あと24時間の間に重大ニュースがないことを見越して、2011年の韓国の10大ニュースを見てみましょう。あ、見る前に予測をしてみると、第1位はまず間違いないところ。それ以外に思いつくのが、私ヌルボの場合は3つくらい、かな?
今回は、一応「東亜日報」の10大ニュースを基本にして、ヌルボなりのコメントをつけました。
①北朝鮮の運命は29歳の金正恩の手に・・・
北朝鮮を37年間鉄拳統治した金正日国防委員長が12月17日死亡。後継者は3男の金正恩29歳。現代史に類例がない3代世襲がなされた。
突然でしたが、「想定外」ではありませんでした。しかし、金日成と同様、その死の真実には謎の部分も・・・。
※「毎日新聞」の記事によれば、ロシアの専門集団による遺体の保存作業は半年から1年。防腐処理だけで約100万ドル(約7700万円)、その後の維持に毎年80万ドル(約6200万円)かかるとか。
※元専属料理人の藤本健二さん(仮名)が語る金正恩とのエピソード。これも「毎日新聞」から。
②口蹄疫348万頭を埋める・・・浸出水の流出憂慮
口蹄疫拡散で牛15万1千頭、豚331万8千頭、ヤギ8千頭など総348万5千頭の家畜を埋却処分。 被害額だけ3兆ウォンに達して畜産農家が事実上焦土化した。 不良埋没で浸出水流出にともなう2次環境汚染憂慮も出てきた。肉類と牛乳価格暴騰など副作用も大きかった。
「水道水から血が!」というおぞましいニュースも・・・。
③貯蓄銀行16行営業停止・・・停止阻止のロビー活動に対する捜査拡大
高い利息で預金者を増やした貯蓄銀行だが、乱脈融資による経営不振が指摘され、16行が営業停止処分に。自己資本比率が1%未満で、負債が資産を上回っていることなどが理由。違法融資や政界へのロビー工作などさまざまな不正が摘発された。一部の関係者は営業停止直前に巨額の預金を引き出し、強い批判を浴びた。預金者が銀行に殺到し、取り付け騒ぎも起きた。
ある貯蓄銀行のトップが飛び降り自殺したとの報道もありました。預金者保護法に基づいて5千万ウォン以下の預金は全額保護されましたが、それ以上の預金者と劣後債券への投資家7万人あまりが被害にあったとのことです。貯蓄銀行全般に不安が広がる中でも、貯蓄銀行各行が「ウチは大丈夫」と言って年5%台後半の高い利息で客を集めたため新規に預金した人も多かったそうです。預金者保護制度に頼って5千万ウォン以下に資金を分けて預金しているしっかりした(?)人も多い(?)とか。
④映画のような「アデン湾の黎明」・・・ソク・へギュン船長の「奇跡」
1月21日、韓国海軍の駆逐艦・崔瑩(チェヨン)がソマリア沖で同月15日に海賊に乗っ取られた韓国のケミカルタンカーの救出作戦を実施。武装した海賊の銃撃戦の末8人を射殺、5人を拘束し、乗組員21人全員を救助した。この作戦名が「黎明」。
「朝鮮日報」は図解入りで詳細に、また誇らしげに(?)報道しました。タンカーのソク船長は海賊の銃撃を受けて貫通傷を負って入院しましたが、その後無事退院しました。エンジンオイルに水を混ぜたり、ソマリアとは反対方向に向かったり、無線で船内の様子を朝鮮語で話して韓国軍に情報を伝えたりという彼の超人的、英雄的な行動が作戦成功のポイントだそうで、そのために激怒した海賊に撃たれて重傷を負ったとのことです。李明博大統領や韓国海軍は天安艦沈没や延坪島砲撃で傷ついたプライドが回復したと喜び、国民も久々の爽快感を感じたようです。
⑤平昌冬季オリンピック、韓国「グランドスラム」
江原道の平昌が7月6日南アフリカ共和国で開かれたIOC総会で2018年冬季オリンピック開催権を獲得した。 2010年の大会誘致戦ではバンクーバー、14年ではロシアのソチに逆転負けした後の3回目の挑戦で達成した快挙。8月には大邱で世界陸上選手権を開催して世界6番目にグランドスラム(オリンピック、サッカーWカップ、世界陸上選手権、冬季オリンピック)を達成した。
