10日ほど前、スマホで韓国SBSラジオをなんとなく聴いていました。
すると、「釜山で<○○パンナメ>が開かれる」というCMが耳にとび込んできました。
この<パンナメ>という言葉の意味は(ほぼ?)瞬時にわかったのですが、そのことは私ヌルボとしてはとてもウレシイことでした。
この言葉、たとえば韓国語中級以上のレベルの学習者の皆さんはどれくらいわかるでしょうね? その意味は後述しますが、ヒントは日本でもふつうに用いられている漢字3文字の熟語です。
私ヌルボ、これまで韓国の小説(原書)関係の記事も書いたりしてきました。しかし、会話やリスニングは苦手で、とてもペラペラにはほど遠いレベルです。映画やドラマなど、内容はほぼわかっても、セリフが丸ごとそのままわかるわけでもないので、字幕がないと細部はとてもわかりません。
その理由は、元々頭脳が語学習得に不向きということは措くとして、韓国語学習も昔の英語学習と同じような読解中心の学習を中心にしてきたからです。
本気で韓国語に取り組み始めたのが1990年前後。しかし読解だけの学習に限界を感じてハングルサークルに入り、それなりに進歩してきたとは思います。韓国に旅行しても、言葉の点では中級レベルでもほぼOKだし・・・。しかしそれが自分を甘やかすことになり、今世紀に入ってからもリスニングに本格的に取り組むこともありませんでした。
ところが昨年9月ガラケーを失くしたことを契機にスマホに切り替え、日常的に韓国語のリスニグができるようになりました。もっと早くからスマホにしていれば、と思っても後悔先に立たずです。
そんなこれまでの個人的事情があった上での<感激>だったというわけです。
さて、<パンナメ>の意味がわからないという韓国語学習者の皆さんへ。
少し簡単なとこから考えてみましょう。
では、<キメ>はわかりますか? 地名(市名)です。空港がある所なのでご存知の人も多いでしょう。正解は<金海>(←範囲指定すると見やすい)。<김(キム.金)>と<해(ヘ.海)>を組み合わせると韓国語では<ㅎ(h)>の音が日本のハ行のh音ほど強くないので、日本人の耳には<キメ>と聞こえます。※コメント欄を参照のこと。
同様に<ナメ>と言えば<南海>ですね。
韓国特産の小ぶりの瓜を<チャメ(참외)>と言いますが、これが<참(チャム.真の)>と<외(ウェ.きゅうり)>を合成した言葉であることは→コチラの記事で書きました。
ついでに<ㅁ(m)>音以外も少し見てみましょう。
<チペ>と聞こえる言葉が何かわかりますか?
これは<집회(集会)>です。<ㅂ+ㅎ>→<ㅍ>となって<지푀>という発音になります。
では次の問題。<トンニプ>とは何のこと?
これは<独立(독립)>が正解。パッチムの<ㄱ>が<ㄹ>につながる場合、<ㄱ>は<ㅇ>に、<ㄹ>は<ㄴ>に変わって<동닙>という発音になります。
<独立門>だとどうなるか? これは先々週現地で撮った地下鉄・独立門駅の表示(右画像)を見てください。
・・・上記のような、リエゾンが1つの場合はまだいいですが、<独立門>のように2つ続くと聴いてすぐわかるかどうか、私ヌルボもあまり自信はありません。
やっと冒頭に戻って<パンナメ>。
正解は<博覧会(박람회)>です。
<博覧(박람)>は、<ㄱ>が<ㅇ>に、<ㄹ>は<ㄴ>に変わって<방남(パンナム)>という音になり、その後に続く<회>の<ㅎ>音が弱いため<방나뫼(パンナメ)>と聞こえるのです。
日韓共通の漢字語は膨大と言っていいほどたくさんあり、その発音がまったく同じorほとんど同じものも多数あります。ところが「はくらんかい」と「パンナメ」は大違いで、まさか同じ漢字語とは思えませんね。
私ヌルボ、これらのことは、たとえば筆記試験だったらわりと前(10数年前?)でもできたかもしれません。(ホントか??) しかし聴いてすぐわかるレベルではありませんでした。それが今聴き取れたということで、上述のように「感激した」というわけです。
しかし、フツーの韓国語学習者の皆さんの場合、学習歴何年くらいでこの<パンナメ>が自然に聴いてわかるようになるのでしょうね? 全然見当がつきません。
※「○○パンナメ」とは、具体的には11月23~25日BEXCO(釜山国際展示場)で開催の「부산건축박람회(釜山建築博覧会)」のことでした。
★「パンナメ」について書かれた他のブログ記事2つ
・→ ほろ酔いハングル ・・・・簡潔にして要を得た記事。能力試験の聞き取り問題に出たのか?
