獲得された絶望感(盲人ウエカジ @ウエカジハローセンター 公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と全盲ヘルパー事業所と・・・~

べんとりー物語

2022-12-22 21:05:16 | 網膜色素変性症と私
ねっとり

毎年、年に一度の人間ドック、ここ5年ぐらいはずっと11月にいっていた私。今年は、コロナになったこともあり、12月に受診。来週に受診する。人間ドックは、医療保険が使えない、もちろん医療保険に加入していることが前提の障害者医療省もつかえない。なので、50000円ぐらいするらしい。高いね。

でも、職場の福利厚生の一環で、補助がでて1万円ぐらいでうけられる。ありがたいね。だとすると、仕事をやめて、あるいは、フリーランスの人たち自営業の人たちって、人間ドックとかうけないんだろうな。いやまてよ、そういう人のために、市町村がやってい国民健康保険加入者は、たしか、市町村の市民健康診査がうけられるのよね。なので、一応みんな安くうけられるのね。

そんな人間ドック、いつも困るのが、検便。目の見えない私。網膜色素変性症な私デスペア。検便ができない。かつて小学校では年に1回、学校が検便をあつめていた時期があった。丸井直径3センチぐらいの、プラスチックのふたつき容器に弁をびっしりいれて、提出する。あのような容器ならまだ私もひとりで採取できる可能性はあるけども、今の検便キットって、ちっちゃな、かたな、さやつきのカタナみたいなものに、サヤからその刀をぬきだし、そのカタナにべっとり弁をつけて、またサヤにもどすような手法で、検便、採取。大奥弁をカタナに付着させると、サヤからはみでてしまう。そうなると、もうめちゃめちゃ。弁まみれ。
なので、私はいつも、ヘルパーさんに採取してもらう。ありがたいね。

ただ、ヘルパーさんが採取するのは、私が、大便をシートにのせた状態からの作業。大便をして、それをシートにのせて、ふるしんぶんの上におくのは私ひとりの作業。

今日はテレワークだったので、大便するのは自由自在。大便の便意がでてきたのが昼過ぎ。自宅のトイレに、弁どりシート、古い新聞紙をもちこみ、弁鳥シートのA4サイズのつるつる紙のを両手でもって、それをまたぐようにして、正確には、それをおしりにかざすようにして、その状態で、便座にすわり、排便。

うまいこと、弁鳥シートに私の大便がずんとのった感触。いい感触。ここで、小さなコロコロ弁だと弁とりシートに弁がのったのかわからない。

うまくシートに私の弁がのったので、それを、便座の前においてある、古い新聞紙の上にのせる。かるく、弁鳥シートをで弁をはさみこむように。まるで、中華街で、できたての肉まんを、ぽんとわたされ、それを、ざらばんしで受け取り、軽くつつむような感じで、大便を、シートでつつむ。
ここで、問題発生。なんと、弁鳥シートから、私の大便がはみ出ていた。それにきづかず、シートで弁をつつむ私。すると、私の指が弁でねっとり。そのねっとり具合で、私の弁が健康な弁だとわかる。カチカチでも、ドロドロでもない、まるで、生クリームにゼラチンをまぜたような感じ。いいね。

指がずぽっと弁につきささる。おちついて、弁鳥シートを新聞紙の上に乗せ、便座にすわりなおし、ウォシュレットをして、たちあがり、洗面所へ。手をよくあらう。せっけんであらう。

目で見えないとこういうことがあるのよね。
しばらくして、自分の右手の指の爪をかいでみる。かかすかに弁のにおい。再度、せっけんで手をあらう。どうやら、詰めの間にまで弁がはいったよう。こんなとき、古いハブラシがあれば、それで、爪の間をあらうのだけどもそれができず。なので、何度も指をあらう。何度もあらって、ようやく、においがしなくなった。

そんな私の、便とり物語。血便でないことをいのる。




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