以前に比べて、新記事upのペースが落ちてきているのは、ネタがないのではなく、ありすぎで、1つの記事がまとまりきらないうちにどんどん新ネタが溜まってくるからです。
まあ、軽い記事にしてどんどん処理すればいいんですけどね。
私ヌルボ、Twitterをやらないのは、1日単位の生活でもせわしないのに、分単位の情報発信となると心も身体もついていけないと思うからです。
しかしこの際、最近気になっているネタの整理を兼ねて、Twitter風に私ヌルボ及び韓国の現況報告をします。
▼関内駅付近、足下にヤマモモの実(下写真)がたくさん落ちている。以前鎌倉プリンスHの前の道でも見たが、街路樹として首都圏でも時折見かける。郷里徳島では県の木。高知では県花。実は黒っぽくなるほど美味。食べられるということはあまり知られていない。徳島or高知の業者による通販価格はけっこういいお値段。
▼韓国語ではヤマモモを소귀나무(または속나무)という。韓国ウィキによると、済州島の漢拏山の南麓くらいしか見られないようだ。しかしウィキの写真のヤマモモは美味しそう。
▼渋谷イメージフォーラムで上映中のエチオピア映画「テザ 慟哭の大地」(ハイレ・ゲリマ監督)は圧倒的! プログラムにある佐藤忠男先生の文によれば、1984年のアフリカ映画祭の時、委員長だった佐藤先生は、ゲリマ監督の「三千年の収穫」を上映するとともに、彼を日本に招待したそうだ。イメージフォーラムでの上映は24日まで。
▼ヒューマントラストシネマ渋谷。「見えないほどの遠くの空を」は、20:50からの1回だけの上映だが、60席中の約8割が埋まっている。今どきの若者は人生の第1ハードルあたりでこんなにも右往左往してるのか、なんてことはあえて書かないが、って書いちゃったか。皮肉に非ず。上の世代(私ヌルボも含めて)がこんな世の中にしちゃったんだし・・・。しかし清新さが感じられる映画で○。榎本監督に対するQ&Aの記事もイチイチうなずける。(この映画の作り手やファンの若者たちは「テザ」を観てどう思うのかな? あるいは「鯨とり」等は?)
▼5月11日に初台の東京オペラシティ・アートギャラリーに<李禹煥と韓国の作家たち>を観に行く。「東洋的抽象」を体感。無機的な幾何学的な線や図形の構成でなく、HPにあるように、自然との交感を感じさせる。6月26日まで。徐京植「ディアスポラ紀行」(岩波新書)にも李禹煥(と文承根)のことが記されていた。
▼「現代詩手帖」3月号の「日本・中国・韓国・台湾4誌共同企画 越境するアジア――東アジアの詩は、いま」について。90年代以降韓国の小説が大きく変化してきたように、詩も変わってきた、という当然のことに気づいてなかった・・・。以来、ブログ記事にまとめようと思いつつ、いつしか3ヵ月経過。
▼上の関連で金芝河の現況を調べ始めてつい深入り。日本での知名度1位(たぶん)の韓国詩人金芝河は、10年以上前から東学に没入してウルトラ民族主義者になってることはあまり知られてなさそう。上記「ディアスポラ紀行」に関連記事あり。延世大の金哲教授は金芝河を指してファシストとさえよんでいる。
▼5月、「毎日新聞」の連載「戦後日本の青春」(?)で川村湊氏が1967年10月8日の羽田事件で死亡した京大生山崎博昭のことと、彼の大手前高校時代の同窓・佐々木幹郎の詩「死者の鞭」のことを記していた。ちょうど金芝河からの連想で彼のことを調べていた矢先。
▼佐々木幹郎の大手前高校時代、同じマル研に山崎博昭、三田誠広、岩脇正人、岡龍二らがいた。1967年10月8日の羽田事件で山崎博昭が死亡。「死者の鞭」が書かれたのはその1週間後。
▼1973年佐々木幹郎は国分寺市へ転居。近くに中上健次(1946~92)が住んでいて、2人は国立駅北口の白十字でよく会っていた。中上は10.8羽田事件の時弁天橋にいた。
▼中央公論社の元編集者、宮田毬栄(まりえ)は、金芝河が筆禍事件で拘束された時、国際救援活動に乗り出した。あるブログ記事によると、宮田が協力を要請した日本の文学者のうち、「やろう」と同意したのは小田実一人だったという。宮田は「戦友別盃の歌」で有名な詩人大木惇夫の娘。北九州市立松本清張記念館館長。
▼「傷痕に咲いた花」(2004.毎日新聞社)で金芝河は次のように書いている。
「二人の日本人男女が目の前にはっきりとクローズアップされてきている。」
「私の命を救ってくれた恩人、宮田毬栄女史」と「悲しい反逆の生についての貴重な予感を私に与えてくれた小説家、故中上健次氏」。「美しさの極致である毬栄女史と被差別民衆出身であり醜さの圧倒的活力である健次氏」。
▼在日の編集者・久保覚(1937~98)は、「中上健次は軽蔑に値する」とまで中上を痛罵している。
▼金芝河は、韓国を代表する大河小説「土地」で知られる女性作家朴景利の娘婿になっている。
▼4月26日午後10時15分頃、韓国KBS1ラジオの「シン・ソンウォンの文化読み」を聴いていたら、「アンケート調査によると、韓国人が一番会いたい国内作家は孔枝泳(コン・ジヨン)、外国作家はフランスのベルナール・ウェルベルだった」というニュースを報じていました。
▼「女性東亜」6月号は興味深い記事が一杯! 「カンプルの「善良な漫画」熱風 Webから映画へ広がる感動」、「映画「トゥルー・マッ・ショー」キム・ジェハン監督」、「「私は歌手だ」7人7色、天上の声にうっとり」、「感動ヒューマンドキュメンタリー「愛」を制作したイ・モヒョン、キム・インスPD」、「夫が願う妻のファッションスタイルは?」、「チャン・ドンゴン&コ・ソヨン、三成洞へ引越し」等々。
▼「新東亜」6月号でもキム・ジェハン監督のインタビュー記事を掲載。
※キム・ジェハン監督&「トゥルー・マッ・ショー」、漫画家カンプルについてはそれぞれ別記事で詳述します。たぶん。
まあ、軽い記事にしてどんどん処理すればいいんですけどね。
私ヌルボ、Twitterをやらないのは、1日単位の生活でもせわしないのに、分単位の情報発信となると心も身体もついていけないと思うからです。
しかしこの際、最近気になっているネタの整理を兼ねて、Twitter風に私ヌルボ及び韓国の現況報告をします。
▼関内駅付近、足下にヤマモモの実(下写真)がたくさん落ちている。以前鎌倉プリンスHの前の道でも見たが、街路樹として首都圏でも時折見かける。郷里徳島では県の木。高知では県花。実は黒っぽくなるほど美味。食べられるということはあまり知られていない。徳島or高知の業者による通販価格はけっこういいお値段。
▼韓国語ではヤマモモを소귀나무(または속나무)という。韓国ウィキによると、済州島の漢拏山の南麓くらいしか見られないようだ。しかしウィキの写真のヤマモモは美味しそう。
▼渋谷イメージフォーラムで上映中のエチオピア映画「テザ 慟哭の大地」(ハイレ・ゲリマ監督)は圧倒的! プログラムにある佐藤忠男先生の文によれば、1984年のアフリカ映画祭の時、委員長だった佐藤先生は、ゲリマ監督の「三千年の収穫」を上映するとともに、彼を日本に招待したそうだ。イメージフォーラムでの上映は24日まで。
▼ヒューマントラストシネマ渋谷。「見えないほどの遠くの空を」は、20:50からの1回だけの上映だが、60席中の約8割が埋まっている。今どきの若者は人生の第1ハードルあたりでこんなにも右往左往してるのか、なんてことはあえて書かないが、って書いちゃったか。皮肉に非ず。上の世代(私ヌルボも含めて)がこんな世の中にしちゃったんだし・・・。しかし清新さが感じられる映画で○。榎本監督に対するQ&Aの記事もイチイチうなずける。(この映画の作り手やファンの若者たちは「テザ」を観てどう思うのかな? あるいは「鯨とり」等は?)
