ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

熊野古道 強風の中を 3

2015年01月20日 20時40分38秒 | ウォーキング

国道を離れたのも束の間、
しっとりと歩きたいのにすぐにまた合流です。

おや?ここの道路に書かれてある
「とまれ」の絵はカエルです。



御坊市内はむち打ちパンダだったのに、
むち打ちガエルになりました。

なぜカエルなのかは後ほど明らかになります。

ここが地図にあった、活魚店です。



どんな活魚なのかなと思っていたら、
活アジでした。
他には・・・ほう活アジですか、
あ、活アジも売っているようです。

他に看板ないのんかいな

なおも国道を進みます。
登り坂の途中にはこんな看板がありました。



印南町が設置したもののようです。

御坊の看板とはまた違っています。
坂を登りきると、JAのフレッシュマートが
ありましたのでここでトイレを拝借です。



ここはどうやら、花の出荷場のようです。



そしてその先の駐車場からの景色が
今回のベストシーンです。



高台から印南漁港が一望できる素晴らしいスポットでした。
左の陸地から沖に突き出た小さな島が
後ほど近くを通る「丸山」です。

次に目指す津井王子は
この駐車場の先を左折して入っていきます。



案内に従っていきますと、



そこが津井王子です。



この「津井王子」は熊野御幸のころは
この名で呼ばれていたそうですが、
すたれていき後世には
「叶(かの)王子」と名前を変え、
願い事がひとつ叶うということで、
絵馬も置かれてあり



地元では「おかのさん」と親しまれているそうです。

熊野ブルーの案内板も「叶王子」と表記されていました。



ちょっと奥まったところにあるこの王子は、
海からの風当たりも弱く
広場もある静かなところです。

ベンチもあったので、
今回はここで昼食にすることにしました。

今日のお昼はこれ。



毎度おなじみカップめんとおにぎりです。
ところがここで困ったことが起こりました。
さあ、湯を沸かそうとコンロに火をつけたところ、
どうも火力が上がりません。

ガス欠です。

なんとか1杯くらいはと思い、
コンロに向かって思わず「叶王子さんお願い」とお祈りし、
横で「ガンバレ、ガンバレ」と励ましつつ見守りました。



が、徐々に火力は弱くなり、
そしてついに・・・力尽きてしまいました。

あ~あ、下準備はしっかりしてきたつもりだったのに、
ここまで気が及びませんでした。

コッヘルを覗き込むと・・・むむ、
かなり沸いている様子。

ダメもとで注いでみたら、
なんとか調理することができました。

これも「おかのさん」の御利益でしょう。

食後のコーヒーはあきらめ、
お腹が膨れたところでこの王子を後にしました。

印南港の交差点から漁港に入っていきます。



するとそこにこんな看板が。



そうか鰹節はここで生まれたのか、
と思いきや現地の説明板を読みますと、
足摺岬沖に鰹の大漁場を発見し、
鰹節を土佐で開発した人(甚太郎)が
ここ印南の漁民だったという事らしいです。

鰹節と言えば土佐、
なんですが意外なルーツが
和歌山にあったんですねえ。

漁港を出て平和橋を渡ると、
古道は左に大きくくねっていきます。

昔の旅人は、できるだけ平坦な
海沿いを歩いていたとはいえ、
季節によっては困難な道程だったんでしょうねえ。

強風にさらされ、波に洗われつつ歩くのにも
辟易したのでしょうdoiron同様、
ここらで山の方に入りたいな
と思ったに違いありません。

急な上り坂を登って行くと、



海からの風が激しく吹いてきます。

海の方に向かうと一歩も進めないくらいの強い風でした。

そんな強風に耐えて、振り返ってみますと
遠くにユニークな橋の姿が見えました。



印南町が町の威信をかけて作った

「かえる橋」です。

「考える」
「人をかえる」
「町をかえる」
「古里へかえる」
「栄える」

という5つの“かえる”からデザインされたそうです。

ああ~、だから止まれのペイントの
モデルがカエルだったんですねえ。

ちなみにdoironのこの作品は



このことを知る前に描いたもので、
けっしてパクリではありません。

続く。