奄美大島と言えば、これまで2回行った。
いずれも徳之島トライアスロン参加時の
飛行機トランジットとして立ち寄った。
徳之島も奄美大島も海の水はきれいだったなあ。
シュノーケリングで常に底が見えていたっけ。
その奄美大島で作られているお酒が、
黒糖焼酎の「れんと」。
開運酒造という会社が作っている。
その「れんと」を知ったのはエイであった。
若い頃で焼酎の味もよくわからない頃、
いも焼酎は臭いし、麦焼酎は飽きた
ということで、何飲もうかなあと考えていた時に
ママさんが勧めてくれたのが、れんとだった。
当時は、徳之島や宮古島などの
南の島のトライアスロンに出場していたので、
この黒糖焼酎はあの南の島の
夢のような日々を思い出させてくれて、
たちまちツボにはまってしまった。
くせのない味、ほのかに香る黒糖の香りが
あの夢の世界に意識の底の方で誘ってくれていたのだ。
エイは毎週行くのでそんなに深酒はしない。
ゲストの無い時はたいてい生ビール中を1杯と
焼酎お湯割り1杯程度で満足して帰ってくる。
そのビール後の焼酎がずっとれんとだったのだ。
ところが、5年くらい前だろうか、
エイの取引している酒屋さんが
れんとを取り扱わなくなったらしく、
ぷっつりと入荷が途絶えてしまった。
れんとには心の栄養ももらっていたのに
残念というほかはない。
で、焼酎をやめたかというとそんなことはない。
それでも焼酎お湯割りは飲み続け、
においにもずいぶん慣れたところから、
麦から次第にいもへと移行しつつある
今日この頃なのである。
先日、近所の酒屋に出かけたときに、
懐かしいれんとを見かけたので、
迷わず買ってしまった。
青いビンがとてもきれいでしょ。
このれんとというお酒は、
発酵、蒸留後アルコール度数調整のために、
天然水を加えさらに三か月寝かせて
アルコールと水の分子をなじませている。
その際に、タンク全体にクラシック音楽を元にした
振動を与えているそうだ。
いわゆる「音響熟成」と名付けている。
こうすると味がまろやかになるのだそうだ。
加えて、doironの天敵であるプリン体はゼロ、
糖質もゼロという。
夜のチューハイを控えつつ、
カロリー消費のノルマを課してバイクを漕ぎ、
ローラーを走るという涙ぐましい
ダイエットに取り組んでいる身としては
ありがたいのひと言である。
いい文章が書けた日や、
思い通りの絵が描けた日には
自分へのご褒美として飲むのも悪くないな。
グラスにこれからの夢や
いろんな思い出も浮かべつつね。