ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

博物館で考えたこと

2015年01月11日 21時09分01秒 | 最近の出来事

スーちゃんが落ち着いているのを見計らい
昨年大和三山を歩いたあの日、
コースのすぐ近くにあったにもかかわらず、
時間の関係で寄りそびれていた

「橿原考古学研究所付属博物館」

に行ってきた。

橿原市は奈良県下で奈良市に次ぐ2番目の規模の市。
藤原宮などの史跡も数多くあるところなので、
さぞや立派な博物館だろうという期待はあった。

ただ目的は漠然としていて、
お目当ての展示物があるわけではない。

歩いている時に入った食堂で
隣に座った男性から
「ぜひとも行くといい」と、
もしかしたら博物館の回し者?
というくらいハゲしく勧められていたので
気にはなっていたところだ。

行ってみてその人が博物館に居たらおどろきやなあ、
と思いつつ昼前に車で家を出た。

先ずは昼食。
国道沿いの店に入った。

まだ松の内ということもあって
店内にはお正月ムードがそこはかとなく漂っていた。
そんなムードにほだされて、
ついつい頼んでしまったのが

「カニいくら飯」

うひょー、ぜいたくしてしまった。

ところが、やってきたご飯を見ると
カニは乗っているものの、イクラの姿がどこにもない。



あれ~、イクラさんは恥ずかしがりなのかなあ、
カニの陰にかくれているのかなあ、
出ておいでイクラちゃん!
と探してみたが行方不明である。

こ、これは今話題の「逆・異物混入」だあ。
これは言わねばならない。
しかも早期にである。
というのもイクラを食べてしまってから
「ないない」と騒ぐ変な客だと思われかねないからね。

店員を呼んで
「君、イクラ君はどこに行ったのかね?」
もしくはいやみたらしく
「イクラを入れてなかったらおイクラ?」
あるいはもう少しきつく
「イクラなんでもこれはないだろ」
などと言ってみようかと思ったが、
ここはぐっとおさえて
「イクラが混入していないんですけど・・・」
とクレームを言うと、陳謝しつつ
すぐさまイクラを乗せてきてくれた。



でも、お詫びのしるしに
イカとマグロとホタテも乗っけてほしかったなあ~

と少し期待外れではありましたが、
とりあえず一件落着である。

お腹がふくれたところで、早速博物館に向かった。

ガラガラの駐車場に車を停めて、
まずは外回りをチェック。
入り口周辺の外観がこれ。



多分中に入ると撮禁だろうから、
建物周りに展示されているものを存分に撮っておいた。
ほとんどが石棺のレプリカ。











一瞬、親父の柩を思い出した。

そんな中にひとつ、ひときわ目立つ大きな石が展示されている。
藤井寺で見つかった修羅の復元実験で用いられた石だそうだ。
これを運ぶのはさぞや大変だっただろう。



さて、この博物館のマスコット「イワミン」と



おなじみの奈良のマスコットに挨拶をして中に入っていこう。



まずは常設展。

ここには石器時代から奈良・飛鳥時代までの遺物が
時代ごとに展示されている。

石器、土偶、馬具と装飾が徐々に
精緻を極めていく様子がよくわかるものの
ほとんどが近所の弥生博物館と似通っていて、
あまり目新しさは感じなかった。

旭山動物園が、動物園のあり方を大きく変えたように、
この手の博物館も「見せ方」を是非もっと工夫してほしいもんだな。

撮禁と撮可の展示が入り混じっているのも、
あまり工夫を感じなかったな。
とりあえず並べておけ、みたいな感じではなく、
なにか方法がないものかねえ。

特別展は今年の干支にちなんで

「ヒツジ」

に関する展示であった。

12月20日から展示をしているようだから、



年末に来れば年賀状のヒントになったかもしれない。

もっとも今年は喪中なので
年賀状は作成しなかったけどね。

時の流れがビジュアル化されている博物館。
そんな展示を眺めながら、
あまりにありきたりだったので
気がついたら、いにしえに思いを馳せるというより
今年はあれをしよう、これをしようと
心のどこかで自分の行く末に思いを馳せていた
そんな一日でありました。