スポーツ10大ニュースでは第1位でした。グランドスラムは仏・独・伊・日・露に続くものです。アメリカは世界陸上選手権をは招致していないのですね。
⑥16人の命を奪った牛眠山(ウミョンサン)の惨事
100年ぶりの豪雨のため7月27日全国的な山崩れが発生。特にソウルの牛眠山では1時間に100mmの集中豪雨による山崩れ(산사태.山沙汰)が起こり16人の犠牲者が出た。これは単なる天災ではないとの批判が起こり、政府は来年に5兆ウォンを投じて対策に乗り出すことにした。
韓国では例年7月の降雨量が多いのですが、今年は観測史上最高だったそうです。本ブログの関連記事は→コチラ。
⑦性暴行処罰法を変えた映画「るつぼ」の力
光州の聴覚障碍児のための学校教職員が児童らを性暴行した事件が6年ぶりに再び注目を集めた。 この事件をモチーフにした小説「ろつぼ」の映画化作品が公開され社会問題になったもの。再捜査を始めた警察は性暴行教職員14人を追加摘発した。 また、障碍者や13歳未満の児童を性暴行すれば実刑を受けるように法規が変わる契機になった。
先の芸能界の10大ニュース中にもありました。本ブログでも関係記事をいくつかアップしました。
⑧呉世勲ソウル市長の辞職・・・政界「ビッグ・バン」の渦
野党民主党が小中学校の学校給食無償化を議会で決議すると、与党ハンナラ党の呉市長はこれを福祉ポピュリズムであると批判して所得制限を設けた反対し、所得の少ない半数を無償化する段階的な無償化案を発表。8月市民による住民投票に委ねられたが、民主党や市民団体が投票ボイコットを呼びかけたこともあり、投票率は25.7%と投票成立要件の3分の1に達せず、投票は無効となり、呉市長は辞職した。10月のソウル市長補欠選挙では、進歩陣営の期待の星・安哲秀ソウル大融合科学技術大学院長の推す無所属の朴元淳候補が圧勝。<政党政治の危機>もささやかれ、政界は<ビッグバンの渦>に巻き込まれることとなった。
市長選で敗れたハンナラ党の羅卿瑗候補を支援した朴槿恵ハンナラ党元代表にも大打撃。安哲秀氏は新党創設も大統領選出馬も否定しているのに、最近の世論調査では大統領候補の仮想対決では朴槿恵元代表をリードしているようです。今後の成り行きが注目されます。(←典型的紋切型表現。)
※12月31日の追記 12月28日の「Morning Kore」によると、「毎日経済新聞・MBNが世論調査専門機関のハンギルリサーチと24~25日、世論調査を実施した結果、朴槿恵ハンナラ党非常対策委員長委員長の支持率は40.0%で安哲秀ソウル大融合科学技術大学院長(38.9%)を僅かに抑えた」とのことです。
⑨韓米FTA 4年目で通過・・・「催涙弾国会」
韓米自由貿易協定(FTA)が首脳署名から4年4ヵ月ぶりに11月国会本会議を通過した。野党の反発が強く、本会議場では野党議員が催涙剤を投げるなど憲政史上初めての不祥事も起こった。米国、EUとのFTA完了で国内総生産(GDP)の61%を自由貿易地帯で確保した。
広汎な市民の反対運動も展開されました。経済書のベストセラー、ハジュン・チャン「世界経済を破綻させる23の嘘」もこの問題の関連もあってよく読まれたのでしょう。私ヌルボは、歴史の流れは遅かれ早かれ自由貿易に向かうと思っていましたが、実際問題としてそう単純なものでもなく、必ずしも正しいものでもなさそうです。
⑩アジアを越えて・・・K-POP烈風、全世界に拡大
アメリカ、イギリス、アルゼンチン、ペルー・・・。世界各地で韓国歌手らの公演を念願するファンたちの声が高まった。6月SMエンターテインメントはフランス公演を始めアメリカ、イギリス、ブラジル、スペインなどでK-POP公演を開催、韓流がアジアを越えてヨーロッパ、南米にまで進出したことを証明した。
これも芸能界10大ニュースにあげられましたね。
次に、聯合ニュースの2011年10大ニュースは次の通りです。
