身も心も一つになりたい
お願い、もう一度抱きしめて あなたの全てがいとおしい あなたのまぶたをくちびるで愛撫する くちびるから全身にしびれるような 熱い波がひろがってゆく 狂おしいまでに わたしはあなたの腕に 抱きしめられて身悶えた わたしの思考を空白にする 甘美な衝撃 身を焼くようなあの歓喜 全身を打ち震わせるあの悦楽 女の芯をしびれさせる官能の疼き あの悦びの瞬間を わたしはあなたの愛の中で あなたと溶けて一つになって 全身で感じていた 激しい歓喜の波が 押し寄せては引いてゆく わたしはその悦びの波に 翻弄されながら あなたの愛に耳を澄ませ 全身であなたの愛を感受して あなたの腕に抱かれて 長い長い悦楽に酔いしれた by レンゲ 『お願い、もう一度抱きしめて』より |
デンマンさん。。。、また、この詩を持ち出してきたのですか?
そうですよ。レンゲさんがイクことにこだわりすぎるので、この詩をまた載せたのですよ。
デンマンさんのブログを楽しみにして読んでいる人でも、こう何度も何度も繰り返してあたしの詩を読まされるのでは、うんざりすると思いますわ。
でもね、レンゲさんは、こうして官能的な詩が書けるのですよ。これを読めば、レンゲさんが清水君と愛し合ってイケないなんて誰も信じませんよ。
デンマンさんは、あたしがウソをついていると思っているのですか?
そうではありません。レンゲさんが清水君を愛しているのを僕は良く知っています。しかも、朝と晩、毎日、毎日愛し合っている。うらやましい限りですよ。そんなレンゲさんから“実は、あたしは洋ちゃんとはイケないんです”。。。と言う衝撃の告白を聞かされると、ちょっと素直には信じられない。僕は、そう言っているだけですよ。レンゲさんが言うように実際イケないのかもしれません。でもね、おとといも言ったように、まず間違いなくレンゲさんの心の問題なんですよ。
だから、あたしはどうすればよいのかとデンマンさんに尋ねているのですわ。デンマンさんは、寝不足で頭がボ~としていると言って、あたしの質問に答えずに途中で昼寝してしまったのですわぁ~。
だから、こうしてその続きを今話し合っているのではないですか。
でも、同じことの繰り返しですわ。
レンゲさんは心配のし過ぎなんですよ。
でも、あたしにとっては大切なことです。
うん、うん、うん。。。分かりますよ。でもねぇ、イケないからって死にませんよ。ジュンコさんの記事でも95%の女性がイケないと言う事だから、レンゲさんがムキになって心配するほどのことではないですよ。
つまり、デンマンさんは、あたしの悩みなど、どうでも良いのですわね?
もちろん、僕はレンゲさんが悩んでいるのならば、出来るだけレンゲさんの助けになってあげたいですよ。でも、この問題はレンゲさんが悩むほど深刻な問題ではないと僕は思いますよ。
要するに、デンマンさんにとって、あたしの悩みはどうでも良い事なのですわね?
それよりもねぇ、僕はレンゲさんがバンクーバーにやって来てから、ずっと睡眠不足に悩まされているんですよ。頭がボ~としているだけじゃなく、ここ2,3日、こめかみの辺りがズキンズキンと脈打って、何をやっても集中できないんですよ。この僕の悩みの方が深刻なんですよ。だから、今夜こそ、僕一人で寝させてくれませんか?
つまり。。。つまり。。。あたしがバンクーバーに居ない方がいいのですわね?
いや。。。レンゲさんにいなくなって欲しいと言っているわけじゃないんですよ。
でも、デンマンさんはあたしと一緒に居るのがイヤだと言っているのですわぁ~。
違いますよ。僕はただ、夜寝るとき一人でグッスリと眠りたいと言っているだけですよ。
デンマンさんは冷たいですわぁ~。今夜を含めて、あと3晩しかないのですわ。あたしが日本へ戻れば、デンマンさんは、1日中でも眠っていられるのですわぁ~。それなのに。。。それなのに。。。
た。。。たし。。。確かに、レンゲさんが日本へ戻れば、僕は好きなだけ眠れますよ。でもね、夕べだってほとんど熟睡できなかったのですよ。
それが、あたしのせいだとおっしゃるのですか?
いや。。。なんと言うかぁ。。。レンゲさんは8才の女の子のようになって僕にしがみついてくるのですよ。ちょっと常識では考えられないんですよ。これを読んでいる人だって、絶対に信じてくれないと思うから、僕は和子さんの例をここで取り上げますよ。
子供返り
「ヤダあああ~!はなせよゥ~!
