先月、骨董市で、伊万里の染付柳文徳利を買いました。
私は、既に、これと同じような物を、私が古伊万里のコレクションを始めた頃に買って持っていますから、特に欲しいと思ったわけではないんですが、その値段がリーズナブルなものでしたので、それに惹かれて買ったしまったわけです(^^;
昔は高かったんですよね(><)
以前に買ったのは、昭和54年ですから、およそ40年前に買っているわけですが、その時のほうが高かったんです。それに、その徳利は相当に疵が酷かったんです。
40年経っても値上がりしていないということですね。むしろ、値下がりしています(><)
古伊万里の人気がなくなり、値下がりしているんですね。
口径:3.8cm 高さ:15.7cm 底径:5.6cm
ただ、無疵ではなく、腰の辺りに横にニューが走っています。
もっとも、この徳利を買ったのは、単に値段がリーズナブルだったからだけではありません。首がちょっと曲がっているからです。小首を傾げているようなところに惹かれたからでもあります。
よく、骨董関係の雑誌などに出てくるんですよね。この、ちょっと首を傾げた徳利が、、、。
この徳利に声をかけると、「な~に、、なにか用?」と答えてくれるように感じるんですよね。
鑑賞用の陶磁器の場合では、この首が曲がっているということは欠点で、欠陥品ということになるでしょうけれど、骨董という観点からみますと、むしろ利点であり、見所となるから不思議です。
もっとも、鑑賞用と骨董用を区分する定義なるものがあるのかどうか、あるとすれば、どんなものなのか、私は知りませんし、知るつもりもありません。でも、一般にはそんなことが言われていうようです(^^;
ところで、次に、およそ40年前に買ったという徳利を紹介します。
口径:3.0cm 高さ:16.6cm 底径:5.2cm
ご覧のように、口付近に大きな共直しがあるばかりでなく、直した部分は変色もしています。ただ、40年前は、これほど変色していなかったような気もしますが、、、。
疵はそればかりにとどまりません。胴部には大きなヒビが入っています。
こんなに疵が酷いですと、今なら、かなりの安値で売られるんでしょうね。でも、これでも、昔は高かったんですよ!
なお、ここで、40年ぶりにペア(?)となった2本の徳利を並べて写真を撮ってみましたので、次に、それを紹介します。
左:先月買った徳利 右:40年前に買った徳利
左:先月 買った徳利の底部 右:40年前に買った徳利の底部
徳利の製作年代:両徳利とも江戸時代前期