①金正日総書記死去 ②安哲秀旋風 政界揺るがす ③韓米FTA 国会通過 ④貯蓄銀行への営業停止処分相次ぐ ⑤2018年冬季五輪の招致成功 ⑥福祉論争が政治的争点に ⑦新聞・通信社のテレビ参入 ⑧記録的な大雨 数十人が死亡する被害が発生 ⑨慰安婦問題の再燃 ①⑩東日本大震災・福島第1原子力発電所事故
⑥は、平等を掲げる「普遍的福祉」か、低所得者などに限る「選別的福祉」かをめぐって与野党が激しく対立。具体的には、先述の学校給食の全面無料化問題です。しかし与党ハンナラ党も福祉拡大と雇用創出に向けた予算の増額を進めるなど、社会全体が福祉を拡大する方向に向かっています。
⑦は、具体的には中央日報の「jTBC」、朝鮮日報の「TV朝鮮」、東亜日報の「チャンネルA」、毎日経済新聞の「MBN」の4社と、聯合ニュースの「ニュースY」が12月1日一斉に開局したことを指します。5社の開局は地上波中心の放送界を一変させるとともに、印刷媒体の衰退など、メディア業界に大きな変化をもたらすとみられています。
⑨は、慰安婦強制動員問題の解決を求める市民団体「韓国挺身隊問題対策協議会」が日本大使館前で行っている水曜集会が12月14日で通算千回を迎え、平和の碑を大使館前の路上に設置。日本政府が設置中止を求めたが韓国政府は「関与するのは難しい」との姿勢を崩さなかった。同月の韓日首脳会談ではこの問題をめぐり対立。日本でも報道されましたが、両国間のミゾは深いです。
⑩、東日本大震災と福島第1原子力発電所事故は韓国にも大きな衝撃と影響を与えました。震災直後から被害者支援の募金が全国的に広がり、韓国政府もいち早く被災地に救助隊を派遣しました。しかし日本政府が30日、独島問題を明記した中学校学習指導要領解説書に基づく教科書検定結果を発表したことで支援ムードは冷え込んだ、と聯合通信は記しています。
⑨も⑩の記事中の竹島問題も、ヌルボ思うに、話し合いの前提となる<共通の土俵>、<共通のルール>といったものが形成されていないことがまず問題でしよう。それを譲歩と考えるならば、いつまで経っても平行線のまま。あーあ。
今回は、一応「東亜日報」の10大ニュースを基本にして、ヌルボなりのコメントをつけました。
①北朝鮮の運命は29歳の金正恩の手に・・・
北朝鮮を37年間鉄拳統治した金正日国防委員長が12月17日死亡。後継者は3男の金正恩29歳。現代史に類例がない3代世襲がなされた。
突然でしたが、「想定外」ではありませんでした。しかし、金日成と同様、その死の真実には謎の部分も・・・。
※「毎日新聞」の記事によれば、ロシアの専門集団による遺体の保存作業は半年から1年。防腐処理だけで約100万ドル(約7700万円)、その後の維持に毎年80万ドル(約6200万円)かかるとか。
※元専属料理人の藤本健二さん(仮名)が語る金正恩とのエピソード。これも「毎日新聞」から。
②口蹄疫348万頭を埋める・・・浸出水の流出憂慮
口蹄疫拡散で牛15万1千頭、豚331万8千頭、ヤギ8千頭など総348万5千頭の家畜を埋却処分。 被害額だけ3兆ウォンに達して畜産農家が事実上焦土化した。 不良埋没で浸出水流出にともなう2次環境汚染憂慮も出てきた。肉類と牛乳価格暴騰など副作用も大きかった。
「水道水から血が!」というおぞましいニュースも・・・。
③貯蓄銀行16行営業停止・・・停止阻止のロビー活動に対する捜査拡大
高い利息で預金者を増やした貯蓄銀行だが、乱脈融資による経営不振が指摘され、16行が営業停止処分に。自己資本比率が1%未満で、負債が資産を上回っていることなどが理由。違法融資や政界へのロビー工作などさまざまな不正が摘発された。一部の関係者は営業停止直前に巨額の預金を引き出し、強い批判を浴びた。預金者が銀行に殺到し、取り付け騒ぎも起きた。
