」らしい。
その番長のツイートを、30万人以上以上のフォロワーを持つ江川紹子が珍しく評価していた。
第6波を見据えた対応を先導している。好き嫌いではなく、よい政策はよい、ダメはダメ、と評価すること、よいものに学ぶ姿勢が大事。 https://t.co/i1XFpQm5C5
— Shoko Egawa (@amneris84) September 17, 2021
ところで、イソジン小僧が大見えを切ったこのツイート。
自宅療養者に抗体カクテル療法を全国で初試行
— 吉村洋文(大阪府知事) (@hiroyoshimura) September 17, 2021
→本日から、厚労省と協力し、自宅往診による抗体カクテル療法の試行実施を開始しました。情報を共有し、全国に広がればと思います。診療所等による自宅療養者への往診、早期介入、早期治療、重症化を防ぐ。往診医師に感謝です。 https://t.co/QFSdahwaae
おそらく江川紹子本人は吉村洋文のことは決して「好き」ではないのだろう。
しかし「よい政策はよい」と、今回の番長のツイートは評価していたようである。
ただ医療現場をはじめとして決して「よい政策」ではないとの批判があった。
大阪の医療者の方の声です🥺https://t.co/CR45kqKn5l
— misago14k (@misago14k) September 18, 2021
ここに至る経緯を考えれば、とてもじゃないが褒める気にはなりませんね。江川さんのおっしゃることは「教育勅語の中にもいい言葉がある」というのと同じに聞こえます。
— atsushinosuke10 (@akkun7010) September 17, 2021
「第六波を見据えた対応」として抗体カクテル療法を挙げるなら、抗体カクテル療法は感染初期の治療法なので、少なくとも第五波並みの感染拡大しても大量PCR検査と早期隔離を十分にできる体制が取れることが前提では。それができなければ評価すべきでない。
— October June (@OctoberJune) September 17, 2021
江川さん、吉村知事はこのコロナ禍において数々の『全国に先駆けた』政策をぶち上げてきました。
— ヂェーン (@0203F) September 17, 2021
彼の仕事はぶち上げるまでです。
どうか過去の政策とその結果を検証してから評価して下さい。
大阪府民の多くがマスコミぐるみの吉村維新に苦しめられています。
どうやら江川紹子は大阪維新の会が支配する大阪府政の実情をよく調査もせずに評価したのかもしれない。
先週からの3連休中に現地からのインタビューがニュースに流れていたが、その中には「もうワクチン打ったからどこへ出かけても大丈夫」という声が聞こえてきた。
こんな人には、こんな記事を紹介しておく。(時間的に余裕のある人向け)
「イスラエルでの世界最大の研究で「ワクチン接種者はデルタ株から保護されない」ことが明確に。コロナ自然感染者との比較で、接種者は「感染率は13倍、症候性発症は27倍、入院率は8倍」という数値が…」
「自然感染での免疫が最大の防御となる」ことが確定した研究 今回ご紹介するイスラエルの研究は、もう「決定打」といえるものだと思います。 この論文は、コロナ自然感染での免疫を持つ人との比較で、 「ワクチンを接種した人はデルタ株から著しく保護されない」 ことが示されたものです。 まあ、今、イスラエルは大変なことになっているんですが、世界最速最大のワクチン接種キャンペーンを展開した人口 900万人のこの国では、今、「世界最大規模のデルタ株の災害」に見舞われています。 イスラエルでは、昨年 12月からワクチン接種が始まり、非常に早い段階で成人の多くがワクチン接種を受け、現在では成人の人口の 8割(NHK)が二回のワクチン接種を終えていますが、ここにきて、「パンデミックが始まって以来、最大級の感染確認数となっている」のです。 今がイスラエルの第何波目なのか、もうわからないですが、過去最大の新たな感染確認数(8624人)を記録したのは今年 1月17日でしたが、8月26日に、8237人を記録し( 7日移動平均)、過去最大値に近づいています。 上昇ぶりが激しいですので、今後数日中には過去最大を更新すると見られます。それに伴い、入院、ICU 搬送も増加しており、イスラエルでは、新たな重症コロナ患者の入院ができない状態となってきているようです。 なお、このイスラエルのことは最近よく取り上げますが、「他の国のこと」として取り上げているわけではないです。 イスラエルでは、主にファイザー社製ワクチンが用いられていますが、日本なども含めて、 「同じようなワクチンを大量に接種した国では、おそらく同じようになる」 と考えられるのです。 以下の記事などでも書いています。 「日本でのADEの修羅場の到来時期が、イスラエル、アメリカ、あるいは、アイスランド等のワクチン優等国の状況からわかってきた」 同じようなワクチンというのは、ファイザー社ワクチンやモデルナ社ワクチンなど mRNA ワクチンのことです。 そして、この災厄の中にあるイスラエルから発表された研究論文が、 「なぜ、ワクチン大量接種後に、感染が拡大していくのかの理由」を示していたのです。 イスラエルの「 250万人 」のデータベースを調査した規模の大きな研究です。 その内容は、以前のコロナ株に《自然感染》して治った人と比較して、ワクチン接種した人は、デルタ株に対して、感染率で 13倍高く、症候性コロナを発症する確率が 27倍高く、入院率は 8倍高かった。 というものでした。 二倍、三倍の話ではなく、「ワクチン接種した人々は、デルタ株に対して、非常に脆弱である」という事実が浮かび上がってしまったのです。 コロナに対しては、ワクチンより「自然感染による免疫のほうが強い防御を獲得する」ことが明確となっています。 250万人分のデータ分析ということで、ここにはなかかな異論が入る余地はないと思われます。 論文は以下にあります。 Comparing SARS-CoV-2 natural immunity to vaccine-induced immunity: reinfections versus breakthrough infections SARS-CoV-2自然免疫とワクチン誘発免疫の比較:再感染と突破感染 この論文は、今、世界中で話題となっていまして、科学誌サイエンスでさえ、ややザワついた状態で以下の記事を出していました。部分的にでも論文の内容を否定することができなかったと見られます。 Having SARS-CoV-2 once confers much greater immunity than a vaccine 過去にコロナに自然感染していた方がワクチンより強い免疫が得られていた サイエンスの記事の冒頭は、以下のようなものです。 イスラエルの大規模な研究によると、SARS-CoV-2 感染後に発生する自然の免疫保護は、ファイザー社ワクチンの 2回接種よりもコロナウイルスのデルタ変異体に対する保護のかなり多くを提供することがわかった。 発表されたデータは、かつて SARS-CoV-2 に自然感染した人たちは、ワクチン接種を受けた人たちよりもデルタ株に感染したり、デルタ株により症状を発症したり、深刻な状態で入院したりする可能性がはるかに低いことを示した。 それにしても……今さら……とは思います。何しろ、世界で、何億あるいは十何億人、日本で数千万人が「すでに接種している」のですから。 接種していない状態に戻ることなどできないのです。 その中で、「打てば打つほどデルタ株から保護されなくなることがわかった」と言われても……。 ・・・中略・・・ ファイザー社、あるいはモデルナ社のワクチンを大規模に接種した国(国民の半数以上などが二度の接種を終えているなど)は、そのすべてで同じことが起きてしまいます。 起きる「かもしれない」ではありません。 もはや仮定や推測ではなくなったと思われます。 これは、ADE (抗体依存性増強)とかそういう問題以前の話であり、 「ワクチンを接種すると、デルタ株からの保護が弱くなる」 ということですので、今後の日本では、時間の経過とともに、「感染者はワクチン接種者が完全な主流になる」と言わざるを得ないと思います。 それが始まる時期はわからないとはいえ、イスラエルと日本の「人口における二度接種者の率」の期間の差を見れば、曖昧にはわかります。 いずれにしても、冬までには確実だと思われます。 また、イスラエルのデータでは、重症化率も接種者で非常に高いですので、入院、重症などを含めて、それも接種者がほとんどになると見られます。 これが本格的に始まった場合、対処しようがあるのかどうなのかわからないですが、接種された方も、接種されていない方も、どちらも「今後を覚悟する」必要があります。 また、まあ……こんなブログで書いても仕方ないのですが、本来なら、日本の政策立案者と医療当局者の方々は、このこと(ワクチン接種者による感染爆発と重症事例の増加)に対して、事前に何らかの予測を持っておかないと、その場合は医療崩壊だけでは済まないかもしれません。 今回のこのことは、陰謀論とか何とかではなく、「今回のイスラエルの論文」と「現在のイスラエルの状況」を照らし合わせてみれば一発でわかることです。 政策立案者と医療当局者の方には、もうあまり時間は残されていません。 そして、mRNAワクチンを大規模に接種した国家それぞれで、現在のイスラエルと同様のことが起きた場合、世界規模で混乱が再び発生する可能性があります。 |
この記事の実証はできないのだが、「ワクチン至上主義」の菅義偉が、「接種希望者全員に11月までに2度の接種をしていただく」と言っていたので、そのころには上記の記事の信憑性が明らかになるかも知れない、とオジサンは思う。