Dr.K の日記

日々の出来事を中心に、時々、好きな古伊万里について語ります。

島津三国志

2022年11月23日 13時13分06秒 | 読書

 「島津三国志」(井川香四郎著 徳間書店 2019年9月30日初刷)を読みました。

 この本は、島津義弘を主人公とする本でした。

 

 

 

 先日の9月17日に、「忠義に死す 島津豊久」(近衛 龍春著 角川書店 2019年2月1日初版発行)という本を読んだことを記したところですが、今度は、図書館で、この本に目が留まりましたので借りてきて読んだわけです。

 多分、この「島津三国志」という本も、先日読んだ「忠義に死す 島津豊久」という本と同じような内容の本なのだろうな~とは思ったのですが、「忠義に死す 島津豊久」という本の復習にもなるかなと思って借りてきたわけです。

 案の定、内容的には、この「島津三国志」という本と先日読んだ「忠義に死す 島津豊久」という本は、よく似ていました。

 というのも、先日読んだ「忠義に死す 島津豊久」の主人公が島津義弘の甥の島津豊久だったのに対し、この「島津三国志」の主人公は島津義弘だったからです。

 ただ、島津豊久は、関ヶ原の戦いでの「島津の退き口」の際に殿(しんがり)を努めて無事に伯父の島津義弘を鹿児島に帰還させますが、自身は、その時に若くして戦死してしまったのに対し、島津義弘のほうは85歳までの人生を歩んだ違いがあります。

 しかし、島津義弘と島津豊久の両者の生きた時代は島津の激動の時代だったわけで、また、両者の生きた時代はダブっています。したがって、この「島津三国志」の内容のうち、島津豊久が戦死するまでについては「忠義に死す 島津豊久」の内容とほとんど同じになっていました。

 それで、当然のことながら、島津豊久が戦死した後の、鹿児島に無事帰還した後の島津義弘についての記述は、先日読んだ「忠義に死す 島津豊久」という本の中には登場せず、この「島津三国志」という本の中にしか登場してこないわけですけれども、鹿児島に帰還した後の島津義弘の生活は比較的に平穏だったようですので、その部分は、この「島津三国志」の中でも簡略化して書かれていました。