ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績 [12月13日(金)~15日(日)]

2013-12-17 23:54:40 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 一昨日15日にジョーン・フォンテインが96歳で老衰のため夜を去ったとのニュース。「レベッカ」や「断崖」を私ヌルボが観たのは何十年前だったか? 思い出も大方は○年単位でなく○十年単位になってきてるなー・・・。彼女の1歳上の姉オリヴィア・デ・ハヴィランドはまだ健在なんでしょうね。

 先週13日の金曜日に張律監督の「豆満江」を観てきました。映し出された豆満江沿いの風景も、物語も寒々としたものでした。江沿という地名がチラッと出ていたので調べてみると、図們から少し琿春方面に行った辺り。中朝国境でも最北端に近い所です。朝鮮族自治州なので、朝鮮族の人たちは朝鮮語なのですが、ソウル方言とは全然違って最初にアクセントがあるのですね。出稼ぎで韓国に行くと、言葉ですぐに朝鮮族とわかるわけです。そんな寒い所で、それも冬に、雪でラインも見えない狭い場所で少年たちがサッカーをやっているんですね。ゴールも2つの石を置いただけで・・・。以前観たイラン映画で、村人たちがサッカー中継のテレビの前に群がって声援を送っている場面があったのを思い出しました。サッカーをめぐる文化と社会、実にさまざまです。この映画で、人々が歌を歌う場面がいくつかありました。エンドクレジットで歌のタイトルが書かれていましたが、「将軍の歌」しかメモできず残念。

 この「豆満江」が今年76本目。昨年の88本には届かないでしょう。一昨年と同じ80本くらいかな?

           ★★★ Daumの人気順位(12月17日現在上映中映画) ★★★

【ネチズンによる順位】

①メタリカ・スルー・ザ・ネヴァー  9.5(40)
②あまり者たちのヒッチハイキング(韓国)  9.5(39)
③八月のクリスマス(韓国)  9.5(534)
④ニュー・シネマ・パラダイス  9.4(495)
⑤アンニョン?! オーケストラ(韓国)  9.3(22)
⑥道の上で(韓国)  9.2(65)
⑦完全に大切な愛(韓国)  9.1(187)
⑧大脱出  8.9(221)
⑨大統領の執事の涙  8.9(64)
⑩アバウト・タイム  8.9(411)

 若干の順位変動はありましたが、新登場はありません。

【専門家による順位】

①蜂蜜  8.5(2)
①楽園の瑕  8.5(2)
③ゼロ・グラビティ  8.2(5)
④17歳  8.0(3)
⑤グロリアの青春  7.7(4)
⑤風景(韓国)  7.7(4)
⑦恋するリベラーチェ  7.6(3)
⑦イントゥギ(韓国)  7.6(3)
⑨ブルー・ジャスミン  7.5(6)
⑩ブエノスアイレス恋愛事情  7.3(3)
⑩ミスター・ノーバディ  7.3(3)
⑩あまり者たちのヒッチハイキング(韓国)  7.3(3)

 新登場は⑤「風景」だけです。フィリピン、バングラデシュ、ウズベキスタン・・・。韓国に来た9ヵ国14人の異邦人たちの仕事場と日常を描いたドキュメンタリー。仁川国際空港、ソウル・踏十里の部品商店街、梨泰院のイスラム寺院、大林洞の朝鮮族タウン、馬場洞畜産物市場、安山の木材工場、染色工場等々。そして彼らに投げかけられた、ただ1つの質問が「韓国で見た、一番記憶に残っている夢は何ですか?」。原題は「풍경」。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[12月20日(金)~22日(日)] ★★★

