新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

ことごとく75年前の夏 似てきた日本の惨状

2020年08月04日 12時07分48秒 | 安倍晋三

「二転三転、支離滅裂、七転八倒だ」と酷評されても仕方がない政府の腰のふら付き方。
 
お盆は帰れる?帰れない? 揺らぐ政府発信 西村氏『控えて』菅氏『気をつけて』
 
お盆の帰省、安全?危険? 閣僚の発言に食い違い」  
 

            【東京新聞より】 
 
すでに両親を見送ってしまったオジサンには帰省する田舎なんぞはないのだが、地方から都会に出てきて一所懸命働いて、盆休みにやっと帰省できるという若者はいまでも多くいる。
 
しかし今年の夏は少々趣が異なるなり、「規制はしないが帰省は気を付けて」ということになりそうである。
 
西村康稔経済再生担当相も菅義偉官房長官もけっして感染拡大を奨励しているわけではないだろう。
 
もっとも「Go To トラベル」で地方に旅行に行く中には一緒に出掛ける高齢の親の資金援助を受ける若夫婦もいることであろう。
 
東京都の感染者状況の発表はおおむね3日前の結果がメディアに載るが、一時1日の感染者数が400名を超え、200名台だと少ないくらいに感覚が麻痺してしまった。
 
しかし2020年8月3日 21:00時点の「検査陽性者の状況」によれば、危うい状態が続いているようである。

   
 
指定感染症の場合は陽性患者は隔離することが決められているにもかかわらず、病床数不足から病院以外の陽性者がこんなにいる3。 
  
◇宿泊療養 422 人
◇自宅療養 524 人
 
東京都が借り上げたホテルに422人入っているらしいが、病院ほどの監視の目が行き届かないらしい。
 
さらに自宅療養者がホテルより多いのは、便利さと家族による世話が受かられるという観点からは心情的に理解できる。
 
しかし現実的には一般の日本の家屋での陽性者の家族を完璧に隔離することは不可能であろう。
 
それが「家庭内感染」につながる可能性が高い。
 
危険なのは、「入院・療養等調整中 957 人」という数である。
 
病院にもホテルにも自宅でも療養できない陽性者は一体どこでどんな生活をしているのか気にかかる。  
        
どうやら万策尽きた小池百合子はこんなことを言い出す始末。
 
小池知事「高齢者と同居者は歯磨き粉分けて」…東京で258人感染

  
  
それでは安倍政権はどんな対策を練っているのかと思えば「無策」であった。
 
政府・与党、臨時国会は10月以降 早期召集要求応ぜず

おいおい! もし「政権批判とうけとめるならば正面から堂々と反論すればいいだけの話。
 
余るにもお粗末な愚作の連発で官僚が「答弁書を用意できない」のではないかと勘繰ってしまう。

毎度のことながら、過去にも安倍政権が窮地に立たされた時、臨時国会を開かずその後内閣支持率が回復したという、政権側の歪んだ成功体験があるからであろう。   
 
まさか日本には存在しないだろう雲上人は下界の民の生活には興味がないのだろうか。
 
“コロナ・ショック”で27万企業が廃業の危機(20/08/03)」 


“コロナ・ショック”で27万企業が廃業の危機(20/08/03)


