新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

五輪開催呪縛者がアスリートたちを追い詰めてしまう

2021年05月10日 12時02分40秒 | 利権ビジネス

先週末の世論調査結果が、政府党広報誌と揶揄される讀賣新聞から発表されていた。
 
政府のコロナ対応『評価』最低23%、内閣支持43%・不支持46%…読売世論調査」  
 
東京五輪『中止』59%、『開催』39%…読売世論調査
 
菅義偉内閣として、専門家たちの的確で、かつ科学的な助言を素直に聞き入れて、確固たるCOVID-19の感染拡大防止対策をしていれば、その結果として内閣支持率は上がり、国民も五輪開催賛成者が増えていたのであろう。


さて、ひと昔の12年前の3月に発生した事件がある。
 
元財務官僚で小泉政権のブレーンであった元東洋大学経済学部の高橋洋一教授(当時:53歳)が温泉施設から高級腕時計と現金を盗んだと報道された。
 
いくつかの報道や特集記事もあったが、「『高橋洋一教授、窃盗事件』の不可解」と題したブログも当時はあった。
 
それから3年たって高橋洋一自身がこんなインタビューに答えていた。
 
 
元財務省官僚の高橋洋一氏、窃盗事件・逮捕は財務省批判への権力による謀略か!? それとも…!? 2012年、岩上安身が高橋氏本人に直撃!! 謎に包まれた事件の真相をたぐり出す!!

結局事の真相は闇の中なのだが、少なくともまっとうな人間ではなかったらしい。
 
そして最近はコロナ禍の中で、あえて怒りを買うような炎上ツイートを発していた。

このツイートに対しては多くの批判が殺到していた。

現在も「コロナ陰謀論」をまき散らす輩が少なくないが、「さざ波」発言は医療の現場で日夜奮闘している人々にさらにダメージを与えるようなことであった。
 
なんとか五輪開催に向けての実績づくりと世論の喚起を狙って昨日、無観客の新国立競技場で開催された陸上競技の東京五輪テスト大会はなんとも異様な雰囲気だったという。
 
それは競技場の外では「オリンピック反対のシュプレヒコール」が飛び交っており、新国立競技場近くでの五輪反対デモは初めてかもしれなかった。
 
TBSが五輪テスト大会をライブ放送 競技場に飛び込む「オリンピックより命だ」のシュプレヒコール

警察はデモ隊が立ち止まってシュプレヒコールをあげることを認めず、力づくで前進させた。=9日、新国立競技場外周 撮影:田中龍作=
 
 30万人を超えるオリンピック反対署名を嘲笑うように、JOCやマスコミは五輪開催に向けて既成事実を積み重ねる。
 きょう9日は新国立競技場で陸上競技の五輪テスト大会があった。TBSはそれをライブ放送した。
 今や国難としか言いようがないオリンピックに突き進むさまは、戦争末期の日本の指導層と瓜二つである。「撃ちてしやまん」「進め一億、火の玉だ」の決戦標語さえ聞こえてくるようだ。
 あの時代に戻してはいけない。オリンピックより人命や国民の生活が大事だ・・・ごく常識的な人々が新国立競技場の外周を回るデモ行進をした。
 

スタジアムに音楽がかかっていなかったら、テレビ局が効果音を入れていなかったら、デモ隊のシュプレヒコールは茶の間まで飛び込んでいた。=9日、新国立競技場外周 撮影:田中龍作=
 
 TBSがライブ放送を始めたのは午後6時30分から。6時にスタートしたデモが盛り上がり始めた頃だ。
 デモ隊のシュプレヒコールがライブ中継に薄っすらと飛び込んだ。TBSは競技場のスタンドに響く音楽とライブ放送に被せる効果音と人気アナのおしゃべりでシュプレヒコールを掻き消そうとした。
 4月に長野であった聖火リレーで、住民が沿道から「オリンピック中止だ」と叫んだ声をNHKが消した。それと同じだ。
 今回のデモには、これまでで最多の海外メディアが取材に訪れた。
 日本のテレビ局がオリンピックに反対する国民の声をなかったことにしようとしても、海外メディアが日本国民の悲鳴を世界に発信した。
 

「東京オリンピックは開かれると思うか?」と尋ねると、AFPの記者は「思わない」と答えた。=9日、新国立競技場外周 撮影:田中龍作=

 
こんなデモに対して、勇気ある発言をしていたアスリートがいた。
 
陸上・新谷仁美が国立周辺での反五輪活動に言及『デモは当然』『どう寄り添っていけるか』」  
陸上の女子1万メートル東京五輪代表の新谷仁美(33=積水化学)が〝アスリートの在り方〟について熱弁を振るった。
 新谷が陸上の東京五輪テスト大会(9日、国立競技場)に出場する傍ら、周辺では大規模な抗議デモが行われ「オリンピックを即刻、中止しろ!」などの声が飛び交っていた。
 この件について質問が及ぶと「ニュースで拝見しました。デモは当然。これはコロナ関係なく、この状況じゃなくても、スポーツに対してネガティブな意見を持っている方は当然いる。その人たちの気持ちにどう寄り添っていけるかが重要だと思う」と口にした。
 その上で「彼らも同じ国民なので、私たちスポーツ選手は国民の理解と応援があって成り立つ職業なので(五輪を)反対している人も応援してくれる人もすべての人の理解を得るためには、寄り添う必要がある。国民の意見を無視してまで競技をするのはアスリートではない。応援してくれる人たちだけに目を向けるようでは、私は胸を張って日本代表ですとは言えないです」と私見を述べた。
 最後には「自分たちさえよければいいのでは通用しない。そこは私たちアスリートが応えていかないといけないし、競技で結果を出せばいいってわけではない。伝えられるところは自分の言葉で伝えることが大事だと思う」と締めくくった。


まさに心あるアスリートたちには葛藤があるのだろうが、組織委員会会長のこんな無神経な発言がまたもや波紋を呼んでいた。
 
橋本会長 IOC『別枠』ワクチン接種に理解求める 特権批判も『アスリートファースト』

先ほどの「デモは当然」と理解を示していた新谷仁美は、ワクチン接種に関して「個人の意見だが、どの命に対しても、大きい、小さいは全くない。アスリート、五輪選手だけがというのはおかしな話。優先順位をつけること自体がおかしい話。どの命も守らないといけない。平等に考えていただきたい」   
 
陸上】ワクチン優先接種に賛否 新谷仁美『どの命も守らないといけない』
 
どうやら「おかしな話」をしている五輪開催呪縛から逃れられない連中が、アスリートの立場を苦しめているとなれば、まさに本末転倒な話であろう、とオジサンは思う。
  

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