▼5月11日に初台の東京オペラシティ・アートギャラリーに<李禹煥と韓国の作家たち>を観に行く。「東洋的抽象」を体感。無機的な幾何学的な線や図形の構成でなく、HPにあるように、自然との交感を感じさせる。6月26日まで。徐京植「ディアスポラ紀行」(岩波新書)にも李禹煥(と文承根)のことが記されていた。
▼「現代詩手帖」3月号の「日本・中国・韓国・台湾4誌共同企画 越境するアジア――東アジアの詩は、いま」について。90年代以降韓国の小説が大きく変化してきたように、詩も変わってきた、という当然のことに気づいてなかった・・・。以来、ブログ記事にまとめようと思いつつ、いつしか3ヵ月経過。
▼上の関連で金芝河の現況を調べ始めてつい深入り。日本での知名度1位(たぶん)の韓国詩人金芝河は、10年以上前から東学に没入してウルトラ民族主義者になってることはあまり知られてなさそう。上記「ディアスポラ紀行」に関連記事あり。延世大の金哲教授は金芝河を指してファシストとさえよんでいる。
▼5月、「毎日新聞」の連載「戦後日本の青春」(?)で川村湊氏が1967年10月8日の羽田事件で死亡した京大生山崎博昭のことと、彼の大手前高校時代の同窓・佐々木幹郎の詩「死者の鞭」のことを記していた。ちょうど金芝河からの連想で彼のことを調べていた矢先。
▼佐々木幹郎の大手前高校時代、同じマル研に山崎博昭、三田誠広、岩脇正人、岡龍二らがいた。1967年10月8日の羽田事件で山崎博昭が死亡。「死者の鞭」が書かれたのはその1週間後。
▼1973年佐々木幹郎は国分寺市へ転居。近くに中上健次(1946~92)が住んでいて、2人は国立駅北口の白十字でよく会っていた。中上は10.8羽田事件の時弁天橋にいた。
▼中央公論社の元編集者、宮田毬栄(まりえ)は、金芝河が筆禍事件で拘束された時、国際救援活動に乗り出した。あるブログ記事によると、宮田が協力を要請した日本の文学者のうち、「やろう」と同意したのは小田実一人だったという。宮田は「戦友別盃の歌」で有名な詩人大木惇夫の娘。北九州市立松本清張記念館館長。
▼「傷痕に咲いた花」(2004.毎日新聞社)で金芝河は次のように書いている。
「二人の日本人男女が目の前にはっきりとクローズアップされてきている。」
「私の命を救ってくれた恩人、宮田毬栄女史」と「悲しい反逆の生についての貴重な予感を私に与えてくれた小説家、故中上健次氏」。「美しさの極致である毬栄女史と被差別民衆出身であり醜さの圧倒的活力である健次氏」。
▼在日の編集者・久保覚(1937~98)は、「中上健次は軽蔑に値する」とまで中上を痛罵している。
▼金芝河は、韓国を代表する大河小説「土地」で知られる女性作家朴景利の娘婿になっている。
▼4月26日午後10時15分頃、韓国KBS1ラジオの「シン・ソンウォンの文化読み」を聴いていたら、「アンケート調査によると、韓国人が一番会いたい国内作家は孔枝泳(コン・ジヨン)、外国作家はフランスのベルナール・ウェルベルだった」というニュースを報じていました。
▼「女性東亜」6月号は興味深い記事が一杯! 「カンプルの「善良な漫画」熱風 Webから映画へ広がる感動」、「映画「トゥルー・マッ・ショー」キム・ジェハン監督」、「「私は歌手だ」7人7色、天上の声にうっとり」、「感動ヒューマンドキュメンタリー「愛」を制作したイ・モヒョン、キム・インスPD」、「夫が願う妻のファッションスタイルは?」、「チャン・ドンゴン&コ・ソヨン、三成洞へ引越し」等々。
▼「新東亜」6月号でもキム・ジェハン監督のインタビュー記事を掲載。
※キム・ジェハン監督&「トゥルー・マッ・ショー」、漫画家カンプルについてはそれぞれ別記事で詳述します。たぶん。
はじめまして!岐阜市に住むサンリと言います。普段は鍼灸師とて渡世をしておるのですが、韓国への愛を強く持っています。
こちらのブログは本当に面白く、たいへん参考になります。いつものぞかせていただき、ここで知った韓国人作家の本などを、友人の韓国人が一時帰国するときにお願いして買ってきてもらってたりしています。
ヌルボさんのように博識ではありませんが、コメントされる映画や本への嗜好に似たものを感じます。これからも楽しみにしておりますので、どうぞよろしくお願いします。
専門のお仕事以外にもとても幅広く、また有意義な活動していらっしゃる御様子がうかがわれます。
「母なる証明」中の鍼灸治療についてのコメント等はとくに興味深いですね。
最近の記事の「一点突破、全面展開」という題は40年ほど前(!)によく聞いた言葉だなあ、ということを思い出しました。
これからもよろしく。