         1位はイギリス映画「アバウト・タイム」

【全体】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・ホビット 竜に奪われた王国・・12/12・・・・・・・・・・・・829,570 ・・・・・・・・・969,478・・・・・・・・7,634・・・・・・・・809
2(18)・・家に帰る道(韓国) ・・・・・・・・・12/11 ・・・・・・・・・・・・614,291 ・・・・・・・・・821,369・・・・・・・・5,829・・・・・・・・740
3(1)・・アバウト・タイム ・・・・・・・・・・・・12/05・・・・・・・・・・・・・475,175 ・・・・・・・1,382,876・・・・・・・10,133・・・・・・・・503
4(2)・・インシディアス 第2章 ・・・・・・・12/05・・・・・・・・・・・・・118,774 ・・・・・・・・・508,607・・・・・・・・3,536・・・・・・・・342
5(4)・・くもりときどきミートボール2 ・・11/21・・・・・・・・・・・・・103,289 ・・・・・・・・・785,262・・・・・・・・5,339・・・・・・・・333
        フードアニマル誕生の秘密
6(6)・・大脱出・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/05・・・・・・・・・・・・・・56,213 ・・・・・・・・・261,079 ・・・・・・・1,184・・・・・・・・221
7(5)・・結婚前夜(韓国)・・・・・・・・・・・・・11/21・・・・・・・・・・・・・・32,091・・・・・・・・1,191,437・・・・・・・・8,303・・・・・・・・179
8(7)・・ハンガーゲーム2・・・・・・・・・・・・11/21・・・・・・・・・・・・・・24,577 ・・・・・・・1,114,874・・・・・・・・7,779・・・・・・・・134
9(3)・・11時(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・11/28・・・・・・・・・・・・・・17,510 ・・・・・・・・・862,010・・・・・・・・6,042・・・・・・・・205
10(8)・・友へ、チング 2(韓国)・・・・・・・11/14・・・・・・・・・・・・・・・9,640 ・・・・・・・・2,964,781 ・・・・・・21,759・・・・・・・・・89
       ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 個人的に注目の韓国映画「家に帰る道」は2位にとどまり、「ホビット」3部作の第2作「ホビット 竜に奪われた王国」がトップ。今回の新登場はこの2作品だけです。
その1位「ホビット 竜に奪われた王国」は、「ホビット 思いがけない冒険」に続くもので、邪悪な竜スマウグに奪われた祖国と秘宝を奪還すべく、ホビット族のビルボとドワーフたちが危険な世界へと足を踏み入れていくという物語。韓国題は「호빗:스마우그의 폐허(ホビット:スマウグの廃墟)」。日本公開は来年2月28日です。
 2位「家に帰る道」は、2004年フランスのオルリー空港で30代の平凡な韓国人主婦が麻薬運搬罪で捕まったという実話に基づく作品です。妻(チョン・ドヨン)と娘が自分のすべてという男(コ・ス)。生活費を稼ぐため、彼の妻はフランスに原石を運んだのですが、フランスのオルリー空港でそれが麻薬だったことがつきとめられ、彼女はその運び屋とみなされてマルティニーク島の監獄に収監されてしまいます。家も店も、さらに妻までを失った男は妻を救うために必死に訴えるのですが・・・。<韓国映画スタッフブログ>によると、家族の大切さ、人生は家族だという部分を中心に見るか、それとも、家庭を助けるためだとしても怪しいとわかっておきながら何かを運搬したんだろ?という部分を引きずってしまうか・・・というところが感想の分かれるところのようです。私ヌルボは後者かもしれん。原題は「집으로 가는 길」。直訳は「家へ行く道」ですが、「家に帰る道」と訳すのが自然でしょう。

【多様性映画】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(29)プロミスト・ランド・・・・・・・・・・・・・・・・・12/12 ・・・・・・・・・・・・・5,958 ・・・・・・・・・・・・・・・8,177・・・・・・・・・・・62 ・・・・・・・・・52
2(1)あまり者たちの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11/28 ・・・・・・・・・・・・・2,258 ・・・・・・・・・・・・・・14,105 ・・・・・・・・・102 ・・・・・・・・・30
       ヒッチハイキング(韓国)
3(2) マリー・アントワネットに別れを告げて・・12/05・・・・・・・・・・・1,327 ・・・・・・・・・・・・・・・6,829 ・・・・・・・・・・49 ・・・・・・・・・15
4(3)・・MUD -マッド-・・・・・・・・・・・・・・・・11/28・・・・・・・・・・・・・・・・572 ・・・・・・・・・・・・・・27,962 ・・・・・・・・・202 ・・・・・・・・・・5
5(5)・・アンニョン?! オーケストラ(韓国)・・・11/28・・・・・・・・・・・・・・・・570 ・・・・・・・・・・・・・・12,200 ・・・・・・・・・・76 ・・・・・・・・・12

 新登場は1位「プロミスト・ランド」だけです。主人公スティーブ・バトラー(マット・デイモン)はシェールガス掘削会社の買収担当者。ある小さな町で各戸を訪ねて買収を進めていきますが、ある日この町を訪れた環境保護団体の青年がシェールガス採掘の危険性を訴え始めます。水質汚染のため動物たちが死に・・・等々。青年に同調した町の人たちは反対運動を始め、それに対しバトラーは町が貧困から抜け出すチャンスだと訴えます。そして住民投票をすることになりますが、そこで驚くべきことが判明します・・・。社会派マット・デイモンらしく、バトラーは内心でいろいろ葛藤する役柄のようです。・・・が、この作品はなぜか日本未公開のまま。内容が地味だから? 韓国題は「프라미스드 랜드」です。

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