・→ まみんのブログ ・・・・記事のタイトルが「韓国語中級〈ヒアリング〉」か。うーむ、そうでしょうけど・・・。バラエティ番組やドラマの視聴を薦めていらっしゃって、それはよーくわかるのですが、「大事なのは毎日少しでも聞くこと。たとえ10分でも2~3か月続けると、ある日突然半分以上聞き取れるようになります」とは! 絶句(涙)・・・。
★ちょっと関連の過去記事
→ 972kHz 韓国 KBS社会教育放送の思い出 ★「キミルソン」と「キリムソン」
すると、「釜山で<○○パンナメ>が開かれる」というCMが耳にとび込んできました。
この<パンナメ>という言葉の意味は(ほぼ?)瞬時にわかったのですが、そのことは私ヌルボとしてはとてもウレシイことでした。
この言葉、たとえば韓国語中級以上のレベルの学習者の皆さんはどれくらいわかるでしょうね? その意味は後述しますが、ヒントは日本でもふつうに用いられている漢字3文字の熟語です。
私ヌルボ、これまで韓国の小説(原書)関係の記事も書いたりしてきました。しかし、会話やリスニングは苦手で、とてもペラペラにはほど遠いレベルです。映画やドラマなど、内容はほぼわかっても、セリフが丸ごとそのままわかるわけでもないので、字幕がないと細部はとてもわかりません。
その理由は、元々頭脳が語学習得に不向きということは措くとして、韓国語学習も昔の英語学習と同じような読解中心の学習を中心にしてきたからです。
本気で韓国語に取り組み始めたのが1990年前後。しかし読解だけの学習に限界を感じてハングルサークルに入り、それなりに進歩してきたとは思います。韓国に旅行しても、言葉の点では中級レベルでもほぼOKだし・・・。しかしそれが自分を甘やかすことになり、今世紀に入ってからもリスニングに本格的に取り組むこともありませんでした。
ところが昨年9月ガラケーを失くしたことを契機にスマホに切り替え、日常的に韓国語のリスニグができるようになりました。もっと早くからスマホにしていれば、と思っても後悔先に立たずです。
そんなこれまでの個人的事情があった上での<感激>だったというわけです。
さて、<パンナメ>の意味がわからないという韓国語学習者の皆さんへ。
少し簡単なとこから考えてみましょう。
では、<キメ>はわかりますか? 地名(市名)です。空港がある所なのでご存知の人も多いでしょう。正解は<金海>(←範囲指定すると見やすい)。<김(キム.金)>と<해(ヘ.海)>を組み合わせると韓国語では<ㅎ(h)>の音が日本のハ行のh音ほど強くないので、日本人の耳には<キメ>と聞こえます。※コメント欄を参照のこと。
同様に<ナメ>と言えば<南海>ですね。
韓国特産の小ぶりの瓜を<チャメ(참외)>と言いますが、これが<참(チャム.真の)>と<외(ウェ.きゅうり)>を合成した言葉であることは→コチラの記事で書きました。
ついでに<ㅁ(m)>音以外も少し見てみましょう。
<チペ>と聞こえる言葉が何かわかりますか?
これは<집회(集会)>です。<ㅂ+ㅎ>→<ㅍ>となって<지푀>という発音になります。
これは<独立(독립)>が正解。パッチムの<ㄱ>が<ㄹ>につながる場合、<ㄱ>は<ㅇ>に、<ㄹ>は<ㄴ>に変わって<동닙>という発音になります。
<独立門>だとどうなるか? これは先々週現地で撮った地下鉄・独立門駅の表示(右画像)を見てください。
・・・上記のような、リエゾンが1つの場合はまだいいですが、<独立門>のように2つ続くと聴いてすぐわかるかどうか、私ヌルボもあまり自信はありません。
やっと冒頭に戻って<パンナメ>。
正解は<博覧会(박람회)>です。
<博覧(박람)>は、<ㄱ>が<ㅇ>に、<ㄹ>は<ㄴ>に変わって<방남(パンナム)>という音になり、その後に続く<회>の<ㅎ>音が弱いため<방나뫼(パンナメ)>と聞こえるのです。
日韓共通の漢字語は膨大と言っていいほどたくさんあり、その発音がまったく同じorほとんど同じものも多数あります。ところが「はくらんかい」と「パンナメ」は大違いで、まさか同じ漢字語とは思えませんね。
私ヌルボ、これらのことは、たとえば筆記試験だったらわりと前(10数年前?)でもできたかもしれません。(ホントか??) しかし聴いてすぐわかるレベルではありませんでした。それが今聴き取れたということで、上述のように「感激した」というわけです。
しかし、フツーの韓国語学習者の皆さんの場合、学習歴何年くらいでこの<パンナメ>が自然に聴いてわかるようになるのでしょうね? 全然見当がつきません。
※「○○パンナメ」とは、具体的には11月23~25日BEXCO(釜山国際展示場)で開催の「부산건축박람회(釜山建築博覧会)」のことでした。
★「パンナメ」について書かれた他のブログ記事2つ
・→ ほろ酔いハングル ・・・・簡潔にして要を得た記事。能力試験の聞き取り問題に出たのか?
