「ヒトラーを支えると6人の側近たち」の中でもヒトラーの右腕と言われたのがヘルマン・ヴィルヘルム・ゲーリング。
この男は数々の「迷言」を残している。
「国民の自由を達成し、国家の力を確保するためなら、多少の快適さをあきらめてもたいして大きな犠牲ではない。軍備を増強すればするほど、我々の安全は保障され、攻撃される可能性も減少する」
「もしあなたが、十分に大きな嘘を頻繁に繰り返せば、人々は最後にはその嘘を信じるだろう」
「国民は常に指導者たちの意のままになるものだ。
簡単なことだ。
自分達が外国から攻撃されていると説明するだけでいい。
そして、平和主義者については、彼らは愛国心がなく国家を危険に晒す人々だと公然と非難すればいいだけのことだ。
この方法はどの国でも同じように通用するものだ。」
21世紀になってもこんな言葉が亡霊のように通用しているのが最近の日本なのかもしれない。
もっとも現在の日本にはヒットラーみたいな頭の良い「独裁者」はおらず、現実にはその側近連中が頭の悪い独裁者気取りの男の代弁をしており、そんな人物を日本では「補佐官」と呼んでいる。
そんな補佐官は「虎の威を借る狐」の如く振る舞ったり、時には出張中に熟年不倫観光もするほど忙しいらしい。
クリスマスイブの朝に、沖縄タイムスが、「首相補佐官、米軍ヘリパッド建設で便宜打診か 『海外案件は何でも協力』内部メモを本紙が入手【メモ全文あり」という記事を出した。
和泉補佐官は菅義偉官房長官の側近とされるが、これに対しては、いつもの如く、「菅長官『承知せず』 首相補佐官から企業への便宜打診メモ 米軍ヘリパッド建設」といういつものダンマリ戦術であった。
残念ながら在京大手マスメディアは取り上げていなかったが、東京新聞が後追い取材をしていた。
<高江ヘリパッド協力拒否覆す 首相補佐官が便宜示唆> 2019年12月27日 朝刊 東京新聞 ![]() Jパワーの海水揚水発電所(手前)と官邸が使用を求めた建屋(右奥)=沖縄県国頭村で(沖縄ドローンプロジェクト提供) 沖縄県東村(ひがしそん)高江の米軍ヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)建設を巡り、和泉洋人(いずみひろと)首相補佐官が2016年9月、建設現場の隣接地域に施設を所有する電源開発(Jパワー、本社・東京)の会長を官邸に呼び、建設への協力を求めていたことが明らかになった。本紙が入手したJパワーの内部文書には「海外案件は何でも協力しますから」と記されており、協力の見返りに同社の海外事業への支援を伝えていた。 (望月衣塑子) 和泉氏は政府のインフラ輸出の司令塔。当初は協力を断っていた同社に「本件は官房長官直結で私が仕切っている」と菅義偉(すがよしひで)官房長官の存在を強調しながら、便宜を示唆し、翻意を迫っていた。同社は面談後に要請に応じた。 当時、高江のヘリパッド建設に反対する住民らの抗議で資材を積んだトラックが出入りできず、自衛隊のヘリを使った資材搬入などが行われていた。建設現場に隣接する国頭村安波(くにがみそんあは)にはJパワーの「沖縄やんばる海水揚水発電所」(同年七月廃止)があり、沖縄防衛局は同社に施設使用を要請したが、同社は地元との関係を優先し、断っていた。 内部文書や関係者の話によると、和泉氏は同年9月14日午前、Jパワーの北村雅良会長と官邸で会談。官邸側の官僚一人と同社幹部も同席した。 和泉氏は「米国政府は、日本政府は沖縄関連で何もしていないと見ている。本件は日本政府も汗を流している証拠として、20年間、放置されていた件を動かした。反対派の活動もかなりのもので、あと3カ月で完成させるには、JPから建屋、水、燃料タンクなどの協力を得たい」と施設の利用を要請。さらに「一省庁の問題ではなく、国の問題。懸念は理解するが、中立とか言うのは勘弁してください」と述べた。 ![]() ◆「国の要請」と承諾 北村会長は「協力すると、悪者扱いされるのはつらいところ」と懸念を示しながらも「国の強い要請と受け止める」と承諾。和泉氏は「ありがたい。海外案件は何でも協力しますから」と、海外事業への支援の姿勢を示した。 会談後、同社は同年10月から建設が終了する同12月まで、建物内外での建設作業員らの宿泊・休憩所の設置、シャワー室の設置、トイレの使用を認めた。 Jパワーは取材に「防衛局から要請があり、施設の一部の利用を認めた」とする一方、「海外事業で官邸の協力を得ているものは一切ない。(和泉氏が)そのような発言をしたのか否か、全く分からない」と話す。 防衛省の担当者は「米国との合意に基づき期限内に建設を終える必要があった。補佐官には現場の状況を含めて報告していた。海外案件の協力は管轄外なので分からない」と話す。 和泉氏はファクスで「ヘリパッド事業は防衛局所管の事業なので同局にお問い合わせ下さい」と回答した。 ![]() |
「高江ヘリパッド内部文書 首相補佐官『反対は活動家だけ』」


【東京新聞より】
2年半前には当時加計学園の獣医学部新設計画について、文部科学省の前川喜平前事務次官に対して「総理は自分の口から言えないから、私が代わりに言う」との趣旨の発言をした和泉洋人首相補佐官。
そして今回は、「本件は官房長官直結で私が仕切っている」と菅義偉官房長官の存在を強調しながら、便宜を示唆したという。
まさに21世紀の、「ヒトラーを支えると6人の側近たち」のゲーリング気取りである。
しかしゲーリングの最後を見るまでもなく、「虎の威」が借りられなくなった狐の末期は哀れであろう、とオジサンは思う。
【付録】カジノ疑獄関連のツイートをいくつか紹介しておく。
まずは、逮捕された小物政治屋。
早朝、記者のスマホに秋元議員がかけてきました。「はした金はもらわねえよ。あり得ねえよ。ほんとばかたれ」「1億、2億なら別だが俺は正面から堂々ともらうんだから」「地検ははしゃぎすぎだ。こんなことで身柄拘束しやがって。徹底して戦ってくるわ」。数時間後逮捕です。https://t.co/LX6Upy7obs
— 小川一 (@pinpinkiri) 2019年12月25日
時間とともに徐々に登場人物が増えてくる。
カジノ疑惑
— くおん (@JoRuimama) 2019年12月25日
自民・秋元衆議院議員逮捕
自民・白須賀衆院議員の地元事務所を家宅捜索
キーマンとされる中国企業顧問紺野氏は秋元氏、白須賀氏の他にも複数の自民党議員とも接点が
木原政調副会長や安倍首相の実弟、岸信夫議員の名も
そして、そのキーマン紺野氏の父親は維新・室井参院議員
??ゲンダイ pic.twitter.com/fXKlWjQMD4
秋元カジノ疑惑【安倍首相「実弟」岸信夫議員の名も飛び出した】キーマンの華麗なる政界人脈 白須賀議員とは何度も「飲み会」 目下、キーマンと目されているのが、中国企業の顧問だった日本人男性K氏だ。秋元と中国企業トップが講演した2017年8月のシンポジウム開催を主導した...(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/Mu12tC1Adh
— KK (@Trapelus) 2019年12月24日
IR汚職事件がどんどん拡大! 安倍首相の実弟・岸信夫議員と贈賄容疑者のツーショット写真も|リテラ
— 但馬問屋 (@wanpakuten) 2019年12月26日
“実弟が贈賄で逮捕されたブローカーと癒着していた”となれば、安倍首相もただではすまないだろう。
二階幹事長と菅官房長官が本丸だとの見方も根強くある。
いけ?!! https://t.co/MGpRfAwnck
政治家12人のリストぉぉ pic.twitter.com/KCG5bPVFZQ
— チャ? ???? (@Ju4u7JzZ2gksZq7) 2019年12月26日