ある貯蓄銀行のトップが飛び降り自殺したとの報道もありました。預金者保護法に基づいて5千万ウォン以下の預金は全額保護されましたが、それ以上の預金者と劣後債券への投資家7万人あまりが被害にあったとのことです。貯蓄銀行全般に不安が広がる中でも、貯蓄銀行各行が「ウチは大丈夫」と言って年5%台後半の高い利息で客を集めたため新規に預金した人も多かったそうです。預金者保護制度に頼って5千万ウォン以下に資金を分けて預金しているしっかりした(?)人も多い(?)とか。
④映画のような「アデン湾の黎明」・・・ソク・へギュン船長の「奇跡」
1月21日、韓国海軍の駆逐艦・崔瑩(チェヨン)がソマリア沖で同月15日に海賊に乗っ取られた韓国のケミカルタンカーの救出作戦を実施。武装した海賊の銃撃戦の末8人を射殺、5人を拘束し、乗組員21人全員を救助した。この作戦名が「黎明」。
「朝鮮日報」は図解入りで詳細に、また誇らしげに(?)報道しました。タンカーのソク船長は海賊の銃撃を受けて貫通傷を負って入院しましたが、その後無事退院しました。エンジンオイルに水を混ぜたり、ソマリアとは反対方向に向かったり、無線で船内の様子を朝鮮語で話して韓国軍に情報を伝えたりという彼の超人的、英雄的な行動が作戦成功のポイントだそうで、そのために激怒した海賊に撃たれて重傷を負ったとのことです。李明博大統領や韓国海軍は天安艦沈没や延坪島砲撃で傷ついたプライドが回復したと喜び、国民も久々の爽快感を感じたようです。
⑤平昌冬季オリンピック、韓国「グランドスラム」
江原道の平昌が7月6日南アフリカ共和国で開かれたIOC総会で2018年冬季オリンピック開催権を獲得した。 2010年の大会誘致戦ではバンクーバー、14年ではロシアのソチに逆転負けした後の3回目の挑戦で達成した快挙。8月には大邱で世界陸上選手権を開催して世界6番目にグランドスラム(オリンピック、サッカーWカップ、世界陸上選手権、冬季オリンピック)を達成した。
スポーツ10大ニュースでは第1位でした。グランドスラムは仏・独・伊・日・露に続くものです。アメリカは世界陸上選手権をは招致していないのですね。
⑥16人の命を奪った牛眠山(ウミョンサン)の惨事
100年ぶりの豪雨のため7月27日全国的な山崩れが発生。特にソウルの牛眠山では1時間に100mmの集中豪雨による山崩れ(산사태.山沙汰)が起こり16人の犠牲者が出た。これは単なる天災ではないとの批判が起こり、政府は来年に5兆ウォンを投じて対策に乗り出すことにした。
韓国では例年7月の降雨量が多いのですが、今年は観測史上最高だったそうです。本ブログの関連記事は→コチラ。
⑦性暴行処罰法を変えた映画「るつぼ」の力
光州の聴覚障碍児のための学校教職員が児童らを性暴行した事件が6年ぶりに再び注目を集めた。 この事件をモチーフにした小説「ろつぼ」の映画化作品が公開され社会問題になったもの。再捜査を始めた警察は性暴行教職員14人を追加摘発した。 また、障碍者や13歳未満の児童を性暴行すれば実刑を受けるように法規が変わる契機になった。
先の芸能界の10大ニュース中にもありました。本ブログでも関係記事をいくつかアップしました。
⑧呉世勲ソウル市長の辞職・・・政界「ビッグ・バン」の渦
野党民主党が小中学校の学校給食無償化を議会で決議すると、与党ハンナラ党の呉市長はこれを福祉ポピュリズムであると批判して所得制限を設けた反対し、所得の少ない半数を無償化する段階的な無償化案を発表。8月市民による住民投票に委ねられたが、民主党や市民団体が投票ボイコットを呼びかけたこともあり、投票率は25.7%と投票成立要件の3分の1に達せず、投票は無効となり、呉市長は辞職した。10月のソウル市長補欠選挙では、進歩陣営の期待の星・安哲秀ソウル大融合科学技術大学院長の推す無所属の朴元淳候補が圧勝。<政党政治の危機>もささやかれ、政界は<ビッグバンの渦>に巻き込まれることとなった。
市長選で敗れたハンナラ党の羅卿瑗候補を支援した朴槿恵ハンナラ党元代表にも大打撃。安哲秀氏は新党創設も大統領選出馬も否定しているのに、最近の世論調査では大統領候補の仮想対決では朴槿恵元代表をリードしているようです。今後の成り行きが注目されます。(←典型的紋切型表現。)
