シネマ・ベティで「天安艦沈没」を観ました。たしかに、北朝鮮による攻撃の証拠とされる魚雷やそこに記された文字、あるいは米軍の行動、韓国政府の説明や発表資料等々、疑問が多いことはわかりました。しかしそれにしても、韓国ではこのような事件を見るにしても歴史を見るにしても、その人の政治的・思想的な立場で見方が大きく変わるということがあまりにも多いということを痛感します。つまり、「自分がそうであってほしいと思うように見る」ということです。「真実の追求」よりも自分の側の利益や願望を意識的に優先するのか、それとも対立する側どちらも「真実の追求」をしていると思い込んでいるのか? で、私ヌルボとしては、そこらへんをかなり割り引いて自分のアタマで考えるしかありません。また、この映画はカナリオ企画配給だし・・・。あ、北朝鮮映画の上映とかを一手にやっているとこです。
最近動員数トップを独走している「ワンドゥギ」について。原作小説の映画化で少し気にかかっていたことはワンドゥギ少年の父親についてです。身体障碍者ということですが、具体的には低身長症(小人症)です。小説では<ナンジェンイ(난쟁이)>という言葉を用いています。
【「ワンドゥギ」の登場人物(原作小説より)。左端がワンドゥギ、その右が母(ベトナム人)。右から3人目が父、2人目が担任の糞トンジュ】
この父親に、どういう俳優を起用しているのかなと思いましたが、「義兄弟」等々に出演のパク・スヨン(身長165㎝)でした。(しかし障碍者という設定にはなっています。)
★★★ Daumの人気順位(11月8日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
①るつぼ(韓国) 9.5(2083)
②折り梅(日本) 9.4(21)
③ワンドゥギ(韓国) 9.3(1404)
④ナデルとシミン 9.2(27)
⑤ヘルプ 9.2(115)
⑥ウォリアー 9.1(48)
⑦ただあなただけ(韓国)9.1 (669)
⑧願い(グザーリシュ) 9.0(160)
⑨リアル・スティール 8.9(857)
⑩BIUTIFUL ビューティフル 8.5(23)
⑤、⑥、⑧、⑩が新登場です。
⑤、1960年代、公民権が承認される前のアメリカ南部が舞台のドラマ。ブリッジをしに多くの女性がやってくる家庭で家政婦(ヘルプ)として働く黒人女性エイベリンは、一人息子を白人が運転する車に轢かれて亡くしたためそこで働いています。当時としては「ふつう」に黒人に対しての差別感が強い人たちの中で、大学生活を終えて故郷に戻り地元紙のライターの仕事を得た独身女性スキーターは、ヘルプとして働いている人たちのことを書こうとエイベリンにヘルプ(手伝い)を頼むが・・・、という社会的なテーマをコメディ・タッチで描く。ちょっとイメージわかないかも・・・。日本では来年3月公開予定とのこと。
⑥、元ボクサーだった父の教えを受け、総合格闘技大会に参戦する男の闘いを描くスポ魂ドラマ。主人公はイラクからの帰還兵、父親は元アルコール依存症で、妻や子に家庭内暴力をふるっていた・・・、と、いかにもの設定だなあ。フンイキは予告編で→コチラ。日本公開は未定です。
⑧、インド映画で、原題は「Guzaarish(グザーリシュ)」。「願い」という意味だそうです。韓国題は「청원(請願)」。主人公の男は、過去のマジシャン時代の事故がもとで、首から下がまったく動かない。しかし彼は周りで支援してくれる人たちにも恵まれ、ラジオのDJとして人々に生きる希望を与え続けています。しかしある日、彼は弁護士に、裁判所に「願い」を出してくれと頼みます。その願いとは・・・。うーむ、これは観た人みんな絶賛してますよ! ヌルボも観たいなあ。日本では公開しないの!?