 
こんな政権が続けば最後は火を見るより明らかであろう。
  
何から何まで嘘ばかり 安倍首相の舌を抜かなきゃ国民破滅
 
■ことごとく75年前の夏と似てきた日本の惨状
 この政権はとにかく責任逃れのためなら、何から何まで嘘ばかり。コロナ対策の失敗を指摘されるたび、嘘も方便でゴマカし続け、責任回避を繰り返す悪辣さである。
 例えば、PCR検査に向けた「37・5度以上の発熱が4日以上続く」なるルールだ。4日間の自宅待機中に容体が悪化して亡くなるケースが相次ぐと、加藤厚労相は「発熱4日以上は検査要件ではない」と居直った。
 加藤は「あくまで受診の目安として示した」「受診の1つの基準のように(とらえられた)。我々から見れば誤解」と言い張った。さも誤解したのは「保健所や国民のせいだ」と言わんばかりの態度を忘れてはいけない。でなければ「37.5度ルール」で亡くなった方々は報われない。
 安倍が緊急事態宣言の解除時に自画自賛した「日本モデル」も「虚飾」に過ぎず、たった2カ月程度でアッサリ瓦解した。給付金を出し渋り、補償なき自粛を要請しながら、多くの人々が従った背景にはコロナ禍で強まる同調圧力と「感染した人は自業自得」という自己責任論の蔓延があったに過ぎない。高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)が言う。
PCR検査数も少なく、過度なロックダウンもしない日本がなぜ、感染を抑えられるのか。当時も海外メディアは懐疑的でしたが、安倍首相は『日本モデル』に酔いしれ、サッサと国会も閉じてしまった。案の定、人々の気が緩み、政権の『経済を回す』という音頭取りもあり、感染者数がジワジワ拡大すると、『夜の街』や政治に関心の薄い若年層に責任を押しつけ、ひたすら傍観。何ら対策を打たないうちに、東京から地方都市へ、若者から高齢者へと感染がみるみると広がってしまった。官邸の無策は『日本モデル』と胸を張った首相のメンツを潰したくないとの忖度もはたらいたのではないでしょうか
 浮かれていた安倍官邸は対米開戦直後の旧日本軍を彷彿させる。真珠湾攻撃と東南アジア各地の戦果が華々しく伝えられ、戦勝ムードに沸いていた頃である。
「日本の戦争指導者について、政治学者の丸山眞男氏は〈自分で或るプロパガンダのためのスローガンを出しながら、逆に自分たちがスローガンに捲きこまれて宣伝と現実と区別できなくなる〉との言葉を残しています。安倍首相が『(コロナの)流行をほぼ収束させた』と豪語した“戦勝ムード”の中、政権は『日本モデル』のスローガンにとらわれ、感染拡大の現実を直視できなかったとしか思えません。偶然の勝利に悦に入るうちに、アッという間に事態は悪化し、責任回避に嘘に嘘を重ねる姿も、旧日本軍との共通項です」(五野井郁夫氏=前出)
■責任をなすりつけられる“お飾り”専門家
 もはや後戻りできないと観念でもしているのか、この政権は“お目付け役”の専門家でさえ、嘘とゴマカシに活用する。「Go To トラベル」の「東京外し」について、西村大臣は新型コロナ分科会の専門家に意見を求め、「了解をいただいた」として実施したが、これも嘘のようだ。
 分科会の尾身茂会長は先月29日に国会で、「Go To トラベル」の開始時期について「拙速に結論を出さない方がいい。判断を延ばしたらどうかと申し上げたが、採用されなかった」と答弁。西村に慎重論を退けられたことを暴露した。
 安倍政権はハナから結論ありき。しょせん、専門家なんて責任をなすりつけるための“お飾り”に過ぎない。むろん、尾身氏らも政権にケツをまくらない限り、暴走の加担者のそしりは免れない。法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう言った。
状況は日々刻々と悪化しているのに『Go To』ひとつ中止できない安倍政権には、暗澹たる気持ちになります。一度、始めたら止められない、科学的根拠や学術的観点を無視した政権のコロナ対策は、まさに戦前の軍部そのもの。ブレーキ役を担うべきメディアも『今日の感染者』と、センセーショナルな数字の“大本営発表”を無批判に垂れ流すだけ。独自の視点でデータを検証したり、政権の嘘を指摘することはありません。このままだと先の大戦と同様、誰が見ても大きな被害が生じない限り、政権の暴走は止まらないと危惧しています。なぜ、国民は黙っているのか。戦前・戦中と違って今の時代は政権に説明責任を求めても罰せられることはありません。『臨時国会を開いて事態を明らかにせよ』とひたすら求め、決起すべきです
 安倍の舌を抜かなきゃ、75年前の8月と同じく国民は破滅だ。

 
安倍晋三は8月6日と9日には、「安倍首相、広島・長崎の原爆式典参列へ」ということらしい。
 
過去の「75年の節目の年に当たり、原爆の犠牲となった方々のみ霊に哀悼の誠をささげる」と表明するらしいが、おそらくはこんなことであろう。

それよりも、自分の無策や駄策、そして数々の嘘について国民に丁寧に詫びることが求められるのだが、「息を吐くように嘘をつく」安倍晋三の舌を抜いても何枚もある舌では無理だろうな、とオジサンは思う。
  
   
 

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