※12月31日の追記 12月28日の「Morning Kore」によると、「毎日経済新聞・MBNが世論調査専門機関のハンギルリサーチと24~25日、世論調査を実施した結果、朴槿恵ハンナラ党非常対策委員長委員長の支持率は40.0%で安哲秀ソウル大融合科学技術大学院長(38.9%)を僅かに抑えた」とのことです。
⑨韓米FTA 4年目で通過・・・「催涙弾国会」
韓米自由貿易協定(FTA)が首脳署名から4年4ヵ月ぶりに11月国会本会議を通過した。野党の反発が強く、本会議場では野党議員が催涙剤を投げるなど憲政史上初めての不祥事も起こった。米国、EUとのFTA完了で国内総生産(GDP)の61%を自由貿易地帯で確保した。
広汎な市民の反対運動も展開されました。経済書のベストセラー、ハジュン・チャン「世界経済を破綻させる23の嘘」もこの問題の関連もあってよく読まれたのでしょう。私ヌルボは、歴史の流れは遅かれ早かれ自由貿易に向かうと思っていましたが、実際問題としてそう単純なものでもなく、必ずしも正しいものでもなさそうです。
⑩アジアを越えて・・・K-POP烈風、全世界に拡大
アメリカ、イギリス、アルゼンチン、ペルー・・・。世界各地で韓国歌手らの公演を念願するファンたちの声が高まった。6月SMエンターテインメントはフランス公演を始めアメリカ、イギリス、ブラジル、スペインなどでK-POP公演を開催、韓流がアジアを越えてヨーロッパ、南米にまで進出したことを証明した。
これも芸能界10大ニュースにあげられましたね。
次に、聯合ニュースの2011年10大ニュースは次の通りです。
①金正日総書記死去 ②安哲秀旋風 政界揺るがす ③韓米FTA 国会通過 ④貯蓄銀行への営業停止処分相次ぐ ⑤2018年冬季五輪の招致成功 ⑥福祉論争が政治的争点に ⑦新聞・通信社のテレビ参入 ⑧記録的な大雨 数十人が死亡する被害が発生 ⑨慰安婦問題の再燃 ①⑩東日本大震災・福島第1原子力発電所事故
⑥は、平等を掲げる「普遍的福祉」か、低所得者などに限る「選別的福祉」かをめぐって与野党が激しく対立。具体的には、先述の学校給食の全面無料化問題です。しかし与党ハンナラ党も福祉拡大と雇用創出に向けた予算の増額を進めるなど、社会全体が福祉を拡大する方向に向かっています。
⑦は、具体的には中央日報の「jTBC」、朝鮮日報の「TV朝鮮」、東亜日報の「チャンネルA」、毎日経済新聞の「MBN」の4社と、聯合ニュースの「ニュースY」が12月1日一斉に開局したことを指します。5社の開局は地上波中心の放送界を一変させるとともに、印刷媒体の衰退など、メディア業界に大きな変化をもたらすとみられています。
⑨は、慰安婦強制動員問題の解決を求める市民団体「韓国挺身隊問題対策協議会」が日本大使館前で行っている水曜集会が12月14日で通算千回を迎え、平和の碑を大使館前の路上に設置。日本政府が設置中止を求めたが韓国政府は「関与するのは難しい」との姿勢を崩さなかった。同月の韓日首脳会談ではこの問題をめぐり対立。日本でも報道されましたが、両国間のミゾは深いです。
⑩、東日本大震災と福島第1原子力発電所事故は韓国にも大きな衝撃と影響を与えました。震災直後から被害者支援の募金が全国的に広がり、韓国政府もいち早く被災地に救助隊を派遣しました。しかし日本政府が30日、独島問題を明記した中学校学習指導要領解説書に基づく教科書検定結果を発表したことで支援ムードは冷え込んだ、と聯合通信は記しています。
⑨も⑩の記事中の竹島問題も、ヌルボ思うに、話し合いの前提となる<共通の土俵>、<共通のルール>といったものが形成されていないことがまず問題でしよう。それを譲歩と考えるならば、いつまで経っても平行線のまま。あーあ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます