新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
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茶番の総裁選より総選挙が心配な自民党の焦り

2021年09月20日 12時08分00秒 | 衆院選挙

自らの「せこい」行動がきかっけで2016年、公私混同問題で辞職した元都知事の舛添要一が、元自民党のベテラン議員OBとしてなのか、「舛添要一氏『岸田総裁なら“疑似政権交代”のような雰囲気出せる』」と週刊ポスト2021年10月1日号で御託を並べていた。
 
この中で「疑似政権交代」という言葉が出ていたので、今までの自民党の「疑似政権交代」の歴史を振り返ってみる。
 
◆1960年安保条約で国論を二分した岸信介の後に池田勇人が登場して「寛容と忍耐」「所得倍増」を訴えて、国民の厭戦気分に乗じた。
 
◆ベトナム戦争への加担の可否でやはり国論を二分した佐藤栄作の後には「今太閤」と呼ばれた田中角栄が登場して、「日本列島改造論」をぶち上げて、国民の関心を政治から金儲けに 走らせた。
 
◆その田中角栄が金脈問題で辞任に追い込まれると、直ちに三木武夫、福田赳夫、大平正芳、中曽根康弘が壮烈な権力闘争を展開して連日メディアを賑わせた。   
 
◆歴史的な低支持率で退いた森喜朗の後任を選ぶ総裁では、橋本龍太郎、麻生太郎、亀井静香を抑えて小泉純一郎が「自民党をぶっ壊す」と広言して国民的人気を得てその後首相になった。
 
このような自民党の今までの「疑似政権交代」を見てみると、国民の耳目を集めることで前政権の失政の総括を忘れさせるという手法を繰り返してきたことがわかる。
 
個々にはいろいろと問題がありながらもそれなりの「役者」がそろっていた自民党ならではの政治劇であった。
 
それならば、現在総裁選を戦っている(?)連中にそんな政治劇ができるのか。   
 
ありえないがゾッとする冗談?を選挙コンサルタント・政治アナリスト(ジャッグジャパン代表)の大濱﨑 卓真が、こんなツイートを飛ばしていた。


自民党員もかなり若い世代が増えてきたので長老の狙い通りに事が進むとは限らず、総裁選の後の総選挙を考えると、かなり危機感を持っている自民党の首脳がいるようだ。
 
それは、あまりにもの菅義偉の体たらくで最低の内閣支持率になり、コロナ禍の対応を口実として退任表明したが、2年余り続く自粛を「強要」された国民の静かな怒りはかなりのエネルギーとなり、それが総選挙に現れることである。
 
ましてや9月8日の野党5党による「野党共闘」発足と共通政策の発表したことにより、今までの野党共闘よりはるかに「共産党」の存在が大きくなったことにより、共産党への攻撃が表に出てきたようである。
 
その先鞭をつけたのが9月10日のTBS「ひるおび」という昼の情報番組における、弁護士崩れの自称国際弁護士八代英輝による「共産党に対するデマ発言」だった。
 
そしてそんな動きに呼応するかのような怪しい警察の動きが明らかになった。
 
その前に、2年前に起きたこんな事件があった。
 
松本伊代と早見優はなぜ『線路立ち入り』で送検されたのか?
 
記事によると、松本が早見と2人で線路上を歩く写真をブログに投稿し、それを見た市民の通報がきっかけだったらしく、危険を伴う線路立ち入りは、当然責められるべき行為で京都府警に鉄道営業法違反の疑いで書類送検されたということであった。
 
線路内に入りしばらく写真を撮っていた行為は明らかに危険であり鉄道営業法違反の疑いはまぬかれない。
 
それでは、線路内ではなく地元の人も使っている「勝手踏切」を横断しただけで鉄道営業法違反の疑いで書類送検されたという話は今まではありえなかったのだが、その当事者が共産党の議員だったということが波紋を広げている。
   
『撮り鉄』共産・山添拓議員、線路立ち入り『道と勘違い』…書類送検」  
 
そもそもこの記事も讀賣新聞からなのでおそらくは公安か官邸あたりからリークされたらしい。
 
早速、現地写真を添付したツイートが流れていた。

明らかに恣意的な警察権力の動きであったが、こんな藪蛇になれば面白い。

こんな危惧をするひともいる。

いまでの野党共闘では、かつての民主党から小池百合子の策動に乗って分裂した希望の党の参加した連中が、その後民進党や国民民主党になり、立憲民主党との合併で再度分裂した国民民主党などの動きから、自民党は高を食っていた。
 
しかし共産党が独自政策をひとまずひっこめ共通政策で合意しまとめ上げたことの意味は決して侮れないと、自民党の選対連中の危機感から発生した今回の山添議員の書類送検問題ではなかったのだろうか、とオジサンは思う。

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