⑩、日本では6月に公開されていますが、ヌルボは観てません。バルセロナの下町を舞台に、死を間近に控えた男と、その子供たちとの愛の物語。韓国題は「비우티풀」。
【専門家による順位】
①手のとどく限り(韓国) 9.0(1)
②ナデルとシミン 8.0(8)
③四つのいのち 7.5(2)
④ツリー・オブ・ライフ 7.2(10)
⑤ヘルプ 7.1(6)
⑥るつぼ(韓国) 6.7(8)
⑦ワンドゥギ(韓国) 6.7(5)
⑧豚の王(韓国) 6.7(4)
⑨最終兵器 弓(韓国) 6.5(6)
⑩スリー 6.5(5)
新登場は⑤と⑧。
⑤は上述しました。
⑧は、今年の第16回釜山国際映画祭で最高の話題作に選定された韓国アニメ。<NPO!「日韓次世代交流映画祭」公式ブログ>の記事によると、「会社が不渡りを出した後、衝動的に妻を殺害した男が15年前の中学時代の友人を見つけ、当時の事件を話しながら過去を追うミステリー物」とのことです。「中学時代、力と暴力、親の財力などで分けられた階級社会を、暴力的かつ強烈に」描いた、というあたりが専門家好み? 韓国題は「돼지의 왕」。(下はポスター)
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[11月4日(金)~6日(日)] ★★★
「ワンドゥギ」が3週目もダントツ1位
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・封切り日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・上映館数
1・・ワンドゥギ(韓) ・・・・・・・・・・・・10/20・・・・・・・・・・・649,373・・・・・・・・・・・2,577,402・・・・・・・・・683
2・・リアル・スティール ・・・・・・・・10/12 ・・・・・・・・・・・278,385・・・・・・・・・・・2,547,142・・・・・・・・・444
3・・カップルズ(韓)・・・・・・・・・・・・11/02 ・・・・・・・・・・・163,130 ・・・・・・・・・・・・212,904・・・・・・・・・452
4・・In Time・・・・・・・・・・・・・・・・・・10/27 ・・・・・・・・・・・104,234 ・・・・・・・・・・・・433,998・・・・・・・・・329
5・・ただあなただけ(韓) ・・・・・・・10/20 ・・・・・・・・・・・・74,145 ・・・・・・・・・・・・920,073・・・・・・・・・327
6・・Mr.アイドル(韓) ・・・・・・・・・・・11/03 ・・・・・・・・・・・・37,081・・・・・・・・・・・・・・52,955・・・・・・・・・393
7・・ヘルプ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11/03 ・・・・・・・・・・・・36,572・・・・・・・・・・・・・・53,405・・・・・・・・・188
8・・ザ・キック(韓・タイ) ・・・・・・・・・11/03 ・・・・・・・・・・・・25,414・・・・・・・・・・・・・・32,153・・・・・・・・・177
9・・願い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11/02 ・・・・・・・・・・・・23,557・・・・・・・・・・・・・・37,883・・・・・・・・・215
10・・ジョニー・イングリッシュ・・・・11/02 ・・・・・・・・・・・・19,604・・・・・・・・・・・・・・23,049・・・・・・・・・155
気休めの報酬
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。
「ワンドゥギ」が今週も他を圧倒して1位。累積動員数も「リアル・スティール」を抜きました。
今週の初登場は3・6・7・8・9・10位の6作品と半数を超えるものの、6~10位はドングリの背比べ。
3位、個性の強い5人の男女がカップルになる過程を描いたコミックロマンス。男3人に女2人、・・・って1人余るよねー。興味がある人は公式サイトで予告編等見てください。(→コチラ)。韓国題は「커플즈」。
6位、韓国最初のアイドルグループの誕生秘話を扱ったコメディ。エンターテインメント業界の最大手のスターミュージックに反旗を翻すチャンピオンミュージックが、“ろくでなし”たちを集めて国民的アイドルを育てる・・・。どれくらい現実に沿ってるのかな? 韓国題は「Mr. 아이돌」。
7位は上述。
8位、テコンドーの国家代表メダリストだったムン・サボムはタイのバンコクでテコンドー道場を開いています。妻も子どもたちもなかなかの使い手です。ある日、タイ王朝の伝説の刀を盗み逃走している石頭一党と出くわしたムン一家は、彼らを制圧、秘刀を取り戻してタイ国民の英雄になりますが、喜びもつかの間、石頭一党に末っ子が誘拐されて絶体絶命、はたして・・・というアクション映画。YouTubeに予告編あり。(→コチラ。) 「マッハ!!!!!!!!」とか「チョコレート」とか、タイの武術映画は大好きなので、これも期待しちゃおうかな? (って、日本公開の可能性はあるのか?) 韓国題は「더 킥」。
9位は上述しました。
10位、2003年公開の「ジョニー・イングリッシュ」の続編。Mr.ビーンことローワン・アトキンソンが007ばりの英国の諜報部員となり活躍するコメディ。日本では来年1月21日公開です。韓国題は「쟈니 잉글리쉬2:네버다이」。
最近動員数トップを独走している「ワンドゥギ」について。原作小説の映画化で少し気にかかっていたことはワンドゥギ少年の父親についてです。身体障碍者ということですが、具体的には低身長症(小人症)です。小説では<ナンジェンイ(난쟁이)>という言葉を用いています。
【「ワンドゥギ」の登場人物(原作小説より)。左端がワンドゥギ、その右が母(ベトナム人)。右から3人目が父、2人目が担任の糞トンジュ】
この父親に、どういう俳優を起用しているのかなと思いましたが、「義兄弟」等々に出演のパク・スヨン(身長165㎝)でした。(しかし障碍者という設定にはなっています。)
★★★ Daumの人気順位(11月8日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
①るつぼ(韓国) 9.5(2083)
②折り梅(日本) 9.4(21)
③ワンドゥギ(韓国) 9.3(1404)
④ナデルとシミン 9.2(27)
⑤ヘルプ 9.2(115)
⑥ウォリアー 9.1(48)
⑦ただあなただけ(韓国)9.1 (669)
⑧願い(グザーリシュ) 9.0(160)
⑨リアル・スティール 8.9(857)
⑩BIUTIFUL ビューティフル 8.5(23)
⑤、⑥、⑧、⑩が新登場です。
⑤、1960年代、公民権が承認される前のアメリカ南部が舞台のドラマ。ブリッジをしに多くの女性がやってくる家庭で家政婦(ヘルプ)として働く黒人女性エイベリンは、一人息子を白人が運転する車に轢かれて亡くしたためそこで働いています。当時としては「ふつう」に黒人に対しての差別感が強い人たちの中で、大学生活を終えて故郷に戻り地元紙のライターの仕事を得た独身女性スキーターは、ヘルプとして働いている人たちのことを書こうとエイベリンにヘルプ(手伝い)を頼むが・・・、という社会的なテーマをコメディ・タッチで描く。ちょっとイメージわかないかも・・・。日本では来年3月公開予定とのこと。
⑥、元ボクサーだった父の教えを受け、総合格闘技大会に参戦する男の闘いを描くスポ魂ドラマ。主人公はイラクからの帰還兵、父親は元アルコール依存症で、妻や子に家庭内暴力をふるっていた・・・、と、いかにもの設定だなあ。フンイキは予告編で→コチラ。日本公開は未定です。
⑧、インド映画で、原題は「Guzaarish(グザーリシュ)」。「願い」という意味だそうです。韓国題は「청원(請願)」。主人公の男は、過去のマジシャン時代の事故がもとで、首から下がまったく動かない。しかし彼は周りで支援してくれる人たちにも恵まれ、ラジオのDJとして人々に生きる希望を与え続けています。しかしある日、彼は弁護士に、裁判所に「願い」を出してくれと頼みます。その願いとは・・・。うーむ、これは観た人みんな絶賛してますよ! ヌルボも観たいなあ。日本では公開しないの!?
⑩、日本では6月に公開されていますが、ヌルボは観てません。バルセロナの下町を舞台に、死を間近に控えた男と、その子供たちとの愛の物語。韓国題は「비우티풀」。
【専門家による順位】
①手のとどく限り(韓国) 9.0(1)
②ナデルとシミン 8.0(8)
③四つのいのち 7.5(2)
④ツリー・オブ・ライフ 7.2(10)
⑤ヘルプ 7.1(6)
⑥るつぼ(韓国) 6.7(8)
⑦ワンドゥギ(韓国) 6.7(5)
⑧豚の王(韓国) 6.7(4)
⑨最終兵器 弓(韓国) 6.5(6)
⑩スリー 6.5(5)
新登場は⑤と⑧。
⑤は上述しました。
⑧は、今年の第16回釜山国際映画祭で最高の話題作に選定された韓国アニメ。<NPO!「日韓次世代交流映画祭」公式ブログ>の記事によると、「会社が不渡りを出した後、衝動的に妻を殺害した男が15年前の中学時代の友人を見つけ、当時の事件を話しながら過去を追うミステリー物」とのことです。「中学時代、力と暴力、親の財力などで分けられた階級社会を、暴力的かつ強烈に」描いた、というあたりが専門家好み? 韓国題は「돼지의 왕」。(下はポスター)
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[11月4日(金)~6日(日)] ★★★
「ワンドゥギ」が3週目もダントツ1位
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・封切り日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・上映館数
1・・ワンドゥギ(韓) ・・・・・・・・・・・・10/20・・・・・・・・・・・649,373・・・・・・・・・・・2,577,402・・・・・・・・・683
2・・リアル・スティール ・・・・・・・・10/12 ・・・・・・・・・・・278,385・・・・・・・・・・・2,547,142・・・・・・・・・444
3・・カップルズ(韓)・・・・・・・・・・・・11/02 ・・・・・・・・・・・163,130 ・・・・・・・・・・・・212,904・・・・・・・・・452
4・・In Time・・・・・・・・・・・・・・・・・・10/27 ・・・・・・・・・・・104,234 ・・・・・・・・・・・・433,998・・・・・・・・・329
5・・ただあなただけ(韓) ・・・・・・・10/20 ・・・・・・・・・・・・74,145 ・・・・・・・・・・・・920,073・・・・・・・・・327
6・・Mr.アイドル(韓) ・・・・・・・・・・・11/03 ・・・・・・・・・・・・37,081・・・・・・・・・・・・・・52,955・・・・・・・・・393
7・・ヘルプ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11/03 ・・・・・・・・・・・・36,572・・・・・・・・・・・・・・53,405・・・・・・・・・188
8・・ザ・キック(韓・タイ) ・・・・・・・・・11/03 ・・・・・・・・・・・・25,414・・・・・・・・・・・・・・32,153・・・・・・・・・177
9・・願い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11/02 ・・・・・・・・・・・・23,557・・・・・・・・・・・・・・37,883・・・・・・・・・215
10・・ジョニー・イングリッシュ・・・・11/02 ・・・・・・・・・・・・19,604・・・・・・・・・・・・・・23,049・・・・・・・・・155
気休めの報酬
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。
「ワンドゥギ」が今週も他を圧倒して1位。累積動員数も「リアル・スティール」を抜きました。
今週の初登場は3・6・7・8・9・10位の6作品と半数を超えるものの、6~10位はドングリの背比べ。
3位、個性の強い5人の男女がカップルになる過程を描いたコミックロマンス。男3人に女2人、・・・って1人余るよねー。興味がある人は公式サイトで予告編等見てください。(→コチラ)。韓国題は「커플즈」。
6位、韓国最初のアイドルグループの誕生秘話を扱ったコメディ。エンターテインメント業界の最大手のスターミュージックに反旗を翻すチャンピオンミュージックが、“ろくでなし”たちを集めて国民的アイドルを育てる・・・。どれくらい現実に沿ってるのかな? 韓国題は「Mr. 아이돌」。
7位は上述。
8位、テコンドーの国家代表メダリストだったムン・サボムはタイのバンコクでテコンドー道場を開いています。妻も子どもたちもなかなかの使い手です。ある日、タイ王朝の伝説の刀を盗み逃走している石頭一党と出くわしたムン一家は、彼らを制圧、秘刀を取り戻してタイ国民の英雄になりますが、喜びもつかの間、石頭一党に末っ子が誘拐されて絶体絶命、はたして・・・というアクション映画。YouTubeに予告編あり。(→コチラ。) 「マッハ!!!!!!!!」とか「チョコレート」とか、タイの武術映画は大好きなので、これも期待しちゃおうかな? (って、日本公開の可能性はあるのか?) 韓国題は「더 킥」。
9位は上述しました。
10位、2003年公開の「ジョニー・イングリッシュ」の続編。Mr.ビーンことローワン・アトキンソンが007ばりの英国の諜報部員となり活躍するコメディ。日本では来年1月21日公開です。韓国題は「쟈니 잉글리쉬2:네버다이」。