ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

熊野古道 強風の中を 4

2015年01月21日 16時37分27秒 | ウォーキング

とにかく風が強い日でした。

展望スポットから下りてきて、
地図を確認しようとしたときに、
地図を入れている袋が風に取られて
舞い上がって川に落ちてしまうほどでした。

地図には通過時間を記入したりするので、
このあたりの携行手段はさらなる工夫が必要ですね。
マップケースを導入ればいいのでしょうか。
適当なのがなければ、
自分で作ってみるのもいいかもしれません。

条件は、持ち運びが便利で
記入もしやすいものね。
あるかなあ~

いかにも街道といった道を進んでいくと、
次の王子である「斑鳩王子」の案内が出てきました。



そこからは住宅地を出て、
春はさぞや気持ちよかろうという
丘陵地につけられている道を、



風に押されながら進みます。
こわいほどの風です。

なにせ「強風」と「恐怖」は一文字違いです。

右手には先ほどの印南漁港の
ベストシーンに写っていた丸山が見えています。

遠くにこの島が見えてから約30分。
歩くというのは思いのほか進むものであります。

あ、坂の頂上に鳥居が見えてきました。



「斑鳩王子」です。





このあたりの地名の
「光川」はこの王子の名前に由来している
といわれています。
では、なぜ「斑鳩」なのか。
大和の斑鳩と関連があるのか、
その辺はよくわかりません。

かつて大阪南部の王子の名前にも
「厩戸王子」があったりして、
熊野参りにも聖徳太子の影がちらちらするのは
考えすぎなんでしょうかねえ。

その王子から海に向かって石段を降りていくと
再び国道42号に出ます。
そこには車を止めるスペースもないのに
こんな立派な案内が建てられてあります。



ここからまた車に注意しながら進みます。



あ、切目王子の案内がありました。



その時は案内に気を取られていましたが、
帰ってきて写真を見ていると、
背後に写っている食堂に見覚えがありました。

多分、昔白浜サンセットマラソンの帰りに
立ち寄ったお店だと思います。

なつかしいなあ。

その先に久しぶりに見かけたコンビニに入りました。
昼食で飲みそこねたホットコーヒーで
ちょっと休憩です。

最近のコンビニは、
カップコーヒーを提供してくれており
ありがたいですね。
ただここにはイートインコーナーがなかったので、
風を避けれる駐車場の陽だまりで
しゃがんでいただきました。

ふ~、あったかいんだから~。

休憩しながら地図を確認すると、
このあたりで今回の行程の
約4分の3を過ぎていました。

あとわずかです。
頑張りましょう。

コンビニ前のガードレールの切れ目から、
国道と並行している旧道に入ります。
すると道端に「東光寺」の看板が立っていました。



おお~、懐かしい響きのお寺です。

萩往還250キロマラソンの
215キロ地点のポイント
にあるお寺と同じ名前です。

2晩寝ずに迎えた朝に通る寺ですから、
記憶はぼんやりしていますが、
たしか境内入り口近くに自販機があり、
寒くてホットコーヒーを飲んだことを憶えています。
おお、今飲んだところですから
ホットコーヒーつながりです。

あちらは「護国山東光寺」、
そしてこちらは「薬王山東光寺」。

小栗判官 照手姫ゆかりの寺と書かれてあります。
看板には二人の絵も描かれており、



このお寺に参って、
薬師如来本尊から湯の峰温泉に行くよう
お告げがあったようなことが書かれてありました。

小栗判官、弘法大師、徳本さん、
そしてもしかしたら聖徳太子の
残像がこの道沿いには
色濃く残っているんですねえ。

この看板からすぐのところに
熊野詣五体王子のひとつ

「切目王子」

があります。

五体王子とは、
一般にはこれまですでに通ってきた藤代王子のほか、
これから通る稲葉根王子、滝尻王子、発心門王子
とあわせて5つの王子を
格式の高い王子として分類されています。

側道の突き当りを右折すると
深い緑の中にその王子があらわれます。



たしかに、立派な社もあり



全体がパワースポット的な雰囲気に満ちていました。



この王子には「ホルト」の大木があることで有名です。



他にも揚石や



清水井戸など



境内には目移りするほど
様々なスポットがありました。

本日最後の王子です。
念入りに合掌しておきましょう。

ここまでで約3時間歩きました。

あと1話続きます。