・→ まみんのブログ ・・・・記事のタイトルが「韓国語中級〈ヒアリング〉」か。うーむ、そうでしょうけど・・・。バラエティ番組やドラマの視聴を薦めていらっしゃって、それはよーくわかるのですが、「大事なのは毎日少しでも聞くこと。たとえ10分でも2~3か月続けると、ある日突然半分以上聞き取れるようになります」とは! 絶句(涙)・・・。
★ちょっと関連の過去記事
→ 972kHz 韓国 KBS社会教育放送の思い出 ★「キミルソン」と「キリムソン」
ㅎ의 에너지가 크기 때문에, 발음을 쉽게 하기 위해서 김해를 [기매]로 발음하는 경우도 있습니다만, 표준 발음법에 맞지 않는 잘못된 발음입니다. 정확한 발음은 [김해]라고 읽어야 합니다. 문장 속에서 [기매]라고 발음해도 문맥에 따라 김해라고 추리할 수 있겠지만, 단어만으로 [기매]라고 하면 한국인들도 거의 알아듣지 못합니다. 마찬가지로 박람회의 경우도 [방남회/방남훼]라고 읽어줘야 합니다.
이와 달리
ㅎ이 생략되는 예로는 ‘좋아’[조아],’놓아’[노아] 등이 있습니다.
たしかに、「<김(キム.金)>と<해(ヘ.海)>を組み合わせると<ㅎ(h)>の音が抜けて<キメ>になります。」というのはよくなかったですね。<ㅎ(h)>の音は、日本語のhより弱いため、日本人の耳には<キメ>と聞こえます」と書くべきでした。訂正しておきます。
以前ネイティブの韓国語の先生が「いろは(←店の名)に行きましょう!」と言ったことがありました。私には「いろあ」に近い音に聞こえましたが、決して「いろあ」ではなく「いろは」と「いろあ」の中間くらいだったと思います。
したがって、たとえば金海が「キメ」と聞こえたとしても、自分が発音する時は「기매」ではなく、「김해」(Kimhae)とhを入れて発音しないと正しい韓国語にはならないということですね。명심합니다!
1. 전라도 방언에서는 대체로 유성음(ㄴ ㄹ ㅁ ㅇ) 뒤에서 ㅎ이 유성화되거나 탈락합니다.
2. 실험을 통해, 서울 사람들도 남해를 [남해]가 아닌 [나매]로 발음하는 비율이 더 높다는 연구 조사가 있습니다.
3. 외국인을 상대로 하는 한국어 수업에서, 전화의 발음을 [저놔]라고 가르치는 선생님들도 있다고 합니다.
4. 유성음이 뒤에 오는 ㅎ을 약화시키는 경향은 ‘ㄹ>ㅁ=ㄴ>ㅇ>모음’의 순이라는 연구가 있습니다.
5. 국립국어연구원은 이런 현상을 표준발음으로 인정하지 않지만, ㄹ뒤에 오는 ㅎ에 대해서는 예외로
'ㄹ'을 연음시키면서 'ㅎ'이 섞인 소리로 발음한다.
라고 정하고 있습니다. 예) 철학,실학,팔힘
6. 의미있는 통계는 아니지만, 한국어를 공부하는 외국인이 비음화에 관심을 보이기 시작하는 것은 대개 2년이 지나 3년차부터이며, 그 이전에는 잘 이해하지 못한다는 의견이 있습니다.
한국어도 일본어도 당연히 지역이나 시대에 따라 차이가 있다는 것이군요.
그렇지만 학습자로서는 먼저 일반적인 발음을 습득 한 후 다음 단계로 가야 지요.
専門的なことまで詳しく教えてくださってありがとうございます。とてもよくわかりました。
韓国語も日本語も当然地域や時代によって差異がありますね。
けれども学習者としてはまず標準的な発音を習得してから次の段階に進むことですね。