ぎゃあああ~ 殺されるゥ~
助けてぇ~~!」
叫び声をあげ、すさまじい力で振り切ろうとする21才の娘(和子)を山形早苗(仮名・45才)さんは羽交い絞めにしながら涙が止まらない。
このようなことは1度や2度ではない。もう何度となく繰り返されてきたのだ。
「山形ですけど、娘が暴れて死ぬと言っています!
早く来て!」
度重なる110番通報で事情はくどくどと説明する必要はなかった。
パトカーのサイレンがそのうち聞こえてくるだろう。
お巡りさんが助けに来てくれるはずだ。
8畳のリビングはテレビが倒れ、本棚から本が落ちて部屋中に散乱していた。
知らない人が見れば、親子で死に物狂いの大喧嘩をしているように見えるに違いない。
娘の和子さんの病名は境界性人格障害。
これは神経症、精神病、うつ病、そして健康の4つの部分の“境界”に居る人が患う病気です。
症状は、不登校、引きこもり、家庭内暴力、拒食症、リストカットを含む自殺未遂など、多岐にわたっている。
男性よりも女性に患者が多く、たいてい20代前半までに発病します。しかし、30代で発病するケースもある。
この障害に陥ると自分の衝動や欲求をコントロールするのが難しくなります。
また、愛されたい気持ちが人一倍強くなります。
家族や治療者などを、自分を理解してくれると理想化し、思い通りの行動や発言をしないと裏切られた、捨てられたと感じて自傷行為に走ったり、攻撃に転じることもある。
山形早苗さんは当時9歳の和子さんを連れて12年前に離婚しました。
保険の外交員として働き始め、シングルマザーとして生活をやりくりし、やっと一息ついたところで中学生になった和子さんの不登校が始まったのです。
和子さんの成績がよかったので、早苗さんはそれほど心配しませんでした。
学校に行きたくないのなら行かなくっても良いと気楽に考えていたのです。
それでも何とか中学を卒業し、高校も無事におえて大学に入学しました。
しかし、大学一年生のときに調子が悪いといって和子さんは自ら心療内科に通い始めたのです。
その2ヵ月後早苗さんが仕事から帰ると、担当の医師から処方された薬を全部飲んで和子さんが居間で倒れていたのです。
救急車で病院に運ばれた和子さんは、病院に到着したとたん医師と看護師に殴りかかったため、手足をベッドに縛られ投薬のあと紙おむつをあてがわれて監視カメラの下で見守られる事になったのです。
1ヶ月の入院でした。
それから3年間で5回の入退院を繰り返しました。
退院してくると、調子の良い時にはバイトをしたり、家事も手伝うのです。
調子が悪かったり、早苗さんが和子さんの気に触る事を言うと、クルッと振り向いた瞬間に目が釣りあがり、上の写真のような般若(はんにゃ)の顔になって部屋の中のものを手当たりしだいに取っては投げて、部屋中のものを破壊しつくすのでした。
気持ちが落ち着くと、今度は態度がコロッと豹変して、
“ママ、抱っこして~”
と赤ちゃん言葉(子供返り)で甘えるのでした。
早苗さんが今日は大丈夫かと事務所に出社しても、仕事している最中に
“もう死にます。マジだよ”
とメールが入る。
最初の頃はそのたびに早苗さんは仕事を切り上げて帰宅していました。
しかし度重なるにつれて、
“そんなに死にたいなら死ね!”
と思う事もありました。
娘の死は悲しい。でもそこで終わる。
“もう死にます”と脅かされながら仕事をすることに早苗さんは限界を感じてきました。
仕事を止め、娘に付きっきりになったら、親子ともども破滅だと思う今日この頃なのです。
『レンゲさんと和子さんは境界性人格障害に悩んでいます』より
つまり、あたしが8才の女の子のように甘えてデンマンさんにまとわりつくとおっしゃるのですか?
レンゲさんは自分がそうなっていると分からないのですか?
あたしは一人では怖くて眠れないからデンマンさんのお部屋に行くのですわ。
だから、それがちょっと可笑しいでしょう?そろそろ30才になろうというレンゲさんがですよ、一人では怖くて眠れない。。。普通、レンゲさんの年の女性はそう言う事は言わないものですよ。
でも、あたしはわざとデンマンさんに甘えているわけではありませんわ。
分かってますよ。一頃は妄想部屋に閉じこもってレンゲさんは廃人のような生活をしていた。その当時から比べれば、レンゲさんはブテック・フェニックスの店長としてりっぱに社会に復帰しましたよ。それに、境界性人格障害もある程度克服しました。でもね、まだその後遺症が残っていますよ。
あたしがデンマンさんのお部屋に行くのは、その後遺症だとおっしゃるのですか?
そうですよ。レンゲさんは年下の清水君に対しては庇護者として振舞っている。小さい頃にお母さんに捨てられた清水君はレンゲさんの中にお母さんの面影を求めているのかも知れませんよね。